ナチュラルライズ(2022.2.2)-第70回羽田盃(JpnI)の勝ち馬-

Result

ナチュラルライズ 牡 鹿毛 2022.2.2生 新ひだか町・グランド牧場生産 馬主・吉岡 寛行氏 美浦・伊藤 圭三厩舎

ナチュラルライズ(2022.2.2)の4代血統表
キズナ
青鹿毛 2010.3.5
種付け時活性値:0.75【11】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
キャットクイル
鹿毛 1990.5.22
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Pacific Princess
鹿毛 1973.5.10
★Damascus 1964.4.14
Fiji 1960
レディマドンナ
栗毛 2016.3.7
仔受胎時活性値:1.25【5】
Distorted Humor
栗毛 1993.3.19
種付け時活性値:1.50【22】
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
Mr. Prospector 1970.1.28
File 1976.4.30
Danzig’s Beauty
鹿毛 1987.3.7
Danzig 1977.2.12
Sweetest Chant 1978.5.11
ドリームライター
栗毛 2009.2.23
仔受胎時活性値:1.50【6】
Tale of the Cat
黒鹿毛 1994.4.13
種付け時活性値:1.50【14】
Storm Cat 1983.2.27
Yarn 1987.3.1
Rebridled Dreams
鹿毛 2000.3.27
仔受胎時活性値:2.00【8】
Unbridled’s Song
芦毛 1993.2.18
種付け時活性値:1.50【6】
Key Cents
芦毛 1993.2.7
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Storm Cat3×4、Mr. Prospector4×5(母方)、Northern Dancer5×5>

ナチュラルライズ(2022.2.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キズナ
(サンデーサイレンス系)
Distorted Humor
(Mr. Prospector系)
Tale of the Cat
(Storm Cat系)
Unbridled’s Song
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Distorted Humor
(フォーティナイナー)
6.25
(【5】+【6】+【8】+【6】)
大おじに米GI馬2頭
(No. 23-b)
初仔

*

2025年の第70回羽田盃(JpnI。大井ダート1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 ナチュラルライズ 牡3 57 横山武史 1:52.1 3-3-3-3 36.8 496
[+1]
伊藤圭三 1
2 6 ナイトオブファイア 牡3 57 矢野貴之 1:53.1 5 5-5-5-4 37.3 521
[+6]
渡辺和雄 4
3 9 ジャナドリア 牡3 57 C.ルメール 1:54.3 6 2-2-2-2 39.2 515
[-6]
武井亮 2
4 7 スマイルマンボ 牡3 57 吉原寛人 1:54.5 3/4 1-1-1-1 39.6 518
[-2]
坂井英光 5
5 5 アメージング 牡3 57 田辺裕信 1:54.5 ハナ 4-4-4-5 38.9 479
[-5]
中舘英二 6
2025年の第70回羽田盃(JpnI。大井ダート1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.7 – 12.1 – 12.9 – 12.3 – 12.4 – 12.5 – 13.0 – 11.8 – 12.4
ラップの
累計タイム
12.7 – 24.8 – 37.7 – 50.0 – 1:02.4 – 1:14.9 – 1:27.9 – 1:39.7 – 1:52.1
上り 4F 49.7 – 3F 37.2
【羽田盃】(大井)3歳ダート三冠の一冠目はJRAナチュラルライズが圧勝|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI
【羽田盃】(大井)3歳ダート三冠の一冠目はJRAナチュラルライズが圧勝|ラジオNIKKEI:競馬番組

ダートグレード競走の華のひとつとも言える3歳ダート三冠、その一冠目を飾る羽田盃。2025年の勝ち馬は戦前単勝1.3倍という圧倒的1番人気に推された京浜盃(JpnII)勝ち馬ナチュラルライズ。15頭立てを先行3番手から進めましたが、アタマを上げる素振りを見せ続け、鞍上の横山武史騎手はなだめるのにかなり大変そうでした。ただ、それでも絶対能力の違いを見せ付けるかのような走りを見せた、顔の右側だけチークピーシズを着けたナチュラルライズ。4角から直線で前を行くハイセイコー記念(SI)勝ち馬スマイルマンボ(2022.2.20)、雲取賞(JpnIII)勝ち馬ジャナドリア(2022.4.4)をあっと言う間に捉えると後は独擅場。大井ダート外回りの直線において最後の400mから200mの1ハロンで11秒8のレース最速ラップの脚を使われたとあれば、後続は成す術無し。ナチュラルライズ、決勝点では2着のナイトオブファイア(2022.4.2)に5馬身差、3着のジャナドリアには更に6馬身差を着けての大圧勝を以てJpnI初制覇を遂げました。

ナチュラルライズは名門グランド牧場の生産馬であり、グランド牧場はナチュラルライズを管理される伊藤圭三調教師のご実家でもあります。伊藤師と言えばスマートボーイ(1995.5.10)、プリエミネンス(1997.4.18)、サクラヴィクトリア(1999.3.31)フェスティバル(1999.4.8)、タマモリッチ(2000.3.7)、ホワイトカーニバル(2000.3.6)タイニーダンサー(2013.4.24)ハヤブサマカオー(2015.3.3)オマツリオトコ(2020.1.31)、そしてナチュラルライズ等が重賞勝ちを収めた管理馬として知られますが、サクラヴィクトリア以外はすべてグランド牧場の生産馬です。そんな伊藤師は1990年代後期から活躍されていますので意外な感じもありましたけれど、今回の羽田盃がGI級競走初優勝となりました。おめでとうございました。

GRAND STUD

またナチュラルライズはキズナ産駒の牡馬として2頭目のGI級競走勝ち馬となりました。1頭目のジャスティンミラノ(2021.4.9)との共通点は2頭共に「母が空胎後の仔」であり、ナチュラルライズは母の初仔、ジャスティンミラノは母の不受胎後の仔です。「空胎後に名馬あり」はどんな時代でも共通する馬産真理と思います。そしてまたハーレム内で増えすぎた父系を直系に持つ牡馬がGI級競走を勝つ時の後押しのようにも感じています。

ジャスティンミラノ(2021.4.9)-第84回皐月賞(GI)の勝ち馬-
ジャスティンミラノ(2021.4.9)-第84回皐月賞(GI)の勝ち馬-

*

ナチュラルライズはカトレアS(OP)勝ち、京浜盃勝ちと既に2回紹介していましたので、今回は羽田盃2着に頑張った「大井の雄」の4代血統表をご紹介しておきます。

ナイトオブファイア 牡 黒鹿毛 2022.4.2生 静内町・坂本 春雄氏生産 馬主・KHレーシング 大井・渡邉 和雄厩舎

ナイトオブファイア(2022.4.2)の4代血統表
ホッコータルマエ
鹿毛 2009.5.26
種付け時活性値:1.00【12】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
マダムチェロキー
鹿毛 2001.3.22
Cherokee Run
黒鹿毛 1990.3.25
Runaway Groom 1979.4.11
Cherokee Dame 1980.5.3
アンフォイルド
鹿毛 1995.5.7
Unbridled 1987.3.5
Bold Foil 1981.5.19
ノーズトウショウ
鹿毛 2008.2.7
仔受胎時活性値:1.25【13】
ブラックホーク
鹿毛 1994.5.14
種付け時活性値:1.25【13】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
シルバーレーン
黒鹿毛 1985.2.10
Silver Hawk 1979.4.20
Strait Lane 1974.3.27
ウイッチトウショウ
鹿毛 2000.6.3
仔受胎時活性値:1.75【7】
ジェイドロバリー
黒鹿毛 1987.3.14
種付け時活性値:1.00【12】
Mr. Prospector 1970.1.28
Number 1979.5.5
サマンサトウショウ
黒鹿毛 1985.4.8
仔受胎時活性値:1.50【14】
トウシヨウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:0.75【11】
マーブルトウシヨウ
青鹿毛 1978.4.27
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Nureyev3×5、Mr. Prospector4×4、Special(♀)4×5(母方)>

ナイトオブファイア(2022.4.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ホッコータルマエ
(Mr. Prospector系)
ブラックホーク
(Nureyev系)
ジェイドロバリー
(Mr. Prospector系)
トウシヨウボーイ
(テスコボーイ系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ブラックホーク
(ノーズトウショウ)
6.00
(【13】+【7】+【14】+【6】)
大叔母スイープトウショウ
(No. 5-j セヴアイン系)
9番仔
(7連産目)

ナイトオブファイアは馬主がKHレーシング(=星加浩一氏)、管理されるのが渡邉和雄調教師というミックファイア(2020.4.5)と同じコンビ。2025年の三冠街道にはナチュラルライズという強敵がいますが、大叔母にスイープトウショウ(2001.5.9)を持つナイトオブファイアの奮闘を期待したいもの。ナイトオブファイア、その馬名意味は「炎の夜」ということです。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#伊藤師の管理馬であったサクラヴィクトリアについて、かつての記事を確認してみれば、

新馬、呉竹賞と連勝してエリートコースに乗りました、サクラヴィクトリア。父トニービン、母父サクラユタカオーというバリバリの芝血統にも関わらず、ダートで連勝したあたり、伊藤圭三厩舎らしいといえばらしいですね。厩舎の代表馬を挙げればお分かりになるかと思います。スマートボーイ(1995.5.10)、プリエミネンス(1997.4.18)、フェスティバル(1999.4.8)。ハイ、みんなダート重賞の勝ち馬ですね(笑)。

サクラヴィクトリア

後に川崎ダート2100mの関東オークス(統一GIII)を制したサクラヴィクトリア。元来が芝血統というところを見せてローズS(GII)2着、秋華賞(GI)2着と重賞連対を果たして見せましたが、その2戦共に勝ち馬がファインモーション(1999.1.27)では「相手が悪かった」としか言いようがありませんね^^;

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