Knicks Go(ニックスゴー) 牡 芦毛 2016.1.29生 米国・Angie Moore生産 馬主・Korea Racing Authority 米国・Brad H. Cox厩舎
Paynter 鹿毛 2009.3.4 種付け時活性値:1.50【6】 |
Awesome Again 鹿毛 1994.3.29 |
Deputy Minister 黒鹿毛 1979.5.17 |
Vice Regent 1967.4.29 |
Mint Copy 1970.2.24 | |||
Primal Force 鹿毛 1987.4.27 |
Blushing Groom 1974.4.8 | ||
Prime Prospect 1978.3.20 | |||
Tizso 鹿毛 1995.2.16 |
Cee’s Tizzy 芦毛 1987.4.21 |
Relaunch 1976.3.16 | |
テイズリー 1981.4.27 | |||
Cee’s Song 黒鹿毛 1986.3.20 |
Seattle Song 1981.2.19 | ||
Lonely Dancer 1975.5.29 | |||
Kosmo’s Buddy 芦毛 2005.3.1 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Outflanker 黒鹿毛 1994.4.19 種付け時活性値:0.50【10】 |
★Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Pas de Nom 1968.1.29 | |||
Lassie’s Lady 鹿毛 1981.3.18 |
Alydar 1975.3.23 | ||
Lassie Dear 1974.5.2 | |||
Vaulted 芦毛 1989.5.2 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
Allen’s Prospect 鹿毛 1982.5.24 種付け時活性値:1.50【6】 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Change Water 1969.4.7 | |||
Aube d’Or 芦毛 1982.3.17 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Medaille d’Or 栗毛 1976.5.23 種付け時活性値:1.25【5】 |
||
Cloudy and Warm 芦毛 1976.2.29 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Mr. Prospector5×4、Raise a Native5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Paynter (Deputy Minister系) |
Outflanker (Danzig系) |
Allen’s Prospect (Mr. Prospector系) |
Medaille d’Or (Bold Ruler系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Paynter | 5.00 |
(No. 1-w) |
4番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | Knicks Go | 牡5 | 55.8 | Joel Rosario | 1:47:89 | Brad H. Cox | 1 |
2 | 5 | Jesus’ Team | 牡4 | 55.8 | Irad Ortiz Jr. | 2 3/4 | Jose D’Angelo | 5 |
3 | 3 | Independence | 牡4 | 55.8 | Flavien Prat | クビ | Michael McCarthy | 10 |
4 | 1 | Sleepy Eyes Todd | 牡5 | 55.8 | Jose Ortiz | 6 1/4 | Miguel Silva | 6 |
5 | 10 | Code of Honor | 牡5 | 55.8 | Tyler Gaffalione | 3/4 | Claude McGaughey III | 2 |
2021年の第5回ペガサスワールドカップ招待S。Knicks Go、2018年の2歳時にブリーダーズフューチュリティ(米GI)を勝ち、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)でも2着と若年期から活躍していましたが、2019年の3歳時は1勝もできず終わりました。その2019年の最終戦は初めての芝レースであるコモンウェルスターフS(米GIII)10着だったのですが、ターフを走ったのが気持ちの切り替えになったのか、Knicks Go。2020年の4歳時は2月のオプショナルクレーミングを逃げて7馬身半差勝ち、10月のオプショナルクレーミングを逃げて10と4分の1馬身差勝ち、そして11月のブリーダーズカップ・ダートマイル(米GI)をやはり逃げて3馬身半差勝ちと3戦3勝。完全に勢いを取り戻したKnicks Go、2021年の5歳時の緒戦として選んだペガサスワールドカップ招待Sも透徹した逃げを見せ、2着のJesus’ Team(2017.4.22)に2と4分の3馬身差の快勝。Knicks Go、賞金総額300万ドルレースを制すると共に、2月の賞金総額2000万ドルレース・サウジカップの優先出走権を獲得しました。
Knicks Goは米国のメリーランド州の生産馬です。メリーランド州はピムリコ競馬場やローレルパーク競馬場があり、米国東海岸の競馬開催地としてよく知られています。とはいえ、かつてはNorthern Dancer(1961.5.27)がウインドフィールズファームのメリーランド支場にて種牡馬供用されていたものの、馬産地としては言わば「遠隔地」的な存在。そんなメリーランド州の生産馬であるKnicks Goに配されている4代血統構成の各代の父の競走成績や血統背景を確認すると、
- Paynter(2009.3.4)
→米4勝。ハスケル招待S(米GI)の勝ち馬。叔父Tiznow(1997.3.12) - Outflanker(1994.4.19)
→英愛0勝。直牝系が米国の名繁殖系として知られるMissy Baba(1958.5.13)系。Outflankerは、0の理論的にはその父Danzigが16歳時交配のミニモの遺伝を受けています - Allen’s Prospect(1982.5.24)
→米3勝。アローワンス競走までの勝ち鞍。半姉にGI馬4頭を送り出した名繁殖牝馬Fall Aspen(1976.3.9) - Medaille d’Or(1976.5.23)
→北米3勝。加国伝来の2歳レース・コロネーションフューチュリティの勝ち馬。母Fanfreluche(1967.4.9)はアラバマSの勝ち馬で、1970年の加国年度代表馬にして米国最優秀3歳牝馬。更に1978年のソヴリン賞最優秀繁殖牝馬ですが、1978年は産駒La Voyageuse(1975.5.9)が加国牝馬二冠、Medaille d’Orが主要2歳戦勝ちを収めました。なお、Medaille d’Orは近時紹介したヴェイルネビュラ(2018.2.18)の曾祖母父でもあります
Knicks Goは父こそ米GI馬ですが、母父、祖母父、曾祖母父はいずれも「母方の血筋の良さ」から種牡馬供用されたマイナー種牡馬です。馬産の中心地から離れたところでも、血をちゃんと生かして強い馬を輩出することが出来る。その受け皿の懐の深さ、サスガは米国。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#本当に余談。私は「メリーランド州」と聞くと「ボルティモア」が思い浮かび、「ボルティモア」と聞くと、以下の動画の戦いが思い浮かびます……。
なお、近時ニュースで名前をよく聞くジョンズ・ホプキンス大学の所在地もボルティモアです。