第150回トラヴァーズS(米GI)の勝ち馬-Code of Honor(2016.5.23)-

Result

Code of Honor(コードオブオナー) 牡 栗毛 2016.5.23生 米国・W. S. Farish生産 馬主・W. S. Farish 米国・Claude R. McGaughey III厩舎

Code of Honor(2016.5.23)の4代血統表
Noble Mission
鹿毛 2009.2.25
種付け時活性値:1.50
Galileo
鹿毛 1998.3.30
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Kind
鹿毛 2001.4.21
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Rainbow Lake
鹿毛 1990.4.10
Rainbow Quest 1981.5.15
Rockfest 1979.3.12
Reunited
黒鹿毛 2002.4.15
仔受胎時活性値:1.25
Dixie Union
黒鹿毛 1997.3.7
種付け時活性値:1.00
★Dixieland Band
鹿毛 1980.3.20
Northern Dancer 1961.5.27
Mississippi Mud 1973.4.29
She’s Tops
黒鹿毛 1989.3.12
Capote 1984.3.25
She’s a Talent 1983.3.20
Tivli
栗毛 1988.3.7
仔受胎時活性値:1.25
Mt. Livermore
栗毛 1981.4.21
種付け時活性値:1.50
Blushing Groom 1974.4.8
Flama Ardiente 1972.3.25
Bold Boston
鹿毛 1980.3.15
仔受胎時活性値:1.75
Bold Forbes
黒鹿毛 1973.3.31
種付け時活性値:1.50
Faneuil Hall
黒鹿毛 1966.4.19
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×4、Blushing Groom5×4、Mr. Prospector5×5>

Code of Honor(2016.5.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Noble Mission
(Sadler’s Wells系)
Dixie Union
(Northern Dancer系)
Mt. Livermore
(Blushing Groom系)
Bold Forbes
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Noble Mission 5.50 母が米GIII勝ち馬
(No. 9-e)
8番仔?
(8連産目?)

*

2019年の第150回トラヴァーズS(米GI。サラトガ・ダート10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Code of Honor 牡3 57.2 John R Velazquez 2:01.05 Claude McGaughey III 3
2 6 Tacitus 牡3 57.2 Jose L Ortiz 3 William Mott 1
3 7 Mucho Gusto 牡3 57.2 Joseph Talamo 1/2 Bob Baffert 2
4 11 Endorsed 牡3 57.2 Joel Rosario 1 1/4 Kiaran McLaughlin 8
5 1 Owendale 牡3 57.2 Florent Geroux クビ Brad H Cox 4

2019年の第150回トラヴァーズS。12頭立てで行われた2019年の「ミッドサマーダービー」。戦前3番人気だったCode of Honorとジョン・ヴェラスケス騎手、道中は9番手追走から、4コーナーで進出してのマクリ一発。泥まみれになった栗毛の流星が、ウィリアム・ファリシュ氏の緑の勝負服をまとったヴェラスケス騎手の鼓舞に応えて、直線でしっかりと伸びました。そうして、終わってみれば1番人気だったTacitus(2016.2.21)に3馬身差の快勝。GIレースでは第145回ケンタッキーダービー(米GI)2着、シャンペンS(米GI)2着、フロリダダービー(米GI)3着と惜しいところで苦杯をなめていたCode of Honor、真夏の大一番で見事なGI初制覇を遂げました。

さて、Code of Honorの最優性先祖と判断した父Noble Missionは現役時代に9勝を挙げ、その主な勝ち鞍に英チャンピオンS(GI)、サンクルー大賞(仏GI)、タタソールズゴールドC(愛GI)、ゴードンリチャーズS(英GIII)、ハクスレーS(英GIII)、ゴードンS(英GIII)と欧州のグループレース6勝。

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Noble Mission自身もGI3勝の強豪であり、2014年のカルティエ賞最優秀古馬に選出された活躍馬でしたけれど、やはり「Frankel(2008.2.11)の全弟」という血統背景のほうが、印象が強いでしょうか。Noble Mission、その血統背景故に全兄と同じ欧州での供用は避けられ、2015年から米国で種牡馬入りしました。そしてまた、Noble Missionの馬主であったハーリド・ビン・アブドゥッラーのジャドモントファームではなく、ファリシュ氏が代表を務めるレーンズエンドファームにて供用されました。

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近年、米国競馬において芝レースの地位の向上が見られるようになりました。Noble Missionの供用は、恐らく芝の活躍馬の輩出を見越してのことだったのでしょう。ところがフタを開けてみれば、Noble Mission産駒初のGI勝ちは、米国伝統の3歳ダートGIであるトラヴァーズSで果たされました。これはレーンズエンドファームサイドとしても、嬉しい誤算だったのではないでしょうか。初年度産駒からGI馬を輩出した種牡馬Noble Mission、これからの活躍にも期待が掛かります。

では、以下にCode of Honorのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Tivli 1988.3.7 7勝
|Dance Lively 2000.3.1 不出走
||ライブコンサート 2004.4.8 8勝 京都金杯(GIII)ほか
|Reunited 2002.4.15 5勝 サラブレッドクラブオブアメリカS(米GIII)
||Big League 2014.4.25 ベストパルS(米GII)2着
||Code of Honor 2016.5.23 (本馬) トラヴァーズS(米GI) ファウンテンオブユースS(米GII) ドワイヤーS(米GIII)ほか
|Ok Nothanksforaskn 2003.4.22 15勝 マリーンS(加GIII)2着ほか

Code of Honorの牝系は9号族e分枝系。母が米GIII勝ち馬、そして従兄に日本で走ったライブコンサートがいます。ライブコンサートは3歳から9歳まで長きに渡り走っていましたね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。