Chief’s Crown(チーフズクラウン) 牡 鹿毛 1982.4.7生~1997.4.29没 米国・Carl Rosen生産 馬主・Star Crown Stable 米国・Roger Laurin厩舎
Danzig 鹿毛 1977.2.12 種付け時活性値:1.00【4】 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 黒鹿毛 1954.2.11 |
Nearco 1935.1.24 |
Lady Angela 1944 | |||
Natalma 鹿毛 1957.3.26 |
Native Dancer 1950.3.27 | ||
Almahmoud 1947.5.18 | |||
Pas de Nom 黒鹿毛 1968.1.27 |
★Admiral’s Voyage 黒鹿毛 1959.3.23 |
Crafty Admiral 1948 | |
Olympia Lou 1952 | |||
Petitioner 鹿毛 1952 |
Petition 1944 | ||
Steady Aim 1943 | |||
Six Crowns 栗毛 1976.4.21 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Secretariat 栗毛 1970.3.30 種付け時活性値:1.25【5】 |
Bold Ruler 黒鹿毛 1954.4.6 |
Nasrullah 1940.3.2 |
Miss Disco 1944 | |||
Somethingroyal 鹿毛 1952.3.12 |
Princequillo 1940 | ||
Imperatrice 1938.5.26 | |||
Chris Evert 栗毛 1971.2.14 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Swoon’s Son 鹿毛 1953.2.13 種付け時活性値:0.25【17】 |
▲The Doge 1942 | |
Swoon 1942 | |||
Miss Carmie 鹿毛 1966.2.21 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
★T. V. Lark 鹿毛 1957.2.12 種付け時活性値:0.00【8】 |
||
Twice Over 黒鹿毛 1956.5.13 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
<5代血統表内のクロス:Nearco4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Danzig (Northern Dancer系) |
Secretariat (Bold Ruler系) |
Swoon’s Son (Teddy系) |
★T. V. Lark (Nasrullah系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Secretariat (Six Crowns) |
3.50 (【5】+【4】+【4】+【9】) |
半妹クラシッククラウン (No. 23-b) |
2番仔 (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
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1 | 5 | Chief’s Crown | 牡2 | 55.3 | Donald MacBeth | 1:36 1/5 | Roger Laurin | 1 |
2 | 4 | Tank’s Prospect | 牡2 | 55.3 | Jorge Velasquez | 3/4 | D. Wayne Lukas | 7 |
3 | 3 | Spend a Buck | 牡2 | 55.3 | Angel Cordero, Jr. | 3/4 | Cam M. Gambolati | 3 |
4 | 8 | Script Ohio | 牡2 | 55.3 | Eddie Maple | 6 1/2 | John M. Veitch | 5 |
5 | 9 | Bionic Light | 牡2 | 55.3 | Patrick A. Valenzuela | 2 3/4 | Robert A. Cappellucci | 10 |
2023年の現在に続く米国の競馬の祭典ブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ。その初年度1984年の最初のレースは米国2歳牡馬王者を決める第1回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル。ハリウッドパーク・ダート8ハロンのゴールポストで「4分の3馬身」「4分の3馬身」の勝負を見せた3頭の名前を見ればChief’s Crown、Tank’s Prospect(1982.5.2)、Spend a Buck(1982.5.15)。後で振り返れば翌1985年にChief’s CrownはトラヴァーズS(米GI)、マールボロC(米GI)、フラミンゴS(米GI)、ブルーグラスS(米GI)を勝ち、Tank’s ProspectはプリークネスS(米GI)とアーカンソーダービー(米GI)を勝ち、Spend a Buckはケンタッキーダービー(米GI)とモンマスH(米GI)を勝つという、正に米国の2歳牡馬王者を決めるに相応しい一戦でした。
という訳で、栄えある第1回ブリーダーズカップの真に最初のレースを制したChief’s Crown。名種牡馬Danzigの初年度産駒にして、最初のGレース勝ち馬となり、最初のGIレース勝ち馬となったChief’s Crown、「初物」に縁がある存在だったのかも知れません。Chief’s Crownは祖母Chris EvertがエイコーンS(米GI)、マザーグースS(米GI)、コーチングクラブアメリカンオークス(米GI)のいわゆる「ニューヨーク牝馬三冠」を達成した名牝。そんなChief’s Crownの牝系が持つDNAの確かさは種牡馬となってからも遺憾なく発揮され、15歳という比較的若い年齢で他界したものの、
- Chief Honcho(1987.3.31)
→ブルックリンH(米GI)、イクセルシアH(米GII)、ジムダンディS(米GII)ほか。牡馬 - Azzaam(1987.3.5)
→シドニーC(豪GI)、ニューカースルC(豪GII)、マニオンC(豪GIII)ほか。牡馬 - Be My Chief(1987.3.7)
→レーシングポストT(英GI)、ソラリオS(英GIII)、ヴィンテージS(英GIII)。牡馬 - エルハーブ(1991.5.24)★
→英ダービー(GI)、ダンテS(英GII)ほか。牡馬 - Grand Lodge(1991.3.6)★
→セントジェームズパレスS(英GI)、デューハーストS(英GI)ほか。牡馬 - Istidaad(1992.4.28)
→オーストラリアンC(豪GI)、セントジョージS(豪GII)2回、ムーニーヴァリーC(豪GII)ほか。牡馬 - チーフベアハート(1993.2.1)
→ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)、マンハッタンH(米GI)、カナディアンインターナショナルS(GI)、キングエドワードH(加GIII)、エルクホーンS(米GIII)、ブリーダーズSほか。牡馬
という7頭のGIホースを始めとして活躍馬を多く輩出しました。カタカナ馬名の通りエルハーブ、チーフベアハートというクラシックディスタンスのGIホース2頭が種牡馬として輸入され、エルハーブは不発でしたが、チーフベアハートはマイネルレコルト(2002.5.10)★、マイネルキッツ(2003.3.18)という2頭の平地のJRA・GI馬のほか多様な活躍馬が見られた個性派種牡馬でした。また海外でもGrand Lodgeが12歳で早世したもののSinndar(1997.2.27)やグランデラ(1998.4.21)を始めとして10頭以上のGI馬を輩出。そしてまたChief’s Crownはブルードメアサイアーとしてもゴールドティアラ(1996.4.25)、アグネスデジタル(1997.5.15)、ディープスカイ(2005.4.24)と3頭の国内ジーワン馬を始めとして多くの活躍馬を送り込みました。Danzig系のオールラウンドぶりがChief’s Crownの血を引く馬たちの名前からも伺い知れますね。
そんな訳で「BC 40TH RUNNING」とのことで、ブリーダーズカップ創設以来40回目を迎える今年2023年、1984年の第1回の勝ち馬たち7頭を、弊サイトで時折現れる短期集中連載の「特集」でお届けしたいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
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[Chief’s Crown(1982.4.7)の主な競走成績]
- ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)、トラヴァーズS(米GI)、フラミンゴS(米GI)、ホープフルS(米GI)、ノーフォークS(米GI)、マールボロC(米GI)、ブルーグラスS(米GI)、カウディンS(米GI)、サラトガスペシャルS(米GII)
- プリークネスS(米GI)、米フューチュリティS(GI)
- ケンタッキーダービー(米GI)、ベルモントS(米GI)、ウッドワードS(米GI)
通算21戦12勝、2着3回、3着3回。