フィエールマン 牡 鹿毛 2015.1.20生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・手塚貴久厩舎
ディープインパクト 鹿毛 2002.3.25 種付け時活性値:1.00 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 |
Alzao 鹿毛 1980.2.28 |
Lyphard 1969.5.10 | |
Lady Rebecca 1971.2.28 | |||
Burghclere 鹿毛 1977.4.26 |
Busted 1963.3.16 | ||
Highclere 1971.4.9 | |||
リュヌドール 黒鹿毛 2001.4.22 仔受胎時活性値:1.25 |
Green Tune 栗毛 1991.5.5 種付け時活性値:0.25 |
▲Green Dancer 鹿毛 1972.4.14 |
Nijinsky 1967.2.21 |
Green Valley 1967 | |||
Soundings 鹿毛 1983.4.27 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Ocean’s Answer 1976.4.12 | |||
Luth D’Or 黒鹿毛 1983.2.28 仔受胎時活性値:0.25 |
Noir Et Or 鹿毛 1975.5.6 種付け時活性値:1.75 |
ラインゴールド 1969.5.11 | |
Pomme Rose 1968.4.5 | |||
Viole d’Amour 鹿毛 1972.3.28 仔受胎時活性値:0.50 |
Luthier 黒鹿毛 1965.3.22 種付け時活性値:1.50 |
||
Mandolinette 鹿毛 1963.5.22 仔受胎時活性値:2.00 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ディープインパクト (Halo系) |
Green Tune (Nijinsky系) |
Noir Et Or (Princely Gift系) |
Luthier (Clarion系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Noir Et Or | 4.00 | 母が伊GI馬 (No. 20-d) |
8番仔? (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | フィエールマン | 牡3 | 57 | C.ルメール | 3:06.1 | 33.9 | 480 [+4] |
手塚貴久 | 7 | |
2 | 9 | エタリオウ | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 3:06.1 | ハナ | 33.9 | 472 [+4] |
友道康夫 | 2 |
3 | 7 | ユーキャンスマイル | 牡3 | 57 | 武豊 | 3:06.3 | 1 1/2 | 33.9 | 488 [-2] |
友道康夫 | 10 |
4 | 3 | ブラストワンピース | 牡3 | 57 | 池添謙一 | 3:06.5 | 3/4 | 34.1 | 530 [0] |
大竹正博 | 1 |
5 | 18 | グローリーヴェイズ | 牡3 | 57 | 福永祐一 | 3:06.6 | 1/2 | 33.9 | 448 [+2] |
尾関知人 | 12 |
2018年の第79回菊花賞。7月のラジオNIKKEI賞(GIII)2着以来、中111日のぶっつけだったフィエールマン。1000m通過が1分2秒7、2000m通過が2分6秒9というスローペース。道中は7~8番手あたりの外側につけ、2周目の坂越えの後、4角ヨーイドンとなった時には上手く内に潜り込み、先に抜け出していたエタリオウ(2015.2.13)との一騎打ち。内のフィエールマンと外のエタリオウ、クビの上げ下げの勝負は、僅かに「ハナ」だけ先んじて、フィエールマン。菊花賞史上最少キャリアとなる4戦目での勝利を遂げたこの一戦は、自身の馬名意味のとおり「気高く、勇ましく」誇り高いクラシック制覇となりました。そして、終わってみれば、クリストフ・ルメール、ミルコ・デムーロ、武豊。名手が馬券圏内の3着まで揃い踏みとなった一戦でもありました。
では、以下にフィエールマンのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Luth d'Or 1983.2.28 4勝 フィユドレール賞(仏GIII)2着ほか
|リュヌドール 2001.4.22 4勝 リディアテシオ賞(伊GI) ポモーヌ賞(仏GII) マルレ賞(仏GII)ほか
||Learned Friend 2007.3.14 0勝
|||Inns of Court 2014.4.9 リゾランジス賞(仏GIII) ポルトマイヨ賞(仏GIII) パレロワイヤル賞(仏GIII)ほか
||フィエールマン 2015.1.20 (本馬) 菊花賞(GI) ラジオNIKKEI賞(GIII)2着
仏国から日本で継承されている20号族d分枝系。フィエールマンの母リュヌドールは現役時代に4勝を挙げ、第37回リディアテシオ賞(カパネッレ芝2000m)、ポモーヌ賞(ドーヴィル芝2500m)、マルレ賞(サンクルー芝2400m)と、2000m以上のグループレース3勝を挙げ、2004年の第24回ジャパンカップ(GI)ではゼンノロブロイ(2000.3.27)の7着でした。また、フィエールマンの年上の甥であるInns of Courtは現役であり、上述の仏GIII3勝のほか、第96回ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)2着、第153回フォレ賞(仏GI)2着もあります。フォレ賞2着は先日ジェニアル(2014.2.7)と一緒に走ったレースでもあり、勝ち馬のOne Master(2014.4.1)から短アタマ差の惜しい2着でした。また、フィエールマンの半姉ルヴォワール(2014.1.22)は2018年10月21日現時点で4戦3勝の素質馬、半妹ラストヌードル(2018.1.22)は先週東京芝1800mの新馬戦を制したオルフェーヴル(2008.5.14)産駒です。
体質に弱い面があり使い込みが出来ない中、素質の高さで菊花賞を制したフィエールマン。その伸び代が計り知れない分、楽しみが多いと言えます。「強い馬が勝つ」菊花賞を制したフィエールマン、2015年生まれ世代の牡馬代表として、どうぞ強い姿を見せ続けてください。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
↑の記事によりますと、これまでの菊花賞優勝馬の最少キャリアは6戦目での勝利だったとか。
1946年の第7回を制したアヅマライ(1943.2.22)さん、そして1987年の第48回を制したサクラスターオー(1984.5.2)さん、か。
サクラスターオーさんの時は第47回皐月賞(GI)以来、中202日のぶっつけでした。
杉本清さんの「菊の季節に桜が満開」の名調子でも知られるね。これも凄い勝利。