Pyledriver(2017.3.14)-第72回”キング・ジョージ”(英GI)の勝ち馬-

Result

Pyledriver(パイルドライヴァー) 牡 鹿毛 2017.3.14生 英国・Knox & Wells Limited & R. Devlin生産 馬主・La Pyle Partnership 英国・William Muir & Chris Grassick厩舎

Pyledriver(2017.3.14)の4代血統表
Harbour Watch
鹿毛 2009.3.28
種付け時活性値:1.75【7】
Acclamation
鹿毛 1999.4.26
Royal Applause
鹿毛 1993.2.24
ワージブ 1983.5.20
Flying Melody 1979.5.17
Princess Athena
鹿毛 1985.3.30
▲Ahonoora 1975.4.12
Shopping Wise 1965
Gorband
栗毛 1999.5.15
Woodman
栗毛 1983.2.17
Mr. Prospector 1970.1.28
プレイメント 1975.4.12
Sheroog
黒鹿毛 1988.2.28
Shareef Dancer 1980.3.3
Fall Aspen 1976.3.9
La Pyle
鹿毛 2011.2.6
仔受胎時活性値:1.25【5】
Le Havre
鹿毛 2006.2.4
種付け時活性値:1.00【4】
Noverre
鹿毛 1998.5.2
Rahy 1985.2.18
ダンスールファビュルー 1982.3.2
Marie Rheinberg
黒鹿毛 2002.3.11
★Surako 1993.4.15
Marie d’Argonne 1981.3.21
Lidana
鹿毛 2005.5.12
仔受胎時活性値:1.25【5】
キングズベスト
鹿毛 1997.1.24
種付け時活性値:1.75【7】
Kingmambo 1990.2.19
Allegretta 1978.3.10
Lidakiya
鹿毛 1997.4.26
仔受胎時活性値:1.75【7】
Kahyasi
鹿毛 1985.4.2
種付け時活性値:0.75【11】
Lilissa
鹿毛 1991.4.19
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5、Northern Dancer5×5>

Pyledriver(2017.3.14)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Harbour Watch
(トライマイベスト系)
Le Havre
(Blushing Groom系)
キングズベスト
(Mr. Prospector系)
Kahyasi
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Harbour Watch 5.50 叔父がパリ大賞勝ち馬
(No. 13-c)
初仔

*

2022年の第72回”キング・ジョージ”(英GI。アスコット芝11F211y)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3 Pyledriver 牡5 61.2 P J McDonald 2:29.49 William Muir & Chris Grassick 5
2 4Torquator Tasso 牡5 61.2 Rene Piechulek 2 3/4 Marcel Weiss 4
3 2Mishriff 牡5 61.2 James Doyle 8 John & Thady Gosden 2
4 1Broome 牡6 61.2 Ryan Moore 1 1/4 A P O’Brien 5
5 5Westover 牡3 56.2 Colin Keane 6 Ralph Beckett 1
6 6 Emily Upjohn 牝3 54.9 Frankie Dettori 7 John & Thady Gosden 3
パイルドライヴァーが英G1キングジョージで波乱呼ぶ、ウエストオーバーら3歳馬は惨敗 | JRA-VAN Ver.World
 英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝12ハロン)が現地23日にアスコット競馬場で行われ、道中を3番手で運んだパイルドライヴァー(5番人気タイ)が直線の残り2ハロンから

2022年の第72回”キング・ジョージ”。6頭立てとはいえ、実力馬たちが揃った夏の欧州選手権距離王者の決定戦。戦前の人気順に辿ると、愛ダービー(GI)の7馬身差勝ちが鮮烈だったWestover(2019.4.24)、エクリプスS(英GI)でVadeni(2019.3.26)とクビ差の2着と復調を伺わせたMishriff(2017.4.1)、英オークス(GI)でTuesday(2019.6.3)との短アタマ差の勝負を見せたEmily Upjohn(2019.3.8)、昨年2021年の凱旋門賞(仏GI)馬にして今年2走目のハンザ大賞(独GII)を制して来たTorquator Tasso(2017.4.21)キーファーズの松島正昭オーナーが共同所有されているBroome(2016.2.8)はロイヤルアスコット開催のハードウィックS(英GII)1着からの参戦、そして昨年のコロネーションC(英GI)勝ち馬で今年のコロネーションC2着からやって来たPyledriver。

Emily Upjohn以外の5頭は既に12ハロン級のGIを制しているという強豪馬たちの激突。終わってみれば2017年生まれ世代の牡馬3頭、5歳馬が3着までを占め、最低人気だったPyledriverが道中先行3番手から力強く抜け出して、Torquator Tassoの追撃を2と4分の3馬身振り切っての快勝劇を見せました。伊達や酔狂でエプソムダウンズ芝12ハロン6ヤードの難コースのGIを制していないというところを見せたPyledriver、アスコット芝11ハロン211ヤードについても3歳時にキングエドワード7世S(英GII)で勝利を収めていたのでした。

*

Pyledriverの直父系は欧州でしぶとく継承されているトライマイベスト(1975.4.28)系。今年の英1000ギニー(GI)を制したCachet(2019.3.21)の記事でも触れました。

Cachet(2019.3.21)-第209回英1000ギニー(GI)の勝ち馬-
Cachet(カシェイ) 牝 鹿毛 2019.3.21生 愛国・Hyde Park Stud生産 馬主・Highclere T'Bred Racing - Wild Flower 英国・George Boughey厩舎

Cachetの記事からの流用になりますが、Pyledriverの5代父にあたるトライマイベスト以降の直父系の父の戦績を辿ってみますと、

  1. トライマイベスト(1975.4.28)
    →デューハーストS(英GI)、ヴォクソールトライアルS(愛GIII)、ラークスパーS(愛GIII)
  2. ワージブ(1983.5.20)
    →クイーンアンS(英GII)、ダイオメドS(英GIII)、ロンポワン賞(仏GIII)ほか
  3. Royal Applause(1993.2.24)
    →スプリントC(英GI)、ミドルパークS(英GI)、ジムクラックS(英GII)、コーク&オラリーS(英GIII)、デュークオブヨークS(英GIII)、コヴェントリーS(英GIII)ほか
  4. Acclamation(1999.4.26)
    →ダイアデムS(英GII)ほか
  5. Harbour Watch(2009.3.28)
    →リッチモンドS(英GII)

Pyledriverの父Harbour Watchは、現役時代に2歳時の6月から7月で3戦3勝を挙げ、その主な勝ち鞍にグッドウッド芝6ハロンのリッチモンドS。祖父以前の直父系の父たちの勝ち鞍も短距離戦に特化していますけれど、それでもPyledriverは12ハロン級の英GIを2勝。欧州馬産の奥深さを思わされます。そしてまたNorthern Dancer(1961.5.27)系も分枝が進んで、トライマイベスト系は主流のSadler’s Wells(1981.4.11)系やDanzig(1977.2.12)系に対して「傍系の強さ」が発揮されているのかも知れません。

*

夏の大一番で「ビックリ」と共に「強い」というところを見せたPyledriver。戦績からは少頭数の競馬で一発大駆けのタイプのようにも見えますが、勝負強さがあればこそのコロネーションC&”キング・ジョージ”勝ち。Pyledriver、欧州選手権距離の強者の一角、次の走りも楽しみにしたいと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。