ウインマリリン(2017.5.23)-第29回香港ヴァーズ(GI)の勝ち馬-

Result

ウインマリリン(瑪蓮必勝/Win Marilyn) 牝 栗毛 2017.5.23生 新冠町・コスモヴューファーム生産 馬主・(株)ウイン 美浦・手塚 貴久厩舎

ウインマリリン(2017.5.23)の4代血統表
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
種付け時活性値:1.00【12】

グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk
鹿毛 1979.4.20
Roberto 1969.3.16
Gris Vitesse 1966.3.2
Ameriflora
鹿毛 1989.1.29
Danzig 1977.2.12
Graceful Touch 1978.4.13
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ダイナアクトレス
鹿毛 1983.5.4
ノーザンテースト 1971.3.15
モデルスポート 1975.2.23
コスモチェーロ(AUS)
栗毛 2003.10.11
仔受胎時活性値:1.125【12.5】
Fusaichi Pegasus(USA)
鹿毛 1997.4.12
種付け時活性値:1.375【5.5】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Angel Fever
鹿毛 1990.5.12
Danzig 1977.2.12
Rowdy Angel 1979.5.17
Shorwon(AUS)
栗毛 1983.11.11
仔受胎時活性値:0.75【19】
Buena Shore(USA)
栗毛 1973.3.21
種付け時活性値:0.375【9.5】
George Lewis 1967.4.21
Full View 1962.4.7
April Wonder(AUS)
栗毛 1959
仔受胎時活性値:1.75【23】
▲Newtown Wonder(GB)
栗毛 1942
種付け時活性値:0.125【16.5】
April Flower(NZ)
栗毛 1950
仔受胎時活性値:2.00(0.00) 【8】

<5代血統表内のクロス:Danzig4×4、Halo4×5、Hail to Reason5×5(父方)、Northern Dancer5×5×5>

ウインマリリン(2017.5.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
スクリーンヒーロー
(Roberto系)
Fusaichi Pegasus
(Mr. Prospector系)
Buena Shore
(Bold Ruler系)
▲Newtown Wonder
(Fair Trial系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Fusaichi Pegasus 5.625 or 3.625 半兄ウインマーレライ
(No. 14-e)
8番仔
(3連産目)

*


2022年の第29回香港ヴァーズ(GI。シャティン芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 9 ウインマリリン 牝5 55.3 Damian Lane 2:27.53 手塚 貴久 3
2 5 Botanik せん4 57.2 William Buick 1 1/2 A Fabre 4
3 3 グローリーヴェイズ 牡7 57.2 Joao Moreira クビ 尾関 知人 2
4 7 Panfield 牡6 57.2 Karis Teetan 1 1/4 A T Millard 10
5 10 Stone Age 牡3 54.9 Ryan Moore 3/4 A P O’Brien 1

2022年の第29回香港ヴァーズ。ウインマリリン、初の海外遠征で悲願のGI制覇、成る。シャティン芝2400m、良馬場の10頭立てで行われた一戦。紅一点だったウインマリリン、好発で先頭を窺うかに見えたスタート。その後の通過順位を見れば400mでは4番手、800mでは5番手、1200mでは7番手、1600mでは8番手、2000mでは8番手からも分かるように、道中徐々に後方に下げて行き、直線ではこれまで見せなかった大外後方一気の強襲撃でした。先日のセリフォス(2019.3.7)のマイルチャンピオンシップ(GI)もそうでしたが、こういう手綱さばきを見せてくれる故に、ダミアン・レーン騎手は現代の世界的名手の1人なんですね。

ウインマリリンは2年前の2020年、3歳5月のフローラS(GII)を砂煙舞う馬場で制した際に横山武史騎手に重賞初勝利を贈り、父スクリーンヒーローにも牝馬産駒による重賞初制覇をプレゼントしました。

2020年のクラシック候補生を確認する(No.22)-ウインマリリン(2017.5.23)+オーソリティ(2017.2.12)-
ウインマリリン 牝 栗毛 2017.5.23生 新冠・コスモヴューファーム生産 馬主・(株)ウイン 美浦・手塚貴久厩舎オーソリティ 牡 鹿毛 2017.2.12生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・木村哲也厩舎

その後、岡田家三本の矢による優駿牝馬(GI)上位独占の一角でデアリングタクト(2017.4.15)の2着に入ると、4歳時の2021年には日経賞(GII)とオールカマー(GII)という牡牝混合の中山芝の非根幹距離GIIを2勝。Roberto系らしさを見せてくれたウインマリリンですけれど、右肘の腫れと熱発の影響があったのかオールカマーの後に出走したエリザベス女王杯(GI)ではアカイイト(2017.4.17)の16着、5歳となった2022年の初戦だった大阪杯(GI)でもポタジェ(2017.2.4)の16着と精彩を欠いたレースが2つ続きました。けれど、それでも転んでもただでは起きないところを見せたウインマリリン。宝塚記念(GI)でタイトルホルダー(2018.2.10)の7着の後、札幌記念(GII)でジャックドール(2018.4.8)の3着、そして前走エリザベス女王杯でジェラルディーナ(2018.5.12)の2着と徐々に復調気配を見せて臨んだのが香港ヴァーズ。果たせるかなウインマリリン、年末の海外大一番でついに1着。ウインマリリン自身初のGI勝ちは、スクリーンヒーロー産駒の牝馬初のGI勝利にもなり、そしてまた日本の生産調教牝馬による初めての香港ヴァーズ優勝にもなりました。おめでとうございました(^^)

クラブ馬で5歳牝馬と言いますと引き際を思うところですが、(株)ウイン内規では牝馬は6歳4月末での引退となる模様。まだ出走できるGIレースはあるものの、残り少なくなったチャンスをモノに出来たウインマリリン、これは「サスガ」と言うべきでしょう。ウインマリリン、この後の動向が気になりますけれど、今は牡馬、せん馬相手の海外GIレースを制した疲れを癒やしてください。本当にお疲れ様でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

​またも日本馬でG1制覇のレーン騎手、「こうした馬に乗れるのは名誉なこと」 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
11日に行われた香港国際競走のG1香港ヴァーズ(芝2400m)で、オーストラリアの名ジョッキー、D.レーン騎手が日本馬のウインマリリンを勝利に導いた。 過去の香港国際競走では2021年の香港マイ
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