アパパネ(2007.4.20)-牝馬三冠馬を辿る(No.3)-

Special feature

アパパネ 牝 鹿毛 2007.4.20生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス(株) 美浦・国枝栄厩舎

アパパネ(2007.4.20)の4代血統表
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:1.25【5】
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
★Blakeney 1966.3.28
The Dancer 1977.3.31
ソルティビッド
栗毛 2000.1.29
仔受胎時活性値:1.50【6】
Salt Lake
鹿毛 1989.3.21
種付け時活性値:0.50【10】
▲Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Take Lady Anne
鹿毛 1979.4.16
Queen City Lad 1971.3.25
Lovita H. 1955.3.18
Piper Piper
栗毛 1987.5.15
仔受胎時活性値:1.00【12】
Spectacular Bid
芦毛 1976.2.17
種付け時活性値:0.50【10】
Bold Bidder 1962.3.22
Spectacular 1970.3.20
Alvarada
栗毛 1973.4.11
仔受胎時活性値:1.25【13】
Hard Work
栗毛 1967.3.14
種付け時活性値:1.25【5】
Easterborn
栗毛 1964.3.29
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5>

アパパネ(2007.4.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
Salt Lake
(Deputy Minister系)
Spectacular Bid
(Bold Ruler系)
Hard Work
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
キングカメハメハ 5.75 or 3.75 母がGIII2着馬
(No. 9-f)
3番仔
(3連産目)

*

2010年の第17回チューリップ賞(GIII。阪神芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 ショウリュウムーン 牝3 54 木村 健 1:36.1 7-5 34.7 450
[-8]
佐々木 晶三 9
2 16 アパパネ 牝3 54 蛯名 正義 1:36.2 3/4 4-3 35.0 478
[+6]
国枝 栄 1
3 4 エーシンリターンズ 牝3 54 岩田 康誠 1:36.2 アタマ 5-5 34.9 440
[-8]
坂口 正則 8
4 3 オウケンサクラ 牝3 54 小牧 太 1:36.5 1 3/4 10-10 34.6 484
[-4]
音無 秀孝 2
5 2 ラフォルジュルネ 牝3 54 藤岡 康太 1:36.6 1/2 14-11 34.5 444
[0]
松田 博資 6

*

2010年の第70回桜花賞(GI。阪神芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 9 アパパネ 牝3 55 蛯名 正義 1:33.3 5-4 34.1 480
[+2]
国枝 栄 1
2 8 オウケンサクラ 牝3 55 安藤 勝己 1:33.4 1/2 1-1 34.5 486
[0]
音無 秀孝 3
3 11 エーシンリターンズ 牝3 55 福永 祐一 1:33.4 クビ 3-2 34.3 440
[0]
坂口 正則 11
4 1 ショウリュウムーン 牝3 55 佐藤 哲三 1:33.5 1/2 10-8 34.0 454
[+4]
佐々木 晶三 5
5 3 アプリコットフィズ 牝3 55 横山 典弘 1:33.6 3/4 3-4 34.4 426
[-4]
小島 太 2

2010年の第70回桜花賞。逃げたオウケンサクラ(2007.3.31)が作り出したペースがゆるく感じたのかアパパネ、向こう正面では行きたがる素振りを見せましたが、蛯名正義騎手のエスコートにより先行5番手で折り合うと、直線では馬場外側をしっかりと駆け、最後はキッチリ2分の1馬身交わしたところが決勝点でした。サスガは2歳牝馬女王という貫禄を見せたアパパネ、阪神芝1600mの勝ち時計1分33秒3はラインクラフト(2002.4.4)が所持していた1分33秒5を0秒2更新する桜花賞レースレコードでした。

振り返れば意外な感じもしましたが、アパパネによる桜花賞が馬主、調教師、騎手の3者いずれも桜花賞初勝利でした。ただ「1つ勝ってしまえば」というのが、金子真人オーナーの持ち馬というところです^^;

*

2010年の第71回優駿牝馬(GI。東京芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 17 アパパネ 牝3 55 蛯名 正義 2:29.9 9-13-13-11 35.2 470
[-10]
国枝 栄 1
1 18 サンテミリオン 牝3 55 横山 典弘 2:29.9 同着 7-10-10-8 35.3 460
[+6]
古賀 慎明 5
3 2 アグネスワルツ 牝3 55 柴田 善臣 2:30.2 2 2-2-2-2 36.1 456
[-4]
宮本 博 8
4 13 アニメイトバイオ 牝3 55 後藤 浩輝 2:30.4 1 1/4 14-13-14-14 35.4 464
[+14]
牧 光二 11
5 6 オウケンサクラ 牝3 55 安藤 勝己 2:30.4 クビ 12-10-10-11 35.6 490
[+4]
音無 秀孝 3

2010年の第71回優駿牝馬。アパパネ、母ソルティビッドがすずらん賞(OP)と菜の花賞(OP)を勝ちフェアリーS(GIII)2着と芝1200mでの好戦馬であったこともあり、東京芝2400mへの適性が問われた一戦でした。むぅ、牝馬三冠を遂げるような馬には劇的なドラマが自ずと付与されるものなのでしょうか。アパパネとサンテミリオン(2007.1.30)、桃色の帽子2頭による、JRAのGIレースでは史上初となる「1着同着」という結末。テレビ中継の勝利騎手インタビューにおいて蛯名騎手は「負けなくて良かったです」とおっしゃっていましたが、最後の最後、届いていたのがサスガにアパパネ。鼓舞した蛯名騎手もサスガの手腕。そしてまたサンテミリオンと横山典弘騎手も強さを見せてくれました。

*

2010年の第28回関西テレビ放送賞ローズS(GII。阪神芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 アニメイトバイオ 牝3 54 後藤 浩輝 1:45.8 7-7 33.8 464
[0]
牧 光二 4
2 9 ワイルドラズベリー 牝3 54 安藤 勝己 1:45.8 アタマ 11-11 33.4 474
[+20]
中尾 秀正 6
3 12 エーシンリターンズ 牝3 54 福永 祐一 1:46.0 1 1/4 10-7 34.0 456
[+12]
坂口 正則 5
4 5 アパパネ 牝3 54 蛯名 正義 1:46.0 ハナ 4-4 34.1 494
[+24]
国枝 栄 1
5 4 トゥニーポート 牝3 54 和田 竜二 1:46.4 2 1/2 1-1 34.9 440
[-8]
加用 正 8

*

2010年の第15回秋華賞(GI。京都芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 15 アパパネ 牝3 55 蛯名 正義 1:58.4 11-12-8-8 34.1 490
[-4]
国枝 栄 1
2 10 アニメイトバイオ 牝3 55 後藤 浩輝 1:58.5 3/4 11-10-12-12 34.0 458
[-6]
牧 光二 6
3 4 アプリコットフィズ 牝3 55 武 豊 1:58.6 1/2 4-4-5-4 34.4 428
[-4]
小島 太 2
4 17 ワイルドラズベリー 牝3 55 池添 謙一 1:58.7 クビ 15-13-12-12 34.2 468
[-6]
中尾 秀正 4
5 1 レディアルバローザ 牝3 55 幸 英明 1:58.7 クビ 6-7-8-10 34.3 474
[-12]
池江 泰郎 15

2010年の第15回秋華賞。トライアルで負けても、本番では負けない。額の流星も美しく、凛とした顔立ちでその麗しさにおいても定評があるアパパネに対しては失礼かもしれませんけれど、GIレースでの勝負強さは「鬼神」のようでした。そうして、史上3頭目となる牝馬三冠の達成。父内国産馬の牝馬三冠は史上初、2歳牝馬女王がそのまま牝馬三冠を果たしたのも初めてのことでした。また、馬主である金子オーナーはディープインパクト(2002.3.25)で牡馬三冠、アパパネで牝馬三冠を果たされました。ましてやアパパネは父キングカメハメハ、母ソルティビッド共にご自身の所有馬であったのですから、その慧眼の素晴らしさ、毎々のことながらお見逸れいたします。

*

繁殖牝馬となってからのアパパネには、お相手としてディープインパクトが選ばれ続けました。現在のところ初仔モクレレ(2014.2.28)、次男坊ジナンボー(2015.3.8)、4番仔ラインベック(2017.4.5)、5番仔アカイトリノムスメ(2018.4.16)の4頭が競走馬登録されています。アカイトリノムスメはデビューしたばかりですが、他の3頭はいずれも3勝以上を挙げています。「父母合わせてジーワン12勝」という訳の分からなさであり、仔に掛かる期待も大きくなるのは当然なのですが、アパパネの仔たち、無事にデビューしてしっかり走ることが出来ているのですから、それだけで立派。

また、アパパネが前年流産後の2019年には、ディープインパクトの全兄ブラックタイド(2001.3.26)が種付けされて、2020年3月24日に6番仔の牝馬が生まれています。2019年当時のディープインパクトの体調不良により、ブラックタイドに白羽の矢が立ったのでしょう。ブラックタイドはご存知キタサンブラック(2012.3.10)の父であり、種牡馬として功成り名を遂げました。アパパネが前年産駒なし後の6番仔、父母の名を更に高めるような活躍を期待しています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[アパパネ(2007.4.20)の主な競走成績]

  1. 優駿牝馬(GI)、桜花賞(GI)、秋華賞(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)、阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnI)
  2. チューリップ賞(GIII)
  3. エリザベス女王杯(GI)2回

通算19戦7勝、2着1回、3着3回。