サニングデール 牡 黒鹿毛 1999.4.1生 静内・タイヘイ牧場生産 馬主・後藤繁樹氏 栗東・瀬戸口勉厩舎
ウォーニング 青鹿毛 1985.4.13 種付け時活性値:1.25 | Known Fact 黒鹿毛 1977.3.15 | In Reality 鹿毛 1964.3.1 | Intentionally 1956.4.2 |
My Dear Girl 1957.2.17 | |||
Tamerett 黒鹿毛 1962.2.17 | Tim Tam 1955.4.19 | ||
Mixed Marriage 1952 | |||
Slightly Dangerous 鹿毛 1979.4.8 | Roberto 鹿毛 1969.3.16 | Hail to Reason 1958.4.18 | |
Bramalea 1959.4.12 | |||
Where You Lead 栗毛 1970.4.23 | ★Raise a Native 1961.4.18 | ||
Noblesse 1960 | |||
カディザデー 黒鹿毛 1988.5.23 仔受胎時活性値:0.50 | Darshaan 黒鹿毛 1981.4.18 種付け時活性値:1.50 | Shirley Heights 鹿毛 1975.3.1 | Mill Reef 1968.2.23 |
Hardiemma 1969 | |||
Delsy 鹿毛 1972.3.20 | Abdos 1959.5.18 | ||
Kelty 1965.2.28 | |||
Kadissya 鹿毛 1979.3.15 仔受胎時活性値:2.00(0.00) | Blushing Groom 栗毛 1974.4.8 種付け時活性値:1.00 | Red God 1954.2.15 | |
Runaway Bride 1962 | |||
Kalkeen 鹿毛 1974.2.18 仔受胎時活性値:1.00 | Sheshoon 栗毛 1956 種付け時活性値:0.25 | ||
Gioia 鹿毛 1959 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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ウォーニング (Intent系) | Darshaan (Mill Reef系) | Blushing Groom (Red God系) | Sheshoon (Hurry On系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Darshaan (カディザデー) | 5.00 or 3.00 | 伯父Kahyasi (No. 5-e) | 6番仔 (不受胎後) |
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着 順 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤 量 | 騎手 | 走破 時計 | 着差 | 通過 順位 | 上り 3F | 馬体重 [増減] | 調教師 | 人 気 |
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1 | 3 | サニングデール | 牡5 | 57 | 福永 祐一 | 1:07.9 | 11-11 | 34.2 | 446 [-2] | 瀬戸口 勉 | 2 | |
2 | 8 | デュランダル | 牡5 | 57 | 池添 謙一 | 1:07.9 | クビ | 17-17 | 33.6 | 458 [+6] | 坂口 正大 | 1 |
3 | 18 | キーンランドスワン | 牡5 | 57 | 四位 洋文 | 1:08.1 | 1 1/4 | 11-11 | 34.3 | 482 [-6] | 森 秀行 | 8 |
4 | 2 | ギャラントアロー | 牡4 | 57 | 幸 英明 | 1:08.1 | ハナ | 1-1 | 35.2 | 502 [-6] | 崎山 博樹 | 4 |
5 | 7 | シーイズトウショウ | 牝4 | 55 | 中舘 英二 | 1:08.1 | ハナ | 6-5 | 34.7 | 462 [+2] | 鶴留 明雄 | 3 |
2004年の第34回高松宮記念。サニングデール、前年2003年はシルクロードS(GIII)3着、阪急杯(GIII)2着、そして高松宮記念2着。当年2004年は初戦にダートのガーネットS(GIII)を使い7着、その後シルクロードS3着、阪急杯1着。阪急杯は3歳時のCBC賞(GII)以来1年2ヶ月振りの勝利であり、勢いを付けての本番・高松宮記念。1番人気は同じ1999年生まれ世代の「聖剣」デュランダル(1999.5.25)に譲りましたが、1着は譲らず。サニングデール、芝1200m7勝目、重賞5勝目が悲願のGI初勝利となりました。
サニングデールは直父系にMatchem(1748)系を持つ馬です。直父系にMatchem系を持つ馬による中央競馬のGI(級)レースの勝利は、1976年の第43回東京優駿を制したクライムカイザー(1973.5.22)以来、実に28年ぶりの出来事でした。クライムカイザーは中島国治氏の配合馬ですが、サニングデールの生産者であるタイヘイ牧場の代表者・六郎田靖氏は、中島氏が30万頭の馬のデータを調査された際の「戦友」だそうです。そんな中島氏と六郎田氏のエピソードを引いておきますと、
実は、このヌレイエフには忘れられない思い出がある。1978年の夏の初めにタイヘイ牧場の六郎田靖氏が、キーンランドで馬を買うからセリ名簿から選んでみてくれ、と私が牧場へ行ったときに頼まれた。タイヘイ牧場には、アメリカン・スタッド・ブック、スタリオン・ブックなど調べるための書物が十分にあった。私は2週間の間牧場に泊まり込み、セリの出場馬を1頭ずつ綿密に調べて、そして選び出した馬がヌレイエフであった。
(中略)
六郎田氏が後に語ったのだが、「オヤジがノーザンダンサーを買いそこなって、オレがその仔(ヌレイエフ)を買いそこなった」と。実に不思議なことがあるものだ。
-KKベストセラーズ「競馬最強の法則」、1998年10月号、P87より抜粋-
タイヘイ牧場の生産馬には、時折、中島氏との関わりの名残を感じることがあります。という訳で、JBISにおけるタイヘイ牧場の主な産駒成績より、タイヘイ牧場の主な生産馬を確認してみますと、、、
格 | 馬名 (生年月日) [F No.] | 母の 何番仔? [料の遺伝] | 4代血統構成 | |||
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父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 | |||
GI | サニングデール (1999.4.1) [5-e] | 6番仔 (不受胎後) [5.00 or 3.00] | ウォーニング (Intent系) | Darshaan (Mill Reef系) | Blushing Groom (Red God系) | Sheshoon (Hurry On系) |
GII | フェイムオブラス (1987.5.31) [9-c] | 3番仔 (3連産目) [5.50 or 3.50] | ランズダーン (Lyphard系) | カウアイキング (Native Dancer系) | Double Jay (Himyar系) | Sunny Boy (Teddy系) |
GII | ユウセンショウ (1992.5.13) [19-a マイトアンドメイン系] | 3番仔 (3連産目) [4.25 or 2.25] | ★ラグビーボール (Northern Dancer系) | カツラノハイセイコ (Rockefella系) | インデイアナ (Nearco系) | Aggressor (Bahram系) |
GII | デンシャミチ (2003.4.9) [2-f ミスバンブトン系] | 2番仔 (2連産目) [5.75 or 3.75] | サクラバクシンオー (Princely Gift系) | マルゼンスキー (Nijinsky系) | リアルシヤダイ (Roberto系) | ★パーソロン (My Babu系) |
GII | シルポート (2005.3.24) [3-n] | 2番仔 (2連産目) [4.75] | ホワイトマズル (Lyphard系) | サンデーサイレンス (Halo系) | ★Woodman (Mr. Prospector系) | Danzig (Northern Dancer系) |
GII | サウンドオブハート (2009.2.12) [3-n] | 7番仔 (3連産目) [3.75] | アグネスタキオン (サンデーサイレンス系) | ★Caerleon (Nijinsky系) | ★Woodman (Mr. Prospector系) | Danzig (Northern Dancer系) |
GII | カフェブリリアント (2010.2.27) [3-n] | 8番仔 (4連産目) [4.00] | ★ブライアンズタイム (Roberto系) | ★Caerleon (Nijinsky系) | ★Woodman (Mr. Prospector系) | Danzig (Northern Dancer系) |
GIII | ベロナスポート (1973.3.1) [16-h カジヨール系] | 7番仔? (6連産目?) [5.00] | ★テツソ (Bahram系) | ★トリプリケート (Sundridge系) | フランクリー (Hyperion系) | ★ステーツマン (Blandford系) |
GIII | ミスラデイカル (1979.5.30) [14-f シユーベリーズ系] | 5番仔 (5連産目) [4.50] | レツクスレンジヤー (Bold Ruler系) | フイリユース (Pharis系) | Curragh King (Nasrullah系) | Bois Roussel (St. Simon系) |
GIII | ラブシツクブルース (1982.4.24) [16-h カジヨール系] | 3番仔 (3連産目) [5.75 or 3.75] | ★バーバー (Princely Gift系) | ★テツソ (Bahram系) | ★トリプリケート (Sundridge系) | フランクリー (Hyperion系) |
GIII | ダイワゲーリック (1986.5.24) [9-c] | 2番仔 (2連産目) [5.25 or 3.25] | ランズダーン (Lyphard系) | カウアイキング (Native Dancer系) | Double Jay (Himyar系) | Sunny Boy (Teddy系) |
J・GI | ゴーカイ (1993.5.6) [19-a マイトアンドメイン系] | 4番仔 (4連産目) [2.50] | ジヤツジアンジエルーチ (Bold Ruler系) | カツラノハイセイコ (Rockefella系) | インデイアナ (Nearco系) | Aggressor (Bahram系) |
J・GI | ユウフヨウホウ (1997.3.19) [19-a マイトアンドメイン系] | 7番仔 (2連産目) [3.50] | ラグビーボール (Northern Dancer系) | カツラノハイセイコ (Rockefella系) | インデイアナ (Nearco系) | Aggressor (Bahram系) |
ゴーカイに抜き出してみましたが、なんだか、それっぽい馬が揃っていますね。古くはベロナスポート&ラブシックブルース母娘、近年ではサウンドオブハート&カフェブリリアント姉妹に見られるような0交配を重ねる配合、ユウセンショウ&ゴーカイ&ユウフヨウホウ兄弟のようにネオ異系を組み込む配合、ダイワゲーリック&フェイムオブラス全兄妹のように米国血脈を組み込む配合。そして、ズバリ異系であるMatchem系を4代血統構成のうち2系に配したのが、サニングデール。
また、配合とは直接関係ありませんが、タイヘイ牧場は小田切有一オーナーとの結び付きも強い印象があります。上表ではフェイムオブラス、デンシャミチ、ミスラディカルの3頭が小田切オーナーの持ち馬です。小田切オーナーとの縁もあってラグビーボールの種付けをされて生産されたのが、ユウセンショウ&ユウフヨウホウ兄弟というところでしょうか。
#余談。ラグビーボールは、中島氏が保手浜忠弘氏に購入を薦められた馬だったそうです(参考WEB)。
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父がMatchem系のウォーニング、伯父に英ダービー(GI)馬Kahyasi(1985.4.2)という血筋から日本軽種馬協会の種馬場で供用されているサニングデール。21歳ですが、まだまだ現役の種牡馬です。
願わくは、その異系の血が、サラブレッドの血統表のどこかでつながることを祈っています。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
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[サニングデール(1999.4.1)の主な競走成績]
- 高松宮記念(GI)、CBC賞(GII)、阪急杯(GIII)、函館スプリントS(GIII)、ファルコンS(GIII)
- 高松宮記念(GI)、阪急杯(GIII)
- JBCスプリント(統一GI)、シルクロードS(GIII)2回、セントウルS(GIII)
通算27戦7勝、2着4回、3着4回。
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「思ったよりも長い記事になってしまった……」って、このサイトの管理人が言ってたわ。

タイヘイ牧場さんの活躍馬を列記してしまいましたからね。

やり始めたら引けなくなったパターンやね。