トーホウジャッカル(2011.3.11)-思い出のGI1勝馬を辿る(其の弐拾参)-

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トーホウジャッカル 牡 栗毛 2011.3.11生 日高町・竹島 幸治氏生産 馬主・東豊物産(株) 栗東・谷 潔厩舎

トーホウジャッカル(2011.3.11)の4代血統表
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:1.75【15】

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
Nijinsky 1967.2.21
シル 1970.4.22
レデイーシラオキ
鹿毛 1978.4.3
セントクレスピン 1956
ミスアシヤガワ 1964.5.24
トーホウガイア
栗毛 2001.4.26
仔受胎時活性値:0.25【9】
Unbridled’s Song
芦毛 1993.2.18
種付け時活性値:1.75【7】
Unbridled
鹿毛 1987.3.5
Fappiano 1977.5.19
Gana Facil 1981.2.9
Trolley Song
芦毛 1983.4.13
Caro 1967.4.11
Lucky Spell 1971.1.28
Agami
鹿毛 1995.2.27
仔受胎時活性値:1.25【5】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:0.25【17】
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Agacerie
鹿毛 1981.4.7
仔受胎時活性値:1.25【13】
Exclusive Native
栗毛 1965.4.17
種付け時活性値:1.75【15】
Quiet Charm
黒鹿毛 1971.2.25
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Nearctic5×5(母方)>

トーホウジャッカル(2011.3.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
スペシャルウィーク
(サンデーサイレンス系)
Unbridled’s Song
(Mr. Prospector系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
Exclusive Native
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
スペシャルウィーク 3.00 半姉トーホウアマポーラ
(No. 16-a)
4番仔
(4連産目)

*

2014年の第75回菊花賞(GI。京都芝3000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 2 トーホウジャッカル 牡3 57 酒井 学 3:01.0 レコード 5-5-5-2 34.5 484
[0]
谷 潔 3
2 4 サウンズオブアース 牡3 57 蛯名 正義 3:01.1 1/2 10-10-8-4 34.4 496
[+8]
藤岡 健一 4
3 10 ゴールドアクター 牡3 57 吉田 隼人 3:01.7 3 1/2 5-5-7-6 35.0 476
[-2]
中川 公成 7
4 12 タガノグランパ 牡3 57 菱田 裕二 3:01.8 3/4 10-10-12-10 34.8 490
[+10]
松田 博資 10
5 6 ショウナンラグーン 牡3 57 吉田 豊 3:01.8 クビ 14-14-15-11 34.6 474
[-8]
大久保 洋吉 6

2014年の第75回菊花賞。トーホウジャッカルと酒井学騎手、先行5番手から終始リズムよく進めて、直線でも最内からのサウンズオブアース(2011.4.12)と蛯名正義騎手の追撃を振り切って、見事な菊花賞制覇。尾花栗毛に白色の帽子、「赤、青十字襷、袖白縦縞」の勝負服、左腕を突き上げてのガッツポーズ。鞍上の酒井騎手はデビュー17年目の菊花賞初騎乗初制覇、谷潔調教師にとっても開業20年目のGI初勝利、そしてまた種牡馬スペシャルウィークにとってもJRA・GIを制した初めての牡馬産駒となりました。

そうして終わってみれば、京都芝3000mを3分1秒0というスーパーレコード!!

第75回菊花賞(GI)の1F毎のラップタイムとラップの累計タイム
1F毎の
ラップ
13.0-12.0-12.0-12.0-11.9-
11.7-12.4-12.5-12.3-12.4-
12.2-11.7-11.7-11.6-11.6
ラップの
累計タイム
13.0-25.0-37.0-49.0-1:00.9-
1:12.6-1:25.0-1:37.5-1:49.8-2:02.2-
2:14.4-2:26.1-2:37.8-2:49.4-3:01.0

最初の1000mが60秒9、1000mから2000mが61秒3、そして2000mから3000mが58秒8。淀みなく流れた淀の芝3000m、内枠を利してのレースだったにせよ、これを先行して押し切ったのですから、紛れも無く強かったトーホウジャッカル。父スペシャルウィークが2着に敗れた無念を晴らしました。

そしてまた私にとっては「やはり運と縁を大事にしないといけない」と思った、レース後でした。トーホウジャッカルの生産は竹島幸治さん(=竹島牧場)ですが、縁あって、竹島牧場さんのスタッフの方とWEB上でやりとりさせて頂いたことが、かつてありました。竹島牧場さんのJRA重賞初制覇となった、2008年のトーホウシャイン(2003.5.17)によるマーメイドS(GIII)の時のことでした。ああ、そう言えば、トーホウシャインの父もスペシャルウィークでしたね^^;

閑話休題。生まれ日があの2011年3月11日、そして2歳時には腸炎で生死をさまよったというトーホウジャッカルが成し遂げたのは、デビューから149日という2歳戦が始まって以降の最短日数での菊花賞制覇。

トーホウジャッカル、美しい尾花栗毛と共に忘れ難きスペシャルウィーク産駒です。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[トーホウジャッカル(2011.3.11)の主な競走成績]

  1. 菊花賞(GI)
  2. 神戸新聞杯(GII)

通算13戦3勝、2着1回、3着1回。

*

マイシンザン
マイシンザン

スペシャルウィークの仔は、不思議と、美しい尾花栗毛の牡馬が上級競走で活躍していた印象があるな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

本稿の主役であるトーホウジャッカルの他にも、ゴルトブリッツ(2007.4.11)、サンバレンティン(2001.3.9)、ウインフルブルーム(2011.3.25)、フローテーション(2005.4.14)というところでしょうか。

ローマンレジェンド(2008.2.24)-思い出のGI1勝馬を辿る(其の弐拾)+α-
ローマンレジェンド 牡 黒鹿毛 2008.2.24生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・太田 美實氏→太田 珠々子氏 栗東・藤原 英昭厩舎ゴルトブリッツ 牡 栗毛 2007.4.11生~2012.8.24没 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・吉田 直弘厩舎
マイシンザン
マイシンザン

そうやな。栗毛因子については、スペシャルウィークの曾祖母父であるセントクレスピンさんの影響もあるんかなぁ。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

そうかも、ですね。毛色の遺伝については解明されていないことも多いですし、世の中、分からないことだらけですね。

スペシャルウィークの尾花栗毛産駒についての考察
以前にTwitterで書いたもののまとめです。 スペシャルウィークの産駒になぜ尾花栗毛が多いのかという考察です。 生物についても競馬についても素人が書いたので間違っている可能性があることを前提にどうぞ。 参考 馬の毛色 栗毛 Flaxen ...
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