イーグルカフェ(1997.2.10)-タイム差なしの好勝負を辿る(No.7)-

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イーグルカフェ 牡 鹿毛 1997.2.10生~2016.9.30没 米・E. J. Hudson, Jr. Irrevocable Trust & W. S. Kilroy生産 馬主・西川 清氏 美浦・小島 太厩舎

イーグルカフェ(1997.2.10)の4代血統表
Gulch
鹿毛 1984.4.16
種付け時活性値:1.00【12】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Jameela
黒鹿毛 1976.3.15
Rambunctious
鹿毛 1960
Rasper 1952
Danae 1947
Asbury Mary
鹿毛 1969.4.29
Seven Corners 1956
Snow Flyer 1958.4.6
Net Dancer
鹿毛 1989.3.17
仔受胎時活性値:1.75【7】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:0.75【11】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
Doubles Partner
鹿毛 1984.4.28
仔受胎時活性値:1.00【4】
Damascus
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:0.75【19】
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Fabuleux Jane
栗毛 1974.4.11
仔受胎時活性値:0.25【9】
Le Fabuleux
栗毛 1961.2.12
種付け時活性値:1.00【12】
Native Partner
鹿毛 1966.4.5
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:Raise a Native3×5、Native Dancer4×5>

イーグルカフェ(1997.2.10)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Gulch
(Mr. Prospector系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
Damascus
(Sword Dancer系)
Le Fabuleux
(Wild Risk系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Gulch 4.75
(【7】+【4】+【9】+【7】)
祖母と曾祖母がGIII勝ち馬
(No. 7)
3番仔
(不受胎後)

*

2000年の第5回NHKマイルカップ(GI。東京芝1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 イーグルカフェ 牡3 57 岡部 幸雄 1:33.5 12-10 35.0 460
[-6]
小島 太 2
2 3 トーヨーデヘア 牡3 57 後藤 浩輝 1:33.5 ハナ 10-10 35.0 492
[-8]
萩原 清 5
3 10 マチカネホクシン 牡3 57 武 豊 1:33.8 1 3/4 17-14 34.8 484
[+2]
浅見 秀一 1
4 11 ミスターサウスポー 牡3 57 佐藤 哲三 1:34.2 2 1/2 15-17 34.9 458
[+2]
坂田 正行 6
5 7 スイートオーキッド 牝3 55 横山 典弘 1:34.3 クビ 4-4 36.4 472
[-12]
藤沢 和雄 3
2000年の第5回NHKマイルカップ(GI。東京芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.2 – 10.7 – 11.3 – 11.7 – 11.8 – 12.1 – 11.5 – 12.2
ラップの
累計タイム
12.2 – 22.9 – 34.2 – 45.9 – 57.7 – 1:09.8 – 1:21.3 – 1:33.5
上り 4F 47.6 – 3F 35.8

第1回のタイキフォーチュン(1993.2.9)の1分32秒6から始まり、第2回のシーキングザパール(1994.4.16)、第3回のエルコンドルパサー(1995.3.17)、第4回のシンボリインディ(1996.1.20)と来て、20世紀の最後のNHKマイルカップとなった2000年の第5回。まだまだ「マル外ダービー」だった頃の一戦は、文字通りマル外馬3頭による馬券圏内独占。道中中団位置に構えた2頭の勝負は、内ラチ沿いを先に抜け出したトーヨーデヘア(1997.2.20)、外から追い掛けたイーグルカフェという構図。決勝点、カメラが映し出した画では内が粘ったかのようにも見えましたが、結果は外が「ハナ」だけ差し切り勝ち。鹿毛に黄色と黒のメンコ、「黄、黒襷、黒袖」の勝負服が僅かに先んじていました。

イーグルカフェ、伊達に東京芝1800mの共同通信杯4歳S(GIII)を制していないところを見せ、小島太調教師に開業4年目の嬉しいGI初勝利を贈りました。その共同通信杯4歳Sが小島師の重賞初制覇でもありましたが、共同通信杯4歳S、NHKマイルカップとイーグルカフェを勝利に導いたのが、岡部幸雄騎手。小島師の騎手時代にGIレースで「ハナ」差の勝負を演じたこともあるお二人。

思い出のGI1勝馬を辿る(其の弐)-サクラチトセオー(1990.5.11)&サクラキャンドル(1992.4.9)-
サクラチトセオー 牡 黒鹿毛 1990.5.11生~2014.1.30没 静内・谷岡牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・境勝太郎厩舎サクラキャンドル 牝 鹿毛 1992.4.9生~2019.3.4没 静内・谷岡牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・境勝太郎厩舎→小島太厩舎

サクラチトセオー(1990.5.11)とジェニュイン(1992.4.28)の1995年の天皇賞・秋(GI)からおよそ5年の時を経て、調教師と騎手の立場でタッグを組んで「ハナ」差でGI奪取と相成りました。そしてまた、

小島と西川の出会いは1995年の天皇賞・秋に優勝した夜、寿司店でたまたま席が隣り合い競馬談義をしたことにはじまる[24]

小島太 – Wikipedia

という出会いであった馬主の西川清氏もGI初優勝となったのでした。西川氏と小島師は名コンビの印象も残ります。げに、人の縁とは不思議なもので。

*

上段で「マル外ダービー」と記しましたが、イーグルカフェの1997年生まれ世代はマル外馬に印象に残る馬が多かった世代でもあります。

エイシンプレストン(1997.4.9)-折々の勝負を辿る(No.6)-
エイシンプレストン 牡 鹿毛 1997.4.9生 米・Joseph E. Gehl氏生産 馬主・平井 豊光氏 栗東・北橋 修二厩舎
アグネスデジタル(1997.5.15)
アグネスデジタル 牡 栗毛 1997.5.15生~2021.12.8没 米国・Catesby W. Clay & Peter J. Callahan氏生産 馬主・渡辺 孝男氏 栗東・白井 寿昭厩舎
思い出のGI1勝馬を辿る(其の玖)-ゼンノエルシド(1997.3.26)-
ゼンノエルシド 牡 青鹿毛 1997.3.26生 愛国・Orpendale生産 馬主・大迫忍氏 美浦・藤沢和雄厩舎
タップダンスシチー(1997.3.16)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.23)-
タップダンスシチー(Tap Dance City) 牡 鹿毛 1997.3.16生 米国・Echo Valley Horse Farm & Swettenham Stud生産 馬主・(株)友駿ホースクラブ 栗東・佐々木晶三厩舎

エイシンプレストン(1997.4.9)、アグネスデジタル(1997.5.15)、ゼンノエルシド(1997.3.26)、タップダンスシチー(1997.3.16)。個性豊かな面々が国内外のGIレースで活躍を見せてくれました。そんなマル外強豪世代の中にあって、自身も輝きを放ったイーグルカフェ。3歳時のNHKマイルカップだけに終わらず、もうひとつ、GI勝ちを重ねたのですから立派でした。

2002年の第3回ジャパンカップダート(GI。中山ダート1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 9 イーグルカフェ 牡5 57 L.デットーリ 1:52.2 8-9-4-3 38.3 472
[前計不]
小島 太 5
2 3 リージェントブラフ 牡6 57 吉田 豊 1:52.4 1 13-13-13-10 37.7 522
[+13]
大久保 洋吉 13
3 2 アドマイヤドン 牡3 55 藤田 伸二 1:52.4 クビ 5-5-3-3 38.6 454
[+3]
松田 博資 1
4 1 プリエミネンス 牝5 55 柴田 善臣 1:52.6 1 1/4 8-6-8-7 38.5 490
[+10]
伊藤 圭三 6
5 8 ゴールドアリュール 牡3 55 武 豊 1:52.6 クビ 2-3-2-1 38.9 508
[+17]
池江 泰郎 2
2002年の第3回ジャパンカップダート(GI。中山ダート1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.4 – 11.8 – 12.6 – 12.5 – 12.0 – 12.3 – 12.6 – 12.9 – 13.1
ラップの
累計タイム
12.4 – 24.2 – 36.8 – 49.3 – 1:01.3 – 1:13.6 – 1:26.2 – 1:39.1 – 1:52.2
上り 4F 50.9 – 3F 38.6

イーグルカフェ、テン乗りとなったランフランコ・デットーリ騎手の幻術のような手綱さばきに導かれて、川崎記念(統一GI)勝ち馬リージェントブラフ(1996.5.2)をしっかり1馬身抑えての快勝。僚馬マンハッタンカフェ(1998.3.5)の凱旋門賞(仏GI)挑戦の帯同馬として仏国遠征した前走ドラール賞(仏GII)3着からという異色のローテーションもびっくりでしたけれど、アドマイヤドン(1999.5.17)ゴールドアリュール(1999.3.3)等3歳の新勢力も物ともせず見事な勝ちっぷり。JRA・GIという括りで見れば、クロフネ(1998.3.31)、アグネスデジタルに続く史上3頭目の芝ダートGI制覇の快挙達成となったのでした。素晴らしい\(^o^)/

*

フトシとオカベのタッグによるイーグルカフェのNHKマイルカップも23年前。20世紀も遠くになりにけり、です。時は流れますが、時に振り返った折、緑の芝や白い砂の上を鮮やかに駆けた鹿毛の姿を呼び起こせるのは、競馬者として幸せなことなのでしょう。20世紀末から21世紀初頭にかけて、現年齢表記2歳時から7歳時までタフに走り続けた、イーグルカフェ。改めて「記すことが出来て良かった」と感じた、懐かしきマル外馬の1頭です。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[イーグルカフェ(1997.2.10)の主な競走成績]

  1. NHKマイルカップ(GI)、ジャパンカップダート(GI)、七夕賞(GIII)、共同通信杯4歳S(GIII)
  2. アンタレスS(GIII)、武蔵野S(GIII)、京成杯(GIII)
  3. フェブラリーS(GI)、ドラール賞(仏GII)、京成杯オータムH(GIII)

通算46戦5勝、2着4回、3着4回。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

例によって「タイム差なしの好勝負を辿る」の当該レースだけではなく、別レースも紹介してしまいましたね。

マイシンザン
マイシンザン

仕様が無いのかも知れん。今までこのサイトで紹介してこなかった馬を基本にしているらしいから、紹介できる時に紹介しておこう、と。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

まま、別レースを紹介できるということは、それだけ活躍したということの現れでもありますものね。

マイシンザン
マイシンザン

その通りやな。イーグルカフェも芝とダートでGIを勝っているんやから、ホンマに大した馬やもの。