サクラバクシンオー 牡 鹿毛 1989.4.14生~2011.4.30没 早来町・社台フアーム生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・境勝太郎厩舎
サクラユタカオー 栗毛 1982.4.29 種付け時活性値:1.50【6】 |
テスコボーイ 黒鹿毛 1963 |
Princely Gift 鹿毛 1951 |
Nasrullah 1940.3.2 |
Blue Gem 1943 | |||
Suncourt 黒鹿毛 1952 |
Hyperion 1930.4.18 | ||
Inquisition 1936 | |||
アンジエリカ 黒鹿毛 1970.3.29 |
ネヴアービート 栃栗毛 1960 |
★Never Say Die 1951.3.26 | |
Bride Elect 1952 | |||
スターハイネス 鹿毛 1964.3.10 |
ユアハイネス 1958 | ||
スターロツチ 1957.4.16 | |||
サクラハゴロモ 鹿毛 1984.4.13 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:1.00【12】 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Lady Victoria 黒鹿毛 1962.2.20 |
Victoria Park 1957.5.10 | ||
Lady Angela 1944 ♀ | |||
クリアアンバー 黒鹿毛 1967.5.8 仔受胎時活性値:2.00【16】 |
★Ambiopoise 鹿毛 1958.5.6 種付け時活性値:0.00【8】 |
Ambiorix 1946 | |
Bull Poise 1948 | |||
One Clear Call 鹿毛 1960.5.21 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Gallant Man 鹿毛 1954.3.20 種付け時活性値:1.25【5】 |
||
Europa 鹿毛 1949 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
<5代血統表内のクロス:Nasrullah4×5(父方)、Hyperion4×5、Lady Angela(♀)4×5(母方)、Nearco5×5、Bull Lea5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
サクラユタカオー (Princely Gift系) |
ノーザンテースト (Northern Dancer系) |
★Ambiopoise (Tourbillon系) |
Gallant Man (Bois Roussel系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
サクラユタカオー | 5.00 | 伯父アンバーシヤダイ (No. 4-m) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | サクラバクシンオー | 牡3 | 55 | 小島太 | 1:08.6 | 1-1 | 35.1 | 482 [-4] |
境勝太郎 | 1 | |
2 | 3 | タイトゥルー | 牝3 | 53 | 南井克巳 | 1:09.2 | 3.1/2 | 3-3 | 35.4 | 452 [+2] |
橋田満 | 2 |
3 | 1 | トモエマーガレット | 牝3 | 53 | 根本康広 | 1:09.8 | 3.1/2 | 8-7 | 35.5 | 454 [-6] |
橋本輝雄 | 8 |
4 | 10 | ベルチャイルド | 牝3 | 53 | 坂井千明 | 1:09.8 | クビ | 3-4 | 36.0 | 458 [-2] |
松山康久 | 4 |
5 | 6 | ユーコーハイレディ | 牝3 | 53 | 田中勝春 | 1:10.0 | 1.1/4 | 8-9 | 35.7 | 424 [+4] |
荒木静雄 | 7 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | サクラバクシンオー | 牡4 | 小島 太 | 1:07.9 | 境 勝太郎 | 2 | |
2 | 8 | ヤマニンゼファー | 牡5 | 柴田 善臣 | 1:08.3 | 2・1/2 | 栗田 博憲 | 1 |
3 | 2 | ニシノフラワー | 牝4 | 河内 洋 | 1:08.4 | 3/4 | 松田 正弘 | 3 |
4 | 5 | オースミシャイン | 牝3 | 橋本 広喜 | 1:08.5 | 1/2 | 白井 壽昭 | 8 |
5 | 4 | ユウキトップラン | 牡5 | 小島 貞博 | 1:08.7 | 1・1/2 | 佐山 優 | 4 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | サクラバクシンオー | 牡5 | 58 | 小島太 | 1:08.9 | 1-2 | 35.8 | 500 [0] |
境勝太郎 | 1 | |
2 | 7 | ドージマムテキ | 牡4 | 56 | 岡部幸雄 | 1:09.2 | 2 | 7-3 | 35.7 | 482 [0] |
森秀行 | 4 |
3 | 4 | バリアントウイナー | 牡4 | 56 | 柴田政人 | 1:09.4 | 1.1/4 | 2-1 | 36.3 | 498 [-4] |
高松邦男 | 2 |
4 | 12 | ゴールドマウンテン | 牡5 | 57 | 角田晃一 | 1:09.5 | 3/4 | 4-3 | 36.3 | 534 [+12] |
佐山優 | 6 |
5 | 13 | エーピージェット | 牡5 | 57 | 的場均 | 1:09.7 | 1.1/4 | 4-6 | 36.4 | 522 [-8] |
元石孝昭 | 7 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | サクラバクシンオー | 牡5 | 59 | 小島太 | 1:19.9 | レコード | 2-2 | 35.0 | 494 [-2] |
境勝太郎 | 1 |
2 | 13 | ノースフライト | 牝4 | 57 | 角田晃一 | 1:20.1 | 1.1/4 | 5-6 | 34.7 | 478 [+8] |
加藤敬二 | 2 |
3 | 7 | エイシンワシントン | 牡3 | 55 | 熊沢重文 | 1:20.2 | 3/4 | 1-1 | 35.4 | 488 [+6] |
内藤繁春 | 4 |
4 | 10 | ニホンピロプリンス | 牡5 | 58 | 松永幹夫 | 1:20.4 | 1.1/2 | 11-11 | 34.8 | 444 [-4] |
目野哲也 | 6 |
5 | 5 | フジワンマンクロス | 牡4 | 57 | 田原成貴 | 1:20.4 | ハナ | 5-6 | 35.0 | 478 [+6] |
谷八郎 | 8 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | サクラバクシンオー | 牡5 | 小島 太 | 1:07.1 | レコード | 境 勝太郎 | 1 |
2 | 12 | ビコーペガサス | 牡3 | 的場 均 | 1:07.8 | 4 | 柳田 次男 | 5 |
3 | 4 | キョウエイキーマン | 牡5 | 松永 幹夫 | 1:07.8 | クビ | 山本 正司 | 13 |
4 | 1 | エイシンワシントン | 牡3 | 熊沢 重文 | 1:07.9 | クビ | 内藤 繁春 | 3 |
5 | 2 | イナズマタカオー | 牡3 | 南井 克巳 | 1:08.1 | 1・1/2 | 日迫 良一 | 9 |
*
1994年のJRA賞最優秀短距離馬、サクラバクシンオー。その驀進ぶりは1400m以下のレースで[11-0-0-1]という戦績にも現れています。とにかく、そのスピードがケタ違い。特に引退レースとなった1994年の第28回スプリンターズS、フジテレビ系列の中継では「小島太、これは最後の愛のムチ」というフレーズと共にビコーペガサス(1991.2.8)以下に4馬身差の大圧勝、かつ中山芝1200mの勝ち時計1分7秒1は当時の日本レコード。この現年齢表記5歳冬のサクラバクシンオーに敵うスプリンターは、当時世界のどこにも居なかったのではないでしょうか。速く、そして、強い。競馬を見始めた最初期だったということもありますけれど、私にとっての最強スプリンターは、鹿毛に星ひとつが悠然と駆けた、1994年のサクラバクシンオーのままです。
また、順番が前後しますが、1993年の第27回スプリンターズSは、陣営にとって負けられない一戦でした。競走の8日前に、サクラ軍団の総帥・全演植オーナーが死去されていたという背景。その身に御霊も携えて、サクラバクシンオー。自身初、そしてサクラユタカオー産駒の初GI勝利を以て、オーナーへの手向けとしたのでした。
*
サクラバクシンオーは種牡馬としてもその能力を遺憾なく発揮し、主な代表産駒である
- グランプリボス(2008.3.28)
→NHKマイルカップ(GI)、朝日杯フューチュリティS(GI)、マイラーズC(GII)、スワンS(GII)、京王杯2歳S(GII)ほか - ショウナンカンプ(1998.3.7)
→高松宮記念(GI)、スワンS(GII)、阪急杯(GIII)ほか - ビッグアーサー(2011.3.18)
→ 高松宮記念(GI)、セントウルS(GII)ほか - ブランディス(1997.3.30)
→中山大障害(J・GI)、中山グランドジャンプ(J・GI)
等を始めとして、多くの重賞勝ち馬を送り込みました。産駒のJRA重賞勝ちは15年連続、そしてまた内国産種牡馬としては史上3頭目となるJRA1000勝を達成するなど、非サンデーサイレンス(1986.3.25)系、そして日本のドメスティックブラッドとしてのテスコボーイ系の継承者として、大活躍を見せました。
そしてまた、優れた種牡馬は優れたブルードメアサイアーとなることの好例が、サクラバクシンオーなのでしょう。
- キタサンブラック(2012.3.10)
→ジャパンカップ(GI)、有馬記念(GI)、菊花賞(GI)、天皇賞・春(GI)2回、天皇賞・秋(GI)、大阪杯(GI)ほか - ハクサンムーン(2009.2.14)
→セントウルS(GII)、アイビスサマーダッシュ(GIII)、京阪杯(GIII)ほか - キタサンミカヅキ(2010.5.10)
→東京盃(JpnII)2回、東京スプリント(JpnIII)ほか - モンドキャンノ(2014.2.8)
→京王杯2歳S(GII)ほか - アデイインザライフ(2011.2.11)
→新潟記念(GIII)ほか - ブランボヌール(2013.4.9)
→キーンランドC(GIII)、函館2歳S(GIII)ほか。牝馬 - Warring States(2014.3.2)
→バヴァリアンクラシック(独GIII)。上述のハクサンムーンの半弟 - グリム(2015.4.28)
→レパードS(GIII)、白山大賞典(JpnIII)2回、マーキュリーC(JpnIII)、名古屋大賞典(JpnIII)ほか - クレイジーアクセル(2015.5.16)
→クイーン賞(JpnIII)ほか。牝馬 - ファストフォース(2016.5.9)
→CBC賞(GIII)ほか。2021年現在、芝1200m1分6秒0の日本レコードホルダー - レッドアネモス(2016.5.6)
→クイーンS(GIII)。牝馬 - ビアンフェ(2017.4.29)
→函館スプリントS(GIII)、函館2歳S(GIII)、葵S(重賞)。上述のブランボヌールの半弟
2016年と2017年の2年連続JRA賞年度代表馬やら、2018年度のNAR年度代表馬やら、旋回癖のある個性派スプリンターやら、その弟で独国のGIII勝ち馬やら、芝1200mの日本レコードホルダーやら。多種多様。
*
「日本のドメスティックブラッド」ということを上段で述べましたが、舶来の血統に負けない、内国産の血統。希少性ということでは、直父系としてのNasrullah(1940.3.2)~Princely Gift(1951)~テスコボーイ系を継承して来た日本のホースマンの皆様は、誇りに思われても良いと思います。
サクラバクシンオーの血が直父系からも伝わることを、いちファンとして祈っています。
*
……そんな訳で、下書きで認めていたサクラバクシンオーの記事を
YouTubeチャンネル「カンテレ競馬【公式】」さんの良い仕事に乗ってアップし、「人の褌で相撲を取る」を地で行くことにしてしまいました^^;
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
[サクラバクシンオー(1989.4.14)の主な競走成績]
- スプリンターズS(GI)2回、スワンS(GII)、ダービー卿チャレンジT(GIII)、クリスタルC(GIII)
- マイルチャンピオンシップ(GI)
- 京王杯オータムH(GIII)
通算21戦11勝、2着2回、3着1回。
*
サクラバクシンオーさん、やっぱり、メッチャ速かったなぁ。
兄さん、ネーハイシーザー(1990.4.27)さんが勝った1994年の毎日王冠(GII)で、サクラバクシンオーさんにケンカ売ってはりましたもんね。
お前……。
#2022年09月29日(木)記事改め。