カリズマティック(Charismatic) 牡 栗毛 1996.3.13生~2017.2.19没 米国・Parrish Hill Farm & William S. Farish生産 馬主・Bob and Beverly Lewis 米国・D. Wayne Lukas厩舎
★ Summer Squall 鹿毛 1987.3.12 種付け時活性値:0.00 |
★ Storm Bird 鹿毛 1978.4.19 |
★Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
South Ocean 鹿毛 1967.4.8 |
New Providence 1956.5.10 | ||
Shining Sun 1962.4.9 | |||
Weekend Surprise 鹿毛 1980.4.8 |
Secretariat 栗毛 1970.3.30 |
Bold Ruler 1954.4.6 | |
Somethingroyal 1952.3.12 ♀ | |||
Lassie Dear 鹿毛 1974.5.2 |
Buckpasser 1963.4.28 | ||
Gay Missile 1967.3.27 | |||
Bali Babe 栗毛 1980.3.4 仔受胎時活性値:1.75 |
Drone 芦毛 1966.4.1 種付け時活性値:1.25 |
Sir Gaylord 黒鹿毛 1959.2.12 |
Turn-to 1951 |
Somethingroyal 1952.3.12 ♀ | |||
Cap and Bells 芦毛 1958.5.21 |
★Tom Fool 1949.3.31 | ||
Ghazni 1942 | |||
Polynesian Charm 鹿毛 1972.4.30 仔受胎時活性値:1.75 |
What a Pleasure 栗毛 1965.4.24 種付け時活性値:1.50 |
Bold Ruler 1954.4.6 | |
Grey Flight 1945 | |||
Grass Shack 青毛 1951 仔受胎時活性値:1.00 |
★Polynesian 黒鹿毛 1942 種付け時活性値:0.00 |
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Good Example 黒鹿毛 1944 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:Sir Gaylord5×3、Bold Ruler4×4、Somethingroyal(♀)4×4、Tom Fool5×4、Mahmoud5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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★Summer Squall (Storm Bird系) |
Drone (Sir Gaylord系) |
What a Pleasure (Bold Ruler系) |
★Polynesian (Sickle系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
What a Pleasure (La Chica) |
6.00 | 半弟も米GI馬 (No. 10-a) |
9番仔? |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | カリズマティック | 牡3 | 57.2 | C Antley | 2:03.29 | D Wayne Lukas | 12 |
2 | 19 | Menifee | 牡3 | 57.2 | P Day | クビ | W Elliott Walden | 4 |
3 | 11 | Cat Thief | 牡3 | 57.2 | Mike E Smith | 3/4 | D Wayne Lukas | 5 |
4 | 14 | Prime Timber | 牡3 | 57.2 | David Romero Flores | 1 1/4 | Bob Baffert | 3 |
5 | 6 | Excellent Meeting | 牝3 | 54.9 | Kent J Desormeaux | ハナ | Bob Baffert | 1 |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | カリズマティック | 牡3 | 57.2 | C Antley | 1:55.32 | D Wayne Lukas | 5 |
2 | 5 | Menifee | 牡3 | 57.2 | P Day | 1 1/2 | W Elliott Walden | 1 |
3 | 4 | Badge | 牡3 | 57.2 | Michael Luzzi | アタマ | Joseph Aquilino | 11 |
4 | 11 | Stephen Got Even | 牡3 | 57.2 | Gary Stevens | 2 1/2 | Nicholas Zito | 6 |
5 | 8 | Patience Game | 牡3 | 57.2 | Corey S Nakatani | 3 | A Hassinger Jr | 7 |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | Lemon Drop Kid | 牡3 | 57.2 | J Santos | 2:27.88 | F Schulhofer | 7 |
2 | 2 | Vision And Verse | 牡3 | 57.2 | H Castillo Jr | アタマ | William Mott | 9 |
3 | 4 | カリズマティック | 牡3 | 57.2 | C Antley | 1 1/2 | D Wayne Lukas | 1 |
4 | 12 | Best of Luck | 牡3 | 57.2 | J-L Samyn | 5 3/4 | H Allen Jerkens | 6 |
5 | 11 | Stephen Got Even | 牡3 | 57.2 | S Sellers | 1/2 | Nicholas Zito | 4 |
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1999年のエクリプス賞年度代表馬、カリズマティック。2歳時のデビュー戦を6頭立て6着から始まった彼の競走馬生活。2歳時は7戦1勝で、その1勝はカリズマティックが売却対象になったクレーミング競走。3歳になってからも、2月にやはりカリズマティックが売却対象になったクレーミング競走にて2位入線で繰り上がり1着。
3歳2月までは、本当に、なんでもない、下級競走馬だったカリズマティック。ただ、名は体を表すのでしょうか。カリズマティックのカリスマ性を感じ取られた名伯楽ダレル・ウェイン・ルーカス調教師は、出走間隔を詰めつつ、なお厳しい調教を課すという手法により、繰り上がりの2勝目の後、4月のレキシントンS(米GII)ではキーンランド・ダート8.5Fを1分41秒06というレースレコードで勝利を収めるまで上昇させられたのでした。そうして、その後は、↑に示したとおり。
叩き上げにも程があるカリズマティック。バラの首飾りを蹄中に収めたケンタッキーダービーが15戦目でした。
*
カリズマティックは、いまは懐かしき8代残牡先祖数が「0/128」と、0の理論的には驚くべき高能力馬と判定される馬でした。
JRAが購入した米二冠馬のカリズマティックは八代目の牡先祖はすべて0と0化により0/128である。
-KKベストセラーズ、中島国治著「0の理論」、P307より-
「思い出の女馬を辿る」の其の玖で取り上げたレッドチリペッパー(1996.4.4)は、カリズマティックと同じ1996年生まれ世代で、同じ10号族a分枝系を牝系に持つ馬ですが、彼女もまた8代残牡先祖数が「0/128」。1999年当時は洋の東西で0の理論的高素質馬が活躍を見せていたのでした。
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カリズマティックは「JRAが購入した」の記述のとおり、種牡馬として日本で供用されました。米国供用時も併せての代表産駒を列記しますと、
- ワンダーアキュート(2006.3.14)
→帝王賞(JpnI)、JBCクラシック(JpnI)、かしわ記念(JpnI)、東海S(GII)、日本テレビ盃(JpnII)、武蔵野S(GIII)、シリウスS(GIII)ほか - Sun King(2002.1.31)
→コモンウェルスBCS(米GII)、ペンシルベニアダービー(米GII)、タンパベイダービー(米GIII)、レナードリチャーズS(米GIII)ほか - Gouldings Green(2001.4.28)
→阪神HC(米GIII)、シーグラムCS(加GIII)2回、ターフウェイパークフォールチャンピオンシップS(米GIII)ほか - イコールパートナー(2005.2.22)
→東京ハイジャンプ(J・GII) - ストームセイコー(2001.3.1)
→新潟ジャンプS(J・GIII)
代表産駒筆頭のワンダーアキュート。6歳時の2012年に第12回JBCクラシックを制して鞍上の和田竜二騎手に11年ぶりのジーワンレース勝利をプレゼントしてくれたのは嬉しかったですし、8歳時の2014年に第37回帝王賞を制し、9歳時の2015年に第27回かしわ記念を制したのは、本当に立派でした。デビューの3歳から引退の9歳まで7年連続で勝利を遂げて、積み重ねた13勝。4歳時の2010年を除く6年は年に1回は必ず重賞勝ちを収めた、真の強豪でした。
願わくは、種牡馬ワンダーアキュートを通じて、カリズマティックの血が次世代につながることを祈って。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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[カリズマティック(1996.3.13)の主な競走成績]
- ケンタッキーダービー(米GI)、プリークネスS(米GI)、レキシントンS(米GII)
- エルカミノレアルダービー(米GIII)
- ベルモントS(米GI)
通算17戦5勝、2着2回、3着4回。
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カリズマティック、3歳5月のケンタッキーダービーの時点で15戦目。使われて強くなる馬って、やっぱり居るものですね。
俺、ひ弱やから、生涯12戦やったわ。