Hukum(フクム) 牡 鹿毛 2017.4.2生 愛国・Shadwell Estate Company Limited生産 馬主・Shadwell Estate Company Ltd 英国・Owen Burrows厩舎
Sea The Stars 鹿毛 2006.4.6 種付け時活性値:0.50【10】 |
Cape Cross 黒鹿毛 1994.3.13 |
Green Desert 鹿毛 1983.4.16 |
Danzig 1977.2.12 |
Foreign Courier 1979.4.11 | |||
Park Appeal 黒鹿毛 1982.4.9 |
Ahonoora 1975.4.12 | ||
Balidaress 1973.4.22 | |||
Urban Sea 栗毛 1989.2.18 |
Miswaki 栗毛 1978.2.22 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Hopespringseternal 1971.5.27 | |||
Allegretta 栗毛 1978.3.10 |
Lombard 1967.1.31 | ||
Anatevka 1969.2.13 | |||
Aghareed 鹿毛 2009.2.14 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 種付け時活性値:0.50【18】 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
Miesque 鹿毛 1984.3.14 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Pasadoble 1979.4.1 | |||
Lahudood 鹿毛 2003.3.2 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Singspiel 鹿毛 1992.2.25 種付け時活性値:0.50【10】 |
In the Wings 1986.1.17 | |
Glorious Song 1976.4.22 | |||
Rahayeb 鹿毛 1996.3.3 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
アラジ 栗毛 1989.3.4 種付け時活性値:1.50【6】 |
||
Bashayer 黒鹿毛 1990.1.30 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector3×4×5、Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Sea The Stars (Danzig系) |
Kingmambo (Mr. Prospector系) |
Singspiel (Sadler’s Wells系) |
アラジ (Blushing Groom系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
アラジ | 5.75 (【7】+【5】+【6】+【5】) |
全弟Baaeed (No. 2-f) |
4番仔? (4連産目?) |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
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1 | 4 | Hukum | 牡6 | 61.2 | Jim Crowley | 2:33.95 | Owen Burrows | 4 |
2 | 8 | Westover | 牡4 | 61.2 | Rob Hornby | アタマ | Ralph Beckett | 5 |
3 | 11 | King of Steel | 牡3 | 56.2 | Kevin Stott | 4 1/2 | Roger Varian | 3 |
4 | 5 | Luxembourg | 牡4 | 61.2 | Seamie Heffernan | 3 1/4 | A P O’Brien | 7 |
5 | 7 | Pyledriver | 牡6 | 61.2 | P J McDonald | 3/4 | William Muir & Chris Grassick | 6 |
アスコット芝11ハロン211ヤード、稍重馬場、10頭立て。本邦期待のディープインパクト(2002.3.25)産駒August Rodin(2020.1.26)は、4角に差し掛かるところで既に鞍上のライアン・ムーア騎手が無理をさせなかった感もあり大差10着で入線。不可解な惨敗やレース後にムーア騎手が下馬されるなど心配になるところですが、巻き返しを期待したいと思います。
今回の”キング・ジョージ”は「Queen’s Highclere」を父方の母系に持つ馬が敗れても、「Queen’s Highclere」を自身の母系に持つ馬が勝利を収めたのでした。2022年のカルティエ賞年度代表馬Baaeed(2018.4.8)の全兄にして、自身もコロネーションC(英GI)の勝ち馬Hukum。昨年の愛ダービー(GI)馬Westover(2019.4.24)と共に他馬を引き離しての一騎打ち。おなじみシャドウェルの「青と白」の勝負服と、ジャドモントの「緑、桃襷、白袖」の勝負服。外の6歳牡馬とジム・クローリー騎手、内の4歳牡馬とロブ・ホーンビー騎手の熾烈な叩き合いは2ハロンにわたって続き、最後の最後、外のHukumが「アタマ」だけ先んじたところが決勝点。Hukum、祖母父Singspielが制した1996年のジャパンカップ(GI)を思い起こさせるかのように、12ハロン級のGIにおける僅差の好勝負を勝ち切って見せてくれました。
*
では、以下にHukumのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Lahudood 2003.3.2 4勝 ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(米GI) フラワーボウル招待S(米GI)ほか |Aghareed 2009.2.14 2勝 ||Hukum 2017.4.2 (本馬) "キング・ジョージ"(英GI) コロネーションC(英GI) ドバイシティオブゴールド(UAE・GII) ブリガディアジェラードS(英GIII) カンバーランドロッジS(英GIII) ジェフリーフリアS(英GIII)2回 シルバーC(英GIII)ほか ||Baaeed 2018.4.8 10勝 クイーンエリザベス2世S(英GI) 英インターナショナルS(GI) サセックスS(英GI) クイーンアンS(英GI) ロッキンジS(英GI) ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)ほか
1974年の英1000ギニー(GI)とディアヌ賞(仏GI)を制した「Queen’s Highclere」を現代の牝系祖とする2号族f分枝系。Highclere(1971.4.9)はHukumの6代母、ディープインパクトの曾祖母であり、20世紀末から21世紀にかけての世界的名牝系のひとつとして活躍馬を続出させています。Hukumは上図のとおり自身が”キング・ジョージ”を含むグループレース8勝の活躍馬。Hukumの全弟Baaeedは上述の通り2022年のカルティエ賞年度代表馬であり、英インターナショナルSで見せた出色のパフォーマンスを含むGI6勝の名馬。そしてまた両馬の祖母Lahudoodはブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ、フラワーボウル招待Sと米GI2勝。やはりThe Queenの持ち馬として走り、引退後はシェイク・ハムダンに購入されたHeight of Fashion(1979.4.14)がHukumの5代母ですが、その確かなDNAをシャドウェルがしっかり継承されています。サスガ。
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Hukumは初のグループレース制覇が13ハロン61ヤードのジェフリーフリアSであり、その後も12ハロン超級のグループレース勝ちを重ねてきましたが、6歳となった2023年は10ハロンのブリガディアジェラードSで昨年の英ダービー(GI)馬Desert Crown(2019.3.2)を破り、その勢いで”キング・ジョージ”を勝利と、齢重ねて対応距離の幅をミドルディスタンスにも広げています。Hukumを管理されるオーウェン・バローズ調教師のコメントによりますと、
正直なところ、彼はかつてないほど良化していると感じていて、今季は何はともあれスピードが増しているんだ。
英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、フクムがウエストオーバーとの激闘を制す | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト
ということ。欧州馬は年嵩が増すと超長距離へ転じるケースも多い感じがしますが、6歳を迎えて逆に短い距離への対応が出来るようになるとは、サスガにBaaeedの全兄というところでしょうか。元から持ち合わせていた豊富なスタミナに、スピードが加わっているのであれば鬼に金棒。Hukum、12ハロン級に進むのか、あるいは10ハロン級に進むのか。その動向が気になる欧州の2017年生まれ世代です。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#ジャドモントのURLリンクを↑の文中に張りましたが、種牡馬紹介のトップページで5頭が並んで正面から捉えている写真が、凄く良いんですよね。Bated Breath(2007.3.9)、Expert Eye(2015.1.31)、Frankel(2008.2.11)、Kingman(2011.2.26)、Oasis Dream(2000.3.30)。カッコイイ(^^)