Victoria Road(ヴィクトリアロード) 牡 鹿毛 2020.5.7生 愛国・T. Stewart生産 馬主・Westerberg,Mrs J Magnier,M Tabor,D Smith 愛国・A P O’Brien厩舎
Saxon Warrior 鹿毛 2015.1.26 種付け時活性値:1.00【4】 |
ディープインパクト 鹿毛 2002.3.25 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 |
Alzao 1980.2.28 | ||
Burghclere 1977.4.26 | |||
メイビー 鹿毛 2009.2.9 |
Galileo 鹿毛 1998.3.30 |
★Sadler’s Wells 1981.4.11 | |
Urban Sea 1989.2.18 | |||
Sumora 鹿毛 2002.2.23 |
デインヒル 1986.3.26 | ||
Rain Flower 1997.5.11 | |||
Tickled Pink 芦毛 2009.5.5 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Invincible Spirit 鹿毛 1997.2.17 種付け時活性値:0.75【11】 |
Green Desert 鹿毛 1983.4.16 |
Danzig 1977.2.12 |
Foreign Courier 1979.4.11 | |||
Rafha 鹿毛 1987.2.19 |
Kris 1976.3.23 | ||
Eljazzi 1981.4.12 | |||
Cassandra Go 芦毛 1996.4.3 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
◆Indian Ridge 栗毛 1985.3.22 種付け時活性値:0.50【10】 |
▲Ahonoora 1975.4.12 | |
Hillbrow 1975 | |||
Rahaam 芦毛 1987.3.4 仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】 |
セクレト 鹿毛 1981.2.12 種付け時活性値:1.25【5】 |
||
Fager’s Glory 芦毛 1976.2.4 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
<5代血統表内のクロス:Indian Ridge3×5、Danzig4×5、Northern Dancer5×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Saxon Warrior (サンデーサイレンス系) |
Invincible Spirit (Danzig系) |
◆Indian Ridge (Clarion系) |
セクレト (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
セクレト (Tickled Pink) |
4.00 or 2.00 (【10】+【12】+【8】+【10】) |
近親Auguste Rodin (No. 3-d) |
5番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | Victoria Road | 牡2 | 57 | Ryan Moore | 1:49.11 | A P O’Brien | 2 |
2 | 3 | Rashford | 牡2 | 57 | Gregory Benoist | クビ | Y Barberot | 3 |
3 | 5 | Nasomo | 牡2 | 57 | Bauyrzhan Murzabayev | 3 1/2 | P Schiergen | 4 |
4 | 2 | Duc De Morny | 牡2 | 57 | Stephane Pasquier | アタマ | C Ferland | 6 |
5 | 1 | Mojo Ego | 牡2 | 57 | Cristian Demuro | 1/2 | J-C Rouget | 5 |
ディープインパクト産駒の英2000ギニー(GI)馬Saxon Warrior。
そのファーストクロップが、1867年に創設された仏国伝統の2歳戦を制しました。Victoria Road、えんじと青の染め分け帽、「えんじ、青一本輪、青袖」の勝負服を乗せた鹿毛に星1つ。8頭立てのシャンティイ芝1800mを道中は6、7番手の後方待機策から直線600mでは大外一気の末脚を発揮。先に抜け出したRashford(2020.3.29)に詰め寄り、しっかり「クビ」だけ差し切ったところがゴール。その勝ち時計1分49秒11は、1985年に1800mの距離となって以降のコンデ賞では最速のタイムでした。
Victoria Roadは2022年5月にロスコモン芝7.5ハロン4着でデビューした後、6月のカラ芝6ハロン2着、7月のナース芝6ハロン2着、8月のナース芝6ハロン4着と勝ち切れないレースが続いたものの、5戦目の8月のゴウランパーク芝7ハロンでようやく片目が開いて1着。返す刀で8月3走目となったドーヴィル芝1600mのリステッド1着、そして9月のコンデ賞でグループレース初制覇と相成りました。エイダン・パトリック・オブライエン調教師は、2歳戦でゴリゴリ走らせられる一面もあり、Victoria Roadはそういうタイプだったのでしょう。
では、以下にVictoria Roadのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Cassandra Go 1996.4.3 6勝 キングズスタンドS(英GII) テンプルS(英GII) キングジョージS(英GIII)ほか |Theann 2004.3.31 2勝 サマーS(英GIII)ほか ||フォトコール 2011.2.11 6勝 ファーストレディS(米GI) ロデオドライブS(米GI)ほか ||Land Force 2016.2.22 3勝 リッチモンドS(英GII)ほか |Halfway To Heaven 2005.4.25 4勝 愛1000ギニー(GI) サンチャリオットS(英GI) 英ナッソーS(GI)ほか ||Flying The Flag 2010.2.21 3勝 愛インターナショナルS(GIII)ほか ||ロードデンドロン 2014.2.11 5勝 ロッキンジS(英GI) オペラ賞(仏GI) フィリーズマイル(英GI)ほか |||Auguste Rodin 2020.1.26 現役 ジュヴェナイルS(愛GII) ||Magical 2015.5.18 12勝 英チャンピオンS(GI) 愛チャンピオンS(GI)2回 タタソールズゴールドC(愛GI)2回 愛プリティポリーS(GI) ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズS(英GI)ほか |Tickled Pink 2009.5.5 3勝 スプリントS(英GIII) アバーナントS(英GIII) ||Victoria Road 2020.5.7 (本馬) コンデ賞(仏GIII)
つい最近も見かけた3号族d分枝系。祖母Cassandra Goが英Gレース3勝、母Tickled Pinkも英GIII2勝の活躍馬であり、伯母Theannが英GIII1勝、伯母Halfway To Heavenが英愛GI3勝、従姉フォトコールが米GI2勝、従姉ロードデンドロンが英仏GI3勝、同じく従姉Magicalが英愛GI7勝と来て、ロードデンドロンの初仔がAuguste Rodin。
ディープインパクトのラストクロップの最初のGレース勝ち馬と、Saxon Warriorのファーストクロップの最初のGレース勝ち馬が近親馬。9月10日にAuguste RodinがジュヴェナイルSを勝ち、9月17日にVictoria Roadがコンデ賞を勝つという「同一牝系馬の連動する活躍」の一例です(^^)
また上図に現れるGレース勝ち馬はCassandra Goを通じて、いずれもIndian Ridgeの血を持っているということでもあります。Tourbillon(1928)系の異系の血を組み込む技が発揮された活躍馬たち。中でもVictoria RoadはIndian Ridge5×3というインブリードを持っていますので、仏国由来の血がドーヴィル、シャンティイという仏国のレースで活きたというところでしょうか。
欧州でも根を下ろそうとしているサンデーサイレンス、ディープインパクトのサイアーライン。代を経たSaxon Warriorが送り出したVictoria Road、ステーブルメイトのAuguste Rodinと共に、さらなる活躍を期待したいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。