Sammarco(サンマルコ) 牡 鹿毛 2019.4.19生 愛国・Gestut Park Wiedingen生産 馬主・Gestut Park Wiedingen 独国・P Schiergen厩舎
Camelot 鹿毛 2009.3.5 種付け時活性値:0.25【9】 |
Montjeu 鹿毛 1996.4.4 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Floripedes 鹿毛 1985.5.11 |
★Top Ville 1976.4.5 | ||
Toute Cy 1979.5.4 | |||
Tarfah 鹿毛 2001.2.26 |
▲Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Miesque 1984.3.14 | |||
Fickle 鹿毛 1996.3.30 |
▲デインヒル 1986.3.26 | ||
Fade 1988.4.11 | |||
Saloon Sold 鹿毛 2014.3.14 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Soldier Hollow 鹿毛 2000.2.25 種付け時活性値:1.25【13】 |
In the Wings 鹿毛 1986.1.17 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 |
High Hawk 1980.3.17 | |||
Island Race 鹿毛 1995.4.20 |
Common Grounds 1985.4.20 | ||
Lake Isle 1989.4.5 | |||
Saloon Rum 鹿毛 2004.3.30 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
Spectrum 鹿毛 1992.5.8 種付け時活性値:0.75【11】 |
Rainbow Quest 1981.5.15 | |
River Dancer 1983.1.13 | |||
Salonblue 鹿毛 1998.2.23 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Bluebird 鹿毛 1984.4.2 種付け時活性値:1.25【13】 |
||
Salonrolle 鹿毛 1993.3.17 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
<5代血統表内のクロス:Sadler’s Wells3×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Camelot (Sadler’s Wells系) |
Soldier Hollow (Sadler’s Wells系) |
Spectrum (Blushing Groom系) |
Bluebird (Storm Bird系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Soldier Hollow (High Hawk) |
3.50 |
シュネルマイスターと同牝系 (No. 16-c) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 1 | Sammarco | 牡3 | 58 | Bauyrzhan Murzabayev | 2:32.95 | P Schiergen | 3 |
2 | 8 | Schwarzer Peter | 牡3 | 58 | Andreas Helfenbein | 短アタマ | Markus Klug | 12 |
3 | 2 | So Moonstruck | 牡3 | 58 | Frankie Dettori | 短アタマ | Markus Klug | 1 |
4 | 17 | Assistent | 牡3 | 58 | Cieren Fallon | 1 1/4 | Henk Grewe | 8 |
5 | 12 | Nerik | 牡3 | 58 | Sibylle Vogt | 短アタマ | P Schiergen | 6 |
2022年の第153回独ダービー。北半球の競馬主要国のダービーの掉尾を飾るのはいつでも独ダービー。毎年7月の第1日曜日にハンブルク芝2400mで行われる一戦、20頭立てとなった2022年の第153回は「短アタマ」「短アタマ」の際どい決着。独国競馬らしく直線で内外大きく広がった決勝点、最内のバウイルザン・ムルザバエフ騎手騎乗のSammarco、馬場中央のフランキー・デットーリ騎手騎乗のSo Moonstruck(2019.3.19)、大外のアンドレアス・ヘルフェンバイン騎手騎乗のSchwarzer Peter(2019.4.10)。馬名の頭文字Sで始まる3頭の叩き合いは、最内の経済コースを回ったSammarcoとムルザバエフ騎手に軍配が上がりました。
ただ、僅差の勝負になった結果、上位2頭の騎手はムチの過剰使用で罰則が適用された模様。機械翻訳に寄るところですが、
優勝したムルザバエフ騎手は許可された5回ではなく7回、2着のヘルフェンバイン騎手は6回ムチを使用した。
このため、両騎手には厳しい処分が下された。過去12カ月間に前科のないムルザバエフには、17日間のライセンス停止と賞金の50%の没収が言い渡されました。彼の場合、それは9,750ユーロです。
アンドレアス・ヘルフェンバインは14日間の出場停止処分を受け、賞金の50%も没収されました。彼の場合、これは3,250ユーロに相当します。
Peitsche: Sperren f・ Murzabayev und Helfenbein | GaloppOnline
勝負に行っての気概がさせたこと。29歳のムルザバエフ騎手、54歳のヘルフェンバイン騎手。どちらが勝っても独ダービー初制覇となったのですから。
そんな勝負をわずかに勝ち切ったムルザバエフ騎手は、香国(カザフスタン)出身で現在は独国のペーター・シールゲン厩舎の所属騎手として活躍されています。ムルザバエフ騎手、日本での知名度はまだまだ低いかも知れませんが、2013年から2015年まで捷国(チェコ)で首位騎手、そして2019年から2021年まで独国で首位騎手と、若い時期から手腕を振るわれています。昨年2021年の凱旋門賞(仏GI)を制したTorquator Tasso(2017.4.21)の初勝利もムルザバエフ騎手によるものでした。シールゲン調教師とムルザバエフ騎手のコンビ、独ダービーの2週間前には伊オークス(GII)をNachtrose(2019.4.13)で勝利されており、勢いに乗っての独ダービー制覇。併せてムルザバエフ騎手のGI初制覇が、今回の独ダービーと相成りました。
*
シールゲン師によるとSammarcoの次走はバーデン大賞(独GI)になる模様。独国伝統のGI、日本に馴染み深い馬たちも勝利を収めており、キャロルハウス(1985.3.5)、Lando(1990.1.23)、ピルサドスキー(1992.4.23)、マリエンバード(1997.5.26)、デインドリーム(2008.5.7)、ノヴェリスト(2009.3.10)等が勝ち馬に名を連ねています。上述のTorquator Tassoもバーデン大賞から凱旋門賞を連勝していますが、Sammarco、若い3歳馬の力がまずは独国内の古馬との勝負で通用するか。秋初戦も楽しみにしたいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。