ピンクカメハメハ(2018.4.12)-2021年のサウジダービーの勝ち馬-

Result

ピンクカメハメハ(Pink Kamehameha) 牡 鹿毛 2018.4.12生 新ひだか・畠山牧場生産 馬主・木村久子氏 栗東・森秀行厩舎

ピンクカメハメハ(2018.4.12)の4代血統表
リオンディーズ
黒鹿毛 2013.1.29
種付け時活性値:1.00【4】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
シーザリオ
青毛 2002.3.31
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
サンデーサイレンス 1986.3.25
キャンペンガール 1987.4.19
キロフプリミエール
鹿毛 1990.4.15
Sadler’s Wells 1981.4.11
Querida 1975.3.14
タバサトウショウ
鹿毛 1993.3.29
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【24】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
種付け時活性値:0.25【9】
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
Navajo Princess
鹿毛 1974.3.31
Drone 1966.4.1
Olmec 1966
サマンサトウショウ
黒鹿毛 1985.4.8
仔受胎時活性値:1.75【7】
トウシヨウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:0.75【11】
テスコボーイ 1963
ソシアルバターフライ 1957.4.13
マーブルトウシヨウ
青鹿毛 1978.4.27
仔受胎時活性値:1.50【6】
ダンデイルート
鹿毛 1972.5.10
種付け時活性値:1.25【5】
チヤイナトウシヨウ
栗毛 1972.6.14
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5>

ピンクカメハメハ(2018.4.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
リオンディーズ
(Mr. Prospector系)
ダンシングブレーヴ
(Lyphard系)
トウシヨウボーイ
(Princely Gift系)
ダンデイルート
(Luthier系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ダンデイルート
(タバサトウショウ)
6.50 or 4.50 半姉スイープトウショウ
(No. 5-j セヴアイン系)
12番仔
(不受胎後)

*

2021年のサウジダービー(キングアブドゥルアジーズ・ダート1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 ピンクカメハメハ 牡3 57 戸崎 圭太 1:38.57 森 秀行 7
2 2 Cowan 牡3 57 Joel Rosario 3/4 Steven Asmussen 3
3 6 New Treasure 牡3 57 Frankie Dettori クビ John Gosden 4
4 8 Rebel’s Romance 牡3 57.2 William Buick 3 1/4 Charlie Appleby 1
5 13 Soft Whisper 牝3 55.3 Mike E Smith 1/2 Saeed bin Suroor 1

2021年のサウジダービー。賞金総額150万米ドル、1着賞金90万米ドルの一戦を制したピンクカメハメハ。偉い!! 海外初挑戦、ダート競走初挑戦もなんのその。好発から終始先行3番手、直線で勢い良く先頭に立つと、差し迫った米国馬Cowan(2018.5.13)、英国馬New Treasure(2018.4.14)の追撃を振り払いました。鞍上の戸崎圭太騎手は急きょの乗り替わりでしたが、サスガは日本の腕利き。「桃、白袖、赤星散」の勝負服も鮮やかに、テン乗りもなんのその、見事なエスコートでした。そしてまた管理される森秀行調教師は、昨年2020年のフルフラット(2017.3.27)に続いてサウジダービー連覇。

2020年のサンバサウジダービーCの勝ち馬-フルフラット(2017.3.27)-
フルフラット(Full Flat) 牡 鹿毛 2017.3.27生 米国・Sierra Farm生産 馬主・大野剛嗣氏 栗東・森秀行厩舎

20世紀から管理馬による海外遠征を繰り返されてきた森師。パイオニアのその手腕の確かさ、改めて見せ付けられました。

では、以下にピンクカメハメハのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

サマンサトウショウ 1985.4.8 7勝 エプソムカップ(GIII)ほか
|タバサトウショウ 1993.3.29 1勝
||バージントウショウ 1999.5.28 不出走
|||トウショウカズン 2007.2.15 6勝 大和S(OP)ほか
||スイープトウショウ 2001.5.9 8勝 宝塚記念(GI) エリザベス女王杯(GI) 秋華賞(GI)ほか
||トウショウフリーク 2007.5.21 8勝 関越S(OP) BSN賞(OP)ほか
||ピンクカメハメハ 2018.4.12 (本馬) サウジダービー
|トウショウノア 1995.3.8 6勝 関屋記念(GIII)3着
|ウイッチトウショウ 2000.6.3 0勝
||ソルシエトウショウ 2011.3.20 0勝
|||セイウンダイモス 2018.5.5 現役 サウジアラビアロイヤルC(GIII)3着
||トウショウドラフタ 2013.3.6 現役 ファルコンS(GIII) 信越S(OP) クロッカスS(OP)

ピンクカメハメハの牝系は5号族j分枝系のセヴァイン(1921)系。日本の牝系祖セヴァインの生誕から100年となる2021年、仔孫ピンクカメハメハがサウジアラビアで大仕事を果たしました。また、ピンクカメハメハは名牝スイープトウショウの17歳年下の半弟であり、

スイープトウショウ(2001.5.9)
スイープトウショウ 牝 鹿毛 2001.5.9生~2020.12.5没 静内・トウショウ産業(株)トウショウ牧場生産 馬主・トウショウ産業(株) 栗東・渡辺栄厩舎→鶴留明雄厩舎

母タバサトウショウが24歳時交配、25歳時出産という高齢時の産駒です。タバサトウショウの繁殖歴を辿れば、21歳時は不受胎、22歳時は種付けせず、23歳時は不受胎と3年連続でお腹を空けた後の12番仔が、ピンクカメハメハでした。母が高齢交配かつ不受胎後の仔の活躍馬と言いましたら、

等が思い浮かびますが、ピンクカメハメハの母タバサトウショウの24歳時交配、25歳時出産は群を抜いての高齢となり、私の記憶に永く留まることになりそうです。

海外のダート戦で花開いたピンクカメハメハ、次走以降も気になるところ。海外転戦、あるいは日本に戻ってきても、その走りに期待します。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#ピンクカメハメハ、その馬名意味は「桃色+父父名の一部」ということです。

タイトルとURLをコピーしました