Vequist(ヴェクイスト) 牝 黒鹿毛 2018.2.6生 米国・Swilcan Stables生産 馬主・Barber, Gary, Wachtel Stable and Swilcan Stable LLC 米国・Robert E. Reid, Jr.厩舎
Nyquist 鹿毛 2013.3.10 種付け時活性値:1.00【4】 |
Uncle Mo 鹿毛 2008.3.10 |
Indian Charlie 鹿毛 1995.3.27 |
In Excess 1987.4.8 |
Soviet Sojourn 1989.4.4 | |||
Playa Maya 黒鹿毛 2000.4.16 |
Arch 1995.1.31 | ||
Dixie Slippers 1995.2.5 | |||
Seeking Gabrielle 栗毛 2007.2.14 |
Forestry 鹿毛 1996.5.9 |
Storm Cat 1983.2.27 | |
Shared Interest 1988.1.30 | |||
Seeking Regina 栗毛 1992.2.25 |
Seeking the Gold 1985.4.7 | ||
Fulbright Scholar 1985.6.2 | |||
Vero Amore 黒鹿毛 2011.2.18 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Mineshaft 黒鹿毛 1999.5.17 種付け時活性値:0.75【11】 |
A.P. Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
Weekend Surprise 1980.4.8 ♀ | |||
Prospectors Delite 栗毛 1989.3.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Up the Flagpole 1978.5.12 | |||
Summers Edge 鹿毛 2006.5.5 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
The Cliff’s Edge 黒鹿毛 2001.4.6 種付け時活性値:1.00【4】 |
★Gulch 1984.4.16 | |
Zigember 1993.6.1 | |||
Miss Summer Reign 鹿毛 1999.2.8 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Summer Squall 鹿毛 1987.3.12 種付け時活性値:0.75【11】 |
||
Sultry Lass 栗毛 1990.4.7 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
<5代血統表内のクロス:Storm Bird5×5、Mr. Prospector5×4×5、Weekend Surprise(♀)4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Nyquist (フオルテイノ系) |
Mineshaft (Seattle Slew系) |
The Cliff’s Edge (Mr. Prospector系) |
Summer Squall (Storm Bird系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Nyquist | 6.00 |
ミッドサマーフェアと同牝系 (No. 1-o) |
3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 2 | Vequist | 牝2 | 55.3 | Joel Rosario | 1:42.30 | Robert E Reid Jr | 5 |
2 | 3 | Dayoutoftheoffice | 牝2 | 55.3 | Junior Alvarado | 2 | Timothy E Hamm | 3 |
3 | 5 | Girl Daddy | 牝2 | 55.3 | Joseph Talamo | ハナ | Dale Romans | 4 |
4 | 1 | Simply Ravishing | 牝2 | 55.3 | Luis Saez | ハナ | Kenneth McPeek | 2 |
5 | 7 | Princess Noor | 牝2 | 55.3 | Victor Espinoza | 2 1/2 | Bob Baffert | 1 |
2020年の第37回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ。7頭立てと頭数は寂しい一戦となりましたが、ジョエル・ロザリオ騎手にエスコートされたVequist、先行2~3番手から直線は内ラチ沿いの狭い所を抜け出して、決勝点では逃げ粘ったDayoutoftheoffice(2018.2.19)に2馬身差の快勝でした。キーンランド・ダート8.5Fの勝ち時計1分42秒30は、近10年では2014の第31回を制したTake Charge Brandi(2012.2.7)の1分41秒95に次いで速いタイムでした。
↑ロザリオ騎手目線のレース映像。最後の直線でしっかり内を突いて、最短距離を走らせるところに、プロ騎手の技量の高さを目の当たりにします。YouTubeチャンネル「Breeders’ Cup World Championships」は再生リストも豊富ですし、360° VRのライブ中継もカッチリしてくれますし、サスガと唸らされます。
*
2016年の第142回ケンタッキーダービー(米GI)をデビュー以来8連勝で制したNyquist。その初年度産駒であるVequistは9月6日に行われたサラトガ・ダート7FのスピナウェイS(米GI)を制したことにより、産駒初のGI勝ち馬となりました。その後、9月20日に行われたウッドバイン芝8FのサマーS(加GI)を木村和士騎手騎乗のGretzky the Great(2018.5.12)が制して、牡馬産駒初のGI勝ち馬となりました。
初年度産駒からGI勝ち馬2頭を輩出したNyquist。その直父系は、一子相伝的にしぶとく世代交代を果たしています。
- フオルテイノ(1959.4.19)
→アベイ・ド・ロンシャン賞など - Caro(1967.4.11)
→仏2000ギニー、イスパーン賞、ガネー賞など - Siberian Express(1981.1.25)
→仏2000ギニー(GI)、モルニ賞(仏GI)の勝ち馬 - In Excess(1987.4.8)
→メトロポリタンH(米GI)、サバーバンH(米GI)、ホイットニーH(米GI)、ウッドワードS(米GI)と米GI4連勝 - Indian Charlie(1995.3.27)
→サンタアニタダービー(米GI)の勝ち馬。ケンタッキーダービー(米GI)はReal Quiet(1995.3.7)の3着 - Uncle Mo(2008.3.10)
→ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)、シャンペンS(米GI)の勝ち馬 - Nyquist(2013.3.10)
→ケンタッキーダービー(米GI)、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)、フロリダダービー(米GI)、デルマーフューチュリティ(米GI)、フロントランナーS(米GI)ほか
見ればUncle Mo、Nyquist、そしてVequistと3代続けてのブリーダーズカップ2歳GI制覇と相成りました。仕上がり早が特に好まれるであろう北米において、Uncle MoとNyquistの父仔は重宝され続けるのでしょう。実のところ、今回のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズの出走7頭のうち1着のVequist、3着のGirl Daddy(2018.4.10)、4着のSimply Ravishing(2018.4.8)がUncle Moを直父系先祖に持つ馬たちです。輸入種牡馬フォルティノの直系仔孫の「これから」にも期待したいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。