タイキブリザード(Taiki Blizzard) 牡 黒鹿毛 1991.3.12生~2014.8.18没 米国・H & Y Bloodstock生産 馬主・(有)大樹ファーム 美浦・藤沢和雄厩舎
★ Seattle Slew 黒鹿毛 1974.2.15 種付け時活性値:0.00【16】 |
Bold Reasoning 黒鹿毛 1968.4.29 |
Boldnesian 鹿毛 1963.4.14 |
★Bold Ruler 1954.4.6 |
Alanesian 1954.4.28 | |||
Reason to Earn 鹿毛 1963 |
Hail to Reason 1958.4.18 | ||
Sailing Home 1948 | |||
My Charmer 鹿毛 1969.3.25 |
Poker 鹿毛 1963.3.20 |
★Round Table 1954.4.6 | |
Glamour 1953.4.2 | |||
Fair Charmer 栗毛 1959.2.3 |
Jet Action 1951 | ||
Myrtle Charm 1946 | |||
ツリーオブノレッジ 鹿毛 1977.3.2 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
Sassafras 鹿毛 1967.2.19 種付け時活性値:0.25【9】 |
▲Sheshoon 栗毛 1956 |
Precipitation 1933 |
Noorani 1950 | |||
Ruta 鹿毛 1960 |
ラテイフイケイシヨン 1953 | ||
Dame d’Atour 1955 | |||
Sensibility 鹿毛 1971 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
◆Hail to Reason 黒鹿毛 1958.4.18 種付け時活性値:1.00【12】 |
Turn-to 1951 | |
Nothirdchance 1948 | |||
Pange 栗毛 1955 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
キングスベンチ 鹿毛 1949 種付け時活性値:1.25【5】 |
||
York Gala 鹿毛 1939 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
<5代血統表内のクロス:Hail to Reason3×4、Nasrullah5×5(父方)、Court Martial5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★Seattle Slew (Bold Ruler系) |
Sassafras (Hurry On系) |
◆Hail to Reason (Turn-to系) |
キングスベンチ (Fairway系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
キングスベンチ (Court Martial) |
6.00 (【13】+【5】+【15】+【15】) |
半兄Theatrical (No. 3-h) |
8番仔 (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | タイキブリザード | 牡5 | 57 | 岡部幸雄 | 2:00.7 | 2-2-2-2 | 34.7 |
530 [0] |
藤沢和雄 | 1 | |
2 | 11 | インターユニーク | 牡5 | 57 | 田面木博公 | 2:00.8 | クビ | 10-11-9-10 | 34.2 |
428 [-14] |
高松邦男 | 8 |
3 | 7 | アラタマワンダー | 牡7 | 57 | 四位洋文 | 2:00.8 | ハナ | 3-3-3-6 | 34.7 |
496 [+4] |
新川恵 | 10 |
4 | 3 | ダンスパートナー | 牝4 | 56 | 武豊 | 2:00.8 | クビ | 9-9-9-8 | 34.4 |
420 [-6] |
白井寿昭 | 2 |
5 | 8 | サマーサスピション | 牡4 | 56 | 田中勝春 | 2:01.0 | 1 | 8-6-8-6 | 34.7 |
490 [+2] |
鈴木康弘 | 5 |
1F毎の ラップ |
12.7 – 11.4 – 12.6 – 12.5 – 12.3 – 12.4 – 12.0 – 11.4 – 11.9 – 11.5 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.7 – 24.1 – 36.7 – 49.2 – 1:01.5 – 1:13.9 – 1:25.9 – 1:37.3 – 1:49.2 – 2:00.7 |
上り | 4F 46.8 – 3F 34.8 |
1996年の第40回大阪杯。主な勝ち鞍「谷川岳S(OP)」を打ち破った満5歳春。半兄Theatrical(1982.3.13)の世界的良血馬、タイキブリザード。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | タイキブリザード | 牡6 | 58 | 岡部幸雄 | 1:20.5 | レコード | 2-2 | 34.9 |
546 [不明] |
藤沢和雄 | 1 |
2 | 12 | オースミマックス | 牡6 | 57 | 菊沢隆徳 | 1:20.7 | 1 | 2-3 | 34.8 |
486 [0] |
白井寿昭 | 12 |
3 | 15 | ヤマニンパラダイス | 牝5 | 55 | 的場均 | 1:20.8 | 1/2 | 6-6 | 34.2 |
480 [+2] |
浅見秀一 | 7 |
4 | 10 | タイキフォーチュン | 牡4 | 58 | 柴田善臣 | 1:20.9 | 3/4 | 16-15 | 33.5 |
494 [-2] |
高橋祥泰 | 4 |
5 | 11 | クラウンシチー | 牡7 | 57 | 横山典弘 | 1:21.1 | 1.1/4 | 11-9 | 34.2 |
500 [-4] |
奥平真治 | 11 |
1F毎の ラップ |
12.6 – 11.1 – 10.9 – 11.0 – 11.5 – 11.0 – 12.4 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.6 – 23.7 – 34.6 – 45.6 – 57.1 – 1:08.1 – 1:20.5 |
上り | 4F 45.9 – 3F 34.9 |
1997年の第42回京王杯スプリングC。失意のブリーダーズカップ・クラシック(米GI)13着から6ヶ月半後、帰って来たタイキブリザードは、その巨漢に輪を掛けた姿で、京王杯スプリングCをコースレコードにて制しました。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 |
走破 時計 |
着差 | 調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | タイキブリザード | 牡6 | 岡部 幸雄 | 1:33.8 | 藤沢 和雄 | 1 | |
2 | 16 | ジェニュイン | 牡5 | 田中 勝春 | 1:33.9 | クビ | 松山 康久 | 5 |
3 | 7 | スピードワールド | 牡3 | 田原 成貴 | 1:34.1 | 1・1/2 | 小西 一男 | 3 |
4 | 9 | アマジックマン | 牡5 | 武 豊 | 1:34.2 | 3/4 | R.マッカナリー | 4 |
5 | 17 | ナムラホームズ | 牡4 | 上村 洋行 | 1:34.4 | 1・1/4 | 野村 彰彦 | 15 |
1F毎の ラップ |
12.5 – 11.4 – 11.6 – 11.6 – 11.6 – 11.8 – 11.4 – 11.9 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.5 – 23.9 – 35.5 – 47.1 – 58.7 – 1:10.5 – 1:21.9 – 1:33.8 |
上り | 4F 46.7 – 3F 35.1 |
1997年の第47回安田記念。「今度こそ、今度こそ、今度こそ勝ったぁ!!」。フジテレビ系列の中継の実況、青嶋達也アナの絶叫の通り、前々年の3着、前年の2着と来て、まさに「三度目の正直」でもぎ取った1着でした。
*
大柄の黒い馬体、深く沈み込むクビ使いの疾走、そして鞍上の「緑、白星散、袖白縦縞」の勝負服から、ひと目見ただけで「タイキブリザード」と分かったものです。
競馬を知って以後、「世界的良血馬」という響きを何度も耳にしましたが、最初期に出会ったタイキブリザードに勝る馬は、未だに現れておらず。まま、何せ米GI6勝のTheatricalの半弟、そして父が米国首位種牡馬にもなった名馬Seattle Slewですから、ね^^;
そんな「良家のお坊っちゃん」然としたタイキブリザードでしたが、ど根性を見せて、満6歳の春に京王杯スプリングC、安田記念と連勝してくれたのは、本当に嬉しいことでした。京王杯スプリングCは、馬の気持ちが萎えていてもおかしくないはずだったのに、走ってみれば東京芝1400mを1分20秒5のレコード勝ち。藤沢和雄調教師は「偉い」と声を掛けられたそうな。そうして、安田記念はジェニュイン(1992.4.28)を決勝点前で図ったように「クビ」だけ差して、通算7回目のGI挑戦で、ついに大輪を蹄中に収めたのでした。
1997年の春は、0の理論的良馬、つまりは父から0交配を受けた馬が次から次へとGIを勝って、改めて威力の凄さを思ったもの。その締めがタイキブリザードによる、安田記念の勝利。シビレました。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
[タイキブリザード(1991.3.12)の主な競走成績]
- 安田記念(GI)、京王杯スプリングC(GII)、産経大阪杯(GII)
- 有馬記念(GI)、安田記念(GI)、宝塚記念(GI)、京王杯スプリングC(GII)、函館記念(GIII)、ラジオたんぱ賞(GIII)、毎日杯(GIII)
- 安田記念(GI)、オークトゥリーBCマイル(米GIII)
通算23戦6勝、2着8回、3着2回。
#2023年02月23日(木)記事改め。