カヴァレリッツォ(2023.2.28)-第77回朝日杯フューチュリティS(GI)の勝ち馬-

Result

カヴァレリッツォ 牡 鹿毛 2023.2.28生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 栗東・吉岡 辰弥厩舎

カヴァレリッツォ(2023.2.28)の4代血統表
サートゥルナーリア
黒鹿毛 2016.3.21
種付け時活性値:1.50【6】
ロードカナロア
鹿毛 2008.3.11
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo 1990.2.19
マンファス 1991.2.23
レディブラッサム
鹿毛 1996.3.4
Storm Cat 1983.2.27
サラトガデュー 1989.4.3
シーザリオ
青毛 2002.3.31
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
サンデーサイレンス 1986.3.25
キャンペンガール 1987.4.19
キロフプリミエール
鹿毛 1990.4.15
Sadler’s Wells 1981.4.11
Querida 1975.3.14
バラーディスト
黒鹿毛 2016.3.13
仔受胎時活性値:1.50【6】
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:1.50【14】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン 1983.4.7
ビユーパーダンス 1983.2.26
バラダセール(ARG)
鹿毛 2008.9.18
仔受胎時活性値:1.625【6.5】
Not For Sale(ARG)
黒鹿毛 1994.10.2
種付け時活性値:1.25【13】
Parade Marshal 1983.3.25
Love for Sale 1979.10.14
La Balada(ARG)
鹿毛 1999.7.8
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Confidential Talk(USA)
鹿毛 1987.3.24
種付け時活性値:0.875【11.5】
La Baraca(ARG)
栗毛 1990.8.24
仔受胎時活性値:2.00【8】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4>

カヴァレリッツォ(2023.2.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サートゥルナーリア
(Mr. Prospector系)
ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
Not For Sale
(フオルテイノ系)
Confidential Talk
(Damascus系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サートゥルナーリア 7.125 or 5.125
(【6】+【6.5】+【8】+【8】)
叔父サトノフラッグ
(No. 7)
初仔

*

2025年の第77回朝日杯フューチュリティS(GI。阪神芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
推定
上り
馬体重
[増減]
調教師
1 8 カヴァレリッツォ 牡2 56 C.デムーロ 1:33.2 7-8 34.3 482
[+4]
吉岡 辰弥 2
2 10 ダイヤモンドノット 牡2 56 C.ルメール 1:33.3 3/4 1-1 35.1 472
[+4]
福永 祐一 5
3 12 アドマイヤクワッズ 牡2 56 坂井 瑠星 1:33.5 1 11-8 34.6 478
[0]
友道 康夫 1
4 3 エコロアルバ 牡2 56 松山 弘平 1:33.5 1/2 7-8 34.7 474
[+2]
田村 康仁 3
5 13 リアライズシリウス 牡2 56 津村 明秀 1:34.0 2 1/2 4-4 35.4 530
[+12]
手塚 貴久 4
2025年の第77回朝日杯フューチュリティS(GI。阪神芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.4 – 10.8 – 11.4 – 11.7 – 11.9 – 11.6 – 11.2 – 12.2
ラップの
累計タイム
12.4 – 23.2 – 34.6 – 46.3 – 58.2 – 1:09.8 – 1:21.0 – 1:33.2
上り 4F 46.9 – 3F 35.0

2025年の第77回朝日杯フューチュリティS。終わってみれば

ダイヤモンドノット(2023.3.29)&アドマイヤクワッズ(2023.1.23)-2026年のクラシック候補生を確認する(No.12)-
ダイヤモンドノット(2023.3.29)&アドマイヤクワッズ(2023.1.23)-2026年のクラシック候補生を確認する(No.12)-

で記していた3頭、GII勝ち馬2頭とGII2着馬1頭による決着。ただ本番のGIで巻き返したのは前走デイリー杯2歳S(GII)で惜しいアタマ差2着だったカヴァレリッツォ。

小雨、重馬場で行われた14頭立ての一戦は、先入れの対応となった戦前4番人気の新潟2歳S(GIII)勝ち馬リアライズシリウス(2023.3.14)がイヤイヤの素振りを見せ、なかなかゲート入りしませんでしたが、最後は収まりました。全馬が揃うと特に大きな出遅れもなくスタート。阪神芝の向こう流しの先陣争いは、5番人気だった京王杯2歳S(GII)勝ち馬ダイヤモンドノット(2023.3.29)が300mくらいのところで先頭に立つと入りの600m34秒6、半マイル通過46秒3と馬場を思えば速い時計でレースを牽引。1番人気のデイリー杯2歳S勝ち馬アドマイヤクワッズ(2023.1.23)は馬群からやや離れて道中後方4番手、2番人気のカヴァレリッツォは内目寄りに進路を変えながら中団をキープ、3番人気のサウジアラビアロイヤルC(GIII)勝ち馬エコロアルバ(2023.4.30)はカヴァレリッツォを見るような位置で追走。1000m通過58秒2となった4角の出口あたりで外から仕掛けを始めたアドマイヤクワッズ、エコロアルバでしたが、直線に入っても先を行くダイヤモンドノットの脚色は衰えず。ラスト400mからの1ハロンで11秒2の脚を繰り出させたのはサスガはクリストフ・ルメール騎手というところで「栗毛の大作が逃げ切るのか」と思われました。けれど、ラスト200mを切って猛追する馬が1頭いました。黄色の帽子に「水色、赤玉霰、袖赤一本輪」の勝負服を乗せた鹿毛の流星、カヴァレリッツォ。クリスチャン・デムーロ騎手の左ムチに応え続けると、ダイヤモンドノットを4分の3馬身だけ差し切ったところが阪神芝1600mの決勝点。見れば上位人気5頭までが掲示板を占め、GII連対経験馬3頭が馬券圏内、その後に続いたのもGIII勝ち馬2頭という極めて順当な結果となりました。

自身初めての重賞制覇が朝日杯フューチュリティSとなったカヴァレリッツォは、父サートゥルナーリアに産駒のGI初勝利を贈ることにもなりました。サートゥルナーリアと言えばクリスチャン・デムーロ騎手の兄であるミルコ・デムーロ騎手の手綱でホープフルS(GI)を勝ち、ルメール騎手の手綱で皐月賞(GI)を制したGI2勝馬。私も某所のペーパーオーナーゲームで指名していたこともありGI2勝は嬉しかったものです。そうしてカヴァレリッツォの朝日杯フューチュリティS優勝により、

  1. エピファネイア(2010.2.11)
    →GI勝ち産駒:ダノンデサイル(2021.4.6)エフフォーリア(2018.3.10)デアリングタクト(2017.4.15)ステレンボッシュ(2021.2.12)ブローザホーン(2019.5.10)テンハッピーローズ(2018.2.26)サークルオブライフ(2019.3.24)
  2. リオンディーズ(2013.1.29)
    →GI勝ち産駒:テーオーロイヤル(2018.3.6)ミュージアムマイル(2022.1.10)
  3. サートゥルナーリア(2016.3.21)
    →GI勝ち産駒:カヴァレリッツォ(2023.2.28)。本稿の主役

の種牡馬3兄弟はいずれもGI勝ち産駒を輩出するということになりました。3兄弟揃ってGI馬の父となるというのは、矮小な私の脳みその記憶に無いのですが大偉業でしょう。0の理論的な見解では3頭の母父であるスペシャルウィークが、サンデーサイレンスが8歳時交配のミニモの遺伝を受けていることにより、サンデーサイレンスの血を浄化することが出来るのが大きなバックボーンではないかと思います。ともあれ、どんな血統理論であれ偉大なるは3頭の母「Japanese superstar!!」シーザリオ。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

タイトルとURLをコピーしました