Scandinavia(スカンジナビア。2022.5.9)-第249回英セントレジャーS(GI)の勝ち馬-

Result

Scandinavia(スカンジナビア) 牡 黒鹿毛 2022.5.9生 米国・Orpendale/Chelston/Wynatt生産 馬主・Michael Tabor & Derrick Smith & Mrs John Magnier 愛国・A P O’Brien厩舎

Scandinavia(2022.5.9)の4代血統表
Justify
栗毛 2015.3.28
種付け時活性値:1.50【6】
Scat Daddy
黒鹿毛 2004.5.11
ヨハネスブルグ
鹿毛 1999.2.23
ヘネシー 1993.3.25
Myth 1993.2.26
Love Style
栗毛 1999.3.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Likeable Style 1990.1.30
Stage Magic
栗毛 2007.5.4
Ghostzapper
鹿毛 2000.4.6
Awesome Again 1994.3.29
Baby Zip 1991.3.24
Magical Illusion
栗毛 2001.5.15
Pulpit 1994.2.15
Voodoo Lily 1987.3.9
Fabulous
黒鹿毛 2013.5.15
仔受胎時活性値:2.00【8】
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:1.50【14】
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Mariah’s Storm
鹿毛 1991.4.1
仔受胎時活性値:1.25【21】
Rahy
栗毛 1985.2.18
種付け時活性値:1.25【5】
Blushing Groom 1974.4.8
Glorious Song 1976.4.22
イメンス
鹿毛 1979.3.17
仔受胎時活性値:0.75【11】
Roberto
鹿毛 1969.3.16
種付け時活性値:0.25【9】
Imsodear
鹿毛 1967.3.16
仔受胎時活性値:0.75【11】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5>

Scandinavia(2022.5.9)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Justify
(Storm Cat系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Rahy
(Blushing Groom系)
Roberto
(Hail to Reason系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Justify 4.75
(【8】+【21】+【11】+【11】)
伯父Giant’s Causeway
(No. 11)
6番仔?
(6連産目?)

*

2025年の第249回英セントレジャーS(GI。ドンカスター芝14F115y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 Scandinavia 牡3 58.5 Tom Marquand 3:04.63 A P O’Brien 1
2 4 Rahiebb 牡3 58.5 Ray Dawson クビ Roger Varian 5
3 6 Stay True 牡3 58.5 Mickael Barzalona 1 1/4 A P O’Brien 4
4 3 Lambourn 牡3 58.5 Sean Levey 1 1/2 A P O’Brien 2
5 1 Carmers 牡3 58.5 W J Lee アタマ P Twomey 3
スカンジナビアが英セントレジャーを完勝、オブライエン師はメルボルンC遠征を示唆 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
英クラシック最終戦のG1セントレジャー(3歳、セン馬不可、芝14.5ハロン)がドンカスター競馬場で現地13日に行われ、T.マーカンド騎乗の1番人気スカンジナビアが2番手追走から残り3ハロンで先頭をう

1776年に第1回が開催された、世界最古の3歳クラシックレースとして知られる英セントレジャーS。2025年の一戦、その第249回を制したのは戦前1番人気だったScandinavia。7月末にグッドウッド芝16ハロンのグッドウッドC(英GI)で厩舎の先輩であるIllinois(2021.2.8)-デインドリーム(2008.5.7)の半弟。昨年2024年の英セントレジャーSでは2着-を負かして、既に長距離GIの勝ち馬となっていたScandinavia。9月の英セントレジャーSでは同じ釜の飯ならぬ同じ桶の飼葉(?)を喰むステーブルメイトである英愛ダービー馬Lambourn(2022.4.24)を向こうに回したScandinavia、レースでも逃げたLambournをマークするかのように番手先行策を取ると、ドンカスター芝の直線5ハロンではじわじわと伸び続け、Lambournを交わすと外から競り掛けて来たCarmers(2022.2.25)、Stay True(2022.3.31)を振り落とし、最後は内を突いたRahiebb(2022.3.5)の追撃を「クビ」だけ抑えたところがドンカスター芝14ハロン115ヤードのゴールポスト。日本での騎乗でもおなじみのトム・マーカンド騎手の鼓舞に応えて、よく凌いでの長距離GI連勝を見せたScandinavia、お見事でした。

Scandinaviaの勝利により種牡馬Justifyは、産駒が英国の牡馬クラシック三冠をすべて制しました。英ダービー(GI)をCity of Troy(2021.3.7)、英2000ギニー(GI)をRuling Court(2022.2.8)、そして英セントレジャーSをScandinavia。自身がダート競馬の本場である米国の三冠馬であるJustify、種牡馬としては芝で功成り名を遂げる産駒を送り込んでいます。

第150回ベルモントS(米GI)の勝ち馬-Justify(2015.3.28)-
Justify 牡 栗毛 2015.3.28生 米国・John D. Gunther生産 馬主・China Horse Club International Ltd., WinStar Farm, Starlight Racing, Hea...
City of Troy(シティオブトロイ。2021.3.7)-第245回英ダービー(GI)の勝ち馬-
City of Troy(シティオブトロイ。2021.3.7)-第245回英ダービー(GI)の勝ち馬-
Ruling Court(ルーリングコート。2022.2.8)-第217回英2000ギニー(GI)の勝ち馬-
Ruling Court(ルーリングコート。2022.2.8)-第217回英2000ギニー(GI)の勝ち馬-

では、以下にScandinaviaのごく簡単でもメチャクチャ豪華な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Mariah's Storm 1991.4.1 10勝 ターフウェイパークS(米GII) アーリントンワシントンラッシーS(米GII) フォールズシティH(米GIII) アーリントンメイトロンH(米GIII) アクサーベンオークス(米GIII) アーリントンハイツオークス(米GIII)ほか
|Giant's Causeway 1997.2.14 9勝 エクリプスS(英GI) 英インターナショナルS(GI) 愛チャンピオンS(GI) サセックスS(英GI) セントジェームズパレスS(英GI) サラマンドル賞(仏GI) グラッドネスS(愛GIII) 愛フューチュリティS(GIII)ほか
|You'resothrilling 2005.2.5 2勝 チェリーヒントンS(英GII) ソードルズタウンスタッドスプリントS(愛GIII)ほか
||Marvellous 2011.1.9 2勝 愛1000ギニー(GI)
||Gleneagles 2012.1.12 7勝 英2000ギニー(GI) 愛2000ギニー(GI) セントジェームズパレスS(英GI) 愛ナショナルS(GI) 愛フューチュリティS(GII) タイロスS(愛GIII)ほか
||クールモア 2013.1.16 1勝 愛パークS(GIII)ほか
||Taj Mahal 2014.1.28 4勝 サンダウンクラシック(豪GII)2回 JRAカップ(豪GIII)ほか
||ハッピリー 2015.2.27 4勝 ジャンリュクラガルデール賞(仏GI) モイグレアスタッドS(愛GI) シルヴァーフラッシュS(愛GIII)ほか
||Joan of Arc 2018.2.4 3勝 ディアヌ賞(仏GI) 愛1000ギニートライアルS(GIII)ほか
|Pearling 2006.4.17 0勝
||Decorated Knight 2012.2.11 8勝 愛チャンピオンS(GI) タタソールズゴールドC(愛GI) ジェベルハッタ(UAE・GI) メルドS(愛GIII)ほか
|Love Me Only 2008.4.8 不出走
||Storm the Stars 2012.4.7 3勝 グレートヴォルティジュールS(英GII)ほか
|Fabulous 2013.5.15 不出走
||Above the Curve 2019.4.22 4勝 サンタラリ賞(仏GI) コリーダ賞(仏GII) ブランドフォードS(愛GII)ほか
||Scandinavia 2022.5.9 (本馬) 英セントレジャーS(GI) グッドウッドC(英GI) バーレーントロフィ(英GIII)

なんじゃこりゃ^^;。半姉Above the Curveが当時仏GIであったサンタラリ賞の勝ち馬、いとこにGI馬が5頭、そして極め付けが伯父である「鉄の馬」Giant’s Causeway。恐るべしは11号族のピッカピカの良血馬Scandinavia、これは超長距離GI勝ち馬でも繁殖入りの際に「どうしよう。ナショナルハントだけではなく平地用種牡馬としても供用してみるか」とクールモア首脳陣が思ってしまいまっせm(_ _)m

カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の拾)-Giant's Causeway(1997.2.14)-
Giant's Causeway(ジャイアンツコーズウェイ) 牡 栗毛 1997.2.14生 米国・Orpendale & Michael Tabor生産 馬主・Sue Magnier & Michael Tabor 愛国・Aidan O'Brien厩舎

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#遅ればせながらではありますが、Ruling Courtは蹄葉炎による合併症に伴う早世が本当に残念でした。合掌。

英2000ギニー馬ルーリングコートが安楽死、蹄葉炎による合併症 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
今年の英2000ギニー馬ルーリングコートが、蹄葉炎による合併症のため安楽死の処置が取られたことがオーナーのゴドルフィンから発表された。 ルーリングコートはC.アップルビー厩舎に所属していたジャス
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