クイーンズウォーク 牝 黒鹿毛 2021.3.14生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・中内田 充正厩舎
| キズナ 青鹿毛 2010.3.5 種付け時活性値：0.50【10】 |
ディープインパクト 鹿毛 2002.3.25 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
| Wishing Well 1975.4.12 | |||
| ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 |
Alzao 1980.2.28 | ||
| Burghclere 1977.4.26 | |||
| キャットクイル 鹿毛 1990.5.22 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
| Terlingua 1976.2.7 | |||
| Pacific Princess 鹿毛 1973.5.10 |
★Damascus 1964.4.14 | ||
| Fiji 1960 | |||
| ウェイヴェルアベニュー 鹿毛 2011.3.9 仔受胎時活性値：0.25【9】 |
★ Harlington 黒鹿毛 2002.2.19 種付け時活性値：0.00【8】 |
Unbridled 鹿毛 1987.3.5 |
Fappiano 1977.5.19 |
| Gana Facil 1981.2.9 | |||
| Serena’s Song 鹿毛 1992.4.4 |
Rahy 1985.2.18 | ||
| Imagining 1983.4.5 | |||
| Lucas Street 栗毛 2004.3.3 仔受胎時活性値：1.50【6】 |
Silver Deputy 鹿毛 1985.2.25 種付け時活性値：0.50【18】 |
Deputy Minister 1979.5.17 | |
| Silver Valley 1979.3.30 | |||
| Ruby Park 栗毛 1997.4.28 仔受胎時活性値：1.50【6】 |
Bold Ruckus 黒鹿毛 1976.2.6 種付け時活性値：1.00【20】 |
||
| Katebyrne 鹿毛 1988.3.12 仔受胎時活性値：2.00(0.00)【8】 |
<5代血統表内のクロス：Mr. Prospector5×5(母方)>
| 父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
|---|---|---|---|
| キズナ (サンデーサイレンス系) |
★Harlington (Mr. Prospector系) |
Silver Deputy (Deputy Minister系) |
Bold Ruckus (Bold Ruler系) |
| 形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
| Bold Ruckus (Lucas Street) |
5.25 or 3.25 (【9】+【6】+【6】+【8】) |
半兄グレナディアガーズ (No. 10-a) |
4番仔 (4連産目) |
*
| 着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | クイーンズウォーク | 牝3 | 55 | 川田 将雅 | 1:59.9 | 7-6-6-6 | 33.5 | 522 [0] |
中内田 充正 | 2 | |
| 2 | 4 | チェレスタ | 牝3 | 55 | 西村 淳也 | 2:00.1 | 1 1/2 | 3-3-3-2 | 34.3 | 486 [-2] |
松下 武士 | 7 |
| 3 | 10 | セキトバイースト | 牝3 | 55 | 藤岡 佑介 | 2:00.1 | アタマ | 1-1-1-1 | 35.8 | 452 [+14] |
四位 洋文 | 11 |
| 4 | 5 | タガノエルピーダ | 牝3 | 55 | 幸 英明 | 2:00.2 | 1/2 | 5-5-4-4 | 34.2 | 452 [+12] |
斉藤 崇史 | 4 |
| 5 | 15 | レガレイラ | 牝3 | 55 | C.ルメール | 2:00.3 | クビ | 15-15-15-15 | 33.1 | 468 [+10] |
木村 哲也 | 1 |
| 1F毎の ラップ |
13.0 – 10.8 – 12.3 – 12.2 – 12.0 – 12.1 – 11.9 – 11.9 – 11.8 – 11.9 |
|---|---|
| ラップの 累計タイム |
13.0 – 23.8 – 36.1 – 48.3 – 1:00.3 – 1:12.4 – 1:24.3 – 1:36.2 – 1:48.0 – 1:59.9 |
| 上り | 4F 47.5 – 3F 35.6 |
中京芝2000m、曇の稍重馬場、15頭立て。
○ 関西テレビ放送賞ローズステークス(ＧⅡ)(秋華賞トライアル)
本競走は、1983 年に創設された重賞競走。当初は『エリザベス女王杯』のトライアルレースとして京都競馬場の 2000m で行われていたが、1996 年の『秋華賞』創設に合わせて開催場が阪神競馬場に移され、2007 年には芝外回りコース新設に伴い 1800m に短縮された。なお、第 3 着までの馬には『秋華賞』への優先出走権が与えられる。本年は阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事に伴い、中京競馬場において 2000m で実施される。
関西テレビ放送は、大阪府大阪市に本社を置く放送局。1958 年開局で、FNS(フジテレビ)系列。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。
ローズ(Rose)は、バラを意味する英語。花言葉は「愛」「美」。
ローズSというレース名を聞きますと、本当に秋競馬がやって来たという感じを受けるのは、やはり3歳限定GIだった頃のエリザベス女王杯(GI)のトライアルの印象が自分の中に残っているからでしょうか。ともあれ残暑厳しい9月に行われるようになって久しい秋華賞(GI)トライアル・ローズS、2024年の一戦を制したのは戦前2番人気だったクイーンズウォーク。ハナに立って味を見せるセキトバイースト(2021.1.30)が作り出したペースは入りの600mが36秒1、1000m通過が1分0秒3。後ろの馬群を離しての逃げでしたのでペースが速いのかと思いきや、そこは藤岡佑介騎手の幻惑騎乗。中京芝Bコースの直線412.5mに入った時も後続との差はあり「すわっ、このまま行き切るのか、藤岡兄」と思いました。けれど、そうは問屋が卸さないとばかりに馬場中央を伸びて来たのが、藤岡騎手と競馬学校同期でおなじみの川田将雅騎手が騎乗したクイーンズウォーク。黒の帽子に「黒、赤十字襷、袖黄縦縞」の勝負服、四肢に白いバンテージを巻いた黒鹿毛の流星が、真一文字に鋭伸。決勝点直前でしっかり交わし切ると、最後はチェレスタ(2021.2.4)、セキトバイーストを1と2分の1馬身、アタマと振り切っていました。クイーンズウォーク、桜花賞(GI)3番人気8着、優駿牝馬(GI)5番人気4着と不完全燃焼に終わった春の雪辱を果たすべく、ローズSの鮮やかな勝利から本番・秋華賞に向かいます。
では、以下にクイーンズウォークの ごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
ウェイヴェルアベニュー 2011.3.9 7勝 ブリーダーズカップ・フィリー＆メアスプリント(米GI)ほか ｜グレナディアガーズ 2018.2.4 3勝 朝日杯フューチュリティS(GI) 阪神C(GII)ほか ｜クイーンズウォーク 2021.3.14 (本馬) ローズS(GII) クイーンC(GIII)
クイーンズウォークの牝系は10号族a分枝系。母ウェイヴェルアベニューがキーンランド芝7ハロンのブリーダーズカップ・フィリー＆メアスプリントの勝ち馬、半兄グレナディアガーズが阪神芝1600mの朝日杯フューチュリティSの勝ち馬。クイーンズウォーク、母、兄に続いてGI馬となれますでしょうか。血縁ではありませんが、グラマラスな馬体を持つ流星の麗しいキズナ牝駒と言いますと、ソングライン(2018.3.4)を思い出すところ。アカイイト(2017.4.17)もそうでしたが、キズナの娘たちは実が入ってからが楽しみですから、クイーンズウォークも今後を更に期待したいですね。
*
アーバンシック 牡 栗毛 2021.3.16生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・武井 亮厩舎
| スワーヴリチャード 栗毛 2014.3.10 種付け時活性値：1.50【6】 |
ハーツクライ 鹿毛 2001.4.15 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
| Wishing Well 1975.4.12 | |||
| アイリッシュダンス 鹿毛 1990.3.26 |
トニービン 1983.4.7 | ||
| ビユーパーダンス 1983.2.26 | |||
| ピラミマ 黒鹿毛 2005.5.1 |
Unbridled’s Song 芦毛 1993.2.18 |
Unbridled 1987.3.5 | |
| Trolley Song 1983.4.13 | |||
| キャリアコレクション 鹿毛 1995.1.30 |
General Meeting 1988.4.3 | ||
| River of Stars 1983.5.6 | |||
| エッジースタイル 栗毛 2013.1.31 仔受胎時活性値：1.75【7】 |
ハービンジャー 鹿毛 2006.3.12 種付け時活性値：1.50【6】 |
Dansili 黒鹿毛 1996.1.27 |
▲デインヒル 1986.3.26 |
| Hasili 1991.3.12 | |||
| Penang Pearl 鹿毛 1996.3.11 |
Bering 1983.3.20 | ||
| Guapa 1988.5.4 | |||
| ランズエッジ 鹿毛 2006.4.2 仔受胎時活性値：1.50【6】 |
ダンスインザダーク 鹿毛 1993.6.5 種付け時活性値：1.00【12】 |
サンデーサイレンス 1986.3.25 | |
| ダンシングキイ 1983.5.21 | |||
| ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 仔受胎時活性値：1.50【14】 |
Alzao 鹿毛 1980.2.28 種付け時活性値：0.50【10】 |
||
| Burghclere 鹿毛 1977.4.26 仔受胎時活性値：1.25【13】 |
<5代血統表内のクロス：サンデーサイレンス3×4、Lyphard5×5>
| 父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
|---|---|---|---|
| スワーヴリチャード (サンデーサイレンス系) |
ハービンジャー (デインヒル系) |
ダンスインザダーク (サンデーサイレンス系) |
Alzao (Lyphard系) |
| 形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
| スワーヴリチャード | 6.00 (【7】+【6】+【14】+【13】) |
いとこステレンボッシュ&レガレイラ (No. 2-f) |
2番仔 (2連産目) |
*
| 着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | アーバンシック | 牡3 | 57 | C.ルメール | 2:11.6 | 9-6-5-7 | 34.0 | 510 [-2] |
武井 亮 | 2 | |
| 2 | 8 | コスモキュランダ | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 2:11.9 | 1 3/4 | 9-10-7-3 | 34.2 | 504 [+2] |
加藤 士津八 | 1 |
| 3 | 6 | エコロヴァルツ | 牡3 | 57 | 岩田 康誠 | 2:12.3 | 2 1/2 | 1-2-2-2 | 35.0 | 484 [-2] |
牧浦 充徳 | 3 |
| 4 | 10 | ヤマニンアドホック | 牡3 | 57 | 津村 明秀 | 2:12.4 | 1/2 | 2-1-1-1 | 35.4 | 456 [+2] |
辻 哲英 | 4 |
| 5 | 12 | スティンガーグラス | 牡3 | 57 | 武 豊 | 2:12.7 | 2 | 13-13-9-9 | 34.6 | 468 [-2] |
木村 哲也 | 5 |
| 1F毎の ラップ |
12.8 – 11.0 – 12.4 – 12.0 – 12.3 – 12.2 – 12.3 – 12.0 – 11.7 – 11.4 – 11.5 |
|---|---|
| ラップの 累計タイム |
12.8 – 23.8 – 36.2 – 48.2 – 1:00.5 – 1:12.7 – 1:25.0 – 1:37.0 – 1:48.7 – 2:00.1 – 2:11.6 |
| 上り | 4F 46.6 – 3F 34.6 |
中山芝2200m、曇の良馬場、14頭立て。
○ 朝日杯セントライト記念(ＧⅡ)(菊花賞トライアル)
本競走は、日本初の三冠馬で、顕彰馬でもあるセントライト号の功績を称え、1947 年に創設された 3 歳馬限定の重賞競走。当初は 2400m で行われていたが、1980 年以降は 2200m で実施されている。また、負担重量は別定、定量を経て、2003 年からは馬齢重量となった。なお、第 3 着までの馬には『菊花賞』への優先出走権が与えられる。
朝日新聞社は、東京など全国 4 ヶ所に本社を置く新聞社。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。
三冠馬セントライト(1938.4.2)を記念する菊花賞(GI)トライアル。今年2024年は「【1984年】の中央競馬のGI勝ち馬を辿る」という記事群も作成しているのですが、40年前の三冠馬シンボリルドルフ(1981.3.13)は秋初戦となったセントライト記念を中山芝2200m2分13秒4という当時のレコードタイムで制した後、菊花賞で勝利を収めて我が国競馬史上初の無敗の三冠馬に輝きました。
そんなセントライト記念の2024年の一戦を制したのは、戦前2番人気だったアーバンシック。エコロヴァルツ(2021.2.14)が入りの600m36秒2の時計を刻むと、たまらんとばかりに先頭に奪ったヤマニンアドホック(2021.4.4)が1000mを1分0秒5で通過。1枠1番から発進したアーバンシック、終始内ラチ沿いの中団位置をキープしてじっと待機。4角手前、中山の短いホームストレッチの攻防を見越して、1番人気の弥生賞(GII)勝ち馬コスモキュランダ(2021.2.23)が外から進出。そうして迎えた中山芝Bコースの直線310m。一気呵成のマクリ勝ちを収めた弥生賞の再現を狙ったコスモキュランダ、前を行く2頭を交わして勝ち切るかと思われましたが、外から鋭脚を放った馬が1頭いました。位置取りを見ればレースが動いた4角手前で力を溜めるべく7番手に控えていたアーバンシック、そこはサスガにクリストフ・ルメール騎手というところを見せ、直線で相棒のエンジンを全開にさせると決勝点前50mのあたりでコスモキュランダを捉え切り、最後は1と4分の3馬身差を着けての快勝。アーバンシック、皐月賞(GI)6番人気4着、東京優駿(GI)4番人気11着と不完全燃焼に終わった春の借りを返すべく、セントライト記念の鮮やかな勝利から本番・菊花賞に……、向かうのかなぁ^^;。アーバンシック、その馬名意味は「洗練された。母名より連想」ということです。
では、以下にアーバンシックのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
ランズエッジ 2006.4.2 0勝 ｜ロカ 2012.1.26 1勝 クイーンC(GIII)3着 ｜｜ドゥラドーレス 2019.2.23 毎日杯(GIII)3着 ｜｜レガレイラ 2021.4.12 ホープフルS(GI) ｜エッジースタイル 2013.1.31 3勝 ｜｜アーバンシック 2021.3.16 (本馬) セントライト記念(GII)ほか ｜ブルークランズ 2014.1.22 3勝 ｜｜ステレンボッシュ 2021.2.12 3勝 桜花賞(GI)ほか ｜ヴァルコス 2017.2.14 2勝 青葉賞(GII)2着
アーバンシックの牝系は2号族f分枝系。2024年のクラシック戦線はランズエッジを祖母とするいとこたちが主役となっています。いとこに桜花賞馬ステレンボッシュ、ホープフルSの勝ち馬レガレイラ。ええ、2頭だけでもう充分ですね。曾祖母ウインドインハーヘアからであれば、言わずもがなのディープインパクト(2002.3.25)ほか活躍馬多数です。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
