テーオーパスワード 牡 鹿毛 2021.5.20生 日高町・ヤナガワ牧場生産 馬主・小笹 公也氏 栗東・高柳 大輔厩舎
コパノリッキー 栗毛 2010.3.24 種付け時活性値:0.50【10】 |
ゴールドアリュール 栗毛 1999.3.3 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ニキーヤ 鹿毛 1993.4.4 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Reluctant Guest 1986.2.21 | |||
コパノニキータ 栗毛 2001.4.26 |
★ティンバーカントリー 栗毛 1992.4.14 |
★Woodman 1983.2.17 | |
Fall Aspen 1976.3.9 | |||
ニホンピロローズ 栗毛 1996.5.22 |
トニービン 1983.4.7 | ||
ウェディングブーケ 1990.5.13 | |||
テーオーレイチェル 芦毛 2010.4.23 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
★ キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 種付け時活性値:0.00【8】 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
ナイキフェイバー 芦毛 2000.2.29 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
Favorite Trick 黒鹿毛 1995.4.20 種付け時活性値:1.00【4】 |
Phone Trick 1982.4.10 | |
Evil Elaine 1984.4.11 | |||
Sixy Chic 芦毛 1994.4.13 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Saratoga Six 鹿毛 1982.4.13 種付け時活性値:0.75【11】 |
||
Millie and Me 芦毛 1975.5.7 仔受胎時活性値:0.50【18】 |
<5代血統表内のクロス:Nureyev4×5、Mr. Prospector4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
コパノリッキー (サンデーサイレンス系) |
★キングカメハメハ (Mr. Prospector系) |
Favorite Trick (Nearctic系) |
Saratoga Six (Raise a Native系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Favorite Trick (ナイキフェイバー) |
2.50 (【10】+【9】+【5】+【18】) |
(No. A29) | 4番仔 (不受胎後) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | テーオーパスワード | 牡3 | 57 | 鮫島 克駿 | 1:54.1 | 1-1-1-1 | 37.9 | 480 [+6] |
高柳 大輔 | 7 | |
2 | 4 | アラレタバシル | 牡3 | 57 | 野中 悠太郎 | 1:54.1 | アタマ | 10-9-9-7 | 37.2 | 444 [-2] |
根本 康広 | 6 |
3 | 2 | アンバードール | 牡3 | 57 | 石川 裕紀人 | 1:54.3 | 3/4 | 8-9-11-7 | 37.1 | 512 [+2] |
吉岡 辰弥 | 11 |
4 | 11 | ラオラシオン | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 1:54.4 | 3/4 | 6-5-2-2 | 38.0 | 486 [-4] |
斎藤 誠 | 1 |
5 | 7 | サンライズソレイユ | 牡3 | 57 | 田辺 裕信 | 1:54.5 | 1/2 | 4-5-5-5 | 37.9 | 504 [-4] |
矢作 芳人 | 5 |
1F毎の ラップ |
12.9 – 11.9 – 12.9 – 13.6 – 12.6 – 12.3 – 12.5 – 12.2 – 13.2 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.9 – 24.8 – 37.7 – 51.3 – 1:03.9 – 1:16.2 – 1:28.7 – 1:40.9 – 1:54.1 |
上り | 4F 50.2 – 3F 37.9 |
中山ダート1800m、小雨の良馬場、11頭立て。
○ 伏竜ステークス
伏竜(ふくりゅう)は、水中に潜み昇天の機を待つ竜のこと。また、世間に知られていない優れた才分を持つ人物の雅称。中国の『三国志』には、諸葛亮孔明の別称として登場する。
なお、本競走は、日本馬を対象とした『ケンタッキーダービー』出走馬選定ポイントシリーズ『JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY』の対象レースとなっている。
伏竜Sは好きなレース名なのですが、21世紀に入ってからの勝ち馬を確認すればビッグウルフ(2000.5.12)、フレンドシップ(2003.5.9)、スーニ(2006.2.10)、ハタノヴァンクール(2009.5.16)、コパノリッキー等の名前が見えます。
そんな伏竜Sの2024年の一戦を制したのは、つい今しがた名前を出したコパノリッキーの仔で父と同じヤナガワ牧場の生産馬にして戦前7番人気を跳ね返したテーオーパスワード。1周目のゴール板通過あたりでハナを取ると入りの600m37秒7、1000m通過1分3秒9とスローペースに落としての逃げ。淡々とした流れに持ち込んだテーオーパスワードと鮫島克駿騎手、3角から4角ではいったん引き付ける形でブシン(2021.2.7)、ハーバーライト(2021.3.27)、センチュリボンド(2021.2.5)等と並ぶようにして迎えた中山ダートの直線308m。鮫島騎手が追い出すと、溜めていたエネルギーを放出して後続との差を広げに掛かったテーオーパスワード。鮫島騎手の渾身の左ムチに応えて2馬身、3馬身と抜け出しましたけれど、最後の最後でアラレタバシル(2021.5.29)が猛然と追い込んだところが決勝点。僅かに「アタマ」だけ先んじていたテーオーパスワード、1月の京都ダート1800mの新馬戦に続いて、デビュー2連勝を決めてみせました。
テーオーパスワードの紹介が遅くなってしまいましたので事がどんどん進んでいるのですが、次走はケンタッキーダービー(米GI)で鞍上には加国の首位騎手である木村和士騎手を迎えるということ。フォーエバーヤング(2021.2.24)と共にケンタッキーダービーで頑張ってほしいテーオーパスワード、その馬名意味は「冠名+パスワード」ということです。
#伏竜S2着のアラレタバシル。その風雅な馬名の響きが気になったので調べてみると、その馬名意味は「霰たばしる。源実朝の和歌より」でした。ダートに転じてから4戦2勝、2着2回と連を外していないケープブランコ(2007.4.20)産駒、その4代血統表を記す日を楽しみにしたい3歳牡馬です。
*
エートラックス 牡 黒鹿毛 2021.2.15生 白老町・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・宮本 博厩舎
ニューイヤーズデイ 鹿毛 2011.4.22 種付け時活性値:0.25【9】 |
Street Cry 黒鹿毛 1998.3.11 |
▲Machiavellian 黒鹿毛 1987.1.31 |
★Mr. Prospector 1970.1.28 |
Coup de Folie 1982.4.2 | |||
Helen Street 鹿毛 1982.4.4 |
Troy 1976.3.25 | ||
Waterway 1976.4.21 | |||
Justwhistledixie 黒鹿毛 2006.2.13 |
★Dixie Union 黒鹿毛 1997.3.7 |
★Dixieland Band 1980.3.20 | |
She’s Tops 1989.3.12 | |||
General Jeanne 鹿毛 1999.3.13 |
Honour and Glory 1993.3.24 | ||
Ahpo Hel 1982.4.19 | |||
スパイラルステップ 鹿毛 2012.3.3 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
シンボリクリスエス 黒鹿毛 1999.1.21 種付け時活性値:1.00【12】 |
Kris S. 黒鹿毛 1977.4.25 |
Roberto 1969.3.16 |
Sharp Queen 1965.4.19 | |||
Tee Kay 黒鹿毛 1991.2.9 |
★Gold Meridian 1982.4.14 | ||
Tri Argo 1982.5.18 | |||
スパイラルリング 栗毛 2002.4.3 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
エンドスウィープ 鹿毛 1991.5.31 種付け時活性値:0.50【10】 |
フォーティナイナー 1985.5.11 | |
Broom Dance 1979.4.10 | |||
ウェディングバンド 青毛 1987.3.27 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
Mighty Appealing 栗毛 1982.2.6 種付け時活性値:1.00【4】 |
||
Ring of Steel 青毛 1969.5.9 仔受胎時活性値:0.25【17】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ニューイヤーズデイ (Mr. Prospector系) |
シンボリクリスエス (Roberto系) |
エンドスウィープ (Mr. Prospector系) |
Mighty Appealing (Intent系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
シンボリクリスエス (Kris S.) |
4.00 (【8】+【9】+【14】+【17】) |
(No. 8-h) | 3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | エートラックス | 牡3 | 57 | 松山 弘平 | 1:24.5 | 2-2 | 37.9 | 496 [-4] |
宮本 博 | 4 | |
2 | 2 | ロードフォアエース | 牡3 | 57 | 戸崎 圭太 | 1:24.7 | 1 1/2 | 1-1 | 38.3 | 532 [0] |
友道 康夫 | 2 |
3 | 9 | ナスティウェザー | 牡3 | 57 | 岩田 望来 | 1:24.8 | クビ | 7-5 | 37.4 | 464 [-4] |
加藤 征弘 | 1 |
4 | 10 | ニホンピロカラット | 牡3 | 57 | 田口 貫太 | 1:24.8 | ハナ | 2-3 | 38.1 | 496 [-4] |
大橋 勇樹 | 5 |
5 | 1 | アイアムユウシュン | 牡3 | 57 | 菱田 裕二 | 1:24.9 | 3/4 | 4-4 | 38.2 | 504 [-2] |
奥平 雅士 | 6 |
1F毎の ラップ |
12.0 – 10.7 – 11.5 – 12.2 – 12.4 – 12.3 – 13.4 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.0 – 22.7 – 34.2 – 46.4 – 58.8 – 1:11.1 – 1:24.5 |
上り | 4F 50.3 – 3F 38.1 |
阪神ダート1400m、曇の良馬場、11頭立て。
○ バイオレットステークス
バイオレットは、すみれ属の一般的な英語名。日本ではニオイスミレのことを指すことが多い。ニオイスミレは、ヨーロッパ地中海沿岸地方、北アフリカを原産地とする多年草。すみれ色、濃紫色を指す言葉としても使われる。2 月の誕生花。花言葉は「誠実」「ひかえめ」。
2008年以来16年ぶりに復活したバイオレットS。上述の通りバイオレットは2月の誕生花ですから、私も印象に残るバイオレットSと言いましたら、2月に開催されていた頃の「あのレース」ですね。
1996年2月10日に行われたバイオレットS。勝ったのはナムラホームズ(1993.4.26)、鞍上は現在はベラジオオペラ(2020.4.7)の調教師としても知られる上村洋行騎手でした。KBS京都の小崎愃アナウンサーがおっしゃったとおり、何も見えません^^;
そんなバイオレットSの2024年の一戦を制したのは戦前4番人気だったエートラックス。内枠を利して逃げたロードフォアエース(2021.4.4)を外から見る形で番手先行。入りの600m34秒2、1000m通過58秒8という締まったペースを追走すると、阪神ダートの直線352.7mではロードフォアエースを目掛けて外からエートラックス、ナスティウェザー(2021.2.9)、ニホンピロカラット(2021.4.30)、内からアイアムユウシュン(2021.3.8)が詰め寄る構えを見せました。速いラップでも懸命に踏ん張るロードフォアエースでしたが、そこは追い掛けた者の強みが出たのかエートラックス、一歩一歩差を縮めラスト100mを切ったあたりで先頭に立つと、最後は1馬身半差を着けたところが決勝点。エートラックス、前走2月の小倉ダート1700mのネモフィラ賞に続く連勝でバイオレットS勝ちを収めたという結果でした。
エートラックスの父ニューイヤーズデイは現役時代に2勝を挙げ、その主な勝ち鞍に2013年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)があります。
ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル後に左後脚の種子骨欠損により2歳で引退となったニューイヤーズデイは米国、伯国で供用された後、2020年から社台スタリオンステーションに繋養されています。エートラックス等2021年生まれ世代が日本供用の初年度産駒ですね。そんなニューイヤーズデイの代表産駒には、
- Maximum Security(2016.5.14)
→フロリダダービー(米GI)、パシフィッククラシックS(米GI)、シガーマイル(米GI)、ハスケル招待S(米GI)ほか。牡馬 - Fighting Mad(2016.2.18)
→クレメントLハーシュS(米GI)ほか。牝馬 - Bourbon Resolution(2015.4.25)
→ベンアリS(米GIII)。牡馬
等がいます。代表産駒筆頭のMaximum Securityは字面上米GI4勝馬ではありますが、2019年のケンタッキーダービー(米GI)1位入線17着降着馬であり、2020年のサウジカップ1位入線馬でもありその処遇は2024年現時点でも保留中です。うーん、なんともはや^^;
ニューイヤーズデイ産駒として初めてJRAのオープン特別勝ち馬となったエートラックス。ダートの短、中距離路線で良いところがありそうですし、Street Cryの子孫お得意の「勝ち出したら止まらない」を見せてくれるでしょうか。楽しみにしたいエートラックス、その馬名意味は「ブレイキンの高難度の回転技」とのこと。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。