2016年のBCの主役たち(其の弐)-Queen’s Trust(2013.3.4)-。

Result

Queen’s Trust 牝 鹿毛 2013.3.4生 英国・Cheveley Park Stud Ltd生産 馬主・Cheveley Park Stud LLC 英国・Sir Michael R. Stoute厩舎

Queen’s Trust(2013.3.4)の4代血統表

Dansili
鹿毛 1996.1.27
種付け時活性値:0.00
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi
鹿毛 1985.4.2
イルドブルボン 1975.5.23
Kadissya 1979.3.15
Kerali
栗毛 1984.3.4
High Line 1966
Sookera 1975.5.15
Queen’s Best
鹿毛 2003.1.15
仔受胎時活性値:0.25
キングズベスト
鹿毛 1997.1.24
種付け時活性値:1.25
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr.Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967
Anatevka 1969
Cloud Castle
鹿毛 1995.4.6
仔受胎時活性値:1.75
★In the Wings
鹿毛 1986.1.17
種付け時活性値:0.00
Sadler’s Wells 1981.4.11
High Hawk 1980.3.17
Lucayan Princess
鹿毛 1983.4.27
仔受胎時活性値:0.75
High Line
栗毛 1966
種付け時活性値:0.00
Gay France
鹿毛 1976.2.8
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:High Line4×4、Northern Dancer4×5、Natalma5×5>

Queen’s Trust(2013.3.4)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Dansili
(Danzig系)
キングズベスト
(Mr.Prospector系)
In the Wings
(Sadler’s Wells系)
High Line
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キングズベスト
(Nureyev)
4.25 母が英GIII勝ち馬
(No.7-a)
3番仔?

*

http://www.breederscup.com/results/2016/filly-mare-turf

第18回ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(米GI)。ランフランコ・デットーリ騎手騎乗の4番人気の英国馬Queen’s Trustが、真実の末脚を見せて、サンタアニタ競馬場芝10ハロン1分57秒75という超抜の時計で駆け、GI初勝利をこの大舞台で遂げました。決勝点「ハナ」だけキッチリ差し切っていたのは、サスガのデットーリマジック。僅差で見せる勝負強さは、変わらず健在です。

Queen’s Trustは、↑の4代血統表のとおり「★Dansili×キングズベスト×★In the Wings×★High Line」という、近い代で0を重ねる配合となっています。今回のブリーダーズカップ・フィリー&メアターフで一緒に走り3番人気7着だったSea Calisi(2012.5.16)も「★Youmzain×★Surumu×★Nebos×ダンサーズイメージ」という近い代で0を重ねる配合ですが、欧米の生産馬は時折「狙ってますよね?」という配合に出くわします^_^;

また、Queen’s Trustは母父キングズベストが最優性先祖で、形相の対象はNureyevと判断しました。そんなQueen’s Trustの血統を確認してからレースを見たのですが、Queen’s Trustの顔を見て、「むぅ。鹿毛の大流星。Nureyevですなぁ」と思ってしまいました^_^;

*

イラド・オルティスJr.騎手騎乗の1番人気馬Lady Eli(2012.2.2)は、惜しくも2着。彼女は「蹄葉炎から復帰する」という、相当に難しいことを成して帰ってきた名牝。「勝たせてやりたかった」という地元米国のファンも多かったことでしょう。とは言え、今回の2着によりデビュー以来[7-2-0-0]と連を外さない成績を継続しています。不屈の精神を持つLady Eliの「また次」を楽しみにしたいものです。

武豊騎手騎乗の7番人気馬、本邦期待のヌーヴォレコルト(2011.2.25)は、勝ったQueen’s Trustから7馬身半差の11着に終わりました。大外発進で速い流れの中で前に取り付くのは、洋の東西を問わず、厳しいレースになることが多いもの。道中5~6番手追走から懸命に頑張りましたが、最終コーナー手前では手応えが残っていないような感じでした。ともあれ、今は、ヌーヴォレコルトとその周りの人々に「米国遠征、本当にお疲れ様でした」。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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