メイショウホムラ(1988.2.17)-20世紀のJRA賞最優秀ダートホースを辿る(No.4)-

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メイショウホムラ 牡 鹿毛 1988.2.17生~2013.4.1没 新冠町・北星村田牧場生産 馬主・松本 好雄氏 栗東・高橋 成忠厩舎

メイショウホムラ(1988.2.17)の4代血統表
ブレイヴエストローマン
鹿毛 1972.5.19
種付け時活性値:1.75【15】
Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah
鹿毛 1940.3.2
Nearco 1935.1.24
Mumtaz Begum 1932
Lalun
鹿毛 1952
Djeddah 1945
Be Faithful 1942
Roman Song
鹿毛 1955.2.24
Roman
鹿毛 1937
Sir Gallahad 1920
Buckup 1928
Quiz Song
栗毛 1948
★Sun Again 1939
Clever Song 1936
メイシヨウスキー
鹿毛 1981.5.26
仔受胎時活性値:1.50【6】
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
種付け時活性値:1.50【6】
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
シル
鹿毛 1970.4.22
Buckpasser 1963.4.28

Quill 1956.2.24

フエアリーテイル
鹿毛 1961.5.21
仔受胎時活性値:0.75【19】
Sicambre
黒鹿毛 1948
種付け時活性値:1.00【12】
Prince Bio 1941
Sif 1936
Fee Royale
黒鹿毛 1947
仔受胎時活性値:1.25【13】
Vatellor
鹿毛 1933
種付け時活性値:1.25【13】
Royale
黒鹿毛 1939
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:なし>

メイショウホムラ(1988.2.17)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ブレイヴエストローマン
(Never Bend系)
マルゼンスキー
(Nijinsky系)
Sicambre
(Prince Bio系)
Vatellor
(Chaucer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ブレイヴエストローマン 5.25 近親アインブライド
(No. 4-j フエアリーテイル系)
2番仔
(2連産目)

*

1993年の第10回フェブラリーH(GIII。東京ダート1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 15 メイショウホムラ 牡5 55 柴田政人 1:35.7   4-3 35.8 518
[+8]
高橋成忠 7
2 8 シンワコウジ 牡4 54 郷原洋司 1:36.1 2.1/2 7-7 35.9 462
[-10]
安田伊佐夫 8
3 9 ダイカツジョンヌ 牝5 56 岡部幸雄 1:36.1 クビ 10-10 35.6 476
[+6]
相川勝敏 2
4 13 エーピージェット 牡4 56 的場均 1:36.2 クビ 7-9 35.9 526
[+2]
元石孝昭 1
5 12 トモエリージェント 牡5 56 根本康広 1:36.2 アタマ 1-1 36.6 482
[-6]
橋本輝雄 11

*

1993年の京葉S(OP。中山ダート1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 10 メイショウホムラ 牡5 57 柴田政人 1:51.5   7-7-4-2 37.7 520
[+2]
高橋成忠 1
2 4 ユウユウサンボーイ 牡5 55 安田富男 1:51.7 1.1/2 5-4-7-7 37.4 490
[-4]
矢野幸夫 6
3 6 ミスタートウジン 牡7 60 的場均 1:51.8 クビ 3-3-4-8 38.0 522
[+2]
福島信晴 2
4 7 マリンジェット 牡5 55 中野栄治 1:52.5 4 4-4-2-1 38.8 496
[+2]
矢野照正 5
5 9 ストロングパワー 牡6 55 田中勝春 1:52.6 クビ 5-6-4-2 38.8 440
[-22]
鶴留明雄 8

*

1993年の栗東S(OP。京都ダート1400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 メイショウホムラ 牡5 58 松永幹夫 1:22.9   1-1 36.5 520
[0]
高橋成忠 3
2 4 ヒデノリード 牡4 54 藤田伸二 1:22.9 クビ 3-3 36.1 518
[-4]
斉藤義美 9
3 10 コウエイダッシュ 牡7 55 内田浩一 1:23.4 3 8-8 36.1 508
[+4]
二分久男 13
4 5 マリンジェット 牡5 55 山田和広 1:23.6 1.1/2 2-2 37.0 500
[+6]
矢野照正 11
5 8 ローリエアンドレ 牡4 54 石橋守 1:23.7 クビ 3-3 36.9 494
[+4]
境直行 10

*

1993年の武蔵野S(OP。東京ダート1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 メイショウホムラ 牡5 59 的場均 1:35.3   5-2 35.4 530
[+10]
高橋成忠 2
2 13 トーシンイーグル 牡5 56 蛯名正義 1:35.3 アタマ 1-1 35.6 542
[+8]
伊藤修司 9
3 10 ダッシュフドー 牡4 54 谷中公一 1:35.5 1.1/2 9-9 35.1 498
[-6]
阿部新生 6
4 3 ダイカツジョンヌ 牝5 56 田中勝春 1:35.6 クビ 5-6 35.5 474
[+2]
相川勝敏 1
5 8 マリンジェット 牡5 53 大江原哲 1:35.9 1.3/4 5-7 35.7 494
[-6]
矢野照正 8

*

1993年の神無月S(OP。東京ダート1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 メイショウホムラ 牡5 59 柴田政人 1:38.7   5-3 38.5 524
[-4]
高橋成忠 2
2 8 エスジービアンカ 牝4 54 松本達也 1:38.8 クビ 1-1 38.8 484
[+6]
藤岡範士 1
3 10 スタビライザー 牡5 57 柴田善臣 1:39.1 2 3-2 39.0 526
[-4]
高橋英夫 5
4 5 ビッグファイト 牡5 56 小島太 1:39.1 ハナ 5-6 38.7 458
[+6]
境勝太郎 6
5 2 ユウユウサンボーイ 牡5 55 田中勝春 1:39.2 1/2 8-8 38.3 480
[+6]
矢野幸夫 7

*

1993年のJRA賞最優秀ダートホース、メイショウホムラ。1993年に出走したダート競走では7戦5勝。ブレイヴェストローマンの牡馬産駒らしさを発揮して、ダートの1400mから1800mをしっかりと勝ち切り。私、印象に残っているのは秋の神無月Sです。2着のエスジービアンカ(1989.3.1)が夏の小倉から阪神で「大差」「7馬身差」「8馬身差」の3連勝を収めていて、「これは強い牝馬だなぁ」と思って見ていたのです。そんなエスジービアンカのオープン特別初挑戦だった神無月Sにおいて、立ちはだかったのがメイショウホムラ。その名の通り炎の闘志を宿した大柄な鹿毛馬が、逃げ粘る黒鹿毛の牝馬を外から捉え切った姿。斤量59kgにも負けず、柴田政人騎手の鼓舞に応えて、見事な差し切り。「20世紀のJRA賞最優秀ダートホースを辿る」シリーズにおいて、これまでに紹介したダイナレター(1984.3.3)、カリブソング(1986.4.13)、ナリタハヤブサ(1987.4.28)もそうですが、本当に強い馬は負担重量に屈しない。久しぶりにメイショウホムラの強さを思い出し直しました。

ダイナレター(1984.3.3)-20世紀のJRA賞最優秀ダートホースを辿る(No.1)-
ダイナレター 牡 栗毛 1984.3.3生 早来町・社台フアーム生産 馬主・(有)社台レースホース 美浦・二本柳 俊夫厩舎
カリブソング(1986.4.13)-20世紀のJRA賞最優秀ダートホースを辿る(No.2)-
カリブソング 牡 鹿毛 1986.4.13生~1994.10.20没 門別町・野島牧場生産 馬主・(株)荻伏レーシング・クラブ 美浦・加藤 修甫厩舎
ナリタハヤブサ(1987.4.28)-20世紀のJRA賞最優秀ダートホースを辿る(No.3)-
ナリタハヤブサ 牡 鹿毛 1987.4.28生~2003.2.1没 門別町・下河辺牧場生産 馬主・山路 秀則氏→岩村 忠太氏 栗東・中尾 謙太郎厩舎→新潟・向山 勝厩舎

#この神無月Sの翌日の京都大賞典(GII)ではメジロマックイーン(1987.4.3)が斤量59kgで京都芝2400mを2分22秒7のコースレコードで駆けました。あのレースも本当に強く、そして速かった。

*

メイショウホムラは「ブレイヴェストローマンの牡馬の代表産駒は、実は地味に良い種牡馬」の一角でした。同じメイショウの冠名を持つ牝馬メイショウハゴロモ(1993.4.13)との間に出来た娘こそメイショウバトラー(2000.4.19)。メイショウバトラーが秋華賞(GI)に出走した際、本命にしたのも良い思い出です(^^)。メイショウバトラー、4歳時には小倉大賞典(GIII)を5馬身差勝ち、阪神牝馬S(GII)2着、小倉記念(GIII)2着、府中牝馬S(GIII)2着、中日新聞杯(GIII)2着と芝の重賞で奮戦。5歳時に右前屈腱炎を発症して1年間の休養後、6歳時に復帰してからが彼女の本領発揮の舞台でした。恐るべしは砂上の女戦士メイショウバトラー、6歳時にはプロキオンS(GIII)、サマーチャンピオン(統一GIII)、シリウスS(GIII)と重賞3連勝、7歳時にはかきつばた記念(JpnIII)、さきたま杯(JpnIII)、スパーキングレディーC(JpnIII)、クラスターC(JpnIII)と重賞4連勝、8歳時にはマリーンC(JpnIII)を勝ち、9歳時にはマリーンCを連覇、10歳時は勝つことは出来ませんでしたがそれでもクラスターCで3着。メイショウバトラー、積み重ねて重賞10勝、獲得賞金総額は6億843万3千円という名牝でした。

そうして、JBISにおけるメイショウホムラの世代・年次別の種牡馬成績を確認してみれば、1999年種付けで2000年生まれの産駒はメイショウバトラー唯1頭だけ。メイショウホムラ、その年次のアーニングインデックスは「53.41」という訳の分からない数値になっていました\(^o^)/

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[メイショウホムラ(1988.2.17)の主な競走成績]

  1. フェブラリーH(GIII)

通算25戦10勝、2着4回、3着1回(内ダート戦22戦10勝、2着4回)。

*

[メイショウバトラー(2000.4.19)の主な競走成績]

  1. マリーンC(JpnIII)2回、クラスターC(JpnIII)、スパーキングレディーC(JpnIII)、さきたま杯(JpnIII)、かきつばた記念(JpnIII)、シリウスS(GIII)、サマーチャンピオン(統一GIII)、プロキオンS(GIII)、小倉大賞典(GIII)
  2. JBCマイル(統一GI)、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)、東京盃(JpnII)、阪神牝馬S(GII)、スパーキングレディーC(JpnIII)、さきたま杯(JpnIII)、クイーン賞(JpnIII)、中日新聞杯(GIII)、府中牝馬S(GIII)、小倉記念(GIII)
  3. マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)、クラスターC(JpnIII)2回、スパーキングレディーC(JpnIII)、かきつばた記念(JpnIII)、兵庫ゴールドT(JpnIII)、北九州記念(GIII)

通算61戦14勝、2着12回、3着7回(内ダート戦44戦10勝、2着7回、3着6回)。

#余談。エスジービアンカの松本達也騎手は神無月Sの翌日の京都大賞典ではオースミロッチ(1987.4.20)で3着。オースミロッチ、2着のレガシーワールド(1989.4.23)に「クビ」差でしたから、サスガに淀巧者にして、京都芝2400mの「元」コースレコードホルダーというところでした。松本騎手と言いますと男馬はオースミロッチ、女馬はエスジービアンカの印象が残っています。また、2021年JRAデビューの松本大輝騎手のお父様ですね。

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