ミュージアムマイル(2022.1.10)-第85回皐月賞(GI)の勝ち馬-

Result

ミュージアムマイル 牡 黒鹿毛 2022.1.10生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・高柳 大輔厩舎

ミュージアムマイル(2022.1.10)の4代血統表

リオンディーズ
黒鹿毛 2013.1.29
種付け時活性値:0.00【8】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
シーザリオ
青毛 2002.3.31
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
サンデーサイレンス 1986.3.25
キャンペンガール 1987.4.19
キロフプリミエール
鹿毛 1990.4.15
Sadler’s Wells 1981.4.11
Querida 1975.3.14
ミュージアムヒル
鹿毛 2015.3.15
仔受胎時活性値:1.50【6】
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:1.25【13】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン 1983.4.7
ビユーパーダンス 1983.2.26
ロレットチャペル
鹿毛 2003.2.19
仔受胎時活性値:0.75【11】
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.50【10】
Deputy Minister 1979.5.17
Mitterand 1981.2.19
サンタフェトレイル
鹿毛 1994.6.16
仔受胎時活性値:2.00【8】
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.50【22】
ハッピートレイルズ
鹿毛 1984.5.29
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Northern Dancer5×5>

ミュージアムマイル(2022.1.10)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
リオンディーズ
(Mr. Prospector系)
ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ノーザンテースト
(Lady Angela)
4.50
(【6】+【11】+【8】+【9】)
シンコウラブリイと同牝系
(No. 4-d)
初仔

*

2025年の第85回皐月賞(GI。中山芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 ミュージアムマイル 牡3 57 J.モレイラ 1:57.0 8-8-8-10 34.1 500
[-2]
高柳 大輔 3
2 10 クロワデュノール 牡3 57 北村 友一 1:57.3 1 1/2 4-4-6-2 34.7 500
[+4]
斉藤 崇史 1
3 6 マスカレードボール 牡3 57 横山 武史 1:57.3 クビ 11-10-14-13 33.9 460
[-4]
手塚 貴久 4
4 5 ジョバンニ 牡3 57 松山 弘平 1:57.4 1/2 6-6-11-10 34.3 482
[+2]
杉山 晴紀 7
5 16 サトノシャイニング 牡3 57 西村 淳也 1:57.4 アタマ 9-10-8-7 34.5 496
[+4]
杉山 晴紀 2
2025年の第85回皐月賞(GI。中山芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.1 – 10.2 – 12.2 – 12.5 – 12.3 – 11.4 – 11.5 – 11.8 – 11.4 – 11.6
ラップの
累計タイム
12.1 – 22.3 – 34.5 – 47.0 – 59.3 – 1:10.7 – 1:22.2 – 1:34.0 – 1:45.4 – 1:57.0
上り 4F 46.3 – 3F 34.8

「雷神」ジョアン・モレイラ騎手、前週のエンブロイダリー(2022.2.1)による桜花賞(GI)に続いてクラシック連勝成る。

エンブロイダリー(2022.2.1)-第85回桜花賞(GI)の勝ち馬-
エンブロイダリー(2022.2.1)-第85回桜花賞(GI)の勝ち馬-

泣く子とノーザンファームとモレイラ騎手には勝てない、ということでしょうか^^;。ともあれ、テン乗りとなった「マジックマン」に御されたミュージアムマイル、隣枠の同じ勝負服の1番人気馬クロワデュノール(2022.3.21)が王者の競馬を見せるべく4番手からの先行策で進めると、やや後方の中団8番手で息を潜めるようにして構えました。逃げたスプリングS(GII)勝ち馬ピコチャンブラック(2022.4.24)が作り出した入りの600m34秒5、1000m通過59秒3の流れの中、向こう正面でマクッていった弥生賞(GII)馬ファウストラーゼン(2022.3.23)。この動きで一気に慌ただしさを増したレースは、1000mから1200mの1ハロン11秒4という最初の200mから400mの10秒2の次に速いラップを刻むと、後はずっと11秒台という厳しい流れ。総合力の高さを問われる形となった2025年の第85回皐月賞。中山芝の直線310mに真っ先に入ったファウストラーゼン、番手から頑張ろうとしたジュタ(2022.2.10)の外から横綱競馬とばかりに先頭に立ったクロワデュノール。ラスト200mを切って北村友一騎手の左ムチが入るとそのまま押し切るかに見えましたが、さらに外から1頭、脚色の違う馬がやって来ました。緑の帽子に「黒、赤十字襷、袖黄縦縞」の勝負服を背にした黒鹿毛馬ミュージアムマイル、「雷神」のアクションに応えるとあっという間に突き抜けて、決勝点ではコンマ3秒差、着差にして1馬身半差を着けての快勝劇。そうして中山芝Cコースの2000mで刻まれたタイムは、昨年2024年にジャスティンミラノ(2021.4.9)が刻んだ1分57秒1をコンマ1秒破る1分57秒0のレースレコード。ミュージアムマイル、重賞初制覇を皐月賞の大舞台で遂げて見せたという結末でした。

では、以下にミュージアムマイルの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

サンタフェトレイル 1994.6.16 5勝
|キングストレイル 2002.2.17 4勝 セントライト記念(GII) 京成杯オータムH(GIII)ほか
|ロレットチャペル 2003.2.19 0勝
||ミュージアムヒル 2015.3.15 3勝
|||ミュージアムマイル 2022.1.10 (本馬) 皐月賞(GI) 朝日杯フューチュリティS(GI)2着
|サンタフェソレイユ 2004.2.18 1勝 フェアリーS(GIII)2着

ミュージアムマイルの牝系は4号族d分枝系。大伯父キングストレイルがセントライト記念、京成杯オータムHと中山芝重賞2勝の活躍馬です。曾祖母サンタフェトレイルは「中山開催の特別レースを勝っていたよね」と記憶を辿って、改めてサンタフェトレイルの成績を確認しましたら1998年1月の中山芝1600mの若潮賞を制していました。そんな訳でミュージアムマイルは中山競馬場で成績を残している馬が近親に見えるという皐月賞馬でした。……後から言うな、と。ごめんなさいm(_ _)m

とは言いますものの、この4号族は私にとっても応援したくなるボトムラインであり、サンタフェトレイルの半姉シンコウラブリイ(1989.2.2)を始めとして、昨年2024年の二冠牝馬チェルヴィニア(2021.2.3)を送り込んでいます。チェルヴィニアはシンコウラブリイ以来31年ぶりのJRA・GI勝ち馬でしたが、1回勝ってしまえば堰を切ってしまうのが母系の勢いというところで、ミュージアムマイルの皐月賞勝ちにより2年連続でクラシックホースを輩出したのでした。

思い出の女馬を辿る(其の弐)-シンコウラブリイ(1989.2.2)-
シンコウラブリイ 牝 鹿毛 1989.2.2生~2011.12.5没 愛国・B. R. and Mrs Firestone生産 馬主・安田修氏 美浦・藤沢和雄厩舎
チェルヴィニア(2021.2.3)-第29回秋華賞(GI)の勝ち馬-
チェルヴィニア(2021.2.3)-第29回秋華賞(GI)の勝ち馬-

ミュージアムマイル。父リオンディーズが4位入線5着と敗れた皐月賞で父の借りを返してみせました。となりますと、東京芝2400mでも父が5着に敗れた借りを返さないといけないですね。生き物は親を超えていくもの。ミュージアムマイル、まずはレースレコード決着となった皐月賞の疲れを癒やしてください。2025年6月1日の日曜日、東京優駿(GI)での走りも楽しみにしています。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

【皐月賞】(中山)ミュージアムマイルが直線一気の末脚で追い込んでGI初制覇|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI
【皐月賞】(中山)ミュージアムマイルが直線一気の末脚で追い込んでGI初制覇|ラジオNIKKEI:競馬番組
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