メイショウタバル(2021.4.20)-第66回宝塚記念(GI)の勝ち馬-

Result

メイショウタバル 牡 鹿毛 2021.4.20生 浦河町・三嶋牧場生産 馬主・松本 好雄氏 栗東・石橋 守厩舎

メイショウタバル(2021.4.20)の4代血統表
ゴールドシップ
芦毛 2009.3.6
種付け時活性値:0.75【11】
ステイゴールド
黒鹿毛 1994.3.24
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ゴールデンサッシュ
栗毛 1988.4.23
デイクタス 1967.4.11
ダイナサツシユ 1979.3.16
ポイントフラッグ
芦毛 1998.3.23
メジロマックイーン
芦毛 1987.4.3
★メジロテイターン 1978.3.22
メジロオーロラ 1978.3.8
パストラリズム
黒鹿毛 1987.5.15
プルラリズム 1980.4.9
トクノエイテイー 1978.3.2
メイショウツバクロ
鹿毛 2010.3.1
仔受胎時活性値:0.50【10】
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.25【17】
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ダンシングハピネス
黒鹿毛 1999.4.13
仔受胎時活性値:0.50【10】
ダンスインザダーク
鹿毛 1993.6.5
種付け時活性値:1.25【5】
サンデーサイレンス 1986.3.25
ダンシングキイ 1983.5.21
メイショウサチカゼ
黒鹿毛 1994.4.2
仔受胎時活性値:1.00【4】
クリスタルグリツターズ
鹿毛 1980.5.30
種付け時活性値:1.25【13】
シアトルダンサー
黒鹿毛 1984.4.8
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4>

メイショウタバル(2021.4.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドシップ
(サンデーサイレンス系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
ダンスインザダーク
(サンデーサイレンス系)
クリスタルグリツターズ
(Blushing Groom系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ダンスインザダーク
(ダンシングハピネス)
2.25
(【10】+【10】+【4】+【9】)
伯父メイショウカンパク
(No. 8-h サイレージ系)
5番仔
(5連産目)

*

2025年の第66回宝塚記念(GI。阪神芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 メイショウタバル 牡4 58 武 豊 2:11.1 1-1-1-1 36.0 504
[前計不]
石橋 守 7
2 1 ベラジオオペラ 牡5 58 横山 和生 2:11.6 3 4-4-2-2 36.4 510
[+2]
上村 洋行 1
3 7 ジャスティンパレス 牡6 58 M.ディー 2:11.6 クビ 14-14-15-14 35.1 470
[-4]
杉山 晴紀 10
4 16 ショウナンラプンタ 牡4 58 幸 英明 2:11.8 3/4 11-11-9-7 35.9 544
[+2]
高野 友和 11
5 5 チャックネイト せん7 58 D.レーン 2:11.8 アタマ 12-11-12-10 35.8 484
[-10]
堀 宣行 14
2025年の第66回宝塚記念(GI。阪神芝2200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.4 – 11.0 – 11.4 – 12.1 – 12.2 – 12.2 – 11.9 – 11.9 – 11.8 – 11.7 – 12.5
ラップの
累計タイム
12.4 – 23.4 – 34.8 – 46.9 – 59.1 – 1:11.3 – 1:23.2 – 1:35.1 – 1:46.9 – 1:58.6 – 2:11.1
上り 4F 47.9 – 3F 36.0

2023年の第64回以来2年ぶりに仁川の舞台に戻って来た春のグランプリ宝塚記念。待っていたのは第54回第55回で連覇を遂げた父ゴールドシップに続く父仔2代の宝塚記念制覇、果たしたのはメイショウタバル。第66回を6枠12番から発進したメイショウタバル、逃げの手に出た時の武豊騎手の怖さは皆知っている訳ですが入りの600m34秒8、1000m通過59秒1、2000m通過1分58秒6。4ハロン目から6ハロン目の600mを12秒1、12秒2、12秒2で行き、7ハロン目から10ハロン目の800mを11秒9、11秒9、11秒8、11秒7で持続という恐ろしいラップ推移。一定のペースで走らせると強さを見せるメイショウタバルの特性を見事に活かした武騎手のサスガの手腕、そしてそれに応えたメイショウタバルの地力。このまま行かせるとまずいと4角で早めに迫った1番人気のベラジオオペラ(2020.4.7)でしたが、直線で内ラチ沿いを駆けたメイショウタバルの脚は最後まで止まらず。ラスト1ハロンを12秒5でまとめたメイショウタバル、決勝点では3馬身差の快勝を以て自身のGI初勝利を蹄中に収めました。

メイショウタバルは上述の通り父ゴールドシップに続く父仔2代の宝塚記念制覇。「グランプリ競走に強いステイゴールドの血」を改めて意識させてくれたメイショウタバル、ゴールドシップにとっては平地GIを制した初めての牡馬産駒となりました。なお、宝塚記念の親仔制覇は史上4組目です。先例と共に記しておきますと、

  1. エイトクラウン(1962.4.21)&ナオキ(1969.4.25)
  2. グラスワンダー(1995.2.18)&アーネストリー(2005.5.17)
  3. ディープインパクト(2002.3.25)&マリアライト(2011.2.19)
  4. ゴールドシップ(2009.3.6)&メイショウタバル(2021.4.20)

エイトクラウンとナオキは「母仔」、グラスワンダーとアーネストリーは「父仔」、ディープインパクトとマリアライトは「父娘」、そしてゴールドシップとメイショウタバルは「父仔」という2代に渡っての宝塚記念勝ちです。

ゴールドシップ(2009.3.6)-カンテレ競馬【公式】さんの良い仕事に乗る(No.4)-
ゴールドシップ 牡 芦毛 2009.3.6生 日高町・出口牧場生産 馬主・小林 英一氏→合同会社小林英一ホールディングス 栗東・須貝 尚介厩舎

メイショウタバルの鞍上を務めた武騎手は騎手として史上最多となる宝塚記念5勝目。相棒を振り返ればイナリワン(1984.5.7)メジロマックイーン(1987.4.3)マーベラスサンデー(1992.5.31)、ディープインパクト、そしてメイショウタバル。メイショウタバルを管理される石橋守調教師は2013年の開業から13年目、2014年の初出走から12年目の嬉しいGI初制覇。石橋師と言えば、騎手時代の最高のパートナーとしてやはりメイショウサムソン(2003.3.7)が思い浮かぶ訳ですが、メイショウサムソンで果たせなかった宝塚記念の勝利を、4歳秋以降のメイショウサムソンの主戦であり仲の良い後輩である武騎手と共に成したのは、喜びも一入だったのではないでしょうか。そして石橋師、武騎手とも縁が深い関西の大馬主である松本好雄オーナー。思えば巳年の宝塚記念、二回り前の2001年。メイショウドトウ(1996.3.25)テイエムオペラオー(1996.3.13)で決まった第42回が、松本オーナーのGI初優勝でした。今回の宝塚記念はメイショウタバルとベラジオオペラで決まった訳ですけれど、1着「メイショウ」と2着「オペラ」の組み合わせ、奇縁を思いました。そうして生産の三嶋牧場は宝塚記念初優勝。2021年のダノンキングリー(2016.3.25)による安田記念(GI)が初めてのGI勝ちだった三嶋牧場、1回勝ってしまえばというところで、その後はメイショウハリオ(2017.2.25)ファストフォース(2016.5.9)テーオーロイヤル(2018.3.6)ルガル(2020.3.7)、そしてメイショウタバルとGI級競走を毎年勝たれています。素晴らしい。

年度代表馬の同期生を辿る(其の参拾壱)-メイショウサムソン(2003.3.7)-
メイショウサムソン 牡 鹿毛 2003.3.7生~2024.11.26没 浦河・林孝輝氏生産 馬主・松本好雄氏 栗東・瀬戸口勉厩舎→高橋成忠厩舎
思い出のGI1勝馬を辿る(其の捌)-メイショウドトウ(1996.3.25)-
メイショウドトウ 牡 鹿毛 1996.3.25生 愛・P. Hardy生産 馬主・松本 好雄氏 栗東・安田 伊佐夫厩舎

メイショウタバルは人がいて 馬がいて そしてまた人がいるという松本オーナーの座右の銘を体現するかのような馬だと思います。

管理される石橋守調教師にとっても、クラシック二冠馬として臨んだメイショウサムソン(2003.3.7)の忘れ物を取りに行くというところでしょうか。それがまたメイショウサムソンと同じ冠名「メイショウ」の松本好雄オーナーの持ち馬であるメイショウタバルであり、騎手時代の石橋師に最後の勝利を贈ってくれたメイショウツバクロの仔という浪花節。阪神芝1800mの毎日杯(GIII)を1分46秒5以内で勝利した馬は後にGI馬になるという前例に倣って欲しいメイショウタバル、応援したくなる駿馬です。

メイショウタバル(2021.4.20)&テンカジョウ(2021.2.3)-2024年のクラシック候補生を確認する(No. 49)- | 雪の家雑記帳

浪花節でもなんでも、やっぱり、こういう馬がたまには勝って欲しいものです。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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