ハセノパイロ 牡 鹿毛 2015.5.19生 日高・広中稔氏生産 馬主・長谷川文夫氏 船橋・佐藤賢二厩舎
パイロ(USA) 黒鹿毛 2005.2.19 種付け時活性値:0.25 |
▲ Pulpit 鹿毛 1994.2.15 |
A.P. Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
Weekend Surprise 1980.4.8 | |||
Preach 鹿毛 1989.3.26 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Narrate 1980.4.6 | |||
Wild Vision 鹿毛 1998.5.16 |
▲Wild Again 黒鹿毛 1980.5.22 |
Icecapade 1969.4.4 | |
Bushel-n-Peck 1958.3.21 | |||
Carol’s Wonder 芦毛 1984.3.15 |
Pass the Tab 1978.3.29 | ||
Carols Christmas 1977.4.10 | |||
タイキアヴェニュー(JPN) 鹿毛 2000.4.15 仔受胎時活性値:1.50 |
ティンバーカントリー(USA) 栗毛 1992.4.12 種付け時活性値:1.75 |
★Woodman 栗毛 1983.2.17 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
プレイメイト 1975.4.12 | |||
Fall Aspen 栗毛 1976.3.9 |
Pretense 1963.4.19 | ||
Change Water 1969.4.7 | |||
タイキブライト(USA) 鹿毛 1993.3.30 仔受胎時活性値:1.50 |
Strawberry Road(AUS) 鹿毛 1979.9.28 種付け時活性値:1.125 |
Whiskey Road 1972.2.19 | |
Giftisa 1974.11.2 | |||
Global Glitter(USA) 鹿毛 1983.4.23 仔受胎時活性値:0.25 |
Key to Content(USA) 鹿毛 1977.2.27 種付け時活性値:1.25 |
||
Moon Glitter(USA) 芦毛 1972.3.30 仔受胎時活性値:0.50 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
パイロ (Seattle Slew系) |
ティンバーカントリー (Mr. Prospector系) |
Strawberry Road (Nijinsky系) |
Key to Content (Hyperion系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ティンバーカントリー (Flattery) |
3.75 |
タイキバカラと同牝系 (No. 3-o) |
6番仔 (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | ハセノパイロ | 牡3 | 56 | 矢野貴之 | 2:06.7 | 38.5 |
524 [+3] |
佐藤賢二 | 2 | |
2 | 12 | クリスタルシルバー | 牡3 | 56 | 的場文男 | 2:06.7 | クビ | 38.5 |
480 [-3] |
村上頼章 | 6 |
3 | 8 | クロスケ | 牡3 | 56 | 笹川翼 | 2:06.8 | クビ | 38.2 |
459 [-7] |
柏木一夫 | 8 |
4 | 4 | モジアナフレイバー | 牡3 | 56 | 繁田健一 | 2:06.8 | ハナ | 38.0 |
491 [-4] |
福永敏 | 4 |
5 | 6 | リコーワルサー | 牡3 | 56 | 今野忠成 | 2:07.3 | 2.1/2 | 39.0 |
478 [-5] |
荒山勝徳 | 5 |
2018年の第64回東京ダービー。昨年2017年はデビューから4連勝でハイセイコー記念を制し、ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)が勝利した第68回全日本2歳優駿(JpnI)でも地方馬最先着となる3着だったハセノパイロ。2018年は、南関東クラシックの最有力候補として歩みを進めましたが、ニューイヤーC6着、京浜盃5着、羽田盃3着と、いずれもエスポワールシチー(2005.4.22)の仔であるヤマノファイト(2015.3.1)に後塵を拝していました。そうして迎えた大一番の東京ダービー。2歳時のきらめきを忘れていなかったファンはハセノパイロを2番人気に支持。直線であえぐ1番人気のヤマノファイトを尻目に、6番人気のクリスタルシルバー(2015.3.9)、8番人気のクロスケ(2015.4.12)、4番人気のモジアナフレイバー(2015.2.24)との「クビ、クビ、ハナ」の大接戦を制して、見事に第64代東京ダービー馬に輝きました。
ハセノパイロの鞍上である矢野貴之騎手は東京ダービー初制覇。矢野騎手は2018年の船橋移籍後のリッカルド(2011.5.23)の主戦としても知られていますね。管理される佐藤賢二調教師は2001年の第47回のトーシンブリザード(1998.5.15)、2017年の第63回のヒガシウィルウィン(2014.3.30)に続いて東京ダービー3勝目。馬主の長谷川文夫氏、生産の広中稔氏は共に東京ダービー初勝利でした。皆様、それぞれにおめでとうございました。
*
1着よりも2着に注目が集まるレースというのは仲々ありませんが、今回2着のクリスタルシルバーの鞍上だった的場文男騎手。これが実に10回目の東京ダービー2着。佐々木竹見・元騎手が持つ7151勝というとてつもない勝利記録を更新しようとされているレジェンドを以てしても、東京ダービーの勝利の頂は遠く……。
そんな的場騎手の東京ダービー2着10回の騎乗馬を確認してみますと、、、
- シナノジョージ(1983.4.5)
→1986年の第32回。1着ハナキオー(1983.4.19)とは1馬身差。ハナキオーは後に南関東史上5頭目の三冠(羽田盃、東京ダービー、東京王冠賞)を達成 - シナノデービス(1984.4.13)
→1987年の第33回。1着ジヨージレツクス(1984.5.5)とは3馬身差。シナノデービスは羽田盃まで5戦5勝であり、1番人気で東京ダービーに臨むも2着 - ホクテンホルダー(1986.4.22)
→1989年の第35回。1着ロジータ(1986.5.26)とは3馬身差。ロジータは後に南関東史上6頭目の三冠を達成(唯一の牝馬による達成) - ナイキゴージャス(1989.4.19)
→1992年の第38回。1着グレイドショウリ(1989.3.30)とは4分の3馬身差。グレイドショウリは後に東京王冠賞も制して二冠達成 - ゴールドヘッド(1995.5.8)
→1998年の第44回。1着アトミックサンダー(1995.4.12)とはクビ差。アトミックサンダーの馬主であった舛添要一氏は、1997年の第43回のサプライズパワー(1994.4.4)に続いて2年連続の東京ダービー制覇 - タイコウレジェンド(1996.5.17)
→1999年の第45回。1着オリオンザサンクス(1996.4.10)とは2と2分の1馬身差。オリオンザサンクスは羽田盃、第1回となったジャパンダートダービー(統一GI)も制しました - ナイキゲルマン(2000.2.27)
→2003年の第49回。1着ナイキアディライト(2000.3.12)とは5馬身差。ナイキアディライトは羽田盃も制しており二冠達成。後にかしわ記念(当時統一GII、現JpnI)、日本テレビ盃(統一GII)にも勝利 - キョウエイプライド(2001.4.30)
→2004年の第50回。1着アジュディミツオー(2001.6.2)とは2と2分の1馬身差。アジュディミツオーは後に東京大賞典(統一GI)2回、帝王賞(統一GI)、川崎記念(統一GI)、かしわ記念(統一GI)と統一GI5勝を挙げた21世紀の南関東を代表する名馬の1頭 - パーティメーカー(2012.4.14)
→2015年の第61回。1着ラッキープリンス(2012.3.21)とは4分の3馬身差 - クリスタルシルバー
→今年2018年の第64回。1着ハセノパイロとはクビ差
惜しい2着や相手が悪かった2着。色々な2着がありますが、来年2019年の第65回こそは。レジェンドの悲願達成に期待しています。
*
閑話休題。それでは、ハセノパイロの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Global Glitter 1983.4.23 0勝
|タイキクリスタル 1992.3.31 3勝
||タイキバカラ 2001.2.8 3勝 クリスタルC(GIII)
||タイキクララ 2004.4.11 0勝
|||トミケンスラーヴァ 2010.2.13 万葉S(OP)
|タイキブライト 1993.3.30 0勝
||タイキアヴェニュー 2000.4.15 11勝
|||ハセノパイロ 2015.5.19 (本馬) 東京ダービーほか
米国から日本で継承されている3号族o分枝系。ハセノパイロの牝系近親にはクリスタルCの勝ち馬タイキバカラ、今年2018年の万葉Sを8歳にして制したトミケンスラーヴァが見えます。大井ダート2000m、中山芝1200m、京都芝3000m。近いところに見える馬でも、勝利を収めたコース、距離はバラエティに富んでいますね。
*
東京ダービーで復権を果たしたハセノパイロ。同じ大井ダート2000mの舞台で行われる第20回ジャパンダートダービー(JpnI)では、JRA勢を相手にどのような走りを見せてくれるでしょうか。1ヶ月後を楽しみに待ちたいものです。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。