Sierra Leone(シエラレオーネ。2021.3.31)-第41回ブリーダーズカップ・クラシック(米GI)の勝ち馬-

Result

Sierra Leone(シエラレオーネ) 牡 黒鹿毛 2021.3.31生 米国・Debby M. Oxley生産 馬主・Mrs John Magnier, Michael B Tabor Et Al 米国・Chad C. Brown厩舎

Sierra Leone(2021.3.31)の4代血統表
Gun Runner
栗毛 2013.3.8
種付け時活性値:1.75【7】
Candy Ride
鹿毛 1999.9.27
Ride the Rails
黒鹿毛 1991.3.5
Cryptoclearance 1984.4.9
Herbalesian 1969.4.29
Candy Girl
栗毛 1990.7.7
Candy Stripes 1982.4.12
City Girl 1982.7.18
Quiet Giant
鹿毛 2007.4.22
Giant’s Causeway
栗毛 1997.2.14
Storm Cat 1983.2.27
Mariah’s Storm 1991.4.1
Quiet Dance
芦毛 1993.1.25
Quiet American 1986.4.29
Misty Dancer 1988.5.6
Heavenly Love
鹿毛 2015.3.4
仔受胎時活性値:1.25【5】
Malibu Moon
鹿毛 1997.2.23
種付け時活性値:0.25【17】
A.P. Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Macoumba
鹿毛 1992.2.16
Mr. Prospector 1970.1.28
Maximova 1980.4.16
Darling My Darling
鹿毛 1997.3.18
仔受胎時活性値:0.25【17】
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
種付け時活性値:0.25【17】
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
ローミンレイチェル
鹿毛 1990.4.18
仔受胎時活性値:1.50【6】
マイニング
栗毛 1984.4.4
種付け時活性値:1.25【5】
One Smart Lady
鹿毛 1984.5.3
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5(母方)、Fappiano5×5(父方)>

Sierra Leone(2021.3.31)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Gun Runner
(Mr. Prospector系)
Malibu Moon
(A.P. Indy系)
Deputy Minister
(Northern Dancer系)
マイニング
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Gun Runner
(Quiet Giant)
4.25
(【5】+【17】+【6】+【5】)
いとこフォーエバーヤング
(No. 2-b)
2番仔
(2連産目)

*

2024年の第41回ブリーダーズカップ・クラシック(米GI。デルマー・ダート10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 11 Sierra Leone 牡3 55.3 Flavien Prat 2:00.78 Chad C Brown 4
2 9 Fierceness 牡3 55.3 John R Velazquez 1 1/2 Todd Pletcher 1
3 1 フォーエバーヤング 牡3 55.3 坂井 瑠星 1 1/4 矢作 芳人 3
4 13 Newgate 牡4 57.2 Frankie Dettori 1/2 Bob Baffert 7
5 5 Senor Buscador 牡6 57.2 Joel Rosario 3 1/4 Todd W Fincher 12
【BCクラシック】フォーエバーヤング、宿敵シエラレオーネに及ばず3着 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
米G1ブリーダーズカップクラシック(3歳以上、ダート10ハロン)が現地2日にデルマー競馬場で行われ、日本から遠征した1番人気のフォーエバーヤングは好スタートから好位を確保するも、ケンタッキーダービー

Sierra Leone、その父方の血統を見れば「デルマー・ダート10ハロン」のGI大舞台で勝利を収めるのは必然であったのかも知れません。祖父が2024年現在も未だにトラックレコード1分59秒11を保持するCandy Ride、父が2017年の第34回ブリーダーズカップ・クラシックを2分1秒29で制したGun Runner。父仔3代のデルマー・ダート10ハロンのGI勝ち、そして史上3例目となるブリーダーズカップ・クラシック父仔制覇。

第34回ブリーダーズカップ・クラシック(米GI)の勝ち馬
Gun Runner 牡 栗毛 2013.3.8生 米国・Besilu Stables LLC生産 馬主・Winchell Thoroughbreds LLC & Three Chimneys Farm 米国・Steven Asmussen...

Sierra Leone、今年は2月のリズンスターS(米GII)、4月のブルーグラスS(米GI)と連勝スタートだったものの、5月のケンタッキーダービー(米GI)でMistik Dan(2021.3.4)の2着、6月のベルモントS(米GI)でDornoch(2021.4.22)の3着、7月のジムダンディSでFierceness(2021.3.28)の2着、8月のトラヴァーズS(米GI)でFiercenessの3着。いつもいつも好戦するものの後一歩届かなかった勝利でしたが、久しぶりに2ヶ月以上の出走間隔となった今回はリフレッシュが叶ったのか、道中先行していた同じ2021年生まれ世代の好敵手であるFierceness、フォーエバーヤング(2021.2.24)を「マクリ一発」で仕留め切りました。

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その存在に全然気付いていなかったEquibaseのGPSチャート。Sierra Leoneが後方から捲る様が見て取れるのと同時に、先に行って粘ったFierceness、そしてフォーエバーヤングの強さを思います。3着までを占めた3頭は3歳ですので、また来年も勝負を見てみたいと願います。

3歳と言えば、エイダン・パトリック・オブライエン調教師の悲願とも思えるブリーダーズカップ・クラシック優勝を託されたCity of Troy(2021.3.7)でしたが、初めてのダートレースに面食らったのか、流れに乗れないまま後方から差を詰めただけの8着に終わりました。ただ結局、Sierra Leoneはジョン・マグナー夫人が筆頭馬主のため、クールモアグループの勝利になったということではありました。スー・マグナーの第2服色であるピンク一色、欧州のGIレースでもちょいちょい第1服色の濃紺の馬に先んじますから、ね^^;

という訳で、Sierra Leoneの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ローミンレイチェル 1990.4.18 9勝 バレリーナH(米GI) ボーモントS(米GII) ブラウン&ウイリアムソンH(米GIII)ほか
|インディボールド 1996.2.11 不出走
||ゴールドプライシズライジング 2001.2.12 2勝
|||タカオノボル 2008.5.2 4勝 レパードS(GIII)2着 佐賀記念(JpnIII)2着
|Darling My Darling 1997.3.18 5勝 フリゼットS(米GI)2着 メイトロンS(米GI)2着ほか
||Sky My Darling 2007.4.11 不出走
|||Charles Do Bronxs 2019.8.19 ピラティニンガ大賞(伯GIII) アンテノルLカンポス大賞(伯GIII)ほか
||フォエヴァーダーリング 2013.3.16 2勝 サンタイネスS(米GII)
|||フォーエバーヤング 2021.2.24 ジャパンダートクラシック(JpnI) 全日本2歳優駿(JpnI) UAEダービー(UAE・GII) サウジダービー(GIII) JBC2歳優駿(JpnIII)ほか
|||ブラウンラチェット 2022.4.8 アルテミスS(GIII)
||Heavenly Love 2015.3.4 2勝 アルシビアデスS(米GI)ほか
|||Sierra Leone 2021.3.31 (本馬) ブリーダーズカップ・クラシック(米GI) ブルーグラスS(米GI) リズンスターS(米GII)ほか
|ストレイキャット 1999.4.7 0勝
||タガノエリザベート 2007.2.7 2勝 ファンタジーS(JpnIII)
||キャットコイン 2012.3.4 3勝 クイーンC(GIII)
||ワンブレスアウェイ 2013.4.9 6勝 愛知杯(GIII)ほか
||ロックディスタウン 2015.2.15 2勝 札幌2歳S(GIII)
|ゼンノロブロイ 2000.3.27 7勝 ジャパンカップ(GI) 有馬記念(GI) 天皇賞・秋(GI) 神戸新聞杯(GII) 青葉賞(GII)ほか

Sierra Leoneの牝系は2号族b分枝系。つい先日、いとこフォーエバーヤングがジャパンダートクラシック(JpnI)を制した際の近親牝系図の焼き直しですね^^;。ただ、その後にブラウンラチェットがアルテミスSを勝ち、そしてまたSierra Leoneがブリーダーズカップ・クラシックを制しと、この牝系が現在世界的に活性であることを改めて示していますね。

Sierra Leone、父Gun Runnerは4歳秋から5歳初頭が最も強かったですし、大叔父ゼンノロブロイも4歳秋に真の強さを見せてくれたことを思えば、「古馬になってからが本番」という感じすらあります。Sierra Leone、2024年の大一番で見せたマクリ脚、2025年以降も世界の大舞台で見せてくれることを楽しみにしたいと思います。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#ブリーダーズカップ・クラシックの父仔制覇は、Awesome Again(1994.3.29)とGhostzapper(2000.4.6)Curlin(2004.3.25)Vino Rosso(2015.3.29)が先例でした。名前を出した4頭の内1頭だけ記事を書いていないAwesome Againが制した1998年の第15回ブリーダーズカップ・クラシックも強者ぞろいのレースです。

##上段でSierra Leone、父Gun Runnerは4歳秋から5歳初頭が最も強かったですし、大叔父ゼンノロブロイも4歳秋に真の強さを見せてくれたことを思えば、「古馬になってからが本番」という感じすらありますと書きましたが、いとこのフォーエバーヤングも同じことが言えると思います。結果的にSierra Leoneには先着できずに終わった3歳時でしたが、4歳以降の巻き返しを期待したいですね。

フォーエバーヤング(2021.2.24)-第26回ジャパンダートクラシック(JpnI)の勝ち馬-
フォーエバーヤング(2021.2.24)-第26回ジャパンダートクラシック(JpnI)の勝ち馬-
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