クロワデュノール(2022.3.21)-第41回ホープフルS(GI)の勝ち馬-

Result

クロワデュノール 牡 青鹿毛 2022.3.21生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・斉藤 崇史厩舎

クロワデュノール(2022.3.21)の4代血統表
キタサンブラック
鹿毛 2012.3.10
種付け時活性値:0.25【9】

ブラックタイド
黒鹿毛 2001.3.29
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
シュガーハート
鹿毛 2005.3.6
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
サクラユタカオー 1982.4.29
サクラハゴロモ 1984.4.13
オトメゴコロ
栗毛 1990.4.18
ジヤツジアンジエルーチ 1983.2.22
テイズリー 1981.4.27
ライジングクロス
黒鹿毛 2003.3.21
仔受胎時活性値:0.50【18】

Cape Cross
黒鹿毛 1994.3.13
種付け時活性値:0.00【8】
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979.4.11
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora 1975.4.12
Balidaress 1973.4.22
Woodrising
鹿毛 1992.2.28
仔受胎時活性値:0.50【10】
★Nomination
鹿毛 1983.3.15
種付け時活性値:0.00【8】
Dominion 1972
Rivers Maid 1977.4.1
Bodham
鹿毛 1978.2.9
仔受胎時活性値:1.25【13】
Bustino
鹿毛 1971.4.14
種付け時活性値:1.50【6】
Cley
栗毛 1971
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Lyphard5×5(父方)、Busted5×5>

クロワデュノール(2022.3.21)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キタサンブラック
(サンデーサイレンス系)
★Cape Cross
(Danzig系)
★Nomination
(Dante系)
Bustino
(Blenheim系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Bustino
(Busted)
3.75
(【18】+【10】+【13】+【6】)
母が英GII勝ち馬
(No. 20-c)
11番仔
(3連産目)

*

2024年の第41回ホープフルS(GI。中山芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 クロワデュノール 牡2 56 北村 友一 2:00.5 7-7-4-3 34.9 496
[-8]
斉藤 崇史 1
2 1 ジョバンニ 牡2 56 松山 弘平 2:00.8 2 7-7-9-7 34.8 484
[0]
杉山 晴紀 6
3 11 ファウストラーゼン 牡2 56 杉原 誠人 2:01.0 1 1/4 16-16-1-1 36.0 454
[-2]
西村 真幸 17
4 16 ジュタ 牡2 56 坂井 瑠星 2:01.2 1 5-5-7-5 35.3 510
[+6]
矢作 芳人 8
5 4 クラウディアイ 牡2 56 西村 淳也 2:01.4 1 1/2 5-5-7-7 35.5 432
[+2]
橋口 慎介 13
2024年の第41回ホープフルS(GI。中山芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 11.1 – 12.3 – 12.7 – 12.7 – 12.0 – 11.6 – 11.7 – 11.9 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.6 – 23.7 – 36.0 – 48.7 – 1:01.4 – 1:13.4 – 1:25.0 – 1:36.7 – 1:48.6 – 2:00.5
上り 4F 47.1 – 3F 35.5

中山芝2000m、18頭立て、晴れの良馬場。

◯ ホープフルステークス(GⅠ)
本競走は、『ラジオ NIKKEI 杯 2 歳ステークス』を前身とする重賞競走。2014 年にGⅡに、2017 年にGⅠに格上げされ、2 歳中距離路線の頂点を決める競走として位置づけられている。『皐月賞』と同じ舞台で実施されることから、来春のクラシック路線を占う一戦としても注目される。
ホープフル(Hopeful)は、「希望に満ちた」「望みを持つ」を意味する英語。

2024年度第5回中山競馬特別レース名解説

希望に満ち溢れる2歳馬たちによる中距離王決定戦、ホープフルS。2024年のレースを制したのは6月の東京芝1800mの新馬戦、11月の東京芝1800mの東京スポーツ杯2歳S(GII)と東京競馬場で連勝を重ねてきた関西馬クロワデュノール。入りの600m36秒0、1000m通過1分1秒4というゆったりしたペース。その1000mを通過した後、向こう正面で「たまらん」とばかりに16番手にいたファウストラーゼン(2022.3.23)がマクリ一発で先頭に立つと、7番手にいたクロワデュノールも4番手から3番手と位置を押し上げて迎えた中山芝の直線310m。17番人気だったファウストラーゼンが杉原誠人騎手の鼓舞に応えて我慢強く脚を伸ばしましたが、そうはさせまいと鋭脚を見せたのが1番人気のクロワデュノール。北村友一騎手の右ムチに反応するとラスト200mを切った地点では先頭に立ち、最後は6番人気のジョバンニ(2022.1.28)が松山弘平騎手に追われて差し脚を見せたものの決勝点では2馬身差を着けての快勝でした。クロワデュノール、デビュー以来負け無しの3戦3勝でGIホースに上り詰めました。

では、以下にクロワデュノールの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Bodham 1978.2.9 2勝
|Woodrising 1992.2.28 6勝
||ライジングクロス 2003.3.21 5勝 パークヒルS(英GII) 英オークス(GI)2着ほか
|||アースライズ 2012.2.7 3勝 フラワーC(GIII)2着 マーメイドS(GIII)3着 愛知杯(GIII)3着
|||クロワデュノール 2022.3.21 (本馬) ホープフルS(GI) 東京スポーツ杯2歳S(GII)

クロワデュノールの牝系は20号族c分枝系。母ライジングクロスが「牝馬版セントレジャー」ともいうべきパークヒルSの勝ち馬であり、英オークスではAlexandrova(2003.4.23)の2着、愛オークス(GI)ではやはりAlexandrovaの3着と2006年の牝馬クラシックでも健闘しました。↑の近親牝系図外ではありますが、クロワデュノールの5代母であるWindmill Girl(1961)の仔にBlakeney(1966.3.28)、Morston(1970.4.11)という英ダービー(GI)馬兄弟の姿が見えます。Blakeneyはキングカメハメハ(2001.3.20)の祖母父ですので、現代日本を走るサラブレッドの血統表で目にする機会も多いのではないでしょうか。

(北村騎手には)クロノジェネシスの時に本当によくしてもらって最後まで乗ってもらいたいなと思っていたところで大けがをされて最後まで乗ってもらえませんでしたが、あの時できなかった事をこの馬で一緒にやっていけたら最高だなと思います。

【ホープフルS】(中山)クロワデュノールが堂々と抜けて3連勝|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI

斉藤崇史調教師と北村騎手のコンビと言えば、やはりクロノジェネシス(2016.3.6)を思う訳ですけれど、あの時にできなかった事を果たして欲しいもの。クロワデュノール、無敗で向かう2025年の牡馬クラシック戦線、楽しみにしたいと思います。

クロノジェネシス(2016.3.6)-第65回有馬記念(GI)の勝ち馬-
クロノジェネシス 牝 芦毛 2016.3.6生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・斉藤崇史厩舎

*

という訳で今回はホープフルSで2着だった2022年生まれ世代の重賞好戦馬の4代血統表も併せてアップしておきます。

ジョバンニ 牡 鹿毛 2022.1.28生 新ひだか町・タイヘイ牧場生産 馬主・KRジャパン 栗東・杉山 晴紀厩舎

ジョバンニ(2022.1.28)の4代血統表
エピファネイア
鹿毛 2010.2.11
種付け時活性値:0.75【11】
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto 1969.3.16
Sharp Queen 1965.4.19
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian 1982.4.14
Tri Argo 1982.5.18
シーザリオ
青毛 2002.3.31
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
サンデーサイレンス 1986.3.25
キャンペンガール 1987.4.19
キロフプリミエール
鹿毛 1990.4.15
Sadler’s Wells 1981.4.11
Querida 1975.3.14
ベアフットレディ
鹿毛 2008.3.18
仔受胎時活性値:1.25【13】
Footstepsinthesand
鹿毛 2002.2.15
種付け時活性値:1.25【5】
Giant’s Causeway
栗毛 1997.2.14
Storm Cat 1983.2.27
Mariah’s Storm 1991.4.1
Glatisant
黒鹿毛 1991.5.21
Rainbow Quest 1981.5.15
Dancing Rocks 1979.5.22
Lady Angharad
鹿毛 1996.3.10
仔受胎時活性値:0.75【11】
テンビー
鹿毛 1990.1.21
種付け時活性値:1.25【5】
Caerleon 1980.3.27
Shining Water 1984.2.18
Lavezzola
栗毛 1989.3.18
仔受胎時活性値:1.50【6】
★サーモンリープ
栗毛 1980.5.12
種付け時活性値:0.00【8】
Luvi Ullmann
鹿毛 1983.2.19
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

ジョバンニ(2022.1.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
エピファネイア
(Roberto系)
Footstepsinthesand
(Storm Cat系)
テンビー
(Nijinsky系)
★サーモンリープ
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Footstepsinthesand 4.75
(【13】+【11】+【6】+【5】)
母が加英でGレース2勝
(No. 1-m)
9番仔
(9連産目)

七夕に行われた小倉芝1800mの新馬戦を勝ち上がった後、9月の野路菊S(OP)、11月の京都2歳S(GIII)では共にエリキング(2022.2.12)の2着、そして12月のホープフルSではクロワデュノールの2着と2戦目以降は戦った相手も強いジョバンニ。その馬名意味は「神からの贈り物の意味をもつイタリアの人名より」とのこと。

ナチュラルライズ(2022.2.2)&エリキング(2022.2.12)-2025年のクラシック候補生を確認する(No.15)-
ナチュラルライズ(2022.2.2)&エリキング(2022.2.12)-2025年のクラシック候補生を確認する(No.15)-

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#今回のホープフルSで3着だったファウストラーゼン。あっと驚くマクリ脚でしたけれど、最後まで頑張った姿は心に残りました。モズアスコット(2014.3.31)の初年度産駒、また記す機会があると信じています。

##北村騎手にとってはクロノジェネシスによる2020年の有馬記念以来4年ぶりとなったGI勝利。おめでとうございました。

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