Fancy Blue(ファンシーブルー) 牝 鹿毛 2017.2.2生 愛国・Coolmore生産 馬主・Michael Tabor & Derrick Smith & Mrs John Magnier 愛国・Donnacha Aidan O’Brien厩舎
ディープインパクト 鹿毛 2002.3.25 種付け時活性値:1.50 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 |
Alzao 鹿毛 1980.2.28 |
Lyphard 1969.5.10 | |
Lady Rebecca 1971.2.28 | |||
Burghclere 鹿毛 1977.4.26 |
Busted 1963.3.16 | ||
Highclere 1971.4.9 | |||
チェンチコヴァ 鹿毛 2003.1.16 仔受胎時活性値:1.25 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 種付け時活性値:1.25 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Fairy Bridge 鹿毛 1975.5.4 |
Bold Reason 1968.4.8 | ||
Special 1969.3.28 | |||
Kasora 鹿毛 1993.4.17 仔受胎時活性値:0.25 |
Darshaan 黒鹿毛 1981.4.18 種付け時活性値:0.75 |
Shirley Heights 1975.3.1 | |
Delsy 1972.3.20 | |||
Kozana 黒鹿毛 1982.2.27 仔受胎時活性値:0.50 |
Kris 栗毛 1976.3.23 種付け時活性値:1.25 |
||
Koblenza 鹿毛 1966.2.9 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×5、Hail to Reason4×5、Almahmoud(♀)5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ディープインパクト (サンデーサイレンス系) |
Sadler’s Wells (Northern Dancer系) |
Darshaan (Mill Reef系) |
Kris (エタン系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ディープインパクト | 3.75 |
伯父High Chaparral (No. 1-n) |
7番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 7 | Fancy Blue | 牝3 | 57 | Pierre-Charles Boudot | 2:05.46 | Donnacha Aidan O’Brien | 4 |
2 | 9 | Alpine Star | 牝3 | 57 | Stephane Pasquier | 短クビ | Mrs John Harrington | 1 |
3 | 8 | Peaceful | 牝3 | 57 | Seamie Heffernan | アタマ | A P O’Brien | 2 |
4 | 4 | Raabihah | 牝3 | 57 | Cristian Demuro | アタマ | J-C Rouget | 2 |
5 | 6 | Magic Attitude | 牝3 | 57 | Tony Piccone | 2 1/2 | F Chappet | 10 |
思えば「ディープインパクト産駒に縁がある」ということでしょうか。今月7月22日に22歳を迎えられるドナカ・オブライエン調教師、2年前に騎手として自身初のクラシック勝利を遂げられたのは、Saxon Warrior(2015.1.26)による第210回英2000ギニー(GI)。
そして調教師としてクラシック初制覇となったのが、Fancy Blueによる第171回ディアヌ賞。ドナカ師は、Fancy Blueのデビューとなった昨年9月のメイドンでは騎手として鞍上を務められており、当時は実父のエイダン・パトリック・オブライエン調教師が管理されていました。その後ドナカ騎手が引退、調教師としてのキャリアを歩み始めたところで、Fancy Blueはドナカ厩舎に転厩となりました。
Fancy Blue、ディアヌ賞では日本で短期免許にて騎乗されたことでもおなじみのピエールシャルル・ブドー騎手にエスコートされて、道中は終始先行2番手。最後の最後、逃げ粘ったコロネーションS(英GI)の勝ち馬Alpine Star(2017.3.24)-Alpha Centauri(2015.2.28)の半妹-、外から追い詰めた同馬主の筆頭馬にして愛1000ギニー(GI)では後塵を拝したPeaceful(2017.1.22)、さらに地元仏国勢のRaabihah(2017.2.13)と上位人気4頭の競馬。そうして「短クビ」「アタマ」 「アタマ」 の大混戦を制して、Fancy Blue。グループレース初制覇を見事にディアヌ賞で遂げたのでした。また、ブドー騎手は昨年の第170回のChannel(2016.4.17)に続いてディアヌ賞連覇と相成りました。
Fancy Blueの父ディープインパクトは、Fancy Blueのディアヌ賞制覇により、欧州クラシックレース4勝目。その内訳を確認してみますと、
-
Beauty Parlour(2009.2.28)
→仏1000ギニー(GI) - Saxon Warrior(2015.1.26)
→英2000ギニー(GI)。上述 -
Study of Man(2015.4.9)
→ジョッケクルブ賞(仏GI) - Fancy Blue(2017.2.2)
→ディアヌ賞(仏GI)。本稿の主役
4頭中3頭が仏国のクラシックレース勝ちを収めていますね。仏国の3歳限定のグループレースということでは我が国が誇るキズナ(2010.3.5)もニエル賞(仏GII)を制していて、英国と比較すると馬場の起伏が緩やかな仏国のほうが、産駒の適正があるというところでしょうか。ディープインパクト自身は仏国で悔しい思いをしましたが、産駒が無念を晴らしてくれています。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。