Riff Rocket(2020.11.2)-第163回オーストラリアンダービー(GI)の勝ち馬-

Result

Riff Rocket(リフロケット) せん 鹿毛 2020.11.2生 豪州・Woppitt Bloodstock Pty Ltd生産 馬主・Woppitt Bloodstock 豪州・Chris Waller厩舎

Riff Rocket(2020.11.2)の4代血統表
American Pharoah(USA)
鹿毛 2012.2.2
種付け時活性値:1.875【7.5】
Pioneerof the Nile
黒鹿毛 2006.5.5
エンパイアメーカー
黒鹿毛 2000.4.27
Unbridled 1987.3.5
Toussaud 1989.5.6
Star of Goshen
鹿毛 1994.4.21
Lord At War 1980.10.1
Castle Eight 1984.4.2
Littleprincessemma
栗毛 2006.2.27
Yankee Gentleman
鹿毛 1999.4.14
Storm Cat 1983.2.27
Key Phrase 1991.2.4
Exclusive Rosette
栗毛 1993.2.2
Ecliptical 1982.5.3
Zetta Jet 1984.2.10
Missile Coda(AUS)
鹿毛 2013.8.28
仔受胎時活性値:1.50【6】
Smart Missile(AUS)
鹿毛 2008.10.16
種付け時活性値:1.00【4】
Fastnet Rock
鹿毛 2001.9.22
デインヒル 1986.3.26
Piccadilly Circus 1995.9.24
Comical Smile
黒鹿毛 2001.3.20
Comic Strip 1995.1.24
Explosive 1990.2.2
Rain Melody(AUS)
鹿毛 2006.9.27
仔受胎時活性値:1.50【6】
Lonhro(AUS)
黒鹿毛 1998.12.10
種付け時活性値:1.75【7】
Octagonal 1992.10.8
Shadea 1988.10.1
Rain In Spain(AUS)
栗毛 1991.9.7
仔受胎時活性値:1.50【14】
Marauding(NZ)
鹿毛 1984.9.30
種付け時活性値:1.50【6】
Rain Cloud(AUS)
栗毛 1983.10.20
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:Fappiano5×5>

Riff Rocket(2020.11.2)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
American Pharoah
(Mr. Prospector系)
Smart Missile
(デインヒル系)
Lonhro
(Sir Tristram系)
◆Marauding
(Sir Tristram系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
American Pharoah 6.25
(【6】+【6】+【14】+【7】)
(No. C7) 2番仔?
(2連産目?)

*

2024年の第163回オーストラリアンダービー(GI。ランドウィック芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Riff Rocket せん3 56.5 James McDonald 2:33.45 Chris Waller 1
2 3 Ceolwulf 牡3 56.5 Blake Shinn 0.34L Joseph Pride 3
3 9 Glad You Think So 牡3 56.5 Rachel King 4.47L John Sargent 11
4 2 Tom Kitten 牡3 56.5 Adam Hyeronimus 5.13L James Cummings 3
5 6 Immediacy せん3 56.5 Luke Currie 6.01L Trent Busuttin & Natalie Young 5
リフロケットが豪ダービーも制す、モーリス産駒ヒトツに続く快挙達成 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
G1オーストラリアンダービー(3歳、芝2400m)が現地6日にランドウィック競馬場で12頭により争われ、後方2番手で中間点を通過した1番人気のリフロケットが直線で馬群の中から抜け出すと、外から追い上

 C.ウォーラー調教師が管理するアメリカンファラオ産駒のリフロケットは、前走のローズヒルギニーに続く3度目のG1制覇。昨年11月のヴィクトリアダービーとのダブル制覇はモーリス産駒のヒトツ(2022年)以来となる史上4頭目の快挙となった。また、数々のタイトルを手にしてきたウォーラー師は豪ダービー初制覇としている。

リフロケットが豪ダービーも制す、モーリス産駒ヒトツに続く快挙達成 | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト

Riff Rocket、ヴィクトリアダービー、ローズヒルギニーに続いてオーストラリアンダービーを制してGI3勝目。オーストラリアンダービーとヴィクトリアダービーの2レースを制したのは史上4頭目ということで、4頭を確認しておきますと、

  1. Dulcify(1975.10.14)
    →オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー、ローズヒルギニー、コックスプレート(豪GI)、オーストラリアンC(GI)、マッキノンS(豪GI)ほか。せん馬。コックスプレートを7馬身差で制した豪州殿堂入り馬
  2. Mahogany(1990.10.1)
    →オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー(豪GI)、コーフィールドギニー(豪GI)、オーストラリアンギニー(豪GI)、ライトニングS(豪GI)2回、サイアーズプロデュースS(豪GI)、カースルメインS(豪GI)ほか。せん馬。本邦供用種牡馬ラストタイクーン(1983.5.9)の仔
  3. Hitotsu(2018.9.11)
    →オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー(豪GI)、オーストラリアンギニー(豪GI)。牡馬。我らがモーリス(2011.3.2)の仔
  4. Riff Rocket(2020.11.2)
    →オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー(豪GI)、ローズヒルギニー(豪GI)ほか。せん馬。本稿の主役

やはり伊達や酔狂でオーストラリアンダービーとヴィクトリアダービーの2つのダービーを勝てる訳もなく、4頭いずれもGI3勝以上の名馬揃い。モーリスの仔Hitotsuは故障でオーストラリアンダービーが最後のレースとなってしまいましたけれど、芝2500mのヴィクトリアダービー、芝1600mのオーストラリアンギニー、芝2400mのオーストラリアンダービーを制したことでグラスワンダー(1995.2.18)スクリーンヒーロー(2004.4.18)、モーリスと父系3代の父の記憶を呼び起こす距離のレースの勝ち馬となりました。

Hitotsu(2018.9.11)-第161回オーストラリアンダービー(GI)の勝ち馬-
Hitotsu(ヒトツ) 牡 青鹿毛 2018.9.11生 豪州・Arrowfield Pastoral Pty Ltd生産 馬主・A Kheir, K J Payne Et Al 豪州・Ciaron Maher & David Eustace厩舎

Riff Rocketは2015年の米三冠馬American Pharoahの仔として初めて国際GI3勝以上を挙げた馬となりました。2024年現時点のAmerican Pharoahの主な代表産駒を確認しておきますと、

  1. Riff Rocket(2020.11.2)
    →オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー(豪GI)、ローズヒルギニー(豪GI)ほか。せん馬。本稿の主役
  2. カフェファラオ(2017.3.3)
    →フェブラリーS(GI)2回、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)、シリウスS(GIII)、ユニコーンS(GIII)ほか。牡馬
  3. American Theorem(2017.2.16)
    →ビングクロスビーS(米GI)ほか。牡馬
  4. As Time Goes By(2017.5.22)
    →ビホルダーマイルS(米GI)ほか。牝馬
  5. Harvey’s Lil Goil(2017.5.4)
    →クイーンエリザベス2世チャレンジC(米GI)ほか。牝馬
  6. ダノンファラオ(2017.5.5)
    →ジャパンダートダービー(JpnI)、ダイオライト記念(JpnII)、浦和記念(JpnII)ほか。牡馬
  7. ヴァンゴッホ(2018.2.11)
    →クリテリウム・アンテルナシオナル(仏GI)ほか。牡馬
  8. Above the Curve(2019.4.22)
    →サンタラリ賞(仏GI)ほか。牝馬
  9. Marketsegmentation(2019.3.2)
    →ニューヨークS(米GI)ほか。牝馬

9頭のGI級レース勝ち馬を見ればせん馬1頭、牡馬4頭、牝馬4頭。日本で走ったカフェファラオ、ダノンファラオは我々にもなじみ深いですね。Riff Rocketが芝GI3勝を挙げている訳ですが、海外で走った7頭を見れば芝GI勝ち馬が5頭、ダートGI勝ち馬が2頭。芝GI馬5頭は米仏豪のGIを制しているというところで、比較的平坦な芝馬場で良さを見せているようにも感じますね。なんだかんだ言いながら、弊サイトでAmerican Pharoah産駒のGI級レース勝ち馬を紹介するのは4頭目。American Pharoah、米国でもRiff Rocketのように複数のGIを勝つ仔を出して欲しいものです。

カフェファラオ(2017.3.3)-第35回マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)の勝ち馬-
カフェファラオ 牡 鹿毛 2017.3.3生 米・Paul P. Pompa生産 馬主・西川 光一氏 美浦・堀 宣行厩舎
ダノンファラオ(2017.5.5)-第22回ジャパンダートダービー(JpnI)の勝ち馬-
ダノンファラオ 牡 青鹿毛 2017.5.5生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(株)ダノックス 栗東・矢作芳人厩舎
Van Gogh(2018.2.11)-2020年のクリテリウム・アンテルナシオナル(仏GI)の勝ち馬-
Van Gogh(ヴァンゴッホ) 牡 鹿毛 2018.2.11生 米国・Barronstown Stud生産 馬主・M Tabor & D Smith & Mrs J Magnier & Mrs D Nagle 愛国・A P O'Brien厩舎

*

そのGI勝ちは100を優に超える豪州の名伯楽であるクリス・ウォーラー調教師に初めてのオーストラリアンダービー勝利を贈ったRiff Rocket。ウォーラー師と言えばWinx(2011.9.14)の調教師としても知られますね。Riff Rocket、厩舎の偉大な先輩のGI25勝という訳の分からない勝ち星を追うのは大変ですけれど、これからのさらなる活躍を期待しています。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

【世界の調教師紹介 Vol.3】クリス・ウォーラー | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
史上初のG1コックスプレート4連覇を成し遂げたほか、オセアニア記録となる33連勝、世界記録となるG1・25勝など数々の金字塔を打ち立てたオーストラリアの名牝ウィンクスを手がけた調教師。オーストラリア・
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