Riff Rocket(リフロケット) せん 鹿毛 2020.11.2生 豪州・Woppitt Bloodstock Pty Ltd生産 馬主・Woppitt Bloodstock 豪州・Chris Waller厩舎
American Pharoah(USA) 鹿毛 2012.2.2 種付け時活性値:1.875【7.5】 |
Pioneerof the Nile 黒鹿毛 2006.5.5 |
エンパイアメーカー 黒鹿毛 2000.4.27 |
Unbridled 1987.3.5 |
Toussaud 1989.5.6 | |||
Star of Goshen 鹿毛 1994.4.21 |
Lord At War 1980.10.1 | ||
Castle Eight 1984.4.2 | |||
Littleprincessemma 栗毛 2006.2.27 |
Yankee Gentleman 鹿毛 1999.4.14 |
Storm Cat 1983.2.27 | |
Key Phrase 1991.2.4 | |||
Exclusive Rosette 栗毛 1993.2.2 |
Ecliptical 1982.5.3 | ||
Zetta Jet 1984.2.10 | |||
Missile Coda(AUS) 鹿毛 2013.8.28 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Smart Missile(AUS) 鹿毛 2008.10.16 種付け時活性値:1.00【4】 |
Fastnet Rock 鹿毛 2001.9.22 |
デインヒル 1986.3.26 |
Piccadilly Circus 1995.9.24 | |||
Comical Smile 黒鹿毛 2001.3.20 |
Comic Strip 1995.1.24 | ||
Explosive 1990.2.2 | |||
Rain Melody(AUS) 鹿毛 2006.9.27 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Lonhro(AUS) 黒鹿毛 1998.12.10 種付け時活性値:1.75【7】 |
Octagonal 1992.10.8 | |
Shadea 1988.10.1 | |||
Rain In Spain(AUS) 栗毛 1991.9.7 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
◆Marauding(NZ) 鹿毛 1984.9.30 種付け時活性値:1.50【6】 |
||
Rain Cloud(AUS) 栗毛 1983.10.20 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
<5代血統表内のクロス:Fappiano5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
American Pharoah (Mr. Prospector系) |
Smart Missile (デインヒル系) |
Lonhro (Sir Tristram系) |
◆Marauding (Sir Tristram系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
American Pharoah | 6.25 (【6】+【6】+【14】+【7】) |
(No. C7) | 2番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
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1 | 1 | Riff Rocket | せん3 | 56.5 | James McDonald | 2:33.45 | Chris Waller | 1 |
2 | 3 | Ceolwulf | 牡3 | 56.5 | Blake Shinn | 0.34L | Joseph Pride | 3 |
3 | 9 | Glad You Think So | 牡3 | 56.5 | Rachel King | 4.47L | John Sargent | 11 |
4 | 2 | Tom Kitten | 牡3 | 56.5 | Adam Hyeronimus | 5.13L | James Cummings | 3 |
5 | 6 | Immediacy | せん3 | 56.5 | Luke Currie | 6.01L | Trent Busuttin & Natalie Young | 5 |
C.ウォーラー調教師が管理するアメリカンファラオ産駒のリフロケットは、前走のローズヒルギニーに続く3度目のG1制覇。昨年11月のヴィクトリアダービーとのダブル制覇はモーリス産駒のヒトツ(2022年)以来となる史上4頭目の快挙となった。また、数々のタイトルを手にしてきたウォーラー師は豪ダービー初制覇としている。
リフロケットが豪ダービーも制す、モーリス産駒ヒトツに続く快挙達成 | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト
Riff Rocket、ヴィクトリアダービー、ローズヒルギニーに続いてオーストラリアンダービーを制してGI3勝目。オーストラリアンダービーとヴィクトリアダービーの2レースを制したのは史上4頭目ということで、4頭を確認しておきますと、
- Dulcify(1975.10.14)
→オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー、ローズヒルギニー、コックスプレート(豪GI)、オーストラリアンC(GI)、マッキノンS(豪GI)ほか。せん馬。コックスプレートを7馬身差で制した豪州殿堂入り馬 - Mahogany(1990.10.1)
→オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー(豪GI)、コーフィールドギニー(豪GI)、オーストラリアンギニー(豪GI)、ライトニングS(豪GI)2回、サイアーズプロデュースS(豪GI)、カースルメインS(豪GI)ほか。せん馬。本邦供用種牡馬ラストタイクーン(1983.5.9)の仔 - Hitotsu(2018.9.11)
→オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー(豪GI)、オーストラリアンギニー(豪GI)。牡馬。我らがモーリス(2011.3.2)の仔 - Riff Rocket(2020.11.2)
→オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー(豪GI)、ローズヒルギニー(豪GI)ほか。せん馬。本稿の主役
やはり伊達や酔狂でオーストラリアンダービーとヴィクトリアダービーの2つのダービーを勝てる訳もなく、4頭いずれもGI3勝以上の名馬揃い。モーリスの仔Hitotsuは故障でオーストラリアンダービーが最後のレースとなってしまいましたけれど、芝2500mのヴィクトリアダービー、芝1600mのオーストラリアンギニー、芝2400mのオーストラリアンダービーを制したことでグラスワンダー(1995.2.18)、スクリーンヒーロー(2004.4.18)、モーリスと父系3代の父の記憶を呼び起こす距離のレースの勝ち馬となりました。
Riff Rocketは2015年の米三冠馬American Pharoahの仔として初めて国際GI3勝以上を挙げた馬となりました。2024年現時点のAmerican Pharoahの主な代表産駒を確認しておきますと、
- Riff Rocket(2020.11.2)
→オーストラリアンダービー(GI)、ヴィクトリアダービー(豪GI)、ローズヒルギニー(豪GI)ほか。せん馬。本稿の主役 - カフェファラオ(2017.3.3)
→フェブラリーS(GI)2回、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)、シリウスS(GIII)、ユニコーンS(GIII)ほか。牡馬 - American Theorem(2017.2.16)
→ビングクロスビーS(米GI)ほか。牡馬 - As Time Goes By(2017.5.22)
→ビホルダーマイルS(米GI)ほか。牝馬 - Harvey’s Lil Goil(2017.5.4)
→クイーンエリザベス2世チャレンジC(米GI)ほか。牝馬 - ダノンファラオ(2017.5.5)
→ジャパンダートダービー(JpnI)、ダイオライト記念(JpnII)、浦和記念(JpnII)ほか。牡馬 - ヴァンゴッホ(2018.2.11)
→クリテリウム・アンテルナシオナル(仏GI)ほか。牡馬 - Above the Curve(2019.4.22)
→サンタラリ賞(仏GI)ほか。牝馬 - Marketsegmentation(2019.3.2)
→ニューヨークS(米GI)ほか。牝馬
9頭のGI級レース勝ち馬を見ればせん馬1頭、牡馬4頭、牝馬4頭。日本で走ったカフェファラオ、ダノンファラオは我々にもなじみ深いですね。Riff Rocketが芝GI3勝を挙げている訳ですが、海外で走った7頭を見れば芝GI勝ち馬が5頭、ダートGI勝ち馬が2頭。芝GI馬5頭は米仏豪のGIを制しているというところで、比較的平坦な芝馬場で良さを見せているようにも感じますね。なんだかんだ言いながら、弊サイトでAmerican Pharoah産駒のGI級レース勝ち馬を紹介するのは4頭目。American Pharoah、米国でもRiff Rocketのように複数のGIを勝つ仔を出して欲しいものです。
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そのGI勝ちは100を優に超える豪州の名伯楽であるクリス・ウォーラー調教師に初めてのオーストラリアンダービー勝利を贈ったRiff Rocket。ウォーラー師と言えばWinx(2011.9.14)の調教師としても知られますね。Riff Rocket、厩舎の偉大な先輩のGI25勝という訳の分からない勝ち星を追うのは大変ですけれど、これからのさらなる活躍を期待しています。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。