Gold Trip(2017.3.10)-第162回メルボルンカップ(豪GI)の勝ち馬-

Result

Gold Trip(ゴールドトリップ) 牡 鹿毛 2017.3.10生 仏国・Michel Monfort生産 馬主・Australian Bloodstock, J Woodbridge Et Al 豪州・Ciaron Maher & David Eustace厩舎

Gold Trip(2017.3.10)の4代血統表
Outstrip
芦毛 2011.1.27
種付け時活性値:1.25【5】
Exceed And Excel
鹿毛 2000.9.5
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Patrona
栗毛 1994.3.24
Lomond 1980.2.3
Gladiolus 1974.4.16
Asi Siempre
芦毛 2002.3.26
El Prado
芦毛 1989.2.3
Sadler’s Wells 1981.4.11
Lady Capulet 1974.4.3
Siempre Asi
栗毛 1995.4.15
Silver Hawk 1979.4.20
Turkish Treasure 1975.4.25
Sarvana
鹿毛 2010.4.8
仔受胎時活性値:1.50【6】
Dubai Destination
鹿毛 1999.2.10
種付け時活性値:0.50【10】
★Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Mysterial
黒鹿毛 1994.1.27
Alleged 1974.5.4
Mysteries 1986.2.26
Sarlisa
芦毛 2002.3.31
仔受胎時活性値:1.75【7】
Rainbow Quest
鹿毛 1981.5.15
種付け時活性値:1.00【20】
Blushing Groom 1974.4.8
I Will Follow 1975.4.29
Sarliya
芦毛 1990.5.21
仔受胎時活性値:0.75【11】
Doyoun
鹿毛 1985.3.8
種付け時活性値:1.00【4】
Safita
芦毛 1977.3.15
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5、Sir Ivor5×5>

Gold Trip(2017.3.10)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Outstrip
(デインヒル系)
Dubai Destination
(Mr. Prospector系)
Rainbow Quest
(Blushing Groom系)
Doyoun
(Mill Reef系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Outstrip 5.00 伯母と従弟が仏GIII勝ち馬
(No. 12-c)
2番仔?
(2連産目?)

*

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2022年の第162回メルボルンカップ(豪GI。フレミントン芝3200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Gold Trip 牡5 57.5 Mark Zahra 3:24.04 Ciaron Maher & David Eustace 9
2 17 Emissary せん5 51.5 Patrick Moloney 2 Michael Moroney 12
3 22 High Emocean 牝6 50 Teodore Nugent 3.25 Ciaron Maher & David Eustace 15
4 8 Deauville Legend せん3 55 Kerrin McEvoy 5 James Ferguson 1
5 24 Realm of Flowers 牝6 50 Damien Thornton 6 Anthony & Sam Freedman 2
フランスから豪州移籍のゴールドトリップ、2年4カ月ぶりの通算2勝目がG1メルボルンCに | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
今年で162回目を迎えた豪州競馬の祭典、G1メルボルンカップ(3歳以上、芝3200m)が現地1日にフレミントン競馬場で22頭により争われ、トップハンデの57.5kgを負担したゴールドトリップ(9番人

2022年の第162回メルボルンカップ。例年11月の第1火曜日に豪州のフレミントン芝3200mで行われる「世界最大のハンデ戦」「国の動きを止めるレース」。2022年の一戦は馬場コンディション重の22頭立て、最軽量ハンデ50kg、最重量ハンデ57.5kgと最大ハンデ差7.5kgで行われ、終わってみればハンデ頭だった仏国からの移籍馬Gold Tripの勝利。Gold Trip、マーク・ザーラ騎手と共に道中は後方5番手あたりを追走。1000m通過1分1秒8、2000m通過2分6秒9という流れの中、じっくり脚を溜めて機を窺っていた馬人。フレミントン芝の最後の直線450mに差し掛かったあたりでは、外から脚勢良く進出して来たGold Trip。白黒のチェック帽子、青地に蹄鉄のデザイン、そして白黒のチェック袖の勝負服をまとったザーラ騎手の右ムチ、手前を変えた後には左ムチとその激励に応え、ゴールに向けて鋭進。最後は差し迫ったEmissary(2017.5.1)-ワークフォース(2007.3.14)の半弟-に2馬身差の快勝を見せたGold Trip、3歳時のグレフュール賞(仏GII)以来2年4ヶ月ぶり、通算2勝目がこの大一番で果たされました。

#余談。この記事を書いたのは2022年11月03日(木)で、ちょうど盛岡のOROカップが行われていた時間でした。勝ったのはワークフォース産駒であるアトミックフォース(2016.4.16)。2着コズミックフォース(2015.2.14)とのフォースフォース馬券でした。トーセンスーリヤ(2015.4.4)は可哀想なことになりましたが……。

閑話休題。Gold Tripはメルボルンカップとグレフュール賞というグループレース2勝がそのまま自身のすべての勝利となるのですが、メルボルンカップでハンデ頭になるということは、それだけ戦って来た相手が強力ということ。仏国在籍の3歳時に出走したジョッケクルブ賞(仏GI)11着時の勝ち馬がMishriff(2017.4.1)、パリ大賞(仏GI)3着時の1着馬がMogul(2017.4.3)、2着馬がIn Swoop(2017.3.7)、凱旋門賞4着時の1着馬がSottsass(2016.3.24)、2着馬がIn Swoop。そして4歳時のガネー賞(仏GI)2着時の1着馬がMare Australis(2017.3.11)、サンクルー大賞(仏GI)3着時の1着馬がBroome(2016.2.8)

Mishriff(2017.4.1)-第180回ジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬-
Mishriff(ミシュリフ) 牡 鹿毛 2017.4.1生 愛国・Nawara Stud Limited生産 馬主・Prince A A Faisal 英国・John Gosden厩舎
Mogul(2017.4.3)-第155回パリ大賞(仏GI)の勝ち馬-
Mogul(モーグル) 牡 鹿毛 2017.4.3生 英国・Newsells Park Stud生産 馬主・Michael Tabor & Derrick Smith & Mrs John Magnier 愛国・A P O'Brien厩舎
Sottsass(2016.3.24)-第99回凱旋門賞(仏GI)の勝ち馬-
Sottsass(ソットサス) 牡 栗毛 2016.3.24生 仏国・S.A.S.U. Ecurie Des Moneaux生産 馬主・White Birch Farm 仏国・J-C Rouget厩舎
Broome(2016.2.8)-第113回サンクルー大賞(仏GI)の勝ち馬-
Broome(ブルーム) 牡 鹿毛 2016.2.8生 愛国・Epona Bloodstock Ltd生産 馬主・M Matsushima & Mrs J Magnier & M Tabor & D Smith 愛国・A P O'Brien厩舎

↑で引いたJRA-VAN Ver.Worldの記事より引きますとゴールドトリップは昨年のサンクルー大賞後にオーストラリアン・ブラッドストックが230万ドルを投じて前オーナーから購入。しかし、大目標のコックスプレートを跛行で除外されると、1年の休養を経て今年7月に復帰した経緯があるとのこと。そうしてGold Trip、今年2022年の復帰後にザーラ騎手が騎乗した3戦に限りますと、9月のナチュラリズムS(豪GIII)3着、10月のコーフィールドC(豪GI)2着と来て、11月のメルボルンカップ1着。ホップ・ステップ・ジャンプとばかりに駆け上がりました。現オーナー陣営は昨年のコックスプレート(豪GI)を大目標とされていたようですが、Gold Tripのメルボルンカップまでの16戦の戦歴を辿れば、2200m以上のレースで6戦2勝、2着1回、3着2回、4着1回となり、6戦中5戦がGI、1戦がGIIとグループレースばかり。Gold Trip、その戦歴からは「距離が伸びてこそ」のように見受けますね^^;

Gold Tripの4代血統表を開いて気になったのは「むぅ。母父Dubai Destinationか」でした。その父Kingmamboが8歳時交配のミニモの遺伝を受けたDubai Destinationはロイヤルアスコット開催のクイーンアンS(英GI)の勝ち馬で、繁殖界入りしてからは母父として能力を発揮している感があります。Dubai Destinationのブルードメアサイアーとしての代表産駒を確認しておきますと、

  1. Postponed(2011.4.4)
    →”キング・ジョージ”(英GI)、英インターナショナルS(GI)、コロネーションC(英GI)、ドバイシーマクラシック(UAE・GI)ほか
  2. Golden Horn(2012.3.27)
    →英ダービー(GI)、凱旋門賞(仏GI)、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)ほか
  3. Silent Sedition(2012.10.21)
    →ウィリアムリードS(豪GI)ほか
  4. サンダースノー(2014.3.24)
    →ドバイワールドカップ(UAE・GI)2回、ジャンプラ賞(仏GI)、クリテリウム・アンテルナシオナル(仏GI)ほか
  5. God Given(2014.3.26)
    →リディアテシオ賞(伊GI)ほか
  6. Gold Trip(2017.3.10)
    →メルボルンカップ(豪GI)ほか。本稿の主役

Postponed、Golden Horn、サンダースノー、そしてGold Tripと大物が見られます。ヒシアケボノ(1992.2.27)アグネスワールド(1995.4.28)の甥であるDubai Destination、良い仕事をしています。

「トップハンデものかは」でメルボルンカップを制したGold Trip。豪州移籍後に花開いたその長距離適性。Gold Trip、黄金旅行のこれからの進路も楽しみにしたいと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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