Caerleon(カーリアン) 牡 鹿毛 1980.3.27生~1998.2.2没 米国・Claiborne Farm生産 馬主・Robert Sangster 愛国・Vincent O’Brien厩舎
Nijinsky 鹿毛 1967.2.21 種付け時活性値:1.00【12】 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 黒鹿毛 1954.2.11 |
Nearco 1935.124 |
Lady Angela 1944 | |||
Natalma 鹿毛 1957.3.26 |
Native Dancer 1950.3.27 | ||
Almahmoud 1947.5.18 | |||
Flaming Page 鹿毛 1959.4.24 |
Bull Page 黒鹿毛 1947 |
Bull Lea 1935.3.11 | |
Our Page 1940 | |||
Flaring Top 栗毛 1947.3.27 |
Menow 1935.5.19 | ||
Flaming Top 1941 | |||
Foreseer 黒鹿毛 1969.4.12 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Round Table 鹿毛 1954.4.6 種付け時活性値:1.50【14】 |
Princequillo 鹿毛 1940 |
Prince Rose 1928 |
Cosquilla 1933 | |||
Knight’s Daughter 鹿毛 1941 |
Sir Cosmo 1926 | ||
Feola 1933 | |||
Regal Gleam 黒鹿毛 1964.3.17 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Hail to Reason 黒鹿毛 1958.4.18 種付け時活性値:1.25【5】 |
Turn-to 1951 | |
Nothirdchance 1948 | |||
Miz Carol 鹿毛 1953.6.1 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Stymie 栗毛 1941 種付け時活性値:0.75【11】 |
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No Fiddling 鹿毛 1945 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Nijinsky (Northern Dancer系) |
Round Table (Princequillo系) |
Hail to Reason (Turn-to系) |
Stymie (Himyar系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Round Table | 3.75 |
全弟ヴィジョン (No. 1-s) |
5番仔? (4連産目?) |
*
着 順 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
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1 | Caerleon | 牡3 | 58 | P. Eddery | 2:27.3 | M. V. O’Brien |
2 | L’Emigrant | 牡3 | 58 | C. Asmussen | F. Boutin | |
3 | Esprit du Nord | 牡3 | 58 | L. Piggott | J. Fellows |
Caerleon、父Nijinskyの甥であるThe Minstrel(1974.3.11)の代表産駒であるL’Emigrant(1980.4.26)を3馬身突き放してのジョッケクルブ賞制覇。
3着は第3回と第4回のジャパンカップ(GI)出走でも知られるEsprit du Nord(エスプリデュノール。1980.4.5)。そうして、Esprit du Nordの父はLyphard(1969.5.10)。
と、ここまで紹介しているNorthern Dancer産駒の記事をご案内してみました^^;
*
着 順 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Caerleon | 牡3 | 55.3 | P. Eddery | 2:16.35 | M. V. O’Brien |
2 | Hot Touch | 牡3 | 55.3 | S. Cauthen | G. Wragg | |
3 | John French | 牡3 | 55.3 | L. Piggott | H. R. A. Cecil |
*
1988年と1991年の英愛首位種牡馬、Caerleon。仔の日本適性の高さでも知られたNijinskyの代表産駒の1頭。そんなCaerleonのGI勝ち産駒を確認してみますと、、、
- Caerwent(1985.2.20)
→ナショナルS(愛GI)ほか - Welsh Guide(1985.2.8)
→イタリア大賞(GI)、ローマ賞(伊GI)ほか - Kostroma(1986.5.18)
→ビヴァリーディS(米GI)、イエローリボン招待S(米GI)、サンタバーバラH(米GI)ほか。牝馬 - アトール(1987.5.26)
→伊オークス(GI)ほか。牝馬 -
ジェネラス(1988.2.8)
→英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)、”キング・ジョージ”(英GI)、デューハーストS(英GI)ほか - Caerlina(1988.4.7)
→ディアヌ賞(仏GI)ほか。牝馬 -
シンコウラブリイ(1989.2.2)★
→マイルチャンピオンシップ(GI)、毎日王冠(GII)、スワンS(GII)、ニュージーランドT4歳S(GII)、クイーンS(GIII)、ラジオたんぱ賞(GIII)ほか。牝馬 - Only Royale(1989.4.17)★
→ヨークシャーオークス(英GI)2回ほか。牝馬 - インナティフ(1989.3.22)★
→伊ダービー(GI)ほか -
エルウェーウィン(1990.2.24)
→朝日杯3歳S(GI)、アルゼンチン共和国杯(GII)ほか - テンビー(1990.1.21)
→仏グランクリテリウム(GI)ほか。フジノテンビー(1998.3.16)、サンツェッペリン(2004.4.15)の父 - Moonax(1991.3.22)
→英セントレジャーS(GI)、ロイヤルオーク賞(仏GI)ほか - オウリエット(1992.4.11)
→ゲイムリーH(米GI)ほか。牝馬 -
フサイチコンコルド(1993.2.11)
→東京優駿(GI)ほか - Lady Carla(1993.3.8)
→英オークス(GI)。牝馬 -
ビワハイジ(1993.3.7)
→阪神3歳牝馬S(GI)、京都牝馬特別(GIII)、札幌3歳S(GIII)ほか。牝馬 - Shake the Yoke(1993.4.1)
→コロネーションS(英GI)ほか。牝馬 - Grape Tree Road(1993.2.28)
→パリ大賞(仏GI) - Cape Verdi(1995.2.3)
→英1000ギニー(GI)ほか。牝馬 - Sunspangled(1996.5.10)
→フィリーズマイル(英GI)ほか。牝馬 - Mukhalif(1996.4.11)
→伊ダービー(GI) -
マリエンバード(1997.5.26)★
→凱旋門賞(仏GI)、バーデン大賞(独GI)、ドイツ賞(独GI)ほか -
ゼンノエルシド(1997.3.26)★
→マイルチャンピオンシップ(GI)、京成杯オータムH(GIII) - Preseli(1997.2.10)★
→モイグレアスタッドS(愛GI)ほか。牝馬 - Warrsan(1998.2.28)
→コロネーションC(英GI)2回、バーデン大賞(独GI)2回ほか - Volga(1998.3.21)
→E.P.テイラーS(加GI)ほか。牝馬
GI勝ち馬26頭の内牡馬13頭、牝馬13頭。やはり特筆すべきは「カタカナ馬名の多さ」というところ。競走馬として輸入されたシンコウラブリイ、エルウェーウィン、フサイチコンコルド、ビワハイジ、ゼンノエルシドの5頭。繁殖馬として輸入されたアトール、ジェネラス、インナティフ、テンビー、オウリエット、マリエンバードの6頭。26頭中11頭が日本に輸入されたところに、種牡馬Caerleonの日本の馬場への信頼性が伺われます。Caerleon産駒があまりにも日本で走ったため、日本の一部の生産者さんがクールモアにリースによる貸し出し交渉をされて「Caerleonについては、話だけは聞いてくれた」という逸話が、20世紀末の月刊『優駿』で語られていたように記憶しています。その記事でCaerleonの誕生日が「1980年3月27日」ということを覚えたのでした。
Caerleonの仔でJRA重賞を制した馬は他にダイワカーリアン(1993.3.18)、クロカミ(1993.3.25)、イブキパーシヴ(1993.4.11)、タヤスブルーム(1996.4.4)がいます。むぅ、改めて見れば、1993年生まれ世代にCaerleon産駒のJRA重賞勝ち馬が5頭も揃っていることに気付きますね。シンコウラブリイやエルウェーウィンのGI制覇が見られたのが1992年から1993年でしたから「Caerleonの仔は走る」と日本のホースマンたちがこぞって買い集めた世代だったのでしょう。また「池江泰郎厩舎で関門橋Sを制した馬が居たなぁ。あ、パッサカリアか」と、ふと思い出したパッサカリア(1991.2.22)も懐かしい。確認してみれば、伊達秀和氏の持ち馬でパーシャンボーイ(1982.4.18)の姪だったのですね。
そしてまたCaerleonは日本でブルードメアサイアーとしても存在感を放ち、タイキシャトル(1994.3.23)、ピースオブワールド(2000.2.18)、ブエナビスタ(2006.3.14)、レッドディザイア(2006.4.19)、ダノンシャーク(2008.3.9)、ジョワドヴィーヴル(2009.5.13)と6頭のJRAGI馬たちをはじめとして活躍馬を送り込んでいます。まま、天才少女の仔が6頭もJRA重賞勝ち馬になっているのも大きいのですが^^;
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
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[Caerleon(1980.3.27)の主な競走成績]
- ジョッケクルブ賞(仏GI)、ベンソン&ヘッジズゴールドC(英GI)、アングルシーS(愛GIII)
- 愛ダービー(GI)
通算8戦4勝、2着2回。