イシノヒカル 牡 鹿毛 1969.5.6生~1986.4.11没 門別・荒木牧場生産 馬主・石嶋清仁氏 東京・浅野武志厩舎
マロツト 黒鹿毛 1959.5.14 種付け時活性値:0.25【9】 |
Ribot 鹿毛 1952.2.27 |
Tenerani 鹿毛 1944 |
Bellini 1937 |
Tofanella 1931 | |||
Romanella 栗毛 1943 |
★El Greco 1934 | ||
Barbara Burrini 1937 | |||
Macchietta 黒鹿毛 1946 |
Niccolo Dell’Arca 鹿毛 1938 |
Coronach 1923 | |
Nogara 1928 | |||
Milldoria 黒鹿毛 1932 |
Milton 1916 | ||
Doria 1915 | |||
キヨツバメ 栗毛 1958.4.12 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
ハロウエー 黒鹿毛 1940 種付け時活性値:0.25【17】 |
Fairway 鹿毛 1925.4.15 |
Phalaris 1913.5.16 |
Scapa Flow 1914 | |||
Rosy Legend 黒鹿毛 1931 |
★Dark Legend 1914 | ||
Rosy Cheeks 1919 | |||
シエーン 栗毛 1952.4.20 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
トキノチカラ 鹿毛 1936.1.31 種付け時活性値:1.75【15】 |
トウルヌソル 1922 | |
星谷 1925 | |||
豊元 栗毛 1942.4.9 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
プリメロ 鹿毛 1931 種付け時活性値:0.50【10】 |
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フリツターサン 鹿毛 1923 仔受胎時活性値:0.50【18】 |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
マロツト (Ribot系) |
ハロウエー (Fairway系) |
トキノチカラ (Gainsborough系) |
プリメロ (Blandford系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
トキノチカラ (Rosedrop) |
2.50 |
(No. 9-e フリツターサン系) |
4番仔? |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 |
走破 時計 |
着差 | 調教師 |
人 気 |
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1 | 8 | イシノヒカル | 牡3 | 増沢 末夫 | 3:11.6 | 浅野 武志 | 5 | |
2 | 17 | タイテエム | 牡3 | 須貝 四郎 | 3:11.8 | 1・1/4 | 橋田 俊三 | 1 |
3 | 10 | ソロナオール | 牡3 | 高森 紀夫 | 3:12.0 | 1・1/4 | 佐藤 嘉秋 | 7 |
4 | 11 | ランドプリンス | 牡3 | 川端 義雄 | 3:12.1 | クビ | 高橋 直 | 2 |
5 | 9 | ロングエース | 牡3 | 武 邦彦 | 3:12.3 | 1・1/2 | 松田 由太郎 | 3 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 |
走破 時計 |
着差 | 調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | イシノヒカル | 牡3 | 増沢 末夫 | 2:38.5 | 浅野 武志 | 1 | |
2 | 8 | メジロアサマ | 牡6 | 池上 昌弘 | 2:38.7 | 1・1/2 | 保田 隆芳 | 2 |
3 | 10 | ソロナオール | 牡3 | 高森 紀夫 | 2:38.8 | 3/4 | 佐藤 嘉秋 | 8 |
4 | 7 | オンワードガイ | 牡4 | 蓑田 早人 | 2:38.8 | クビ | 森 末之助 | 9 |
5 | 6 | タクマオー | 牡4 | 蛯沢 誠治 | 2:39.0 | 1・1/4 | 成宮 明光 | 12 |
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1972年の優駿賞年度代表馬、イシノヒカル。「花の47年組」と呼ばれる昭和47年にクラシックを戦った1969年生まれ世代の馬として、唯一中央競馬の年度代表馬に選出されたイシノヒカルは、京都芝2000mのオープン勝ちから連闘で挑んだ菊花賞では春に後塵を拝した好敵手たちをまとめて打ち破り、年末の大一番では1番人気に応えて「現年齢表記3歳の牡馬」として初めて有馬記念を制した馬となりました。
有馬記念を現年齢表記3歳で制した初めての馬は、第5回を制したスターロツチ(1957.4.16)です。スターロツチは、現時点で唯1頭だけの「現年齢表記3歳牝馬による有馬記念制覇」を遂げた馬でも有馬す。もとい、あります。
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2019年の大晦日にアップした
の記事でも触れましたが、1969年生まれ世代、即ち「花の47年組」は傑出馬が多く見られた世代であり、オールドファンの間では「最強世代」と目された世代でした。改めてこの世代の活躍馬を確認してみますと、
- イシノヒカル(1969.5.6)
→菊花賞、有馬記念ほか。本稿の主役 - ロングエース(1969.4.2)
→東京優駿ほか。武邦彦騎手に「ダービージョッキー」の称号をプレゼントした馬。関西三強の一角 - ランドプリンス(1969.3.8)
→皐月賞ほか。サラ系ミラ(1895)の末裔の「野武士」。関西三強の一角 -
タイテエム(1969.4.14)
→天皇賞・春ほか。セントクレスピン(1956)を父に持つ持込の「貴公子」。関西三強の一角 - タニノチカラ(1969.4.14)
→天皇賞・秋、有馬記念。タニノムーティエ(1967.5.9)の半弟は、1973年と1974年の最優秀4歳以上牡馬(現年齢表記)を連続受賞 - ストロングエイト(1969.3.23)
→有馬記念ほか。1973年の有馬記念勝ちは奥平真治調教師&中島啓之騎手にとっても八大競走初制覇
イシノヒカルの後を受けてストロングエイト、タニノチカラと別の馬で3年連続有馬記念を制しているように、世代の強力さが浮き彫りになります。そしてまたジャンプホースとして唯1頭だけJRA顕彰馬に選出されているグランドマーチス(1969.5.13)、アチーブスター(1969.4.15)とタケフブキ(1969.4.13)の牝馬クラシック勝ち馬、その他にもハマノパレード(1969.3.18)、ナオキ(1969.4.25)、ヒデハヤテ(1969.5.28)、トクザクラ(1969.4.13)など活躍馬が目白押し。これは「最強世代」に違わぬ強力な布陣です。
そんな中、イシノヒカルのデビューは、現年齢表記2歳9月の中山芝1000mの新馬戦でタケフブキの5着。後のクラシックホースどうしの邂逅でした。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
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[イシノヒカル(1969.5.6)の主な競走成績]
- 有馬記念、菊花賞
- 皐月賞、日本短波賞
通算15戦7勝、2着4回。
1973年2月号 昭和47年 年度代表馬 イシノヒカルに輝く -あの時の『優駿』 | 優駿 Official web Site-