ナイスネイチャ(1988.4.16)-五十音にて名馬を辿る(No.21)-

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ナイスネイチャ 牡 鹿毛 1988.4.16生~2023.5.30没 浦河町・渡辺牧場生産 馬主・豊嶌 正雄氏→豊嶌 泰三氏 栗東・松永 善晴厩舎

ナイスネイチャ(1988.4.16)の4代血統表
ナイスダンサー
鹿毛 1969.3.6
種付け時活性値:0.50【18】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947.5.18
Nice Princess
栗毛 1964.3.23
Le Beau Prince
芦毛 1952
Fontenay 1946
Quillerie 1941
Happy Night
栗毛 1957
▲Alizier 1947
Happy Grace 1942
ウラカワミユキ
鹿毛 1981.6.2
仔受胎時活性値:1.50【6】
ハビトニー
鹿毛 1974.3.16
種付け時活性値:1.50【6】
Habitat
鹿毛 1966.5.4
Sir Gaylord 1959.2.12
Little Hut 1952
Courteous Lady
鹿毛 1960.3.17
Gallant Man 1954.3.20
Fleurlea 1951
ケンマルミドリ
鹿毛 1971.5.4
仔受胎時活性値:0.25【9】
ケンマルチカラ
鹿毛 1957.5.26
種付け時活性値:1.25【13】
ヒンドスタン 1946
ミカヅキ 1947.4.20
ケンミドリ
鹿毛 1967.2.15
仔受胎時活性値:0.75【3】
ガーサント
鹿毛 1949.4.5
種付け時活性値:0.25【17】
ヴエルヴエツト
栗毛 1959.3.6
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:なし>

ナイスネイチャ(1988.4.16)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ナイスダンサー
(Northern Dancer系)
ハビトニー
(Habitat系)
ケンマルチカラ
(Bois Roussel系)
ガーサント
(Hermit系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ハビトニー
(Little Hut)
4.25 母がチューリップ賞勝ち馬
(No. 20-c ヴエルヴエツト系)
2番仔
(2連産目)

*

1991年の第27回小倉記念(GIII。小倉芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 7 ナイスネイチャ 牡3 52 松永昌博 2:02.7 4-4-4-4 34.6 490
[0]
松永善晴 1
2 3 ヌエボトウショウ 牝4 53 角田晃一 2:03.0 2 7-7-7-5 34.4 488
[+4]
渡辺栄 3
3 4 イクノディクタス 牝4 55 村本善之 2:03.1 1/2 2-2-2-2 35.2 456
[0]
福島信晴 2
4 8 ルーブルアクト 牡3 51 清山宏明 2:03.1 クビ 2-2-2-2 35.2 448
[+14]
小原伊佐美 6
5 6 タイティアラ 牝4 50 内山正博 2:03.6 3 5-4-4-5 35.5 446
[+4]
新川恵 8
1991年の第27回小倉記念(GIII。小倉芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.4 – 11.8 – 13.2 – 13.1 – 12.4 – 12.1 – 11.8 – 11.5 – 11.8 – 11.6
ラップの
累計タイム
13.4 – 25.2 – 38.4 – 51.5 – 1:03.9 – 1:16.0 – 1:27.8 – 1:39.3 – 1:51.1 – 2:02.7
上り 4F 46.7 – 3F 34.9

*

1991年の第39回京都新聞杯(GII。京都芝2200m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
4F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 ナイスネイチャ 牡3 57 松永昌博 2:15.6 6-6-6-5 47.1 494
[+4]
松永善晴 2
2 12 イブキマイカグラ 牡3 57 南井克巳 2:15.7 3/4 8-7-8-5 47.0 446
[+4]
中尾正 1
2 13 シャコーグレイド 牡3 57 柴田善臣 2:15.7 同着 12-11-9-5 46.8 460
[+2]
矢野照正 3
4 7 マチカネヒオドシ 牡3 57 河内洋 2:15.8 1/2 3-3-2-2 47.5 480
[-12]
柴田光陽 4
5 10 イイデサターン 牡3 57 岸滋彦 2:15.9 1/2 3-5-6-9 47.4 482
[+2]
大久保正陽 11
1991年の第39回京都新聞杯(GII。京都芝2200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.2 – 11.9 – 13.0 – 12.6 – 12.7 – 12.4 – 12.2 – 11.9 – 12.0 – 12.0 – 11.7
ラップの
累計タイム
13.2 – 25.1 – 38.1 – 50.7 – 1:03.4 – 1:15.8 – 1:28.0 – 1:39.9 – 1:51.9 – 2:03.9 – 2:15.6
上り 4F 47.6 – 3F 35.7

*

1991年の第44回鳴尾記念(GII。阪神芝2500m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
4F
馬体重
[増減]
調教師
1 8 ナイスネイチャ 牡3 57 松永昌博 2:36.3 4-4-3-2 49.0 498
[-4]
松永善晴 1
2 2 ミスターシクレノン 牡6 58.5 松永幹夫 2:36.4 1/2 1-1-2-1 49.6 494
[0]
小林稔 7
3 9 ポーカーフェイス 牡5 54 岡潤一郎 2:36.9 3 7-7-6-7 49.2 484
[+4]
安藤正敏 8
4 11 シャコーグレイド 牡3 55 江田照男 2:37.0 クビ 9-9-8-4 49.1 466
[-2]
矢野照正 2
5 1 ミスタースペイン 牡3 53 藤田伸二 2:37.4 2.1/2 9-10-8-7 49.4 474
[0]
橋口弘次郎 9
1991年の第44回鳴尾記念(GII。阪神芝2500m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
7.6 – 11.9 – 12.7 – 12.4 – 12.9 – 13.1 – 12.3 – 11.9 – 11.9 – 12.3 – 12.6 – 11.5 – 13.2
ラップの
累計タイム
7.6 – 19.5 – 32.2 – 44.6 – 57.5 – 1:10.6 – 1:22.9 – 1:34.8 – 1:46.7 – 1:59.0 – 2:11.6 – 2:23.1 – 2:36.3
上り 4F 49.6 – 3F 37.3

*

1994年の第24回高松宮杯(GII。中京芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 ナイスネイチャ 牡6 58 松永昌博 2:00.7 12-10-6-4 36.0 496
[+2]
松永善晴 5
2 7 スターバレリーナ 牝4 56 河内洋 2:00.8 1/2 4-4-2-1 36.3 488
[0]
長浜博之 2
3 6 マーベラスクラウン せん4 57 武豊 2:00.9 3/4 8-9-10-5 36.1 482
[0]
大沢真 4
4 8 アイルトンシンボリ 牡5 57 岡部幸雄 2:01.0 3/4 6-5-3-2 36.4 494
[+2]
畠山重則 3
5 5 ウイニングチケット 牡4 59 柴田善臣 2:01.7 4 7-7-10-10 36.8 456
[-6]
伊藤雄二 1
1994年の第24回高松宮杯(GII。中京芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.9 – 10.3 – 11.3 – 12.5 – 12.5 – 12.4 – 12.6 – 12.2 – 12.2 – 11.8
ラップの
累計タイム
12.9 – 23.2 – 34.5 – 47.0 – 59.5 – 1:11.9 – 1:24.5 – 1:36.7 – 1:48.9 – 2:00.7
上り 4F 48.8 – 3F 36.2

*

愛すべきブロンズコレクター、ナイスネイチャ。現年齢表記6歳時の1994年の高松宮杯。初めて素面でレースに挑んだというナイスネイチャ、1番人気のダービー馬や後のジャパンカップ(GI)勝ち馬を向こうに回して、メンバー最速の上がり脚を繰り出し、3歳時の鳴尾記念(GII)以来2年7ヶ月ぶりの勝利を遂げました。当時の月刊『優駿』の誌上で、ゴール直後のナイスネイチャと鞍上の松永昌博騎手を大写しで捉えた写真が掲載されていましたが、ゴーグル越しでも伺える松永騎手のホッとした表情が、なんとも言えず「良かったなぁ」と思ったものです。って、もうすでに29年前のお話です^^;

ともあれ、ナイスネイチャが只者ではなかったことは、有馬記念(GI)3年連続3着かつ5年連続出走と共に、その「生命力」で表されました。

ナイスネイチャ|認定NPO法人引退馬協会
ナイスネイチャのご紹介|1991年から有馬記念(GI)3年連続3着の偉業を達成し、JRAのワイド馬券のキャラクターにも抜擢されました。フォスターホースになってしばらくは王様ぶりを発揮していましたが、今では放牧仲間のセントミサイル、メテオシャ...
引退名馬

ナイスネイチャの母ウラカワミユキは「サラブレッド牝馬の国内最高齢記録(当時)」という、自身満36歳の誕生日である2017年6月2日まで生きた名牝。

ウラカワミユキ死す 36歳 ナイスネイチャの母 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル
90年代に重賞戦線で活躍したナイスネイチャの母であるウラカワミユキが2日未明、けい養先の北海道浦河の渡辺牧場で死んだ。2日が誕生日で満36歳。正確な記録が残る中では、サラブレッド牝馬の国内最長寿記録と推定される。1日早朝に疝痛(せんつう)を...

そんな母譲りの生命力を発揮して、2023年時点では存命中のJRA重賞勝ち馬の中では最長寿となっていたナイスネイチャ。35歳の大往生、ほんとうに、本当にお疲れ様でした。

ナイスネイチャ逝く 35歳大往生 有馬3年連続3着の個性派 | 競馬ニュース - netkeiba
個性派ホースとして人気を集めていたナイスネイチャが30日、死んだことを認定NPO法人の引退馬協会が発表した。35歳。存命中のJRA重賞ホースでは最高齢だった。 同馬は1988年4月16日に生まれ、9… No.1競馬情報サイト「netkeib...
ナイスネイチャが死亡 JRA

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ナイスネイチャ(1988.4.16)の主な競走成績]

  1. 高松宮杯(GII)、鳴尾記念(GII)、京都新聞杯(GII)、小倉記念(GIII)
  2. 京都記念(GII)、産經大阪杯(GII)2回、日経新春杯(GII)
  3. 有馬記念(GI)3回、マイルチャンピオンシップ(GI)、毎日王冠(GII)2回、阪神大賞典(GII)

通算41戦7勝、2着6回、3着8回。

#2022年07月20日(水)初出、2023年05月30日(火)記事改め。

“有馬記念で3年連続3着”ナイスネイチャ33歳がふるさとで過ごす幸せな余生「馬なのに“人間っぽくて大好き”と言われます」(曹宇鉉)
「有馬記念の3年連続3着だったり、何度負けてもへこたれずに挑戦を続ける姿勢だったり、歳を重ねるごとに寂しがり屋になったり、馬なのにどこか庶民的で“人間くささ”を感じさせるエピソードが多いんです。たくさんの人がナイスネイチャを自分と重ね合わせ...

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

ナイスネイチャさんのおかげで救われた馬たちも一杯いると思います。35年の馬生、本当にお疲れ様でした。後はこっちでゆっくり後輩たちの応援をしましょう。

マイシンザン
マイシンザン

ネーハイシーザー(1990.4.27)が勝った毎日王冠(GII)と天皇賞・秋(GI)で続けてご一緒しましたけれど、先輩には敵いませんでした。ナイスネイチャさん、本当にお疲れ様でした。

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