トロットスター 牡 鹿毛 1996.5.11生~2015.1.15没 浦河町・荻伏三好フアーム生産 馬主・高野 稔氏 美浦・中野 栄治厩舎
ダミスター 黒鹿毛 1982.5.4 種付け時活性値:1.25【13】 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 栗毛 1961.4.18 |
Native Dancer 1950.3.27 |
Raise You 1946 | |||
Gold Digger 鹿毛 1962.5.28 |
Nashua 1952.4.14 | ||
Sequence 1946 | |||
Batucada 黒鹿毛 1969.5.14 |
Roman Line 鹿毛 1959.3.23 |
Roman 1937 | |
Lurline B. 1945 | |||
Whistle a Tune 鹿毛 1958.5.21 |
Double Jay 1944.4.12 | ||
Siama 1947 | |||
カルメンシータ 栗毛 1989.4.13 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
ワイズカウンセラー 鹿毛 1983.4.10 種付け時活性値:1.25【5】 |
★Alleged 鹿毛 1974.5.4 |
Hoist the Flag 1968.3.31 |
Princess Pout 1966.3.29 | |||
Quarrel 栗毛 1973.2.11 |
Raise a Native 1961.4.18 | ||
Rhubarb 1964.4.6 | |||
グロウデイク 栗毛 1982.5.27 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
デイクタス 栗毛 1967.4.11 種付け時活性値:1.50【14】 |
Sanctus 1960.2.28 | |
Doronic 1960.3.25 | |||
シンラツキー 栗毛 1976.3.4 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
シンザン 鹿毛 1961.4.2 種付け時活性値:1.50【14】 |
||
タジマラツキー 栗毛 1965.4.27 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
<5代血統表内のクロス:Raise a Native3×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ダミスター (Mr. Prospector系) |
ワイズカウンセラー (Ribot系) |
デイクタス (Fine Top系) |
シンザン (Bois Roussel系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
デイクタス (カルメンシータ) |
4.75 |
(No. 7-c アストニシメント系) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | トロットスター | 牡4 | 57 | 蛯名 正義 | 1:07.9 | 11-8 | 33.6 | 446 [-4] |
中野 栄治 | 1 | |
2 | 8 | ブラックホーク | 牡6 | 59 | 横山 典弘 | 1:08.1 | 1 1/2 | 4-5 | 34.2 | 538 [+6] |
国枝 栄 | 2 |
3 | 11 | ユーワファルコン | 牡3 | 55 | 中舘 英二 | 1:08.2 | クビ | 1-1 | 34.8 | 498 [+2] |
堀井 雅広 | 4 |
4 | 6 | タイキトレジャー | 牡4 | 57 | 岡部 幸雄 | 1:08.4 | 1 1/4 | 15-15 | 33.9 | 470 [-2] |
藤沢 和雄 | 3 |
5 | 10 | トキオパーフェクト | 牡5 | 57 | 福永 祐一 | 1:08.7 | 1 3/4 | 11-11 | 34.4 | 460 [0] |
古賀 史生 | 12 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | トロットスター | 牡5 | 58 | 蛯名 正義 | 1:08.7 | 8-7 | 34.2 | 446 [0] |
中野 栄治 | 1 | |
2 | 7 | タイキトレジャー | 牡5 | 57 | 横山 典弘 | 1:08.7 | クビ | 5-4 | 34.5 | 470 [0] |
藤沢 和雄 | 2 |
3 | 8 | ツルマルザムライ | 牡5 | 57 | 福永 祐一 | 1:08.9 | 1 1/2 | 5-4 | 34.7 | 458 [+4] |
橋口 弘次郎 | 5 |
4 | 3 | ゲイリーフラッシュ | 牡8 | 57 | 小林 徹弥 | 1:08.9 | アタマ | 8-9 | 34.3 | 438 [0] |
安田 伊佐夫 | 10 |
5 | 10 | イソノウイナー | 牡7 | 57 | 飯田 祐史 | 1:09.1 | 1 | 14-14 | 33.7 | 446 [0] |
清水 久雄 | 6 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | トロットスター | 牡5 | 57 | 蛯名 正義 | 1:08.4 | 9-9 | 34.2 | 436 [-10] |
中野 栄治 | 1 | |
2 | 13 | ブラックホーク | 牡7 | 57 | 横山 典弘 | 1:08.5 | 1/2 | 7-8 | 34.6 | 530 [-2] |
国枝 栄 | 3 |
3 | 18 | テネシーガール | 牝4 | 55 | 山田 和広 | 1:08.8 | 2 | 3-3 | 35.2 | 500 [+6] |
坪 正直 | 16 |
4 | 14 | ダイワカーリアン | 牡8 | 57 | 北村 宏司 | 1:08.8 | アタマ | 7-6 | 34.9 | 508 [-16] |
二ノ宮 敬宇 | 13 |
5 | 7 | メジロダーリング | 牝5 | 55 | 武 幸四郎 | 1:08.8 | ハナ | 1-1 | 35.3 | 488 [+2] |
大久保 洋吉 | 12 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | トロットスター | 牡5 | 57 | 蛯名 正義 | 1:07.0 | レコード | 8-10 | 33.9 | 456 [+24] |
中野 栄治 | 4 |
2 | 2 | メジロダーリング | 牝5 | 55 | 田中 勝春 | 1:07.0 | クビ | 1-1 | 34.5 | 496 [+2] |
大久保 洋吉 | 3 |
3 | 9 | ダイタクヤマト | 牡7 | 57 | 江田 照男 | 1:07.0 | ハナ | 5-3 | 34.3 | 486 [-18] |
石坂 正 | 2 |
4 | 7 | シンボリスウォード | 牡6 | 57 | 後藤 浩輝 | 1:07.1 | 1/2 | 8-7 | 34.1 | 494 [-6] |
藤沢 和雄 | 9 |
5 | 3 | ジョンカラノテガミ | 牡6 | 57 | 佐藤 哲三 | 1:07.1 | アタマ | 11-11 | 33.7 | 510 [0] |
阿部 新生 | 10 |
*
2001年のJRA賞最優秀短距離馬、トロットスター。春の高松宮記念は前年のオーロC(OP)、CBC賞、当年のシルクロードSに続く破竹の4連勝でのGI初戴冠。道中中団から大外ブン回しでブラックホーク(1994.5.14)以下を封じました。種牡馬ダミスターは日本供用初年度産駒からGI馬を送り込み、管理された中野栄治調教師は調教師としてのGI初制覇となりました。秋のスプリンターズSは安田記念(GI)14着からの直行が疑問視されたのか4番人気だったものの、終わってみればサクラバクシンオー(1989.4.14)が持っていた1分7秒1をコンマ1秒破る中山芝1200mのレコード1分7秒0での勝利。メジロダーリング(1996.5.28)、ダイタクヤマト(1994.3.13)との「クビ」「ハナ」同タイムの勝負、内から伸びたトロットスターが僅かに差し切りました。馬体重プラス24kgはガレてしまった身体が戻った、ということだったのでしょう。同一年の春秋のスプリントGI制覇は、1996年のフラワーパーク(1992.5.8)以来2頭目となりました。
#フラワーパークの折は12月開催であり「冬」のスプリンターズSでしたね。こちらはエイシンワシントン(1991.5.5)との「1cm」差のハナ差の勝負。
トロットスターは父ダミスターということで血統的に気になった馬でした。2022年の現在よりも海外競馬の情報が乏しかった1990年代、1994年の月刊『優駿』、石川ワタルさんの海外競馬ニュースでレーシングポストT(英GI)を12馬身差で制した大物2歳馬を伝える記事。
勝ち馬の名はCeltic Swing(1992.2.21)、その父がダミスターでした。ダミスターは1994年に輸入され1995年が日本の供用初年度ですから、Celtic Swingの存在は格好のコマーシャルとなったでしょう。そうして生まれたのが1996年生まれ世代のトロットスター。
#Celtic SwingはやはりスプリンターズSの勝ち馬であるTakeover Target(1999.9.27)の父としても知られています。ダミスターはダンテS(英GII)、グレートヴォルティジュールS(英GII)、サンダウンクラシックトライアルS(英GIII)と10ハロン以上のGレース勝ち馬であり、Celtic Swingも2400m時代のジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬。ダミスターとCeltic Swingの父仔、先祖返り的にMr. Prospector系らしいスプリンターのトロットスターとTakeover Targetを送り込んだのでした。
閑話休題。トロットスターの力量が確かであると思ったのは、実のところ2000年の安田記念を18頭立て18番人気で5着に入った時でした。Fairy King Prawn(1995.10.13)、ディクタット(1995.2.25)の海外馬2頭のワンツー。後に続いた日本馬がキングヘイロー(1995.4.28)、スティンガー(1996.5.15)、そしてトロットスター。人気は無かったものの定量58kgで僅差の勝負を見せた姿、記憶に残る5着でずっと覚えています。
21世紀最初のJRA賞最優秀短距離馬、トロットスター。その末脚の鋭さを忘れずにいたいと思う、日本の名スプリンターの1頭です。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
*
[トロットスター(1996.5.11)の主な競走成績]
- スプリンターズS(GI)、高松宮記念(GI)、CBC賞(GII)、シルクロードS(GIII)
- 富士S(GIII)、京成杯オータムH(GIII)、シルクロードS(GIII)、中日スポーツ賞4歳S(GIII)
通算34戦8勝、2着7回。
*
このサイトの管理人、「ト」で始まる名馬について、トロットスターかトゥザヴィクトリー(1996.2.22)か、どちらにしようか迷ったそうです。
1996年生まれ世代の牡牝で迷った訳やね。
はい。それで、最終的にはGI勝ちが多い方で、となったそうです。