メイショウマンボ(2010.2.25)

Obituary

メイショウマンボ 牝 鹿毛 2010.2.25生~2025.4.25没 浦河町・高昭牧場生産 馬主・松本 好雄氏 栗東・飯田 明弘厩舎→飯田 祐史厩舎

メイショウマンボ(2010.2.25)の4代血統表

スズカマンボ
鹿毛 2001.4.28
種付け時活性値:0.00【8】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
スプリングマンボ
鹿毛 1995.4.16
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
キーフライヤー
鹿毛 1986.3.30
Nijinsky 1967.2.21
Key Partner 1976.3.26
メイショウモモカ
栗毛 2002.4.5
仔受胎時活性値:1.75【7】
グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
種付け時活性値:1.50【6】
Silver Hawk
鹿毛 1979.4.20
Roberto 1969.3.16
Gris Vitesse 1966.3.2
Ameriflora
鹿毛 1989.1.29
Danzig 1977.2.12
Graceful Touch 1978.4.13
メイショウアヤメ
鹿毛 1995.3.2
仔受胎時活性値:1.50【6】
ジェイドロバリー
黒鹿毛 1987.3.14
種付け時活性値:1.75【7】
Mr. Prospector 1970.1.28
Number 1979.5.5
ウイルムーン
鹿毛 1987.4.6
仔受胎時活性値:1.75【7】
ミルジヨージ
鹿毛 1975.4.12
種付け時活性値:0.75【11】
ダイアンベンチャ
鹿毛 1978.3.20
仔受胎時活性値:2.00【8】

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5、Mr. Prospector4×4、Nijinsky4×5、Northern Dancer5×5>

メイショウマンボ(2010.2.25)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
スズカマンボ
(サンデーサイレンス系)
グラスワンダー
(Roberto系)
ジェイドロバリー
(Mr. Prospector系)
ミルジヨージ
(Mill Reef系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ジェイドロバリー
(Aristophanes)
7.00
(【7】+【6】+【7】+【8】)
祖母がOP特別2勝馬
(No. 9-c ダイアンケー系)
4番仔
(4連産目)

*

レース結果 JRA
2013年の第47回報知杯フィリーズレビュー(GII。阪神芝1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 メイショウマンボ 牝3 54 川田 将雅 1:22.1 11-11 34.8 470
[-6]
飯田 明弘 3
2 1 ナンシーシャイン 牝3 54 大野 拓弥 1:22.3 1 1/4 5-4 35.3 420
[+2]
岩戸 孝樹 4
3 16 ティズトレメンダス 牝3 54 川須 栄彦 1:22.4 1/2 1-1 35.7 484
[-4]
佐山 優 11
4 3 ノーブルコロネット 牝3 54 池添 謙一 1:22.4 ハナ 9-9 35.2 462
[-10]
松永 幹夫 6
5 15 シーブリーズライフ 牝3 54 田中 勝春 1:22.4 クビ 9-9 35.2 440
[-4]
菊川 正達 5
2013年の第47回報知杯フィリーズレビュー(GII。阪神芝1400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 10.9 – 11.7 – 11.8 – 11.3 – 11.9 – 12.2
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.2 – 34.9 – 46.7 – 58.0 – 1:09.9 – 1:22.1
上り 4F 47.2 – 3F 35.4

*

2013年の第74回優駿牝馬(GI。東京芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 メイショウマンボ 牝3 55 武 幸四郎 2:25.2 9-9-7-7 34.6 478
[+10]
飯田 明弘 9
2 13 エバーブロッサム 牝3 55 戸崎 圭太 2:25.4 1 1/4 7-8-9-9 34.6 460
[-6]
堀 宣行 5
3 5 デニムアンドルビー 牝3 55 内田 博幸 2:25.7 2 18-17-14-11 34.7 432
[0]
角居 勝彦 1
4 4 アユサン 牝3 55 丸山 元気 2:25.9 1 1/4 9-9-9-9 35.1 486
[+2]
手塚 貴久 3
5 12 フロアクラフト 牝3 55 松山 弘平 2:26.2 1 3/4 5-5-5-4 36.0 480
[+4]
西園 正都 17
2013年の第74回優駿牝馬(GI。東京芝2400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5 – 11.1 – 12.1 – 12.0 – 11.9 – 11.8 – 12.4 – 12.9 – 12.8 – 12.0 – 11.8 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.5 – 23.6 – 35.7 – 47.7 – 59.6 – 1:11.4 – 1:23.8 – 1:36.7 – 1:49.5 – 2:01.5 – 2:13.3 – 2:25.2
上り 4F 48.5 – 3F 35.7

飯田明弘調教師の騎手、調教師通じて初のGIタイトルはクラシックの大舞台で成されました。騎手時代はフリーの先駆けとなられた飯田師、調教師に転じられてからローブモンタント(1991.3.21)が阪神3歳牝馬S(GI)でヒシアマゾン(1991.3.26)の2着、桜花賞(GI)でオグリローマン(1991.5.20)の3着、メイショウオウドウ(1995.5.29)がマイルチャンピオンシップ(GI)でアグネスデジタル(1997.5.15)の3着、安田記念(GI)でブラックホーク(1994.5.14)の3着、キョウワジャンヌ(2008.3.15)が秋華賞(GI)でアヴェンチュラ(2008.3.7)の2着等があったものの、どうしても届かなかったGI勝利。祖母メイショウアヤメ、母メイショウモモカと、自身が管理されてきた厩舎ゆかりの血が、この第74回優駿牝馬でついに結実したのでした。

鞍上の武幸四郎騎手にとっても、ソングオブウインド(2003.2.20)による2006年の菊花賞(GI)以来7年ぶりとなるGI勝利。淡々とした様が、かえって、格別の勝利を醸し出していました。

「やはり人の輪が大事なのだな」と思いました。飯田師、武幸四郎騎手と聞いて思い浮かべるのは、松本好雄オーナー。縁が重なって見せた第74回優駿牝馬、人気はどうあれ、大団円でした。

*

2013年の第18回秋華賞(GI。京都芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 16 メイショウマンボ 牝3 55 武 幸四郎 1:58.6 11-11-8-8 34.2 488
[+2]
飯田 明弘 3
2 1 スマートレイアー 牝3 55 武 豊 1:58.8 1 1/4 17-17-16-14 34.0 466
[+4]
大久保 龍志 2
3 13 リラコサージュ 牝3 55 池添 謙一 1:58.8 アタマ 10-10-11-11 34.1 414
[-12]
藤原 英昭 15
4 14 デニムアンドルビー 牝3 55 内田 博幸 1:58.8 ハナ 15-15-11-8 34.3 442
[-4]
角居 勝彦 1
5 11 リボントリコロール 牝3 55 横山 典弘 1:58.9 1/2 15-15-17-17 33.8 444
[0]
菊沢 隆徳 12
2013年の第18回秋華賞(GI。京都芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.1 – 10.4 – 11.9 – 12.2 – 12.3 – 12.3 – 11.9 – 11.8 – 11.8 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.1 – 22.5 – 34.4 – 46.6 – 58.9 – 1:11.2 – 1:23.1 – 1:34.9 – 1:46.7 – 1:58.6
上り 4F 47.4 – 3F 35.5

正直、自信がありました。そう言い切られた武幸四郎騎手の期待に応えたメイショウマンボ。優駿牝馬に続いての秋華賞制覇で牝馬2冠達成。優駿牝馬と秋華賞の2冠は2006年のカワカミプリンセス(2003.6.5)以来7年ぶり。

2006年と言えば、秋華賞の翌週に行われた菊花賞で、メイショウサムソン(2003.3.7)の3冠を阻んで勝利を収めたのが、ソングオブウインドと武幸四郎騎手でした。

時は流れ、血は通い、人は巡ります。

*

2013年の第38回エリザベス女王杯(GI。京都芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 メイショウマンボ 牝3 54 武 幸四郎 2:16.6 7-7-8-7 34.1 488
[0]
飯田 明弘 2
2 18 ラキシス 牝3 54 川田 将雅 2:16.8 1 1/4 3-3-3-2 34.6 456
[-4]
角居 勝彦 6
3 7 アロマティコ 牝4 56 三浦 皇成 2:16.8 クビ 15-17-11-9 34.1 466
[-2]
佐々木 晶三 5
4 17 トーセンアルニカ 牝3 54 池添 謙一 2:17.1 1 3/4 5-6-6-4 34.7 438
[0]
木村 哲也 13
5 14 デニムアンドルビー 牝3 54 内田 博幸 2:17.1 アタマ 18-18-17-14 34.1 440
[-2]
角居 勝彦 3
2013年の第38回エリザベス女王杯(GI。京都芝2200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 11.3 – 12.8 – 12.9 – 13.1 – 13.5 – 13.2 – 12.7 – 11.7 – 11.6 – 11.2
ラップの
累計タイム
12.6 – 23.9 – 36.7 – 49.6 – 1:02.7 – 1:16.2 – 1:29.4 – 1:42.1 – 1:53.8 – 2:05.4 – 2:16.6
上り 4F 47.2 – 3F 34.5

統一女王、成る。終わってみれば、ただただ強かった、2013年の2冠牝馬メイショウマンボ。雨ニモマケズ、重馬場ニモマケズ、そして古馬ニモマケズ。中団7番手からメンバー最速タイの上がり3ハロン34秒1を繰り出して、堂々と戴冠。お見事でした。

お見事といえば、古馬混合GIなのに上位5頭中4頭までもが3歳馬。戦前、世代のレベル云々を問われたようですが、なんのなんの「粒ぞろい」という結末でした。

*

優駿牝馬&秋華賞勝ち馬との不意の別れが立て続けに…。メイショウマンボ、「人の輪。そして和」を教えてくれた馬でした。15歳、別れて行くには早かった。GI3勝の名牝メイショウマンボ、合掌。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

[メイショウマンボ(2010.2.25)の主な競走成績]

  1. 優駿牝馬(GI)、秋華賞(GI)、エリザベス女王杯(GI)、フィリーズレビュー(GII)
  2. ヴィクトリアマイル(GI)

通算31戦6勝、2着2回。

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