スクリーンヒーロー(Screen Hero) 牡 栗毛 2004.4.18生 千歳・社台ファーム生産 馬主・吉田照哉氏 美浦・矢野進厩舎→鹿戸雄一厩舎
★ グラスワンダー 栗毛 1995.2.18 種付け時活性値:0.00【8】 |
Silver Hawk 鹿毛 1979.4.20 |
Roberto 鹿毛 1969.3.16 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Bramalea 1959.4.12 | |||
Gris Vitesse 芦毛 1966.3.2 |
Amerigo 1955 | ||
Matchiche 1956 | |||
Ameriflora 鹿毛 1989.1.29 |
Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Pas de Nom 1968.1.27 | |||
Graceful Touch 鹿毛 1978.4.13 |
His Majesty 1968.4.15 | ||
Pi Phi Gal 1973.3.11 | |||
ランニングヒロイン 鹿毛 1993.4.8 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 種付け時活性値:1.50【6】 |
★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
ダイナアクトレス 鹿毛 1983.5.4 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:0.75【11】 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Lady Victoria 1962.2.20 | |||
モデルスポート 黒鹿毛 1975.2.23 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
モデルフール 黒鹿毛 1963.4.2 種付け時活性値:0.75【11】 |
||
マジックゴディス 栗毛 1968 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×4、Northern Dancer4×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★グラスワンダー (Roberto系) |
サンデーサイレンス (Halo系) |
ノーザンテースト (Northern Dancer系) |
モデルフール (Tom Fool系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
サンデーサイレンス (Mignon) |
4.00 |
祖母ダイナアクトレス (No. 1-s) |
5番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | スクリーンヒーロー | 牡4 | 57 | M.デムーロ | 2:25.5 | 5-5-5-5 | 34.0 |
486 [+2] |
鹿戸 雄一 | 9 | |
2 | 9 | ディープスカイ | 牡3 | 55 | 四位 洋文 | 2:25.6 | 1/2 | 12-12-11-9 | 33.8 |
518 [+8] |
昆 貢 | 1 |
3 | 4 | ウオッカ | 牝4 | 55 | 岩田 康誠 | 2:25.7 | 3/4 | 3-3-3-3 | 34.3 |
488 [-2] |
角居 勝彦 | 2 |
4 | 13 | マツリダゴッホ | 牡5 | 57 | 蛯名 正義 | 2:25.7 | アタマ | 4-4-3-3 | 34.4 |
492 [+2] |
国枝 栄 | 5 |
5 | 1 | オウケンブルースリ | 牡3 | 55 | 内田 博幸 | 2:25.8 | クビ | 8-7-6-6 | 34.2 |
482 [-2] |
音無 秀孝 | 4 |
2008年の第28回ジャパンカップ。Le Glorieux(1984.2.18)が制した第7回ジャパンカップで9番人気ながら日本馬最先着の3着を果たしたダイナアクトレス。
その直孫が同じ9番人気で今度は1着となりました。ミルコ・デムーロ騎手の落ち着いた手綱捌きに導かれて、スクリーンヒーロー。
この第28回ジャパンカップは「別路線からの挑戦者」というのを久しぶりに思ったレースでもありました。ジャパンカップの3ヶ月前は1000万特別を勝ったばかりだったスクリーンヒーロー。まだ準オープンにも出走できるのに、格上挑戦で挑んだアルゼンチン共和国杯(JpnII)で勝利を収めて、そうして挑んだ初めてのGIレースがジャパンカップ。並み居るGI馬たちを向こうに回しても怯むところなし。最後、馬場中央の外側を堂々と抜け出して、追い込んで来たディープスカイ(2005.4.24)に2分の1馬身差。結果としては番狂わせでしたが、先行5番手から自力で勝ち切った姿は、スクリーンヒーローの能力の確かさを、ただただ見せ付けるものでした。
そして、スクリーンヒーローは父グラスワンダー。「左回りのGIレース」を勝つことが出来なかった父の無念を晴らすかのように、仔はジャパンカップで勝利を収めました。また、勝つことはできませんでしたが、翌2009年の天皇賞・秋(GI)では2着に踏ん張りました。その結果としてスクリーンヒーロー、府中の申し子ウオッカ(2004.4.4)に対して、出走機会2回で2回とも先着したのでした。
このあたりの血統の不思議さ。0の理論的には「グラスワンダーが8歳時交配のミニモの遺伝だからだろ」ということになってしまいますけれど(^_^;)。スクリーンヒーロー、その0リフレッシュされた血を生かし、種牡馬として世代継承を果たしています。2021年現時点の代表産駒を確認しておきますと、
-
モーリス(2011.3.2)
→天皇賞・秋(GI)、安田記念(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)、香港カップ(GI)、香港マイル(GI)、チャンピオンズマイル(香GI)、ダービー卿チャレンジT(GIII)ほか -
ゴールドアクター(2011.5.18)
→有馬記念(GI)、オールカマー(GII)、日経賞(GII)、アルゼンチン共和国杯(GII)ほか -
ジェネラーレウーノ(2015.1.27)
→セントライト記念(GII)、京成杯(GIII)ほか -
ウインマリリン(2017.5.23)
→日経賞(GII)、フローラS(GII)ほか。牝馬 -
クールキャット(2018.2.21)
→フローラS(GII)。牝馬 - グァンチャーレ(2012.2.27)
→シンザン記念(GIII)ほか - ミュゼエイリアン(2012.2.1)
→毎日杯(GIII)ほか -
トラスト(2014.3.29)
→札幌2歳S(GIII) -
マイネルグリット(2017.3.21)
→小倉2歳S(GIII)
初年度産駒から2頭のGIホースを輩出すると、一躍人気種牡馬として脚光を浴びました。2021年の種付け料は「Private」ということでしたが、スクリーンヒーロー17歳、これからも良い仔を送り続けて欲しいものです。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
[スクリーンヒーロー(2004.4.18)の主な競走成績]
- ジャパンカップ(GI)、アルゼンチン共和国杯(JpnII)
- 天皇賞・秋(GI)、ラジオNIKKEI賞(JpnIII)
- セントライト記念(JpnII)
通算23戦5勝、2着6回、3着2回。