メイセイオペラ 牡 栗毛 1994.6.6生~2016.7.1没 平取町・高橋 啓氏生産 馬主・(有)明正商事 水沢・佐々木 修一厩舎
グランドオペラ 鹿毛 1984.2.11 種付け時活性値:0.25【9】 |
★ Nijinsky 鹿毛 1967.2.21 |
Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 |
Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Flaming Page 鹿毛 1959.4.24 |
Bull Page 1947 | ||
Flaring Top 1947.3.27 | |||
Glorious Song 鹿毛 1976.4.22 |
Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 | |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Ballade 黒鹿毛 1972.3.10 |
Herbager 1956.4.19 | ||
Miss Swapsco 1965.2.25 | |||
テラミス 栗毛 1988.3.10 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
タクラマカン 栗毛 1978.2.13 種付け時活性値:0.25【9】 |
Damascus 鹿毛 1964.4.14 |
Sword Dancer 1956.4.24 |
Kerala 1958.5.12 | |||
Virginia Green 鹿毛 1970.5.7 |
▲Nashua 1952.4.14 | ||
Virginia Water 1953.4.18 | |||
ヤヘイボシ 青鹿毛 1983.5.11 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
★オフイスダンサー 黒鹿毛 1974.3.12 種付け時活性値:0.00【8】 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Office Queen 1967.1.10 | |||
シナノイブキ 鹿毛 1965.2.7 仔受胎時活性値:0.25【17】 |
シーフユリユー 青毛 1957 種付け時活性値:1.75【7】 |
||
シナノクイン 鹿毛 1955.3.1 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×4、Almahmoud(♀)5×5(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
グランドオペラ (Nijinsky系) |
タクラマカン (Damascus系) |
★オフイスダンサー (Northern Dancer系) |
シーフユリユー (Sicambre系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
シーフユリユー (Dante) |
2.75 (【5】+【4】+【17】+【9】) |
近親ライブリマウント (No. 6-a エスサーデイー系) |
2番仔 (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | メイセイオペラ | 牡4 | 56 | 菅原勲 | 1:35.1 | レコード | 492 [+2] |
佐々木修一 | 3 |
2 | 7 | タイキシャーロック | 牡6 | 56 | 横山典弘 | 1:35.7 | 3 | 515 [+1] |
土田稔 | 2 |
3 | 12 | アブクマポーロ | 牡6 | 56 | 石崎隆之 | 1:35.7 | ハナ | 481 [+1] |
出川克己 | 1 |
4 | 1 | バトルライン | 牡5 | 56 | 藤田伸二 | 1:35.7 | ハナ | 494 [+2] |
松田博資 | 4 |
5 | 6 | テセウスフリーゼ | 牡6 | 56 | 的場均 | 1:36.5 | 4 | 486 [0] |
新関力 | 5 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | メイセイオペラ | 牡5 | 57 | 菅原勲 | 1:36.3 | 492 [+1] |
佐々木修一 | 2 | |
2 | 12 | エムアイブラン | 牡7 | 57 | 武豊 | 1:36.6 | 2 | 476 [+4] |
伊藤修司 | 7 |
3 | 10 | タイキシャーロック | 牡7 | 57 | 横山典弘 | 1:36.6 | クビ | 516 [-9] |
土田稔 | 4 |
4 | 13 | オースミジェット | 牡5 | 57 | 四位洋文 | 1:36.7 | 1/2 | 516 [-2] |
白井寿昭 | 3 |
5 | 7 | キョウエイマーチ | 牝5 | 55 | 秋山真一郎 | 1:36.8 | クビ | 498 [-8] |
野村彰彦 | 5 |
1F毎の ラップ |
12.3 – 11.4 – 12.0 – 12.4 – 12.2 – 12.1 – 11.5 – 12.4 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.3 – 23.7 – 35.7 – 48.1 – 1:00.3 – 1:12.4 – 1:23.9 – 1:36.3 |
上り | 4F 48.2 – 3F 36.0 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | メイセイオペラ | 牡5 | 57 | 菅原勲 | 2:04.0 | 3-3-3-3 | 37.7 | 491 [-11] |
佐々木修一 | 1 | |
2 | 13 | サプライズパワー | 牡5 | 57 | 石崎隆之 | 2:04.9 | 4 | 2-2-2-2 | 38.7 | 530 [-7] |
川島正行 | 5 |
3 | 10 | オースミジェット | 牡5 | 57 | 四位洋文 | 2:05.1 | 1 | 5-5-6-5 | 38.5 | 515 [+3] |
白井寿昭 | 6 |
4 | 7 | ナリタホマレ | 牡4 | 57 | 蛯名正義 | 2:05.4 | 1.1/2 | 14-14-12-11 | 37.7 | 426 [0] |
谷潔 | 7 |
5 | 1 | ゴールドヘッド | 牡4 | 57 | 的場文男 | 2:05.5 | クビ | 1-1-1-1 | 39.4 | 517 [-1] |
蛯名末五郎 | 2 |
1F毎の ラップ |
12.0 – 11.2 – 12.1 – 12.9 – 12.8 – 12.6 – 12.5 – 13.1 – 12.2 – 12.6 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.0 – 23.2 – 35.3 – 48.2 – 1:01.0 – 1:13.6 – 1:26.1 – 1:39.2 – 1:51.4 – 2:04.0 |
上り | 4F 50.4 – 3F 37.9 |
*
20世紀末の砂の王の1頭であるメイセイオペラ。その高らかなる歌声は地元の水沢、盛岡に留まらず新潟、大井、そして東京まで響きました。やはり特筆されるのは1999年のフェブラリーS。四半世紀を経過した2024年の現在もメイセイオペラ唯1頭だけが達成している「地方競馬所属馬による中央競馬のGI勝利」の金字塔。今、レースを見直しても「完勝」ですね。道中5、6番手から東京ダートの直線では馬場中央外側を堂々と抜け出し。ラスト200mで先頭に立つと、後は完全に受けて立つ王者の走り。黄色の帽子に「白、黃四ツ割、白袖黃一本輪」の交流服をまとった菅原勲騎手を背にした栗毛の三白流星メイセイオペラ、決勝点ではエムアイブラン(1992.4.22)に2馬身差を着けていました。メイセイオペラ、1999年のフェブラリーSを制したことによりダート1600mは6戦6勝の負け無しとなったのでした。
今回メイセイオペラについて記事を起こすに当たり、改めてその戦績を確認してみたところ、
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|---|
ダート1000m | 1 | 0 | 0 | 0 |
ダート1400m | 1 | 1 | 1 | 1 |
ダート1600m | 6 | 0 | 0 | 1 |
ダート1800m | 4 | 0 | 0 | 0 |
ダート2000m | 9 | 1 | 1 | 5 |
ダート2500m | 2 | 0 | 0 | 0 |
芝1600m | 0 | 0 | 0 | 1 |
合計 | 23 | 2 | 2 | 8 |
どの距離で走っても強かったメイセイオペラ、その本領はやはりマイル近辺にあったように思います。ダート1600mでは7戦6勝、着外1回ですが、その着外1回も連覇を狙った2000年のフェブラリーS4着。
ウイングアロー(1995.3.25)、ゴールドティアラ(1996.4.25)、ファストフレンド(1994.5.12)と道中後方に構えたJRA勢たちとの勝負は「半馬身」「ハナ」「クビ」の差。先行3番手から「勝ちに行く競馬」を見せたメイセイオペラに防衛王者の矜持が見えました。
メイセイオペラは古来からの馬産地である岩手県の地で調教された名馬であり、その血の母系を辿ると青森県の奥羽種馬牧場(現在の奥羽牧場)が輸入したエスサーデイー(1902)に遡るという東北ゆかりの馬でした。↑の0の理論的総括でも近親馬として名前を挙げたライブリマウント(1991.6.5)や、カリブソング(1986.4.13)、トーシンブリザード(1998.5.15)等がエスサーデイー系のダート強者として名を連ねます。すべて東京ダート1600mのJRA重賞で連対実績がある馬たち。その中でもGIのフェブラリーSを制したのはメイセイオペラ。
水沢の英雄、その走りは人々の心に深く刻まれ、蹄跡は永く語り継がれて行きます。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
[メイセイオペラ(1994.6.6)の主な競走成績]
- フェブラリーS(GI)、帝王賞(統一GI)、南部杯(統一GI)、マーキュリーC(統一GIII)、みちのく大賞典3回、北上川大賞典2回、シアンモア記念2回、桐花賞、不来方賞、東北優駿(東北ダービー)
- 東京大賞典(統一GI)
- 帝王賞(統一GI)
通算35戦23勝、2着2回、3着2回。