Adayar(2018.3.31)-第242回英ダービー(GI)の勝ち馬-

Result

Adayar(アダイヤー) 牡 鹿毛 2018.3.31生 愛国・Godolphin生産 馬主・Godolphin 英国・Charlie Appleby厩舎

Adayar(2018.3.31)の4代血統表
Frankel
鹿毛 2008.2.11
種付け時活性値:0.25【9】

Galileo
鹿毛 1998.3.30
★Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Kind
鹿毛 2001.4.21
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Rainbow Lake
鹿毛 1990.4.10
★Rainbow Quest 1981.5.15
Rockfest 1979.3.12
Anna Salai
鹿毛 2007.4.24
仔受胎時活性値:0.50【10】
Dubawi
鹿毛 2002.2.7
種付け時活性値:1.00【4】
Dubai Millennium
鹿毛 1996.3.20
Seeking the Gold 1985.4.7
Colorado Dancer 1986.2.13
Zomaradah
鹿毛 1995.2.21
Deploy 1987.5.15
Jawaher 1989.5.13
アンナパラリーヴァ
栗毛 1995.5.18
仔受胎時活性値:0.75【11】
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.50【14】
Nijinsky 1967.2.21
Foreseer 1969.4.12
Anna of Saxony
栗毛 1989.4.6
仔受胎時活性値:1.25【5】
Ela-Mana-Mou
鹿毛 1976.2.28
種付け時活性値:1.00【12】
Anna Matrushka
栗毛 1984.4.18
仔受胎時活性値:1.00【4】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5、Mr. Prospector5×5>

Adayar(2018.3.31)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Frankel
(Galileo系)
Dubawi
(Mr. Prospector系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Ela-Mana-Mou
(Fair Trial系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Caerleon
(Round Table)
3.50 母、祖母、曾祖母がGIII勝ち馬
(No. 7-f)
3番仔?
(3連産目?)

*

2021年の第242回英ダービー(GI。エプソムダウンズ芝12F6y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Adayar 牡3 57.2 Adam Kirby 2:36.85 Charlie Appleby 7
2 8 Mojo Star 牡3 57.2 David Egan 4 1/2 Richard Hannon 10
3 4 Hurricane Lane 牡3 57.2 William Buick 3 1/4 Charlie Appleby 2
4 6 Mac Swiney 牡3 57.2 Kevin Manning 3 1/4 J S Bolger 3
5 11 Third Realm 牡3 57.2 Andrea Atzeni クビ Roger Varian 6
伏兵アダイヤーが英ダービーで番狂わせ、フランケル産駒は初制覇 | JRA-VAN Ver.World
 今年で242回目を迎えたG1英ダービー(3歳牡・牝馬、芝12ハロン)がエプソム競馬場で現地5日に行われ、スローペースを好位3、4番手で進めた7番人気のアダイヤーが直線でラチ沿いの狭いスペースから突き

2021年の第242回英ダービー。「1番人気はオブライエン厩舎のボリショイバレエかぁ」「スノーフェアリーの仔が走るんかぁ」「愛2000ギニー馬マックスウィニーのガリレオ2×3が気になるなぁ」というくらいの認識で見ていたレース映像。タッテナムコーナーを回る際に良い感じに見えた馬が1頭。内ラチ沿いの先行4番手に位置していたゴドルフィンのロイヤルブルーの勝負服、赤帽子でしたので陣営としては番手評価だったAdayarとアダム・カービー騎手。ラスト2ハロンを切って満を持してムチを振るい、追い出しに掛かると脚色の良さが他馬とは一段違いました。エプソムダウンズ芝12ハロン6ヤードのゴール地点では2着のMojo Star(2018.4.8)に4と2分の1馬身差を着けたAdayar、自身初のグループレース勝利が栄光の英ダービーとなり、その父Frankelにとっても産駒初の英ダービー制覇となりました。

大仕事を遂げられたAdayar鞍上のカービー騎手も英国クラシック初制覇。今回の騎乗経緯について↑で紹介したJRA-VAN Ver.Worldの記事から引用しておきますと、

殊勲のA.カービー騎手はジョンリーパーの騎乗を予定していたもののL.デットーリ騎手に変更となり、直前でアップルビー陣営から指名を受けての勝利。

マサーに続き2度目のダービー制覇となったアップルビー師は、O.マーフィー騎手にアダイヤーを依頼したもののカービー騎手に変更していた。「彼は私が調教師になってからレースや調教でたくさんの貢献を果たしてくれた」「アダム(カービー騎手)が乗れるとなったら依頼するようにしている。オイシン(マーフィー騎手)も“あなたの言うことは分っていたし理解しています”と言ってくれたから、彼のスポーツマンらしさに大いに感謝している」と、カービー騎手との関係性に言及している。

Snow Fairy(2007.2.12)の仔John Leeper(2018.4.28)に騎乗予定だったカービー騎手、手を差し伸べてくれたチャーリー・アップルビー調教師の思いに応えて、オイシン・マーフィー騎手の分もとばかりに、渾身の騎乗を見せてくださいました。

*

では、以下にAdayarの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Anna of Saxony 1989.4.6 4勝 パークヒルS(英GIII)ほか
|アンナパラリーヴァ 1995.5.18 2勝 オマール賞(仏GIII)
||Anemometer 2003.2.12 0勝
|||Harmattan 2014.9.25 3勝 MVRCアレグザンドラS(豪GIII)2着
||Iguazu Falls 2005.3.10 7勝 サマーヴィルタタソールS(英GIII)2着ほか
|||National Defense 2014.1.16 2勝 ジャンリュクラガルデール賞(仏GI)ほか
||Anna Salai 2007.4.24 1勝 グロット賞(仏GIII)
|||Adayar 2018.3.31 (本馬) 英ダービー(GI)
||Seniority 2014.3.15 現役 アブダビチャンピオンシップ(UAE・GIII)2着
|Anna Amalia 2000.3.6 1勝
||アーヴェイ 2006.2.14 5勝 フラワーボウル招待S(米GI)ほか

Adayarの牝系は欧州で継承されている7号族f分枝系。筋が通った母系であり曾祖母Anna of Saxony、祖母アンナパラリーヴァ、母Anna Salaiと3代続けてGIII勝ち馬であり、4代目のAdayarが英ダービー馬と相成りました。また馬名の頭文字について確認すると、英国産の牝馬Andromeda(1900)を起点として、Adayarまで13代続けて馬名の頭文字が「A」で始まっています。主に独国や伊国で見られ、アガ・カーン4世もそれに倣う形を取られている、ボトムラインからの馬名の頭文字の継承。実のところ、Adayarの牝系のイニシャルAと「Anna」から始まる母名の累代で連想した同牝系馬がいます。アヌスミラビリス(1992.3.15)。1996年の毎日王冠(GII)で見せたトーヨーリファール(1990.5.10)との「直父系がIn Reality系馬のワンツーフィニッシュ」も既に四半世紀前のこと。アヌスミラビリスはAdayarの5代母であるディアナ賞(独GII)馬Anna Paola(1978.5.14)の孫です。

*

Adayar、アッと言わせた11頭立て7番人気馬のアップセットでしたが、伊達や酔狂で英ダービーを勝てるものではありません。今後もその実力の確かさを見せてくれることを、東洋の空の下から祈っておきます。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。