Sadler’s Wells(1981.4.11)-北の踊り子とその子孫を辿る(No.11)-

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Sadler’s Wells(サドラーズウェルズ) 牡 鹿毛 1981.4.11生~2011.4.26没 米国・Swettenham Stud and Partners生産 馬主・Robert Sangster 愛国・Vincent O’Brien厩舎

Sadler’s Wells(1981.4.11)の4代血統表
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.75【19】
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco
黒鹿毛 1935.1.24
Pharos 1920.4.4
Nogara 1928
Lady Angela
栗毛 1944
Hyperion 1930.4.18
Sister Sarah 1930
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
Polynesian 1942.3.8
Geisha 1943
Almahmoud
栗毛 1947.5.18
Mahmoud 1933
Arbitrator 1937
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
仔受胎時活性値:1.25【5】
Bold Reason
鹿毛 1968.4.8
種付け時活性値:1.50【6】
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Lalun
鹿毛 1952
Djeddah 1945
Be Faithful 1942
Special
鹿毛 1969.3.28
仔受胎時活性値:1.25【5】
Forli
栗毛 1963.8.10
種付け時活性値:1.25【5】
Aristophanes 1948
Trevisa 1951
Thong
鹿毛 1964.4.23
仔受胎時活性値:1.00【4】
Nantallah
鹿毛 1953.3.5
種付け時活性値:0.50【10】
Rough Shod
鹿毛 1944
仔受胎時活性値:0.75【19】

<5代血統表内のクロス:Hyperion4×5>

Sadler’s Wells(1981.4.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Northern Dancer
(Nearctic系)
Bold Reason
(Hail to Reason系)
Forli
(Hyperion系)
Nantallah
(Nasrullah系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Bold Reason
(Lalun)
4.25 叔父Nureyev
(No. 5-h)
初仔?

*

1984年の第64回愛2000ギニー(GI。カラ芝8F)の結果(上位3頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 Sadler’s Wells 牡3 57.2 G. McGrath 1:38.20 M. V. O’Brien
2 Procida 牡3 57.2 クビ F. Boutin
3 セクレト 牡3 57.2 C.Roche D. O’Brien

*

1984年の第87回エクリプスS(英GI。サンダウン芝10F)の結果(上位3頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 Sadler’s Wells 牡3 54.4 P. Eddery 2:04.53 M. V. O’Brien
2 Time Charter 牝5 59.0 J. Mercer クビ H. Candy
3 Morcon 牡4 60.3 W. Carson W. R. Hern

*

1984年の第9回フィーニクスチャンピオンS(愛GI。フィーニクスパーク芝10F)の結果(上位3頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 Sadler’s Wells 牡3 55.8 P. Eddery 2:00.90 M. V. O’Brien
2 Seattle Song 牡3 55.8 C. Asmussen 3/4 F. Boutin
3 Princess Pati 牝3 54.4 P. Shanahan C. Collins

*

Sadler’s Wells。叔父Nureyev(1977.5.2)同様の鼻面の流星も鮮やかな鹿毛は、競走馬としても英愛GI3勝の名馬。

Nureyev(1977.5.2)-北の踊り子とその子孫を辿る(No.8)-
Nureyev(ヌレイエフ) 牡 鹿毛 1977.5.2生~2001.10.29没 米国・Claiborne Farm生産 馬主・Stavros Niarchos 仏国・Francois Boutin厩舎

しかしその真価は、恐ろしいまでの繁殖成績を挙げた種牡馬として発揮されました。そんなSadler’s Wellsの代表産駒を確認しておきますと、、、

  1. Braashee(1986.3.17)
    →ロワイヤルオーク賞(仏GI)ほか
  2. In The Wings(1986.1.17)
    →ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)、サンクルー大賞(仏GI)、コロネーションC(英GI)ほか。1996年の第16回ジャパンカップ(GI)勝ち馬Singspiel(1992.2.25)の父
  3. Prince of Dance(1986.4.21)
    →デューハーストS(英GI)ほか。デューハーストSはScenicと同着
  4. Scenic(1986.4.13)
    →デューハーストS(英GI)ほか。デューハーストSはPrince of Danceと同着
  5. オールドヴィック(1986.4.27)
    →ジョッケクルブ賞(仏GI)、愛ダービー(GI)ほか
  6. フレンチグローリー(1986.4.3)
    →ロスマンズインターナショナル(加GI)ほか。函館記念(GIII)勝ち馬クラフトマンシップ(1995.3.21)の父
  7. Salsabil(1987.1.18)
    →愛ダービー(GI)、英オークス(GI)、英1000ギニー(GI)、ヴェルメイユ賞(仏GI)、マルセルブサック賞(仏GI)ほか。牝馬
  8. Runyon(1988.4.8)
    →アンダーウッドS(豪GI)ほか
  9. Saddlers’ Hall(1988.5.26)
    →コロネーションC(英GI)ほか
  10. オペラハウス(1988.2.24)
    →”キング・ジョージ”(英GI)、エクリプスS(英GI)、コロネーションC(英GI)ほか。テイエムオペラオー(1996.3.13)メイショウサムソン(2003.3.7)の父。後述のKayf Taraの全兄
  11. El Prado(1989.2.3)
    →愛ナショナルS(GI)ほか。長じて北米の名種牡馬となる
  12. Johann Quatz(1989.2.22)
    →リュパン賞(仏GI)ほか。ジョッケクルブ賞勝ち馬Hernando(1990.2.8)の半兄。1994年の第14回ジャパンカップ(GI)で兄弟対決
  13. Masad(1989.5.7)
    →イタリア大賞(GI)ほか
  14. Barathea(1990.3.4)
    →愛2000ギニー(GI)、ブリーダーズカップ・マイル(米GI)ほか。後述のGossamerの全兄
  15. Fatherland(1990.2.27)★
    →ナショナルS(愛GI)ほか
  16. Fort Wood(1990.5.5)★
    →パリ大賞(仏GI)ほか。名繁殖牝馬Fall Aspen(1976.3.9)の仔。ということはティンバーカントリー(1992.4.14)の半兄
  17. Intrepidity(1990.2.19)★
    →英オークス(GI)、ヴェルメイユ賞(仏GI)、サンタラリ賞(仏GI)ほか。牝馬
  18. King’s Theatre(1991.5.1)
    →”キング・ジョージ”(英GI)、レーシングポストT(英GI)ほか
  19. Northern Spur(1991.4.16)
    →ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)、オークツリー招待S(米GI)ほか。元々は和田共弘氏の所有馬でした
  20. カーネギー(1991.2.26)
    →凱旋門賞(仏GI)、サンクルー大賞(仏GI)ほか。母Detroit(1977.2.24)も凱旋門賞馬であり、史上初となる「母仔2代の凱旋門賞制覇」を果たしました
  21. Moonshell(1992.2.20)
    →英オークス(GI)。牝馬。後述のDoyenの全姉
  22. Poliglote(1992.4.19)
    →クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)ほか
  23. ミュンシー(1992.5.28)
    →サンタラリ賞(仏GI)ほか。牝馬
  24. Chief Contender(1993.3.30)
    →カドラン賞(仏GI)ほか
  25. Dance Design(1993.2.18)
    →愛オークス(GI)ほか。牝馬
  26. Darazari(1993.5.27)
    →ランヴェットS(豪GI)ほか。後述のRiver Dancerの全兄。母はDarshaan(1981.4.18)の半妹にして名繁殖牝馬のDarara(1983.5.11)
  27. Luna Wells(1993.3.2)
    →サンタラリ賞(仏GI)ほか。牝馬
  28. Cloudings(1994.3.13)
    →リュパン賞(仏GI)
  29. Ebadiyla(1994.3.21)
    →愛オークス(GI)、ロワイヤルオーク賞(仏GI)ほか。牝馬
  30. In Command(1994.2.28)
    →デューハーストS(英GI)ほか
  31. Kayf Tara(1994.3.18)
    →アスコットゴールドC(英GI)2回、愛セントレジャー(GI)2回ほか。上述のオペラハウスの全弟
  32. アントレプレナー(1994.3.7)
    →英2000ギニー(GI)。宝塚記念(GI)3着のダンシングサーパス(1990.3.13)の半弟
  33. Greek Dance(1995.3.21)
    →ダルマイヤー大賞(独GI)ほか。後述のIslingtonの全兄
  34. Insight(1995.2.15)
    →E.P.テイラーS(加GI)ほか。牝馬。後述のサフロンウォルデンの全姉
  35. Leggera(1995.2.15)
    →ヴェルメイユ賞(仏GI)ほか。牝馬
  36. キングオブキングス(1995.2.27)
    →英2000ギニー(GI)、愛ナショナルS(GI)ほか
  37. ドリームウェル(1995.1.31)
    →ジョッケクルブ賞(仏GI)、愛ダービー(GI)ほか。日経新春杯(GII)、ダイヤモンドS(JpnIII)勝ちのアドマイヤモナーク(2001.2.27)の父
  38. Daliapour(1996.3.10)
    →コロネーションC(英GI)、香港ヴァーズ(GI)ほか
  39. Montjeu(1996.4.4)
    →ジョッケクルブ賞(仏GI)、愛ダービー(GI)、凱旋門賞(仏GI)、”キング・ジョージ”(英GI)、サンクルー大賞(仏GI)、タタソールズゴールドC(愛GI)ほか。20世紀末の欧州最高の名馬の一角は、種牡馬としても4頭の英ダービー(GI)馬を輩出
  40. コマンダーコリンズ(1996.4.8)
    →レーシングポストT(英GI)ほか
  41. サフロンウォルデン(1996.3.5)
    →愛2000ギニー(GI)ほか。上述のInsightの全弟であり、安田記念(GI)3着のDolphin Street(ドルフィンストリート。1990.2.27)の半弟
  42. Aristotle(1997.2.18)
    →レーシングポストT(英GI)ほか。後述のBallingarryの全兄
  43. Beat Hollow(1997.3.22)
    →アーリントンミリオンS(米GI)、パリ大賞(仏GI)、マンハッタンH(米GI)、WRターフクラシック(米GI)ほか
  44. Subtle Power(1997.1.31)
    →ガルフストリームパークBCH(米GI)ほか
  45. Galileo(1998.3.30)
    →英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)、”キング・ジョージ”(英GI)ほか。言わずと知れた21世紀の大種牡馬。後述のBlack Sam Bellamyの全兄
  46. Imagine(1998.2.20)★
    →英オークス(GI)、愛1000ギニー(GI)ほか。牝馬。半兄ジェネラス(1988.2.8)、オースミタイクーン(1991.3.23)。仔Horatio Nelson(2003.4.30)、ヴァンゴッホ(2018.2.11)
  47. Milan(1998.3.8)★
    →英セントレジャーS(GI)ほか
  48. Perfect Soul(1998.4.8)★
    →キーンランドターフマイル(米GI)ほか
  49. Sequoyah(1998.3.9)★
    →モイグレアスタッドS(愛GI)。牝馬。後述のリッスンの全姉
  50. Sligo Bay(1998.4.2)★
    →ハリウッドターフC(米GI)ほか
  51. Ballingarry(19994.13)
    →クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)、カナディアンインターナショナルS(米GI)ほか。上述のAristotleの全弟
  52. Black Sam Bellamy(1999.4.21)
    →タタソールズゴールドC(愛GI)、伊ジョッキークラブ大賞(GI)ほか。上述のGalileoの全弟
  53. River Dancer(1999.5.5)
    →クイーンエリザベス2世カップ(香GI)ほか。せん馬。旧名Diaghilev。上述のDarazariの全弟
  54. Gossamer(1999.2.20)
    →愛1000ギニー(GI)、フィリーズマイル(英GI)ほか。牝馬。上述のBaratheaの全妹
  55. High Chaparral(1999.3.1)
    →英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)、ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)2回、愛チャンピオンS(GI)、レーシングポストT(英GI)ほか。私が1番好きなSadler’s Wells産駒。2歳から4歳まで3年連続でGIを勝ち、古馬になってもその強さを見せてくれました
  56. Islington(1999.2.12)
    →ヨークシャーオークス(英GI)2回、ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(米GI)、英ナッソーS(GI)ほか。牝馬。上述のGreek Danceの全妹
  57. Quarter Moon(1999.1.31)
    →モイグレアスタッドS(愛GI)ほか。牝馬。後述のYesterdayの全姉
  58. Sholokhov(1999.2.22)
    →伊グランクリテリウム(GI)ほか
  59. Alberto Giacometti(2000.4.29)
    →クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)ほか
  60. Brian Boru(2000.3.16)
    →英セントレジャーS(GI)、レーシングポストT(英GI)ほか
  61. Doyen(2000.4.22)
    →”キング・ジョージ”(英GI)ほか。上述のMoonshellの全弟
  62. Powerscourt(2000.4.1)
    →アーリントンミリオンS(米GI)、タタソールズゴールドC(愛GI)ほか。甥にFrankel(2008.2.11)
  63. Refuse to Bend(2000.3.17)
    →英2000ギニー(GI)、エクリプスS(英GI)、クイーンアンS(英GI)、愛ナショナルS(GI)ほか
  64. Yesterday(2000.2.27)
    →愛1000ギニー(GI)ほか。牝馬。上述のQuarter Moonの全妹
  65. Quiff(2001.3.2)
    →ヨークシャーオークス(英GI)ほか。牝馬
  66. Yeats(2001.4.23)
    →アスコットゴールドC(英GI)4回、コロネーションC(英GI)、ロワイヤルオーク賞(仏GI)、愛セントレジャー(GI)ほか。欧州が誇る超長距離砲は、実は半兄がツクバシンフォニー(1993.1.22)
  67. Playful Act(2002.4.12)
    →フィリーズマイル(英GI)ほか。牝馬
  68. Alexandrova(2003.4.23)
    →英オークス(GI)、愛オークス(GI)、ヨークシャーオークス(英GI)ほか。牝馬
  69. Ask(2003.3.23)
    →コロネーションC(英GI)、ロワイヤルオーク賞(仏GI)ほか
  70. Linda’s Lad(2003.2.23)
    →クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)ほか
  71. Saddex(2003.3.3)
    →ラインラントポカル(独GI)、共和国大統領賞(伊GI)ほか
  72. Septimus(2003.4.4)
    →愛セントレジャー(GI)ほか
  73. リッスン(2005.2.3)
    →フィリーズマイル(英GI)ほか。牝馬。上述のSequoyahの全妹。タッチングスピーチ(2012.2.21)、サトノルークス(2016.3.11)の母

…もはや列挙するだけで大変^^;。73頭中牡馬50頭、せん馬1頭、牝馬19頭。牡馬産駒が多くGIを制しているところに統領性の高さを思うところです。

主に欧州で活躍馬を送り出したSadler’s Wells、直仔で日本の重賞を制したのはサージュウェルズ(1991.2.22)のみでしたが、孫の代以降で日本でもGI勝ち馬を送り込みました。直孫はテイエムオペラオー(1996.3.13)メイショウサムソン(2003.3.7)ニホンピロジュピタ(1995.5.3)のオペラハウス産駒3頭とジャパンカップ(GI)勝ち馬Singspiel(1992.2.25)。直曾孫はアサクサデンエン(1999.3.22)モズアスコット(2014.3.31)ソウルスターリング(2014.2.13)グレナディアガーズ(2018.2.4)。直玄孫はロゴタイプ(2010.3.10)。直曾孫、直玄孫たちはすべてマイルGIを制しているように、累代することにより、軽さと速さを補う形で日本の馬場への適性が増して行く感もあります。

また母父としてはフサイチコンコルド(1993.2.11)エルコンドルパサー(1995.3.17)ヘヴンリーロマンス(2000.3.5)シーザリオ(2002.3.31)アンライバルド(2006.4.13)エイシンアポロン(2007.1.22)と6頭のJRA・ジーワン勝ち馬を輩出。

併せてSadler’s Wellsは欧州の名ハードラー・Istabraq(1992.5.23)等を送り込んだように、直系は日本のジャンプレースでも活躍を見せ、直孫スプリングゲント(2000.4.30)、マジェスティバイオ(2007.3.9)、直曾孫シングンマイケル(2014.4.13)と3頭のJ・GI勝ち馬がいます。まま、J・GI勝ち馬たちもやっぱりオペラハウスの仔孫ですね^^

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[Sadler’s Wells(1981.4.11)の主な競走成績]

  1. 愛2000ギニー(GI)、エクリプスS(英GI)、フィーニクスチャンピオンS(愛GI)、愛ダービートライアルS(GII)、ベレスフォードS(愛GII)
  2. ジョッケクルブ賞(仏GI)、”キング・ジョージ”(英GI)

通算11戦6勝、2着3回。