テーオーケインズ 牡 栗毛 2017.4.27生 日高町・ヤナガワ牧場生産 馬主・小笹 公也氏 栗東・高柳 大輔厩舎
シニスターミニスター 鹿毛 2003.3.29 種付け時活性値:1.25【13】 |
Old Trieste 栗毛 1995.3.2 |
A.P. Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
Weekend Surprise 1980.4.8 | |||
Lovlier Linda 栗毛 1980.5.17 |
Vigors 1973 | ||
Linda Summers 1967.2.28 | |||
Sweet Minister 鹿毛 1997.4.3 |
The Prime Minister 鹿毛 1987.4.15 |
Deputy Minister 1979.5.17 | |
Stick to Beauty 1973.4.17 | |||
Sweet Blue 黒鹿毛 1985.4.15 |
Hurry Up Blue 1977.5.16 | ||
Sugar Gold 1980.4.22 | |||
マキシムカフェ 黒鹿毛 2007.4.7 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
★ マンハッタンカフェ 青鹿毛 1998.3.5 種付け時活性値:0.00【8】 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
サトルチェンジ 黒鹿毛 1988.4.2 |
Law Society 1982.2.16 | ||
Santa Luciana 1973.4.4 | |||
カフェピノコ 栗毛 2000.3.31 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
ジェイドロバリー 黒鹿毛 1987.3.14 種付け時活性値:1.00【12】 |
★Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Number 1979.5.5 | |||
ピノシェット 栗毛 1995.4.12 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 種付け時活性値:0.75【11】 |
||
ピンクタートル 栗毛 1988.3.2 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
シニスターミニスター (Seattle Slew系) |
★マンハッタンカフェ (サンデーサイレンス系) |
ジェイドロバリー (Mr. Prospector系) |
Storm Cat (Storm Bird系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
シニスターミニスター | 4.25 |
叔母タマノブリュネット (No. 1-l) |
4番仔 (不受胎後) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | テーオーケインズ | 牡5 | 57 | 松山弘平 | 2:02.1 | 8-7-4-3 | 36.1 |
501 [+6] |
高柳大輔 | 1 | |
2 | 4 | クラウンプライド | 牡3 | 55 | 福永祐一 | 2:02.5 | 2.1/2 | 1-1-1-1 | 36.8 |
501 [-1] |
新谷功一 | 2 |
3 | 8 | ペイシャエス | 牡3 | 55 | 菅原明良 | 2:02.7 | 1.1/4 | 3-3-2-2 | 36.9 |
496 [+5] |
小西一男 | 4 |
4 | 9 | クリノドラゴン | 牡4 | 57 | 武豊 | 2:03.0 | 1.1/2 | 11-11-10-8 | 35.9 |
490 [+8] |
大橋勇樹 | 8 |
5 | 6 | メイショウハリオ | 牡5 | 57 | 濱中俊 | 2:03.3 | 1.3/4 | 9-9-7-7 | 36.7 |
504 [+4] |
岡田稲男 | 3 |
2022年の第22回JBCクラシック。前回盛岡競馬場でJBCデーが開催されたのは2014年。その2014年の第14回JBCクラシックを盛岡ダート2000m2分0秒8という現在も残る超抜のコースレコードで制したのはコパノリッキー(2010.3.24)。
コパノリッキーと同じヤナガワ牧場の生産馬であるテーオーケインズ、現役最強のダートホースとして、ここは負けられない一戦でした。15頭立てを13番枠からポンと出たテーオーケインズ、ハナを取るくらいの勢いでホームストレッチを駆けましたが、落ち着いて中団待機。外枠発走ということもあったでしょうけれど、道中はずっと馬群外側を回る形で「変に邪魔されるくらいならば外外を回ってもリズムよく走ろう」という風にも見えました。そうして、3角から4角に掛けて気合を付けながら進出して行ったテーオーケインズ、最後の直線400mでは終始軽快に逃げたクラウンプライド(2019.5.4)、道中2~3番手から機を窺ったペイシャエス(2019.3.18)という3歳馬2頭との叩き合い。テーオーケインズ、若年馬たちをねじ伏せるような体で外から伸び、相棒である松山弘平騎手の鼓舞に応え、最後は1頭だけしっかり抜け出して、決勝点では2馬身半差を着けていました。テーオーケインズ、昨年2021年の帝王賞(JpnI)、チャンピオンズカップ(GI)に続く、ダートグレード競走のジーワン競走3勝目。これはサスガの走りでした。
どこの競馬場で走っても強いテーオーケインズ、やはり中京ダート1800mのチャンピオンズカップ6馬身差勝ちが強烈。私の中の勝手な競馬格言に「左回りのシニスターミニスター」というのがありまして、北米伝来の血が凝縮された種牡馬シニスターミニスターは、仔も左回り得手の印象を持っています。シニスターミニスター産駒のJBC競走の勝利は、ヤマニンアンプリメ(2014.4.5)の2019年の第9回JBCレディスクラシック(JpnI)に次いで2勝目でしたが、ヤマニンアンプリメが制した際のJBCレディスクラシックは左回りの浦和競馬場での開催。そしてまた今年の第12回JBCレディスクラシック2着のグランブリッジ(2019.4.29)の父もシニスターミニスター。余談となりますけれど「Sinister Minister」という馬名は、直訳すると「邪悪な大臣」となり、母父The Prime Minister、その父Deputy Ministerという流れからくる「Minister」の韻踏みなのでしょう。またシニスターミニスターの英語版Wikipediaの記事によりますと、「Sex」は「Ridgling」となっています。シニスターミニスター、Seattle Slewを血を引く馬たちに不思議とよく見られる停留精巣を抱えた馬だったんですね。
#ヤマニンアンプリメのJBCレディスクラシックの2着馬はゴールドクイーン(2015.3.22)で、つまりはシニスターミニスター産駒のワンツー。また昨年の全日本2歳優駿(JpnI)を制したドライスタウト(2019.3.21)の父もシニスターミニスターですね。ええ、全日本2歳優駿の舞台である川崎競馬場も左回りです。
JBCクラシックの勝利で「やっぱり強い」と思わせてくれたテーオーケインズ。次走は連覇を狙うチャンピオンズカップになる模様。今回は完全な仕上げではなかったでしょうし、ひと叩きされてより良くなるのであれば、「左回りのシニスターミニスター」よろしく、テーオーケインズらしい強者ぶりを改めて見せてくれるのではないでしょうか。
栗毛のダート王、テーオーケインズ。チャンピオンズカップでの走りも楽しみになる、第22回JBCクラシックの快勝劇でした。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。