King of Steel(キングオブスティール) 牡 芦毛 2020.2.6生 米国・Bonne Chance Farm, LLC生産 馬主・Amo Racing Limited 英国・Roger Varian厩舎
Wootton Bassett 鹿毛 2008.2.4 種付け時活性値:0.75【11】 |
Iffraaj 鹿毛 2001.1.22 |
Zafonic 鹿毛 1990.4.1 |
Gone West 1984.3.10 |
Zaizafon 1982.1.18 | |||
Pastorale 栗毛 1988.3.22 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Park Appeal 1982.4.9 | |||
Balladonia 鹿毛 1996.4.11 |
Primo Dominie 鹿毛 1982.4.15 |
Dominion 1972 | |
Swan Ann 1971 | |||
Susquehanna Days 黒鹿毛 1990.4.17 |
Chief’s Crown 1982.4.7 | ||
Gliding By 1975.5.12 | |||
Eldacar 芦毛 2012.3.26 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Verglas 芦毛 1994.4.4 種付け時活性値:0.25【17】 |
▲Highest Honor 芦毛 1983.6.15 |
Kenmare 1975.5.5 |
High River 1978.5.12 | |||
Rahaam 芦毛 1987.3.4 |
Secreto 1981.2.12 | ||
Fager’s Glory 1976.2.4 | |||
Seracina 栗毛 2003.3.25 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
★Nashwan 栗毛 1986.3.1 種付け時活性値:0.00【16】 |
Blushing Groom 1974.4.8 | |
Height of Fashion 1979.4.14 | |||
Seralia 栗毛 1995.3.19 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
ロイヤルアカデミーII 鹿毛 1987.2.21 種付け時活性値:1.75【7】 |
||
Serafica 鹿毛 1987.1.29 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector5×5、Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Wootton Bassett (Mr. Prospector系) |
Verglas (ゼダーン系) |
★Nashwan (Blushing Groom系) |
ロイヤルアカデミーII (Nijinsky系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ロイヤルアカデミーII | 7.25 (【7】+【8】+【7】+【7】) |
(No. 16-b) |
3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | King of Steel | 牡3 | 58.5 | Frankie Dettori | 2:08.42 | Roger Varian | 1 |
2 | 6 | Via Sistina | 牝5 | 59 | Oisin Murphy | 3/4 | George Boughey | 4 |
3 | 7 | Horizon Dore | せん3 | 58.5 | Mickael Barzalona | 2 | P Cottier | 3 |
4 | 5 | Point Lonsdale | 牡4 | 60.3 | Ryan Moore | アタマ | A P O’Brien | 8 |
5 | 9 | Royal Rhyme | 牡3 | 58.5 | Clifford Lee | 2 1/4 | K R Burke | 7 |
アスコット芝9ハロン212ヤード、重馬場、8頭立て。ブリティッシュ・チャンピオンズデーに行われるグループレース5連戦の掉尾を飾る英チャンピオンS。欧州10ハロン路線のGIにおいてトリをつとめる一戦でもあるこのレース、2023年の勝負を制したのは3歳牡馬King of Steel。「そりゃこれだけ勝ちまくっていて、超絶技量を見せ続けられているのに、辞められる訳、無いよね」と思った、来年2024年は米国を拠点として騎乗されるというランフランコ・デットーリ騎手が、テン乗りとなった相棒をGI初制覇に導きました。道中は最後方の内ラチ沿いに位置したKing of Steel、息を潜め、エネルギーを溜めて迎えたアスコット芝の直線550ヤード。道中同じように後方に構えていた紅一点、プリティポリーS(愛GI)勝ち馬Via Sistina(2018.3.27)の脚色がよく「勝つのはこの馬か」と思い見ていましたら、大外から駆けて来た若い芦毛、紫と白の染め分け帽に紫の勝負服を乗せた英ダービー(GI)2着馬が鋭脚を発揮。最後の最後で4分の3馬身交わし切ったところがゴール地点。右腕を突き上げられたデットーリ騎手、「サスガは千両役者」と思わせる、見事な騎乗ぶりでした。
上段で欧州10ハロン路線のGIにおいてトリをつとめる一戦
と記しましたが、英愛の10ハロン級のGIは、
- プリンスオブウェールズS(英GI)
→6月のロイヤルアスコット開催、アスコット芝9ハロン212ヤードで行われる。2023年の総賞金は100万ポンドで勝ち馬はMostahdaf(2018.5.4) - エクリプスS(英GI)
→7月にサンダウンパーク芝9ハロン209ヤードで行われる。2023年の総賞金は75万ポンドで勝ち馬はPaddington(2020.4.2) - 英インターナショナルS(GI)
→8月のイボアフェスティバル、ヨーク芝10ハロン56ヤードで行われる。2023年の総賞金は100万ポンドで勝ち馬はMostahdaf - 愛チャンピオンS(GI)
→9月にレパーズタウン芝10ハロンで行われる。2023年の総賞金は100万ユーロで勝ち馬はAuguste Rodin(2020.1.26) - 英チャンピオンS(GI)
→10月のブリティッシュチャンピオンズデー、アスコット芝9ハロン212ヤードで行われる。2023年の総賞金は130万ポンドで勝ち馬は本稿の主役King of Steel
と、毎月GIレースが行われています。上記5レースは、毎年「世界のトップ100GI競走」に現れますし、トップ20までには入っている印象があります。私が主に意識するのは上記5レースですが、4月(もしくは5月)のガネー賞(仏GI)、5月のタタソールズ金杯(愛GI)も含めると「欧州の中距離路線はGIレースが上手く整備されているなぁ」と思います。今年2023年はプリンスオブウェールズSの記事は書けなかったのですが、来年以降は6月から10月までの10ハロンGI5戦はすべて記しておきたいと、改めて思いました。
#「世界のトップ100GI競走」に関して、昨年2022年の順位とレーティングを確認すると、英チャンピオンSが2位(124.75)、愛チャンピオンSが7位タイ(122.5)、英インターナショナルSが11位タイ(121.5)、プリンスオブウェールズSが13位タイ(121.25)、エクリプスSが19位タイ(120.5)でした。ちなみに日本の2000mGIでは皐月賞(GI)が15位タイ(121)、天皇賞・秋(GI)が17位タイ(120.75)、大阪杯(GI)が58位タイ(117.5)でした。
*
Big Rock(ビッグロック) 牡 黒鹿毛 2020.2.8生 仏国・Yeguada Centurion生産 馬主・Yeguada Centurion SL 仏国・Christopher Head厩舎
ロックオブジブラルタル 鹿毛 1999.3.8 種付け時活性値:1.00【20】 |
デインヒル 鹿毛 1986.3.26 |
★Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Pas de Nom 1968.1.27 | |||
Razyana 鹿毛 1981.4.18 |
His Majesty 1968.4.15 | ||
Spring Adieu 1974.5.10 | |||
Offshore Boom 栗毛 1985.3.23 |
Be My Guest 栗毛 1974.4.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
What a Treat 1962.5.22 | |||
Push a Button 黒鹿毛 1980.5.30 |
Bold Lad 1964 | ||
River Lady 1963.5.17 | |||
Hardiyna 栗毛 2016.2.3 仔受胎時活性値:0.75【3】 |
Sea The Stars 鹿毛 2006.4.6 種付け時活性値:0.25【9】 |
Cape Cross 黒鹿毛 1994.3.13 |
▲Green Desert 1983.4.16 |
Park Appeal 1982.4.9 | |||
Urban Sea 栗毛 1989.2.18 |
▲Miswaki 1978.2.22 | ||
Allegretta 1978.3.10 | |||
Harasiya 黒鹿毛 2010.2.20 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
★Pivotal 栗毛 1993.1.19 種付け時活性値:0.00【16】 |
Polar Falcon 1987.6.1 | |
Fearless Revival 1987.3.3 | |||
Hazariya 鹿毛 2002.4.2 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
ザール 黒鹿毛 1995.3.14 種付け時活性値:1.50【6】 |
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Hazaradjat 鹿毛 1989.5.10 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
<5代血統表内のクロス:Danzig3×5、Northern Dancer4×4、Natalma(♀)5×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ロックオブジブラルタル (デインヒル系) |
Sea The Stars (Danzig系) |
★Pivotal (Nureyev系) |
ザール (Mr. Prospector系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ザール (Harasiya) |
4.75 (【3】+【5】+【7】+【12】) |
大叔父Harzand (No. 21-a) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | Big Rock | 牡3 | 58.5 | Aurelien Lemaitre | 1:44.58 | Christopher Head | 3 |
2 | 3 | Facteur Cheval | せん4 | 59.9 | Mickael Barzalona | 6 | J Reynier | 6 |
3 | 11 | Tahiyra | 牝3 | 57.2 | Chris Hayes | クビ | D K Weld | 2 |
4 | 2 | Checkandchallenge | 牡4 | 59.9 | William Buick | 9 | William Knight | 7 |
5 | 10 | Rogue Millennium | 牝4 | 58.5 | Daniel Tudhope | 2 | Tom Clover | 9 |
ブリティッシュチャンピオンズデーの準メインであるクイーンエリザベス2世S。あっと驚く逃走劇でGI初制覇を遂げたのはジョッケクルブ賞(GI)でAce Impact(2020.2.13)の2着、ジャック・ル・マロワ賞(GI)でInspiral(2019.3.14)の2着、ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)でSauterne(2020.2.13)の2着と仏GIで3戦連続2着を続けていた3歳牡馬Big Rock。6馬身差というその勝ちっぷりもですが、父がロックオブジブラルタルということで「あぁ、応援したいなぁ。書いておきたいなぁ」と思ったのでした。
「ザ・ロック」が晩年に残したBig Rock、さらに勝利を重ねて父の名を高めると共に、次世代に血をつないで欲しいものです。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。