Little Big Bear(2020.1.15)-第121回フェニックスS(愛GI)の勝ち馬-

Result

Little Big Bear(リトルビッグベア) 牡 鹿毛 2020.1.15生 愛国・Camas Park Stud & Summerhill生産 馬主・D Smith,Mrs J Magnier,M Tabor,Westerberg 愛国・A P O’Brien厩舎

Little Big Bear(2020.1.15)の4代血統表

No Nay Never
黒鹿毛 2011.3.1
種付け時活性値:0.00【8】
Scat Daddy
黒鹿毛 2004.5.11
ヨハネスブルグ
鹿毛 1999.2.23
ヘネシー 1993.3.25
Myth 1993.2.26
Love Style
栗毛 1999.3.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Likeable Style 1990.1.30
Cat’s Eye Witness
鹿毛 2003.5.27
Elusive Quality
鹿毛 1993.1.27
★Gone West 1984.3.10
Touch of Greatness 1986.4.30
Comical Cat
鹿毛 1985.3.29
Exceller 1973.5.12
Six Months Long 1976.4.29
Adventure Seeker
栗毛 2008.2.11
仔受胎時活性値:0.75【11】

Bering
栗毛 1983.3.20
種付け時活性値:0.00【24】
Arctic Tern
栗毛 1973.5.11
Sea-Bird 1962.3.8
Bubbling Beauty 1961.6.1
Beaune
栗毛 1974.4.10
Lyphard 1969.5.10
Barbra 1969.1.25
American Adventure
鹿毛 2000.6.2
仔受胎時活性値:1.75【7】
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:1.25【21】
Mr. Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
All Along
鹿毛 1979.4.17
仔受胎時活性値:1.00【20】
★ターゴワイス
黒鹿毛 1970.4.10
種付け時活性値:0.00【8】
Agujita
鹿毛 1966.2.18
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5×4、Northern Dancer5×5>

Little Big Bear(2020.1.15)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★No Nay Never
(Storm Cat系)
★Bering
(Sea-Bird系)
Miswaki
(Mr. Prospector系)
ターゴワイス
(Round Table系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Miswaki
(Gold Digger)
4.50 曾祖母が凱旋門賞馬
(No. 1-d)
7番仔?

*

2022年の第121回フェニックスS(愛GI。カラ芝6F)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 Little Big Bear 牡2 59.4 Ryan Moore 1:11.27 A P O’Brien 2
2 5 Persian Force 牡2 59.4 Rossa Ryan 7 Richard Hannon 3
3 6 Shartash 牡2 59.4 Ben Coen 1/2 J P Murtagh 4
4 3 Bradsell 牡2 59.4 Hollie Doyle 1 Archie Watson 1
5 1 Apache Outlaw 牡2 59.4 Declan McDonogh 5 1/2 Joseph Patrick O’Brien 5
リトルビッグベアが愛2歳G1フェニックスSを圧勝、オブライエン師は通算17勝目 | JRA-VAN Ver.World
 愛2歳G1フェニックスステークス(芝6ハロン)が現地6日にカラ競馬場で行われ、A.オブライエン厩舎の2番人気リトルビッグベアが4頭を率いて逃げると、残り1ハロン半から一方的に突き放して7馬身差の圧勝

2022年の第121回フェニックスS。5頭立てを好スタートから先手を打ったLittle Big Bearとライアン・ムーア騎手。馬群ひとかたまりでラスト2ハロンを切り、周りの馬たちの動きが激しくなったところで、気合を付けてゴーサインを送ると後は引き離すだけ。Little Big Bear、終わってみれば2着のPersian Force(2020.4.10)に7馬身差の大楽勝。Little Big Bear、4月のカラ芝6ハロンのデビュー戦こそ短アタマ差の2着だったものの、5月のネース芝5ハロンのメイドン、6月のロイヤルアスコット開催の芝5ハロンのウィンザーキャッスルS(L)、7月のカラ芝6ハロン63ヤードのアングルシーS(愛GIII)、そして8月のカラ芝6ハロンのフェニックスSと4連勝でGI初制覇と相成りました。

Little Big Bear、フェニックスSのパフォーマンスがあまりにも素晴らしかったので、8月19日の金曜日に行われるヨーク芝5ハロンのナンソープS(英GI)への出走も取り沙汰されています。

Should brilliant Little Big Bear go for the Nunthorpe? Here's what to consider | Horse Racing News | Racing Post
The Front Runner is Chris Cook's morning email exclusively for Members' Club Ultimate subscribers, available here as a free sample.

まま、フェニックスSの走りを見れば「出走させてみたら?」と思われても仕方ありませんね。1922年以降開催されているナンソープSは「2歳以上」という競走年齢に達したオールエイジドが出走可能な伝統の短距離戦。現在2歳は8ストーン1ポンド、3歳は9ストーン9ポンド、4歳以上は9ストーン11ポンドの斤量で、牝馬は3ポンドのセックスアローワンスが付きます。ええ、分かり難いですね^^;。キログラム表記に直しますと2歳は51.3kg、3歳は61.2kg、4歳以上は62.1kgで、牝馬は1.4kg減です。フェニックスSで9ストーン5ポンド、59.4kgを背負っていたLittle Big Bear、一気に8.1kg減となれば、裸同然でしょうか(!?)

ただ、3歳馬、4歳以上馬との斤量差があってもなかなかに勝てないのが競馬の難しいところ。ナンソープSの歴史を英語版Wikipediaの記事から引くと、98回の開催で2歳馬の勝利は僅かに5回。High Treason(1951)-サクラローレル(1991.5.8)タイムパラドックス(1998.5.23)の曾祖母父-、My Beau(1952)、Ennis(1954)、Lyric Fantasy(1990.1.30)、Kingsgate Native(2005.2.20)の5頭が制しています。

果たして、Little Big Bearの進路や如何に。

*

今回Little Big Bearを取り上げたのは、フェニックスSの勝ちっぷりの素晴らしさもあったのですが、その血統表を開いた時に「むぅ」と唸ったからでもあります。↑で示したとおりですが、0の理論的には「★No Nay Never×★Bering×Miswaki×★ターゴワイス」という4代血統構成。0交配については父仔の生まれ日で考えが分かれるところではありますが、弊サイトでは機械的に判断しております。Little Big Bearの4代血統構成で3回現れるミニモの遺伝の内、母父Beringの24歳時の高齢交配を見て「現代日本ではなかなか見られないな」と思わされます。

そしてまた、Little Big Bearの曾祖母はAll Along。

All Along(1979.4.17)-凱旋門賞(仏GI)が100回を迎えるに当たり(No.6)-
All Along(オールアロング) 牝 鹿毛 1979.4.17生~2005.2.23没 仏国・Dayton Limited生産 馬主・Daniel Wildenstein 仏国・Patrick Biancone厩舎

3歳時は第2回ジャパンカップにも出走してHalf Iced(1979.3.14)の2着に頑張ると、4歳時はわずか1ヶ月半の間に凱旋門賞(仏GI)、ロスマンズインターナショナルS(加GI)、ターフクラシック(米GI)、ワシントンDCインターナショナル(米GI)とGI4連勝を遂げたスーパーメア。21世紀の今、名華の血が改めて花開いているというところでしょうか。

*

その血統構成とボトムラインからも応援したくなるLittle Big Bear。東洋の空の下から、西洋の若駒に幸多かれと祈っておきます。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#弊サイトで紹介している馬の内、ナンソープSを制している馬といえば、、、

カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の参)-Lochsong(1988.4.26)-
Lochsong(ロックソング) 牝 鹿毛 1988.4.26生~2014.5.27没 英国・Littleton Stud生産 馬主・Jeff C. Smith 英国・Ian Balding厩舎

1993年のカルティエ賞年度代表馬、Lochsong(1988.4.26)。LochsongはOwen Tudor(1938)の直系馬という渋さと共に、2021年終了時点で純然たるスプリンターとして唯1頭だけカルティエ賞年度代表馬を獲得している馬でもあります。