High Chaparral(1999.3.1)-折々の勝負を辿る(No.3)-

Series

High Chaparral(ハイシャパラル) 牡 鹿毛 1999.3.1生~2014.12.21没 愛国・S. Coughlan生産 馬主・Michael Tabor 愛国・A P O’Brien厩舎

High Chaparral(1999.3.1)の4代血統表
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.25【17】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947.5.18
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason
鹿毛 1968.4.8
▲Hail to Reason 1958.4.18
Lalun 1952 ♀
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
Kasora
鹿毛 1993.4.17
仔受胎時活性値:1.25【5】
Darshaan
黒鹿毛 1981.4.18
種付け時活性値:0.75【11】
Shirley Heights
鹿毛 1975.3.1
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Delsy
鹿毛 1972.3.20
Abdos 1959.5.18
Kelty 1965.2.28
Kozana
黒鹿毛 1982.2.27
仔受胎時活性値:0.50【10】
Kris
栗毛 1976.3.23
種付け時活性値:1.25【5】
Sharpen Up 1969.3.17
Doubly Sure 1971.5.3
Koblenza
鹿毛 1966.2.9
仔受胎時活性値:1.75【15】
Hugh Lupus
鹿毛 1952.2.25
種付け時活性値:1.25【13】
Kalimara
鹿毛 1960.5.2
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:なし>

High Chaparral(1999.3.1)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
Darshaan
(Mill Reef系)
Kris
(エタン系)
Hugh Lupus
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Kris
(Sharpen Up)
4.75 祖母が仏Gレース2勝馬
(No. 1-n)
2番仔?
(2連産目?)

*

2001年の第41回レーシングポストT(英GI。ドンカスター芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3High Chaparral 牡2 57.2 Kevin Darley 1:45.39 A P O’Brien 2
2 2 Castle Gandolfo 牡2 57.2 George Duffield 3/4 A P O’Brien 1
3 6 Redback 牡2 57.2 Jimmy Fortune 5 Richard Hannon Snr 4
4 4 Mount Joy 牡2 57.2 Darryll Holland 3 Saeed bin Suroor 3
5 1 Camp David I 牡2 57.2 Steve Drowne 1 1/4 A P O’Brien 5

*

2002年の第223回英ダービー(GI。エプソムダウンズ芝12F10y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6High Chaparral 牡3 57.2 Johnny Murtagh 2:39.45 A P O’Brien 2
2 5 Hawk Wing 牡3 57.2 Mick Kinane 2 A P O’Brien 1
3 9 ムーンバラッド 牡3 57.2 Jamie Spencer 12 Saeed bin Suroor 7
4 7 Jelani 牡3 57.2 Fergal Lynch 1 Andy Turnell 11
5 3 Fight Your Corner 牡3 57.2 Kevin Darley 5 Mark Johnston 5

*

2002年の第137回愛ダービー(GI。カラ芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4High Chaparral 牡3 57.2 Mick Kinane 2:32.20 A P O’Brien 1
2 9 Sholokhov 牡3 57.2 P J Scallan 3 1/2 A P O’Brien 9
3 2 Ballingarry 牡3 57.2 Seamie Heffernan 1 1/2 A P O’Brien 4
4 7 Nysaean 牡3 57.2 Richard Hughes アタマ Richard Hannon Snr 6
5 1 Balakheri 牡3 57.2 Pat Eddery 1 1/2 Sir Michael Stoute 2

*

2002年の第19回ブリーダーズカップ・ターフ(米GI。アーリントンパーク芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5High Chaparral 牡3 54.9 Mick Kinane 2:30.14 A P O’Brien 1
2 7 With Anticipation せん7 57.2 P Day 1 1/4 Jonathan E Sheppard 4
3 3 Falcon Flight 牡6 57.2 Patrick A Valenzuela 3/4 D Burke Iii 6
4 8 The Tin Man せん4 57.2 Mike E Smith 1 Richard E Mandella 7
5 1 Denon 牡4 57.2 Edgar S Prado 2 3/4 Robert Frankel 3

*

2003年の第28回愛チャンピオンS(GI。レパーズタウン芝10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2High Chaparral 牡4 59 Mick Kinane 2:03.30 A P O’Brien 3
2 1ファルブラヴ 牡5 59 Darryll Holland クビ Luca Cumani 2
3 4 Islington 牝4 57.6 Kieren Fallon アタマ Sir Michael Stoute 6
4 5 アラムシャー 牡3 55.8 Johnny Murtagh 1 1/2 John M Oxx 1
5 3ムーンバラッド 牡4 59 Frankie Dettori アタマ Saeed bin Suroor 5

*

2003年の第20回ブリーダーズカップ・ターフ(米GI。サンタアニタパーク芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3High Chaparral 牡4 57.2 Mick Kinane 2:24.24 A P O’Brien 4
1 9 Johar 牡4 57.2 Alex O Solis 同着 Richard E Mandella 6
3 8ファルブラヴ 牡5 57.2 Darryll Holland アタマ Luca Cumani 2
4 7 The Tin Man せん5 57.2 Mike E Smith 5 1/2 Richard E Mandella 7
5 4 Sulamani 牡4 57.2 Frankie Dettori 3/4 Saeed bin Suroor 2

*

High Chaparral。2歳時にマイルGIを勝ち、3歳時にダービーディスタンスのGI3勝を挙げ、4歳時には10ハロンGIで好勝負を見せ、ブリーダーズカップ・ターフ連覇を同着で果たす。3年連続GI勝ちを見せてくれたHigh Chaparral、実は私の1番好きなSadler’s Wells産駒でして、近来の英ダービー馬にしては珍しく古馬になっても現役を続けたのが琴線に触れたのでした。

そんなHigh Chaparralが挑んだ2003年9月の愛チャンピオンS。春は肩を痛めて全休となり8月のロイヤルホイップS(愛GII)1着からの叩き2戦目。敵もさるもので、愛ダービー(GI)でDalakhani(2000.2.16)に土を付けた荒武者アラムシャー(2000.4.18)、前年2002年のジャパンカップ(GI)勝利が飛躍のきっかけになったのか当年の中距離GI3勝のファルブラヴ(1998.2.28)、輸入種牡馬アントレプレナー(1994.3.7)の娘で愛オークス(GI)馬Vintage Tipple(2000.1.17)、ドバイワールドカップ(UAE・GI)でSingspiel(1992.2.25)との父仔制覇を果たしたムーンバラッド(1999.3.4)ピルサドスキー(1992.4.23)と同じ白い勝負服でヨークシャーオークス(英GI)連覇から臨戦したIslington(1999.2.12)。

愛チャンピオンSらしい好メンバーが揃った一戦。強い馬たちが会するとレースも見応えが増すのは洋を問わずです。High Chaparralが制したこのレースも、ホームストレッチで逃げたムーンバラッド、ラチ沿いで粘ろうとするアラムシャー、馬場中央から襲い掛かるHigh Chaparral、それを追うようにしてIslington、行き先を伺うファルブラヴという5頭の争いから、最後は先に抜け出したHigh Chaparral、進路を内に切ったファルブラヴ、外から伸びたIslingtonの3頭の叩き合い。ゴール地点、「クビ」「アタマ」の勝負を僅かに先んじたのは、High Chaparral。High Chaparral自身が左にヨレたのかも知れませんが、残り150mあたりから右ムチを連打して内を閉めに掛かった鞍上のマイケル・キネーン騎手の「勝つ」ということに対する厳しさを垣間見たレースでもありました。

*

GI6勝を引っ提げて種牡馬入りしたHigh Chaparral。以下に代表産駒を示しておきますと、

  1. So You Think(2006.11.10)
    →コックスプレート(豪GI)2回、マッキノンS(豪GI)、ヤルンバS(豪GI)、アンダーウッドS(豪GI)、愛チャンピオンS(愛GI)、プリンスオブウェールズS(英GI)、エクリプスS(英GI)、タタソールズゴールドC(愛GI)2回ほか
  2. Shoot Out(2006.8.12)
    →オーストラリアンダービー(GI)、ランドウィックギニー(豪GI)、チッピングノートンS(豪GI)2回、ジョージメインS(豪GI)ほか。せん馬
  3. Descarado(2006.10.14)
    →コーフィールドC(豪GI)、コーフィールドS(豪GI)ほか。せん馬
  4. Monaco Consul(2006.10.6)
    →ヴィクトリアダービー(豪GI)、スプリングチャンピオンS(豪GI)ほか
  5. Redwood(2006.1.29)
    →ノーザンダンサーターフS(加GI)ほか
  6. Wigmore Hall(2007.2.15)
    →ノーザンダンサーターフS(加GI)2回ほか。せん馬
  7. High Jinx(2008.2.4)
    →カドラン賞(仏GI)ほか
  8. Dundeel(2009.11.18)
    →オーストラリアンダービー(豪GI)、ランドウィックギニー(豪GI)、ローズヒルギニー(豪GI)、クイーンエリザベスS(豪GI)、アンダーウッドS(豪GI)、スプリングチャンピオンS(豪GI)ほか。豪州では「It’s a Dundeel」として知られています
  9. Wrote(2009.3.18)
    →ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ(米GI)ほか
  10. Toronado(2010.2.20)
    →サセックスS(英GI)、クイーンアンS(英GI)ほか
  11. Contributer(2010.2.20)
    →ランヴェットS(豪GI)、チッピングノートンS(豪GI)ほか
  12. Pondarosa Miss(2010.10.13)
    →イースターH(新GI)ほか。牝馬
  13. Free Eagle(2011.5.4)
    →プリンスオブウェールズS(英GI)ほか
  14. Lucky Lion(2011.2.27)
    →ダルマイヤー大賞(独GI)ほか
  15. Fenway(2011.10.10)
    →ヴァイナリースタッドS(豪GI)ほか。牝馬
  16. Tivaci(2012.8.19)
    →オールエイジドS(豪GI)ほか
  17. Montoya’s Secret(2013.9.13)
    →ヴァイナリースタッドS(豪GI)ほか。牝馬
  18. Ace High(2014.8.31)
    →ヴィクトリアダービー(豪GI)、スプリングチャンピオンS(豪GI)ほか
  19. Rekindling(2014.3.23)
    →メルボルンカップ(豪GI)ほか
  20. Hiyaam(2014.9.23)
    →ヴァイナリースタッドS(豪GI)ほか。牝馬
  21. ヤングスター(2014.8.6)
    →クイーンズランドオークス(豪GI)ほか。牝馬
  22. Princess Jenni(2015.10.28)
    →オーストララシアンオークス(豪GI)ほか。牝馬

High Chaparral、南北両半球でGI馬を送り込みましたが、GI10勝の名中距離馬So You Think、GI6勝のDundeel、GI5勝のShoot Outと傑出馬は南半球産馬に見られます。そんなHigh Chaparral産駒の南半球適性を見越してか、ジョセフ・パトリック・オブライエン調教師は管理馬Rekindlingをメルボルンカップに送り込んで見事に勝利を収められました。そしてまた代表産駒筆頭のSo You Thinkは、父同様にCoolmoreでシャトルサイアーとして活躍しており、Quick Thinker(2016.9.7)等を始めとして、Gレース勝ち馬をやはり主に南半球で送り込んでいます。

High Chaparralの血、後世に伝わって行くことを祈っています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[High Chaparral(1999.3.1)の主な競走成績]

  1. 英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)、ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)2回、愛チャンピオンS(GI)、レーシングポストT(英GI)、ロイヤルホイップS(愛GII)、愛ダービートライアルS(GIII)
  2. 凱旋門賞(仏GI)2回

通算13戦10勝、2着1回、3着2回。

#Vintage Tippleの父として名前を出したアントレプレナーは英2000ギニー(GI)馬ですが、私にとってはダンシングサーパス(1990.3.13)の半弟という印象が強いです。青森の諏訪牧場などで供用された後は露国のヴォスホートスタッドに輸出されたと記憶しています。

##High Chaparralが制した愛チャンピオンSで2着だったファルブラヴの鞍上はダリル・ホランド騎手、3着だったIslingtonの鞍上はキーレン・ファロン騎手。共に短期免許でJRAで騎乗したことがあるお二人、今は調教師のダリル・ホランド、アシスタントトレーナーのキーレン・ファロンとして、タッグを組まれています。

ダリル・ホランド元騎手 調教師ライセンス取得 | 競馬ニュース - netkeiba.com
 ダリル・ホランド元騎手(48歳)が、調教師ライセンスを取得。ニューマーケット近郊にあるハラトン・コート・ステーブルを拠点に開業することが明らかになった。 1989年に騎手デビューしたホランドは、3年… No.1競馬情報サイト「netkeiba.com」の競馬ニュース。

###High Chaparralの生産はRidgewood pearl(1992.3.11)と同じショーン・コクラン氏です。何故だかよく分かりませんが、氏の生産馬は私にとって不思議と気になる存在のようです^^;

カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の伍)-Ridgewood Pearl(1992.3.11)-
Ridgewood Pearl(リッジウッドパール) 牝 栗毛 1992.3.11生~2003.5没 英国・Sean Coughlan生産 馬主・Anne Coughlan 愛国・John M. Oxx厩舎