Electrocutionist(2001.2.24)-折々の勝負を辿る(No.2)-

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Electrocutionist(エレクトロキューショニスト) 牡 鹿毛 2001.2.24生~2006.9.9没 米国・Compagnia Generale生産 馬主・Earle I. Mack→Godolphin 伊国・Valfredo Valiani厩舎→UAE・Saeed bin Suroor厩舎

Electrocutionist(2001.2.24)の4代血統表
Red Ransom
鹿毛 1987.3.31
種付け時活性値:1.25【13】
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
アラビア2
鹿毛 1977.5.6
Damascus
鹿毛 1964.4.14
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Christmas Wind
鹿毛 1967.5.3
Nearctic 1954.2.11
Bally Free 1960
Elbaaha
栗毛 1994.4.3
仔受胎時活性値:1.50【6】
アラジ
栗毛 1989.3.4
種付け時活性値:1.00【4】
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
ダンスールファビュルー
鹿毛 1982.3.2
Northern Dancer 1961.5.27
Fabuleux Jane 1974.4.11
Gese deh
栗毛 1983.3.30
仔受胎時活性値:0.50【10】
Ela-Mana-Mou
鹿毛 1976.2.28
種付け時活性値:1.50【6】
ピツトカーン 1971.3.20
Rose Bertin 1970
Le Melody
栗毛 1971.4.14
仔受胎時活性値:0.75【11】
Levmoss
鹿毛 1965.5.16
種付け時活性値:1.25【5】
Arctic Melody
鹿毛 1962
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】

<5代血統表内のクロス:Nearctic4×5、Nasrullah5×5>

Electrocutionist(2001.2.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Red Ransom
(Roberto系)
アラジ
(Blushing Groom系)
Ela-Mana-Mou
(Fair Trial系)
Levmoss
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Ela-Mana-Mou
(Elbaaha)
4.75 or 2.75 祖母が仏GIII勝ち馬
(No. 23)
3番仔
(3連産目)

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2005年のカルロダレッシオ賞(伊GII。カパネッレ芝2400m)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3Electrocutionist 牡4 56 E Botti 2:27.10 V Valiani 1
2 4 Fielding 牡5 55 Dario Vargiu 6 R Brogi 4
3 5 Nice Look 牡5 55 Mirco Demuro 4 B Grizzetti 3
4 2 Birkspiel せん4 55 Eduardo Pedroza 2 A Wohler 2
5 1 Big Luciano 牡5 55 Giacomo Temperini 大差 Mark Johnston 5

*

2005年の第116回ミラノ大賞(伊GI。サンシーロ芝2400m)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1Electrocutionist 牡4 60 E Botti 2:30.60 V Valiani 1
2 4 Vol De Nuit 牡4 60 M Pasquale 3/4 L Brogi 3
3 2 Nordhal せん6 60 Mirco Demuro 10 B Grizzetti 4
4 3 Senex 牡5 60 William Mongil 1/2 H Blume 2
5 5 Wild Angel 牝4 58.5 Gabriele Bietolini 2 Andreas Lowe 5

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2005年の第34回英インターナショナルS(GI。ヨーク芝10F88y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3Electrocutionist 牡4 59.4 Mick Kinane 2:07.47 V Valiani 3
2 6ゼンノロブロイ 牡5 59.4 武 豊 クビ 藤沢 和雄 2
3 4 Maraahel 牡4 59.4 Richard Hills アタマ Sir Michael Stoute 5
4 1 Ace 牡4 59.4 Kieren Fallon 1/2 A P O’Brien 1
5 5 Norse Dancer 牡5 59.4 J F Egan 3 David Elsworth 3

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2006年の第13回マクトゥームチャレンジラウンド3(UAE・GII。ナドアルシバ・ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6Electrocutionist 牡5 57 Frankie Dettori 2:01.06 Saeed bin Suroor 1
2 4 Chiquitin 牡5 57 Mick Kinane 7 I Jory 2
3 7 Elmustanser 牡5 57 Richard Hills 2 1/4 Doug Watson 5
4 12 Parasol せん7 57 Richard Mullen 3 3/4 Doug Watson 4
5 10 Ketter せん4 57 Altair Domingos 2 L A Singnoretti 6

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2006年の第11回ドバイワールドカップ(UAE・GI。ナドアルシバ・ダート2000m)の結果(上位11頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4Electrocutionist 牡5 57 Frankie Dettori 2:01.32 Saeed bin Suroor 1
2 11 Wilko 牡4 57 G K Gomez 1 1/2 + 3 Jeremy Noseda 8
3 6 Magna Graduate 牡4 57 John R Velazquez 2 3/4 Todd Pletcher 5
4 5カネヒキリ 牡4 57 武 豊 2 3/4 角居 勝彦 2
5 2 Chiquitin 牡5 57 Mick Kinane 1 1/2 I Jory 10

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2006年の第56回”キング・ジョージ”(英GI。アスコット芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5Hurricane Run 牡4 60.3 Christophe Soumillon 2:30.29 A Fabre 1
2 2Electrocutionist 牡5 60.3 Frankie Dettori 1/2 Saeed bin Suroor 3
3 4ハーツクライ 牡5 60.3 C.ルメール 1/2 橋口 弘次郎 2
4 3 Enforcer 牡4 60.3 Martin Dwyer 1 3/4 William Muir 5
5 6 Maraahel 牡5 60.3 Richard Hills 1 1/2 Sir Michael Stoute 4

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Electrocutionist。「エレクトロキューショニスト」という声に発すれば格好良い響きの馬名は、和訳すれば「電気椅子による死刑の執行人」という物騒な意味ですが、思い出のある海外馬。生まれは米国であるものの、現役当初は伊国のヴァルフレッド・ヴァリーニ厩舎の所属だったElectrocutionist、2000年代の伊国調教馬では最強の存在だったと思います。

そんなElectrocutionistの印象が深いのは、海外遠征した日本調教馬に幾度も立ちはだかったからでしょう。特に2005年の4歳時、アール・I・マック氏の赤い勝負服だった時。英インターナショナルSでゼンノロブロイ(2000.3.27)を負かしたレースのインプレッションが強く残っています。シャドーロールを着けた鹿毛の流星、テン乗りでも一発回答してしまう名手マイケル・キネーン騎手が「相手はこれ」と決めた感もある、7頭立ての最後方待機。前走ミラノ大賞では逃げて勝利を収めていたElectrocutionist、その自在性を存分に見せて、直線横並び5頭の大外から強襲すると、ゴール地点ではゼンノロブロイを「クビ」だけ差し切りました。

#ミラノ大賞の最後の直線、Vol De Nuit(2001.4.9)とのおよそ40秒に渡る長い叩き合いも名勝負です。↑で引いた映像、ぜひご覧になってみてください。

*

Electrocutionist、そのオールマイティーさはレースぶりだけではなく、サーフェイスも問いませんでした。ゴドルフィンにトレードされた後の2006年の5歳時にはダートのドバイワールドカップでカネヒキリ(2002.2.26)スターキングマン(1999.4.14)を返り討ちにし、ターフに戻った”キング・ジョージ”ではHurricane Run(2002.4.13)の2着だったもののハーツクライ(2001.4.15)には先着。

挑みかかる日本調教馬をことごとく跳ね返したElectrocutionist。21世紀のRoberto系を支える種牡馬となるはずでした。

ドバイワールドC勝ち馬エレクトロキューショニストが急死 | 競馬ニュース - netkeiba.com
 現地時間9日、今年のドバイワールドC(首G1)を制したエレクトロキューショニスト Electrocutionist(牡5、英・S.ビンスルール厩舎)が心臓発作を発症し、死亡したことがゴドルフィンから… No.1競馬情報サイト「netkeiba.com」の競馬ニュース。

“キング・ジョージ”2着から僅かに42日後、2006年9月9日、心臓発作による急死。当時の私は思わず「はっ!?」って、間抜けな声を出してしまいましたよ。と記しています。

Electrocutionist、2000年代における世界の名馬の1頭でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[Electrocutionist(2001.2.24)の主な競走成績]

  1. ドバイワールドC(UAE・GI)、英インターナショナルS(GI)、ミラノ大賞(伊GI)、マクトゥームチャレンジラウンド3(UAE・GII)、カルロダレッシオ賞(伊GII)
  2. “キング・ジョージ”(英GI)、伊ジョッキークラブ大賞(GI)、プリンスオブウェールズS(英GI)
  3. カナディアンインターナショナルS(加GI)

通算12戦8勝、2着3回、3着1回。

Electrocutionist