ティコティコタック 牝 栗毛 1997.3.11生 浦河・バンブー牧場生産 馬主・(有)バンブー牧場 栗東・松田正弘厩舎
サツカーボーイ 栃栗毛 1985.4.28 種付け時活性値:0.75 |
デイクタス 栗毛 1967.4.11 |
Sanctus 鹿毛 1960.2.28 |
Fine Top 1949.4.12 |
Sanelta 1954 | |||
Doronic 栗毛 1960.3.25 |
▲Worden 1949.3.7 | ||
Dulzetta 1954.2.9 | |||
ダイナサツシユ 鹿毛 1979.3.16 |
ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Lady Victoria 1962.2.20 | |||
ロイヤルサツシユ 鹿毛 1966 |
Princely Gift 1951 | ||
Sash of Honour 1957 | |||
ワンアイドバンブー 黒鹿毛 1991.5.6 仔受胎時活性値:1.25 |
ブライアンズタイム 黒鹿毛 1985.5.28 種付け時活性値:1.25 |
Roberto 鹿毛 1969.3.16 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Bramalea 1959.4.12 | |||
Kelley’s Day 鹿毛 1977.5.11 |
Graustark 1963.4.7 | ||
Golden Trail 1958.3.5 | |||
ドロレスバンブー 青鹿毛 1984.4.13 仔受胎時活性値:1.50 |
ジヨンテイオンブル 栗毛 1973.4.2 種付け時活性値:0.50 |
No Mercy 1968 | |
Kirisana 1966 | |||
シエンバンブー 黒鹿毛 1974.5.14 仔受胎時活性値:0.25 |
★ヴエンチア 黒鹿毛 1957 種付け時活性値:0.00 |
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ブラツクバンブー 鹿毛 1966.4.19 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
サツカーボーイ (Fine Top系) |
ブライアンズタイム (Roberto系) |
ジヨンテイオンブル (フオルテイノ系) |
★ヴエンチア (Relic系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ブライアンズタイム | 4.75 | (No. 4-g シルバーバツトン系) | 3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | ティコティコタック | 牝3 | 55 | 武 幸四郎 | 1:59.9 | 4-4-4-4 | 33.5 | 420 [-20] |
松田 正弘 | 10 | |
2 | 14 | ヤマカツスズラン | 牝3 | 55 | 池添 謙一 | 2:00.0 | 1/2 | 1-1-1-1 | 34.0 | 496 [+2] |
池添 兼雄 | 7 |
3 | 5 | トーワトレジャー | 牝3 | 55 | 上村 洋行 | 2:00.1 | 3/4 | 11-10-9-8 | 33.4 | 458 [-4] |
橋田 満 | 5 |
4 | 2 | チアズグレイス | 牝3 | 55 | 松永 幹夫 | 2:00.3 | 1 | 2-2-2-2 | 34.1 | 502 [-6] |
山内 研二 | 2 |
5 | 3 | グランパドドゥ | 牝3 | 55 | 河内 洋 | 2:00.9 | 3 1/2 | 2-3-2-2 | 34.6 | 448 [0] |
長浜 博之 | 8 |
2000年の第5回秋華賞。この秋華賞の前週、毎日王冠(GII)と京都大賞典(GII)のテレビ中継の終わりに、秋華賞の出走予定メンバーを見た時、1頭、名前が光って見えた馬がいました。それが、ティコティコタック。名前の響きが気になったのでしょう。確認すれば、前走札幌芝1800mの大倉山特別1着からやって来た別路線からのチャレンジャー。サッカーボーイは自身が第5回マイルチャンピオンシップ(GI)を制し、仔は前年1999年の第60回菊花賞(GI)をナリタトップロード(1996.4.4)が制しているように、秋に昇るHampton(1872)系。そして、淀のGIにはHampton系が合うというのは、その頃の私でも認識しており「これは楽しみが多いぞ」と思ったのでした。
ところが、秋華賞当日に発表されたティコティコタックの馬体重を見れば、前走比マイナス20kgの420kg。「あらら、これはいかに面白い馬とは言え、体調面に問題があるのでは、、、」と思っていたら、なんのことはない。終始先行4番手の絶好位から進めると、直線でも鋭脚を繰り出し、逃げ粘っていたヤマカツスズラン(1997.4.14)を半馬身捉えたところが、決勝点。美しい栗毛の流星2頭の決着、先んじたのは、出走18頭中最軽量だったティコティコタック。鞍上の武幸四郎騎手にとっても、初めてのGI勝利となりました。そんな幸四郎騎手、勝利騎手インタビューの時に目がひどく腫れていたのですが、結膜炎だったそうで。GI初制覇を遂げて感涙にむせぶ、という訳ではありませんでした^^;
目に関する話題と言えば、ティコティコタックの母はワンアイドバンブーですね。片目を失明してしまったので「One-eyed Bamboo」という名前を付けられたのでした。そんなワンアイドバンブーは不出走のまま繁殖入りし、3番仔として送り出したのがティコティコタック。ワンアイドバンブーは1991年生まれですので、その父ブライアンズタイムの初年度産駒であり、ブライアンズタイムにブルードメアサイアーとしてのGI初勝利を贈ったのが、ティコティコタックでした。
ティコティコタックは仔出し良好なものの、重賞戦線に顔を出すような産駒はまだいません。けれど、あの愛らしい小柄な栗毛の流星の仔孫から、活躍馬が輩出されることを、願ってやみません。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
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[ティコティコタック(1997.3.11)の主な競走成績]
- 秋華賞(GI)
- 府中牝馬S(GIII)、中山牝馬S(GIII)
- エリザベス女王杯(GI)、阪神牝馬特別(GII)
通算22戦4勝、2着2回、3着4回。
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ティコティコタック。バンブー牧場さんが、竹田春夫さんから辰紀さんに代替わりした後に生まれた、初めてのGI馬やね。
当時の月刊『優駿』で山河拓也さんが著された、ティコティコタックに関するGI勝ち馬の故郷の記事が良かったですよ。
お前、馬やのに月刊『優駿』読んでたんか。サスガやな。