年度代表馬の同期生を辿る(其の弐拾伍)-ファインモーション(1999.1.27)-

2002年 秋華賞(GⅠ) | ファインモーション | JRA公式 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=x2eSNRPSZjA Series
2002年 秋華賞(GⅠ) | ファインモーション | JRA公式 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=x2eSNRPSZjA

ファインモーション 牝 鹿毛 1999.1.27生 愛国・Barronstown Stud and Orpendale生産 馬主・伏木田達男氏 栗東・伊藤雄二厩舎

ファインモーション(1999.1.27)の4代血統表
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:1.00【12】

Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26 ♀
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral’s Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty
鹿毛 1968.4.15
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Spring Adieu
鹿毛 1974.5.10
Buckpasser 1963.4.28
Natalma 1957.3.26 ♀
Cocotte
鹿毛 1983.2.21
仔受胎時活性値:1.75【15】
Troy
鹿毛 1976.3.25
種付け時活性値:1.50【6】
Petingo
鹿毛 1965
Petition 1944
Alcazar 1957
La Milo
栗毛 1963
Hornbeam 1953
Pin Prick 1955
Gay Milly
鹿毛 1977.4.5
仔受胎時活性値:1.25【5】
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:0.00【8】
Never Bend 1960.3.15
Milan Mill 1962.2.10
Gaily
鹿毛 1971
仔受胎時活性値:1.25【5】
Sir Gaylord
鹿毛 1959.2.12
種付け時活性値:0.75【11】
Spearfish
黒鹿毛 1963.4.27
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:Natalma(♀)4×4(父方)、Petition4×5>

ファインモーション(1999.1.27)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
デインヒル
(Danzig系)
Troy
(Fairway系)
Mill Reef
(Never Bend系)
Sir Gaylord
(Turn-to系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Troy 6.00
(【15】+【5】+【5】+【7】)
半兄ピルサドスキー
(No. 11)
11番仔
(空胎後)

*

2002年の第20回関西テレビ放送賞ローズS(GII。阪神芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 ファインモーション 牝3 54 松永 幹夫 2:00.1 3-4-4-3 34.9 484
[-4]
伊藤 雄二 1
2 13 サクラヴィクトリア 牝3 54 佐藤 哲三 2:00.6 3 16-16-14-13 34.7 464
[-4]
伊藤 圭三 3
3 10 トシザダンサー 牝3 54 福永 祐一 2:00.9 2 9-9-7-6 35.5 448
[+16]
音無 秀孝 8
4 2 トリプレックス 牝3 54 武 幸四郎 2:01.1 1 3-3-3-4 35.9 456
[+4]
角居 勝彦 6
5 4 ニシオノーブル 牝3 54 芹沢 純一 2:01.1 クビ 5-7-7-9 35.4 448
[+12]
鹿戸 明 14
2002年の第20回関西テレビ放送賞ローズS(GII。阪神芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 11.5 – 12.3 – 12.1 – 12.3 – 12.3 – 11.8 – 11.7 – 11.5 – 12.0
ラップの
累計タイム
12.6 – 24.1 – 36.4 – 48.5 – 1:00.8 – 1:13.1 – 1:24.9 – 1:36.6 – 1:48.1 – 2:00.1
上り 4F 47.0 – 3F 35.2

2002年の第20回ローズS。GIIレースを持ったまま圧勝するファインモーションの姿に「なんじゃこりゃ(笑)」となってしまった私。鮮烈でした。

鞍上の松永幹夫騎手(現調教師)は、函館の500万下、札幌の阿寒湖特別、そしてこのローズSと3戦だけの騎乗約束だったようですが

「G1では別な人間が乗ると決まっていたファインモーションなのに、条件戦できちんと競馬を教え込んで結果を出してくれました。なおかつ、“いい経験を積ませていただきました。ありがとうございます”と頭を下げてくれた幹夫君。打算のない言動には心を打たれました」(伊藤雄二調教師)

– https://www.keibado.ne.jp/keibabook/060306/column.html より-

*

2002年の第7回秋華賞(GI。京都芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 ファインモーション 牝3 55 武 豊 1:58.1 5-5-6-2 34.5 488
[+4]
伊藤 雄二 1
2 18 サクラヴィクトリア 牝3 55 蛯名 正義 1:58.7 3 1/2 12-12-10-10 34.7 468
[+4]
伊藤 圭三 3
3 4 シアリアスバイオ 牝3 55 安藤 勝己 1:58.7 クビ 7-5-7-7 34.9 458
[-14]
藤原 英昭 7
4 9 カネトシディザイア 牝3 55 河内 洋 1:58.9 1 8-8-7-7 35.1 442
[+2]
田中 章博 11
5 17 トシザダンサー 牝3 55 福永 祐一 1:59.0 1/2 8-8-7-7 35.2 436
[-12]
音無 秀孝 8
2002年の第7回秋華賞(GI。京都芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 10.8 – 12.0 – 11.9 – 12.0 – 12.3 – 11.9 – 11.5 – 11.6 – 11.8
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.1 – 35.1 – 47.0 – 59.0 – 1:11.3 – 1:23.2 – 1:34.7 – 1:46.3 – 1:58.1
上り 4F 46.8 – 3F 34.9

2002年の第7回秋華賞。単勝1.1倍という一本被りとなった3歳牝馬限定のGIレース。先行5番手から4角では2番手に上がり、後は突き放すばかり。京都芝2000mの勝ち時計1分58秒1は第1回でファビラスラフイン(1993.4.13)が記録したレースレコードタイ、2着のサクラヴィクトリア(1999.3.31)との3と2分の1馬身差は2017年の現在でもレース史上最大着差です。

*

2002年の第27回エリザベス女王杯(GI。京都芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 ファインモーション 牝3 54 武 豊 2:13.2 2-3-3-2 33.2 488
[0]
伊藤 雄二 1
2 5 ダイヤモンドビコー 牝4 56 O.ペリエ 2:13.6 2 1/2 4-4-5-4 33.4 470
[0]
藤沢 和雄 2
3 1 レディパステル 牝4 56 蛯名 正義 2:13.8 1 1/2 8-8-6-7 33.4 458
[-2]
田中 清隆 4
4 13 トーワトレジャー 牝5 56 田中 勝春 2:13.9 3/4 2-2-2-3 34.1 464
[0]
橋田 満 8
5 9 ユウキャラット 牝3 54 池添 謙一 2:14.1 1 1/2 1-1-1-1 34.5 466
[0]
鮫島 一歩 7
2002年の第27回エリザベス女王杯(GI。京都芝2200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 11.2 – 12.2 – 12.4 – 12.4 – 13.0 – 13.3 – 12.5 – 11.6 – 10.8 – 11.2
ラップの
累計タイム
12.6 – 23.8 – 36.0 – 48.4 – 1:00.8 – 1:13.8 – 1:27.1 – 1:39.6 – 1:51.2 – 2:02.0 – 2:13.2
上り 4F 46.1 – 3F 33.6

2002年の第27回エリザベス女王杯。デビュー6戦目、無敗でJRAの古馬GIをも制したファインモーション。2017年現在でも、無敗でJRA古馬GIを制したのは、ファインモーション唯1頭。レースは先行3番手から悠々と抜け出しての完勝。4コーナーで仕掛けた時、周囲の馬がついて行けない感じが、超絶に強い馬の証。

*

2003年の第46回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S(GII。阪神芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 8 ファインモーション 牝4 57 武 豊 1:33.4 7-6-4 33.8 494
[+10]
伊藤 雄二 1
2 9 ハッピーパス 牝5 55 O.ペリエ 1:33.4 クビ 9-8-8 33.5 476
[-2]
藤沢 和雄 3
3 6 ピースオブワールド 牝3 54 福永 祐一 1:33.6 1 9-10-9 33.6 498
[+16]
坂口 正大 2
4 10 アドマイヤテレサ 牝3 54 安藤 勝己 1:33.9 1 3/4 9-10-9 33.8 462
[-4]
松田 博資 7
5 13 マイネアイル 牝5 55 柴原 央明 1:34.0 1/2 4-5-4 34.5 454
[+6]
宮 徹 11
2003年の第46回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S(GII。阪神芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 11.0 – 10.9 – 11.5 – 11.7 – 11.9 – 11.9 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.6 – 23.6 – 34.5 – 46.0 – 57.7 – 1:09.6 – 1:21.5 – 1:33.4
上り 4F 47.4 – 3F 35.7

2003年の第46回阪神牝馬S。ファインモーション、1年1ヶ月ぶりの勝利はマイルの牝馬限定GIIでした。全8勝のうち最も2着に詰め寄られた「クビ」差の勝利でしたが、斤量57kgでも凌ぎ切るところにその強さが現れていました。

*

2004年の第40回札幌記念(GII。札幌芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 ファインモーション 牝5 57 武 豊 2:00.4 11-11-11-5 34.9 488
[-2]
伊藤 雄二 1
2 3 バランスオブゲーム 牡5 57 田中 勝春 2:00.5 1/2 2-2-2-2 36.0 478
[+6]
宗像 義忠 2
3 11 ローエングリン 牡5 57 横山 典弘 2:00.8 2 1-1-1-1 36.5 486
[+4]
伊藤 正徳 3
4 1 モノポール 牡5 56 藤田 伸二 2:00.9 1/2 8-8-5-3 36.0 472
[+2]
大久保 洋吉 6
5 10 マイネルアムンゼン 牡5 56 蛯名 正義 2:01.4 3 4-4-3-3 36.7 464
[+4]
田中 清隆 4
2004年の第40回札幌記念(GII。札幌芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.9 – 11.1 – 11.6 – 12.2 – 12.1 – 12.3 – 12.1 – 11.7 – 11.8 – 12.6
ラップの
累計タイム
12.9 – 24.0 – 35.6 – 47.8 – 59.9 – 1:12.2 – 1:24.3 – 1:36.0 – 1:47.8 – 2:00.4
上り 4F 48.2 – 3F 36.1

2004年の第40回札幌記念。「日本中央競馬会創立50周年記念」の副称も添えられた、真夏のGIIレース。当時の札幌記念は別定戦でしたので、ファインモーションは牡馬相手に57kgを背負って戦わないといけませんでした。11頭立て、道中は最後方から進めたファインモーション、唯1頭だけ上がり3ハロン34秒台の鋭脚を繰り出して、勝ちパターンに入っていたバランスオブゲーム(1999.4.22)を半馬身差し切りました。

*

元々は、競走馬になることはなく、繁殖牝馬としてのみ供用されるはずだったという、ファインモーション。

その走りっぷりが強烈だっただけに、世代を重ねることが本当に楽しみでしたが、残念ながら、仔を残すことは出来ませんでした。

現在は、伏木田牧場にて功労馬として余生を過ごしているファインモーション。

いつまでも、息災でいて欲しいと願います。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[ファインモーション(1999.1.27)の主な競走成績]

  1. 秋華賞(GI)、エリザベス女王杯(GI)、札幌記念(GII)、阪神牝馬S(GII)、ローズS(GII)
  2. マイルチャンピオンシップ(GI)、函館記念(GIII)、クイーンS(GIII)

通算15戦8勝、2着3回。

#2025年01月21日(火)記事改め。

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