ラッキーゲラン(1986.4.29)-五十音にて名馬を辿る(No.39)-

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ラッキーゲラン 牡 栗毛 1986.4.29生 新冠町・ロイヤルフアーム生産 馬主・ロイヤルファーム(有) 栗東・池江 泰郎厩舎

ラッキーゲラン(1986.4.29)の4代血統表
ラツキーソブリン
鹿毛 1974.1.28
種付け時活性値:0.75【11】
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947.3.27
Sovereign
鹿毛 1965
Pardao
栗毛 1958
Pardal 1947
Three Weeks 1946
Urshalim
黒鹿毛 1951
Nasrullah 1940.3.2
Horama 1943
プリテイゲラン
栗毛 1979.5.7
仔受胎時活性値:1.50【6】
ネヴアービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:0.50【18】
★Never Say Die
栗毛 1951.3.26
Nasrullah 1940.3.2
Singing Grass 1944
Bride Elect
鹿毛 1952
Big Game 1939
Netherton Maid 1944
スイートゲラン
鹿毛 1971.3.16
仔受胎時活性値:1.75【7】
フアラモンド
黒鹿毛 1957.2.8
種付け時活性値:1.25【13】
★Sicambre 1948
Rain 1946
ゲラン
栗毛 1964.5.30
仔受胎時活性値:1.50【6】
ソロナウエー
鹿毛 1946
種付け時活性値:0.25【17】
ミスブゼン(NZ)
栗毛 1952.9.5
仔受胎時活性値:0.625【10.5】

<5代血統表内のクロス:Nasrullah4×4、Big Game4×5、Nearco5×5×5×5>

ラッキーゲラン(1986.4.29)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ラツキーソブリン
(Nijinsky系)
ネヴアービート
(Never Say Die系)
フアラモンド
(Sicambre系)
ソロナウエー
(Fairway系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
フアラモンド
(スイートゲラン)
5.375 近親コスモドリーム
(No. 18 ミスブゼン系)
2番仔
(流産後)

*

1988年の3歳新馬(函館芝1000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 ラッキーゲラン 牡2 53 柴田政人 0:59.3 1-1 36.4 456
[-2]
池江泰郎 3
2 3 キョウワトワダ 牡2 53 田原成貴 0:59.3 ハナ 5-5 35.6 438
[-4]
吉岡八郎 1
3 9 ヤギリクイーン 牝2 53 東信二 0:59.6 2 3-3 36.4 438
[-6]
佐藤征助 2
4 2 マリージョセフィン 牝2 52 武豊 1:00.1 3 3-3 36.9 444
[-4]
中村好夫 5
5 8 マチカネヒメギミ 牝2 51 岡潤一郎 1:00.4 1.3/4 5-6 36.6 448
[0]
大沢真 4

*

1988年のコスモス賞(OP。函館芝1700m)の結果(馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 ラッキーゲラン 牡2 53 柴田政人 1:44.5 1-1-1-1 37.5 450
[-6]
池江泰郎 2
2 3 ホワイトウエイ 牝2 53 的場均 1:45.2 4 3-3-2-2 38.2 442
[-2]
佐々木猛 1
3 2 ロングエトナ 牡2 53 田面木博公 1:45.4 1.1/2 5-5-4-4 37.8 計測不能 中野隆良 5
4 1 スポーツマスター 牡2 53 安田富男 1:45.4 ハナ 4-4-5-5 37.6 440
[-2]
矢倉玉男 3
5 5 ユートホース 牡2 53 千田輝彦 1:46.3 5 2-2-2-2 39.3 472
[-4]
日迫良一 4

*

1988年の第40回阪神3歳S(GI。阪神芝1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 5 ラッキーゲラン 牡2 村本 善之 1:35.6 池江 泰郎 5
2 6 アイドルマリー 牝2 田原 成貴 1:35.7 1/2 濱田 光正 1
3 1 ナイスナイスナイス 牡2 丸山 勝秀 1:35.8 1/2 長浜 博之 3
4 2 センリョウヤクシャ 牡2 河内 洋 1:35.9 クビ 庄野 穂積 2
5 7 ニシケンアンサー 牡2 南井 克巳 1:36.1 1・1/4 領家 政藏 4

1988年の第40回阪神3歳S。今は懐かしき東西の現年齢表記2歳王者が同日に決まっていた昭和の時分。15分前に中山芝1600mの第40回朝日杯3歳S(GI)を差し切って東の2歳王者に輝いたのはサクラホクトオー(1986.4.3)。そして続いて西の2歳王者に輝いたのがラッキーゲラン。7頭立ての阪神芝1600m、冬枯れの芝の上を逃げた黄色の帽子に「黒、黄一本輪、袖黄縦縞」の勝負服、栗毛も鮮やかにラッキーゲラン。単勝1.5倍の圧倒的1番人気だったアイドルマリー(1986.3.27)が差し迫りましたが、逃げてしぶとさを見せたラッキーゲラン、決勝点では2分の1馬身差を着けていました。「フェアプレー男」村本善之騎手と池江泰郎調教師のコンビ、メジロデユレン(1983.5.1)による有馬記念(GI)以来およそ1年ぶりのGI勝利となりました。

村本騎手といえばデビュー時の所属であった坂田正行厩舎の看板馬ニチドウアラシ(1976.3.20)、ニチドウタロー(1976.3.20)の「同じ社台ファームの生産馬、同馬主、同厩舎、同じ誕生日」コンビの主戦としても知られました。アイドルマリーは父がニチドウアラシで、母父がニチドウタローの父であるエルセンタウロ(1959.9.1)と、ラッキーゲランが制した阪神3歳Sは村本騎手に縁のある血が2着でもありました。

若干余談となりますが、村本騎手は素人目にも非常にスマートな騎乗をされた腕利きでした。私が競馬を見始めた頃にもイクノディクタス(1987.4.16)ダンツシアトル(1990.5.13)、ゴーゴーゼット(1991.3.21)-ニチドウタローが母父-、タニノクリエイト(1992.4.26)、フジヤマケンザン(1988.4.17)等でバリバリ重賞勝ちを収められていました。タニノクリエイトの神戸新聞杯(GII)勝ちを契機として森秀行厩舎の馬への騎乗機会が増えたのか、上述のフジヤマケンザンの他にもドージマムテキ(1990.3.31)で香港国際ボウル(GII)でタイム差なしの2着もありました。「なんとか1000勝」をと願いましたが、通算勝利は972勝。惜しかった。けれど思い出に残る名手です。

*

1990年のコーラルS(OP。阪神芝1400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
4F
馬体重
[増減]
調教師
1 9 ラッキーゲラン 牡4 56 内田浩一 1:22.7 6-8 47.6 458
[-2]
池江泰郎 7
2 2 コガネターボ 牡6 55 角田晃一 1:22.8 クビ 11-10 46.3 444
[-8]
中村好夫 9
3 7 シンウインド 牝6 56 丸山勝秀 1:22.8 クビ 4-3 48.2 466
[+4]
二分久男 4
4 1 ナルシスノワール 牡4 58 武豊 1:22.8 クビ 2-1 48.5 470
[-8]
田之上勲 3
5 11 メイショウコブラ 牡4 55 田島良保 1:23.0 1.1/4 2-2 48.7 542
[-2]
高橋直 5

*

1990年の巴賞(OP。函館芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 ラッキーゲラン 牡4 57 内田浩一 1:46.6 3-3-2-2 35.4 464
[+4]
池江泰郎 2
2 6 コスモローマン 牝5 53 猿橋重利 1:47.3 4 1-1-1-1 36.1 430
[0]
中村均 6
3 1 ナイスイーグル 牡4 55 田原成貴 1:47.6 2 5-5-3-5 36.1 490
[+6]
内藤一雄 1
4 8 キリサンシー 牡5 55 菅原隆明 1:47.7 1/2 3-3-3-3 36.3 476
[+2]
西塚安夫 8
5 7 オラトリオ 牡4 55 宮田仁 1:47.7 ハナ 2-2-3-3 36.3 460
[+4]
大久保洋吉 5

*

1990年の第26回函館記念(GIII。函館芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 1 ラッキーゲラン 牡4 57.5 内田浩一 1:59.5 2-2-3-1 37.6 464
[0]
池江泰郎 1
2 6 アサクサキャリア 牡6 53 横山典弘 1:59.8 2 14-15-8-5 37.1 524
[0]
内藤一雄 5
3 5 コスモローマン 牝5 50 猿橋重利 1:59.9 1/2 4-4-4-4 37.7 430
[0]
中村均 6
4 14 ツルマイナス 牡4 53 千田輝彦 2:00.0 クビ 6-9-10-8 37.2 450
[-4]
伊藤正徳 7
5 11 レディゴシップ 牝4 56 角田晃一 2:00.2 1.1/2 2-2-2-3 38.4 468
[+4]
尾形充弘 4

*

1990年の第41回毎日王冠(GII。東京芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 1 ラッキーゲラン 牡4 57 内田浩一 1:46.7 2-1-1 34.9 450
[-14]
池江泰郎 3
2 6 マキバサイクロン 牡5 57 岡部幸雄 1:46.8 クビ 4-3-4 34.7 472
[-6]
佐藤嘉秋 5
3 5 トウショウマリオ 牡5 57 中舘英二 1:46.9 3/4 1-2-2 35.0 466
[+8]
奥平真治 8
4 10 オサイチジョージ 牡4 59 丸山勝秀 1:46.9 クビ 3-3-2 34.9 474
[+4]
土門一美 1
5 9 バンブーメモリー 牡5 59 河内洋 1:47.2 1.3/4 7-5-7 35.0 502
[+4]
武邦彦 2

*

1991年のトパーズS(OP。京都芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
4F
馬体重
[増減]
調教師
1 9 ラッキーゲラン 牡5 59 内田浩一 2:06.4 1-1-1-1 49.2 460
[+6]
池江泰郎 9
2 8 スノージェット 牡5 56 河内洋 2:06.8 2.1/2 5-5-5-5 48.9 466
[0]
梅内忍 1
3 11 バリモススキー 牡5 56 松永幹夫 2:07.2 2.1/2 3-3-3-2 49.7 464
[+4]
田中耕太郎 4
4 6 ナイスナイスナイス 牡5 57 丸山勝秀 2:07.3 3/4 2-2-2-2 50.0 492
[+2]
長浜博之 2
5 2 センターショウカツ 牡4 57 松永昌博 2:07.4 3/4 3-4-4-4 49.8 452
[-4]
松永善晴 3

*

ラッキーゲラン。西の現年齢表記2歳王者に輝いた後、3歳時は深管骨瘤の治療に費やし、ようやく復帰を果たしたのは阪神3歳Sから1年後のCBC賞(GIII)でした。ただ、伊達や酔狂でGI勝ちを収められないというところを見せたのが、ラッキーゲラン。4歳時はコーラルS、巴賞、函館記念、毎日王冠と4勝。特に巴賞、函館記念、毎日王冠の3連勝は「お見事」という他ありません。5歳時にはトパーズSで59kgを背負って9番人気を跳ね返しての勝利。そのトパーズSが最後の勝利にはなりましたが、7歳時には金杯(GIII)で13番人気3着、産經大阪杯(GII)で11番人気3着と人気薄で走った重賞で気を吐きました。

私の競馬者としての歩みの中で印象に残っているのは産經大阪杯で、同厩舎の後輩であるメジロマックイーン(1987.4.3)の骨折休養明けの復帰戦でもあった一戦で、逃げたラッキーゲラン。

メジロマックイーン(1987.4.3)-五十音にて名馬を辿る(No.34)-
メジロマックイーン 牡 芦毛 1987.4.3生~2006.4.3没 浦河町・吉田 堅氏生産 馬主・メジロ商事(株) 栗東・池江 泰郎厩舎

GI馬が逃げてGI馬が番手追走という、なんとも豪華なステーブルメイトの競演。そしてメジロマックイーンが勝ち切って、ラッキーゲランも3着に逃げ粘り。名優の復活の助演を果たしました。

ラッキーゲランが走っていた頃の池江厩舎は、GI馬のラッキーゲラン、メジロマックイーンの2頭の他にラビットボール(1987.3.20)-カツラギエース(1980.4.24)の半妹-、アトムピット(1989.3.23)も重賞勝ち馬として在籍しており、4頭はいずれも1993年10月~11月が最後の出走となっています。アトムピットが4頭の最後に引退となった時に「これでウチの厩舎から重賞勝ち馬がいなくなった」という池江師の淋しげなコメントがスポーツ新聞に載っていたことを思い出します。ともあれ、池江師の敏腕がその後も存分に発揮されたことは、皆様よくよくご存知のとおりです。

1980年代の後期から1990年代の前期にかけて渋い活躍を見せたラッキーゲラン。その行方は「杳として知れず」というところが切ないのですが、せめてその8勝すべてを記しておこうと思わせた、競馬者としての歩みを始めた頃に出会った活躍馬の1頭でした。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ラッキーゲラン(1986.4.29)の主な競走成績]

  1. 阪神3歳S(GI)、毎日王冠(GII)、函館記念(GIII)
  2. 中京記念(GIII)
  3. 産經大阪杯(GII)、金杯(GIII)

通算42戦8勝、2着2回、3着2回。

*

マイシンザン
マイシンザン

このサイトの管理人の好きなフレーズのひとつは「伊達や酔狂ではない」やけれども、やっぱりホンマに伊達や酔狂ではGI勝ちは出来へんと思わされるな。ラッキーゲランさんの全8勝は。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

はい。特に現年齢表記4歳時の巴賞、函館記念、毎日王冠の3連勝。ハンデ戦のオープン特別とGIIIをトップハンデ、そして別定戦のGIIを勝ち抜いてですから。

マイシンザン
マイシンザン

むぅ。本物の実力馬しか出来んな、それは。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

ええ。併せて5歳時に実績馬しか背負わされない59kgでトパーズSを勝たれていますので。

マイシンザン
マイシンザン

ホンマに強い。「それ故にラッキーゲランの全8勝を記したくなった」って、このサイトの管理人も言っていた。

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